別ゲーの推しキャラを再現する為に器用度に極振りしたいと思います。   作:風邪引きピエロ

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お久しぶりでございます(土下座)

待ってる方いらっしゃるかはわかりませんがリアルと相談してやれるだけやっていきたいと思います。どうなるかは正直わかりませんが。



器用度極振りと第二回イベント 9

──思えば初めて会った時から妙な男だった。

 

 

 

 

 

初めて会ったのは森の中。

敵に襲われあわやという場面で突然現れ助けてくれた。

不敵に笑って此方を見下ろす姿は物語に出てくるヒーローのようで・・・・

 

仲間との合流目指して移動していた時。

口を開けば飛び出る歯に衣着せぬ発言に、デリカシーのない言葉、粗野な態度で散々に貶してきた。

隣を歩いて此方を馬鹿にしてくる姿は意地の悪い男子高校生のようで・・・・

 

仲間との再開も早々に突然発生したクエストに巻き込まれた時。

巨人の動きについていけずバランスを崩した所を支えてくれた。

近くで見た敵陣を見つめる真剣な横顔は歴戦の戦士のようで・・・・

 

敵に囲まれ仲間を庇いながら戦っていた時。

兵士の波の中に飛び込んで刀と銃で縦横無尽に暴れていた。

名も知らぬ兵士を切り刻みながら嗤っていた顔は獲物を狩る獣のようで・・・・

 

 

──その時々で受ける印象が様変わりする。

 

 

分かりやすいようで複雑怪奇。

曖昧模糊にして明々白々。

 

 

今までこんな妙な男に会ったことがない。

 

 

知り合ってから此方、振り回されてばかりだ。

 

 

 

 

──ただ

 

 

 

 

 

 

 

不思議と不快ではない。

 

 

 

 

──いや、むしろその自由さ、奔放さに振り回されるのはどこか心地よくすら感じて・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

「おい!大丈夫か嬢ちゃん!」

 

 

 

「っ!?」

 

 

 

顔を軽く叩かれる感触で意識が覚醒する。

目の前には横になった地面に、頬には冷たく硬い土の感触。

ガバッと音を立てて起き上がると此方を覗きこんでいたクーフーリンと目があった。

彼は此方が起き上がったのを見て安堵したように微笑んだ。

 

 

 

「おう、意識が戻って何よりだ。身体の方は大事ないか?」

 

 

 

「ああ、うん。大丈夫・・・あれ?私、なんで・・・」

 

 

 

「嬢ちゃんはあいつの戦車の余波に当てられて──っと、悪いが説明は後だ!チッ・・・また来やがった!」

 

 

 

 

舌打ちをしてクーフーリンが立ち上がる。

それと共に地面が揺れ辺りに響く地響きが強くなってゆく。

何かが近づいてくる。

 

咄嗟に傍らに落ちていた杖を掴んで走り出せたのはトップランクプレイヤーの一人たる所以か。

 

走り出して数秒後、背後を凄まじいスピードの何かが走り抜けていった。

押し出された空気と蹴りあげられた石ころが猛烈な勢いの風と礫となってフレデリカの身体を襲う。風圧に飛ばされ礫が当たり転げながらも起き上がり通り過ぎていったものを見る。

 

 

女王の駆る二頭立ての戦車だ。

自分たちが幾たびの攻撃を浴びせた為か戦車の所々が焼け焦げ、傷つき、牽引する二頭の牛も鎧の隙間から荒い呼吸が漏れ、激しく出血してはいる。

しかし、それでも尚戦車は走るスピードを緩めない。

むしろ先程までの疾走が児戯であったと感じる程に速度が上昇している。

戦車に引かれた赤いカーテンがはためく、その向こうから声が響く。

 

 

 

「私のグッドルッキングスレイブ達!猛りなさい、貪りなさい!」

 

 

 

『うおおっ!!メイヴちゃん最高ーっ!!』

 

 

 

 

メイヴの声が届く範囲内にいた取り巻き達が雄叫びを上げる。

一斉にエフェクトが発生し、攻撃力が上昇するバフが付与され、更に目の前の敵が見る間に数を増やしていく。

メイヴのスキルの効果だ。

 

 

 

 

【女王のカリスマ】

女王としての絶対的なカリスマ性を表すスキル。

 

・効果範囲半径30m

 

・範囲内の味方の【STR】【DEX】を10%アップし【VIT】【INT】を10%ダウンさせる。

 

・このスキルの対象が男性だった場合更に【STR】【DEX】が10%アップし【VIT】【INT】を10%ダウンさせる。

 

・このスキルの効果を受けた対象を自身の半径20m以内の任意の場所に【AGI】の数値を無視して瞬時に移動させることができる。

 

