別ゲーの推しキャラを再現する為に器用度に極振りしたいと思います。   作:風邪引きピエロ

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器用度極振りと第二回イベント 5

イベント4日目深夜──

 

とある森林地帯にて

 

 

 

 

「行けちびノブ、【食いちぎり】!」

 

 

 

 

「ノブノッブ!!」

 

 

 

 

ノブナの指示に応え、小さいノブナ・・・『ちびノブ』は目の前の蜘蛛型モンスターに向けて何処からか取り出した刀で斬りつける。

 

振り下ろされた刀は狙い違わずモンスターの胴体に命中し、グチャリと気味の悪い音をたてて削り取る。

 

 

明らかに刀の立てる音ではない。

敵モンスターにつけた傷跡も何かに噛み千切られたようなズタズタなものだ。

 

ちびノブは刀を振り回し、執拗に攻撃を加える。

 

蓄積されたダメージに警戒したのか蜘蛛がノブナ達に背を向けてカサカサと逃げ出し始めた。

 

 

 

 

「逃がすな、【溶解液】!」

 

 

 

 

「ノッブ!」

 

 

 

 

ちびノブが取り出した火縄銃を蜘蛛に向けて引き金を引く。

銃口からは弾丸の代わりに粘性の高い液体が水弾となって飛び出した。

 

水弾が逃げる蜘蛛の背中に命中し、ジュウジュウと音をたて溶かす。

 

ピクピクと身体を蠢かす蜘蛛のHPが0になり、光となって消えていった。

 

 

 

 

『共闘モンスターのレベルが上がりました』

 

 

 

 

 

 

ちびノブ

 

 

レベル3  

 

HP 80/80

 

MP 40/40

 

 

【STR】80

 

【VIT】15

 

【AGI】15

 

【DEX】280

 

【INT】20

 

 

スキル

 

【溶解液】

【食いちぎり】

【流体操作】

 

 

 

 

 

 

「ふぅむ・・・なるほど。見た目はこんなだが正体はあくまでスライム状のモンスターなんじゃのお主」

 

 

 

 

「ノ!」

 

 

 

ステータスを見ながら呟くノブナに「その通り!」という感じでビシッと指差す。

それを横目に見ながらステータスに目を戻す。

 

 

 

 

「しっかし・・・ステータスまで儂に合わせて【DEX】高めに設定せんでも良かろうに。攻撃の威力低すぎて敵倒すのにえらい時間がかかるのぅ。【AGI】もHPも低いから死にやすいし・・・アレもしかしなくてもお主、弱い?」

 

 

 

 

「ノッブァ!?」

 

 

 

 

ガーン!という効果音が付きそうな顔でショックを受けるちびノブ。

しばらく固まった後、ノブナの頭まで器用によじ登ると抗議するようにペシペシと叩く。

 

 

 

 

「ノブノッブ!ノブブ!」

 

 

 

 

「なんじゃ?その内強くなると言いたいのか?」

 

 

 

 

「ノブ!」

 

 

 

 

「とは言えのぅ・・・レベル上げばかりに時間かけすぎるのも考えものじゃし。いっそボス級モンスターにでも突っ込んでみるか?」

 

 

 

 

「ノ!?ノノノ!?」

 

 

 

 

「絶対死ぬ?そうじゃのう──生き残れなければ意味はないし。せめてお主が儂並みに動ければ良かったんじゃが」

 

 

 

 

唸りながら考え込むノブナ。

その頭の上でちびノブも腕を組み首を捻っている。

 

とは言えそんなアイデアがそうそう浮かぶ訳もなく、ノブナは何かヒントがないかとアイテム欄やステータスウインドウを開いて上から下まで眺める。

 

すると、ちびノブのステータスのとあるスキルに目が止まる。

 

 

 

 

「フム?【流体操作】・・・新しく覚えたスキルか。効果は・・・」

 

 

 

 

 

【流体操作】

・1日に一度だけ物理攻撃を無効化する事が出来る。

・自身の姿形を変化させる事が出来る。

 