 

 

 

獣の如くギラギラと目を光らせながら、取り巻き達がじりじりと包囲を狭めてくる。

 

そうだった。先ほど不意を突かれたのもこのスキルで突然取り囲まれたのに焦り、戦車の突進を完全には回避しきることが出来なかったためだった。

 

 

 

「く・・・・回復・・・からの、【範囲炎弾】!」

 

 

 

にじり寄ってくる軍団に向けて魔法を放つ。

複数に分かたれた火の弾丸が着弾し、爆発に巻き込まれた敵を幾人も吹き飛ばす。

 

が、隣で爆発が起きようが味方が吹き飛ばされようが目もくれず歩みを止めない。

もとから統制された動きであったが、今やロボットのような正確な動きだ。

 

 

 

 

「──ホントの軍隊みたいな動き。『連携』や『統率』系のスキルと味方へのバフが合わさった複合スキルってとこかな?」

 

 

 

 

厄介極まりない。

スキルの効果か敵の耐久力が紙なので攻撃一発で不幸中の幸いだが、数が数だ。MPの最大量に自信はあるが無限にある訳ではない。このままではジリ貧だ。

 

歯噛みしながら続けて魔法を放つ。しかし結果は先ほどまでと同じ。暖簾に腕押しとはこのことだ。

 

と、顔をしかめるフレデリカの隣にすっと人影が立つ。──クーフーリンだ。

ドサドサと音を立てながら背負っていた未だ意識が戻らない三人組を地面に落とした。

こんな状況だが戦闘不能の仲間を守ってくれていたようだ。顔に似合わず意外と律儀な男なのだなと少々失礼なことを思ってしまう。

 

 

 

「・・・ありがと。仲間守ってくれて」

 

 

 

「ん?気にすんな。元々こっちの事情に巻き込んじちまったんだからな。これくらいはするさ・・・しっかしまぁ」

 

 

 

言う間に自分たちの周囲を包囲した敵の壁を見回しながら、クーフーリンは苦笑いを浮かべた。

 

 

 

「・・・いやはやどうやらメイヴの奴、本気で俺達を磨り潰すつもりのようだぜ?・・・まったく相も変わらずおっかない女だ」

 

 

 

「笑ってる場合じゃないでしょうがー!!どうすんのさこの状況ー!」

 

 

 

「今はとりあえず耐えるんだな!俺達が雑魚を惹き付けてりゃその分アイツがちったぁ動きやすくなるだろ!」

 

 

 

 

クーフーリンが杖で指し示した先に視線を向ければ雲霞の如き大群の所々で爆発と共に人が吹き飛んでいる。

爆発は徐々にではあるが目標である朱槍へと近づきつつあった───

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

近づく者全てを殲滅しながら只前へと突き進む。

 

眼前へ迫る肉の壁に向けて扇状に射撃。スキルで攻撃力の上がった赤黒いオーラを纏った弾丸が射出されダメージエフェクトが発生し、直撃した敵だけでなくかすった程度の敵ですらも文字通りに爆散させる。

 

しかし数が数。周囲には未だ数え切れないほどの人の波。

中にはこちらの攻撃を掻い潜り、或いは味方の身体を盾にして襲いかかってくる者もいる。

 

 

 

「【食いちぎり】!」

 

 

 

近づいてきた者へと刀を振るう。赤黒いオーラを放ち、横薙ぎに振るった刀身が敵の上半分を削り取る。残った下半身もビシビシとひび割れ、破砕音共に砕け散った。

 

敵を屠ったことで更に一段階、赤黒いオーラが強まる。端から見れば彼の身体全体が赤黒いオーラと雷撃を纏っているように見えていることだろう。

スキル効果が発動した証だ。

数多の敵を屠り続けた今、吉法師の攻撃力は今までにないほどに上昇していた。

その威力は周囲に群れる雑魚程度ならば一撃で葬れる程だ。

 

圧倒的な迄の力を縦横無尽に振るい続け、前進する。

 

やがて無限に思えた敵の壁が突然途切れる。

顔を上げれば三メートル程前方の地面に突き刺さる朱槍が見えた。

ようやく敵の包囲網を抜けたのだ。

 

そう理解したと同時、走り出し朱槍に向けて手を伸ばす。

 

 

 

──後2メートル・・・

 

 

 

──後1メートル・・・

 

 

 

──後50センチ・・・!

 

 

 

吉法師の指が今まさに槍へと届こうとした、その瞬間。

 

視界の隅で虹色の閃光が煌めいた。

 

咄嗟に伸ばした腕を引っ込める。

虹色の光が斬撃となって飛来し、今まさに腕のあった場所を通り過ぎていった。

気付かずに槍に手を伸ばし続けていれば腕以外も無事では済まされなかったであろう威力の一撃だ。

 

 

 

 

「私を無視してまでそんな槍にご執心だなんて良い度胸してるじゃない!手癖の悪い子にはお仕置きが必要よ、ね!!」

 

 

 

戦車の上からメイヴが手にもったドリル状の刃が特徴的な大剣を振るう。

その度虹色の閃光が飛ぶ斬撃となって飛来する。

 

 

 

「──ちっ!」

 

 

 

舌打ちをして後ろに下がる。距離を取りつつ射撃を試みるも戦車は既に走り出し、数発が掠める程度で射程距離外へと去ってしまう。

更に戦車へと意識を持っていかれた数秒の内に目的の朱槍との間に幾重にも重なる肉の壁が形成されてしまっている。

尋常ではない連携。まるで一個の巨大な生き物を相手取っているかのような錯覚すら覚えてしまう。

先程のようなメイヴからの妨害があることも鑑みれば、これを突破して朱槍の元に行こうとするのは流石に無謀というものだろう。

 

 

 

「・・・・一気に槍を奪っちまえばと思ったが、そう簡単にはいかんわな・・・あ~面倒くさい事この上ないのう!」

 

 

 

『ノブブ・・・・ノッブノッブ!!』

 

 

 

「ぬ?何じゃちびノブ?フム・・・いつも通り『三千世界』で吹き飛ばせば良いのでは・・・と?」

 

 

 

『ノブ!』

 

 

 

声だけだが容易にちびノブのドヤ顔が脳内にイメージできる。

確かにいつもならば対多数戦闘は吉法師にとっては独壇場である。

しかし、だ。

 

 

 

「・・・・無理じゃな。今回の戦闘で『三千世界』は切れぬ」

 

 

 

『ノブブぁ!?』

 

 

 

『なんで!?』とばかりの抗議の声が脳内に響く。

それに思わず顔を顰めながら吉法師が言葉を紡ぐ。

 

 

 

「儂もそうしたいのは山々なんじゃがのう・・・先日の影の国の女王との闘いで念のための予備用も含めて結構な数の『タネガシマ』を酷使したじゃろ?これ以上『三千世界』みたいな派手な技に使って耐久限界超えてぶっ壊れました~というのは避けたいんじゃよな」

 

 

 

『ノブブ!ノブ!』

 

 

 

「『物はいつかは壊れるものだ』と?・・・・一応言っとくが『タネガシマ』が全部使い物にならんくなるような事態が起きた時は修理が終わるまでの間、お主を武器として四六時中ぶん回すということになるんだが?」

 

 

 

『ノノノノノブァ!』

 

 

 

「自分に被害が及ぶとなると途端に手のひら返しとは現金な奴じゃのう・・・とはいえこの状況を打開できるようなスキルなんて他にあったかのう」

 

 

 

油断なく周囲に目を光らせながら、自身のステータス画面を開きザッと目を通していく。

 

ずらずらと並んだ文字を流し読みしていた視線が一点で止まった。

 

 

 

「ム・・・ムムムム?・・・・・あれ?・・・・あれれ~?おっかしいぞぉ?」

 

 

 

『・・・・・ノッブぁ?』

 

 

 

表情をなくして明らかな棒読みで言葉を吐く主人に疑問の声を上げるちびノブ。

その声を無視してしばし難しい顔で黙考する吉法師。

 

しばらくそうしていたかと思えば突然目的であるはずの朱槍へと背を向けて跳躍する。

 

 

 

「あら?私をその気にさせておいて今更逃げる気?させないわ!囲みなさい!」

 

 

 

『うおぉぉぉぉ!メイヴちゃん最高ぉぉぉぉぉぉ!!』

 

 

 

メイヴの号令一声で目を血走らせ、獣のような咆哮を上げた男たちが殺到する。

しかし、器用に敵の間を潜り抜けて行き、向かうのはフレデリカたちのいる場所だ。

 

 

 

「仲間に助けを求めようという訳?それくらいでどうにか出来るとは思えないけど・・・まぁいいわ。仲間ごと一気にひき潰してあげる!」

 

 

 

遠ざかる吉法師の背を追い、二頭立ての戦車が途上にいる自らのしもべを弾き飛ばし、或いは蹂躙しながら突き進む。

 

後ろから迫る車輪の轟音を無視して二人の元へとひた走り、遂に囲いの中心部へ跳躍。砂煙を上げて降り立った。

完全に包囲されていた二人は突然近くに着地した吉法師を驚愕の表情で迎えた。

 

 

 

「な、何してんの!?アンタがここに戻ってきたら私たちがここで頑張ってる意味ないじゃん!なんか敵のボスまで引き連れてきてるsムガガガ!?」

 