 

 

 

 

何気なくスキル効果を眺めていたノブナだったがふと何か閃いたのかちびノブを見てニヤリと笑う。

 

 

 

 

「ノブ?」

 

 

 

 

その笑顔を見て、何となく嫌な予感がした気がしたちびノブであった。

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

森林地帯の奥──

 

 

身体能力が高い獣型モンスターと数種類の状態異常を操る昆虫型モンスターとが跋扈し、至る所から奇襲を仕掛けてくる森を抜けたその先・・・

 

 

 

何本もの大木が重なるようにして倒れ、ちょっとした広場のようになった場所の真ん中にそのモンスターはいた。

 

 

 

ライオンの頭と山羊の頭が胴体から生え、尻尾は毒蛇となっている。巨体を容易に支える強靭な肉体を持ち、吐息に混じって火炎がチロチロと漏れだしている。

 

キメラと名付けられたモンスターが此方を確認して咆哮をあげるのを見てノブナが己の頭上で大汗をかいているちびノブを見て笑う。

 

 

 

 

「フッフッフ・・・さて準備は良いか?まぁ、出来てなくとも向こうは待ってはくれんだろうがな」

 

 

 

 

「ノブ!ノブブーッ!!」

 

 

 

 

『鬼!悪魔!』という感じに涙目でビシビシとノブナの頭を叩く。

それを笑いながら受け流すノブナに向かってキメラが襲いかかってきた。

 

 

 

 

 

「【単独行動】!」

 

 

 

 

突っ込んできたキメラの振り下ろされる爪を避けながらノブナが右手を横に伸ばす。

 

 

 

 

「来い、ちびノブ!【流体操作】!」

 

 

 

 

「ノブブーッ!!」

 

 

 

 

ヤケクソ気味に叫んでちびノブが掲げられた右手に向けて飛び出す。

その身体がみるみる内に形を変化させる。

 

 

細く──

 

長く──

 

光を反射して紅く輝く片刃──

 

 

ガチャンと金属質な音をたてて掌の上に収まった柄を握る。

 

 

 

 

 

一瞬の後、ちびノブの姿はすでに其処にはなく、1振の打刀がノブナの手に握られていた。

 

 

 

 

 

 

爪が避けられたのを悟ったキメラが牙をむき、ノブナの華奢な体に食らいつこうとする。

 

僅かに横に身体をずらしその攻撃を避け、擦れ違い様に手に持った刀を振り抜く。

 

 

 

 

 

「『食いちぎり』!」

 

 

 

 

『ノブ!』

 

 

 

 

刀身に触れた場所からぐじゃぐじゃとキメラの分厚い肉が食い破られていく。

 

キメラの3つの首から耳障りな悲鳴があがり、

HPバーが削れる。

 

 

 

それを確認し、思い通りの結果にノブナが笑う。

 

 

 

 

「ウハハ!どうじゃちびノブ。これならお主も安全にボス級モンスターと戦闘出来るじゃろう?」

 

 

 

 

『ノッブ~・・・』

 

 

 

 

「うん?そんなに振り回すな、目が回る?大丈夫大丈夫振ってもあとほんの数万回位じゃろ。ちびノブ強い子怖くない!」

 

 

 

 

『ノブブーっ!?』

 

 

 

 

 

深夜の森の中にキメラとちびノブの悲鳴が響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

───数時間後

 

 

 

 

 

 

『共闘モンスターのレベルが5に上がりました』

 

 

『銀メダルを2枚獲得しました』

 

 

 

 

 

「・・・・ノ~ブ~・・・・」

 

 

 

 

「・・・・儂が悪かったからそんなに涙目で睨むでないわ・・・ホレ、キメラの焼き肉やるから」

 

 

 

 

焚き火を囲みながら小さな相棒の機嫌を直そうと四苦八苦するノブナの姿が其処にはあった。

 

 

 




ノブナ「ディス、イズ、スパールター!!」
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