 

 

顔を真っ赤にして詰め寄ってくるフレデリカの口を手でふさいで黙らせ、吉法師はクーフーリンへと視線を向ける。

 

 

 

 

「・・・あ~クーフーリンさんよ。一つ確認なんだが・・・アンタが取り戻したがってるのはゲイボルク・・・・【神殺しの朱槍】でいいんだよな?」

 

 

 

「あ、ああ・・・そうだが?」

 

 

 

「・・・・・あ~、うん、ソウデスヨネ~」

 

 

 

なんとも気まずそうな吉法師にさらに困惑しつつも肯定するクーフーリン。

それでもなお煮え切らないようにもじもじしている吉法師に少し苛立ったように言葉を返す。

 

 

 

「さっきから何なんだ一体?言いたいことがあるんならハッキリ言いな」

 

 

 

「・・・・・ちょい手ぇ出してみ」

 

 

 

「ん?・・・こうか?」

 

 

 

疑問符を浮かべながら差し出された右手の上に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガシャン・・・と

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

金属質な音をたてて1m程の長さの物体・・・遠く離れた場所に今も刺さっているはずの朱槍が乗せられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『・・・・・・・・・は?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

間の抜けた顔をしたクーフーリンとフレデリカの視線が手元の槍に注がれ、次いで先ほどまで目指していた朱槍が刺さっている場所へ目を移す。

 

そこに今も日の光を反射して光る槍が刺さったままなのを確認した後、視線を一度手元の槍に戻し、最後にとても気まずそうに明後日の方角へ顔をそらした吉法師へと向ける。

 

 

 

「・・・・・・・さっきステータス画面開いたら、なんかそれっぽいのあって・・・・そういやちょっと前にそんなの手に入れてたなって思い出して・・・・いや、その時ちょっと色々あって死にかけてたからなんも考えず放り込んでて忘れてたっていうか・・・・・・」

 

 

 

などと吉法師が言い訳がましく何事かをぶつぶつと宣っている間に変化が起きた。

槍を握っていたクーフーリンの全身が光に包まれたのだ。

強烈な閃光はしかしすぐに納まり、再び視線を向ければその様相は一変していた。

 

 

身を包んでいた魔術師然としたローブは消え去り、代わりに全身を包むのは身体に密着するように作られた青のボディスーツ。

 

持っていた杖も消滅し、握られているのは一振りの朱色の槍。

 

スーツと同じ青色に染まり逆立つ髪と野性味あふれた深紅の瞳が特徴的な男

 

 

 

 

大英雄クーフーリンの姿がそこにはあった――――――――――なんとも不本意そうに顔を顰めていはしたが・・・

 

 

 

「・・・・・正直、言いたいことは山ほどあるが・・・・とりあえず今はこの場を何とかするとすっか」

 

 

 

深い深いため息を一つ吐いた後、手にした槍をくるりと回し、低い姿勢で構える。

その様は獲物に飛び掛かる直前の肉食獣を思わせる。

その紅い瞳が見据えるは今まさにこちらへと迫りくる二頭立ての戦車。

 

長く細く息を吐き、自らの四肢に力が行き渡ったその瞬間、

 

 

 

 

 

 

ダンっ!!!と、

 

 

 

 

 

 

跳躍。

 

 

 

一瞬で空中へと身を躍らせた後、身をよじり槍の投擲体制へ移る。

 

 

 

「あれは・・・クーちゃん!・・・・・・・・え!?ちょとなんで槍を!?」

 

 

 

眼下で彼に向って喜色満面の笑顔を向けたメイヴのその顔が驚愕と焦りに染まっていくのを見下ろしながら独り言ちる。

 

 

 

「あ~、うん。流石に今回はお前に同情するわ」

 

 

 

言いながらも手元の朱槍を全力で解き放つ。

 

 

――――放たれるは必滅の槍。その意は必中。

 

 

全ての因果を捻じ曲げて、敵の心臓を貫くという神をも殺す呪いの朱槍。

 

 

自動照準されたミサイルのごとく飛来するそれを避けようともせず―――無論避けられるものではないのだが―――眺めながらメイヴは震える唇で言葉を紡ぐ。

 

 

たった一言

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「な・・・・納得いかなーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その声が戦場一帯に響き渡ると同時、その胸を呪いの朱槍が貫いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・ナニガオキタノコレ・・・・・・・・・・・?」

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・なんかその・・・・・・・・・・・ごめん・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キラキラと光を放ち始めた戦車と軍勢を見ながら、フレデリカはただただ空虚な目で天を仰ぎ、吉法師は消えていく光に向かってただただ合掌するしかなかった。

 

 

 

 

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