別ゲーの推しキャラを再現する為に器用度に極振りしたいと思います。   作:風邪引きピエロ

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今回、キャラ崩壊とか色々注意


器用度極振りと力の代償

 

 

 

―――それはかの北欧神話の中で語られる神々の最終決戦(ラグナロク)、その再現。

 

 

 

 

 

「同位体、顕現開始―――」

 

 

 

 

 

 

穢れ無き白鳥の衣に身を包み黄金色の武具を煌めかせ、それよりなお輝く光の羽を背負い、空を舞う6騎の戦乙女達。

 

 

 

 

 

 

「同期開始―――」

 

 

 

 

 

静かな声が紡がれ、微塵の乱れもなく掲げられるは天空を切り裂く雷にも似た輝きを放つ光の槍。

 

 

 

 

 

 

 

 

「真名解放―――『終末幻想・少女降臨(ラグナロク・リーヴスラシル)』!!」

 

 

 

 

 

 

 

放たれた光槍が別れ、分割し、幾筋もの光の流星となり地上へと降り注ぐ。

 

隙間なく空を埋め尽くし、さながら煌めく黄金の豪雨となった其れは逃れること能わず。

地上を這いずる者を誅する神の怒りの具現の如くであった。

 

 

 

 

 

 

「下がっとれサリー!出来るだけ撃ち落とす!残ったのは・・・自分でどうにかせい!」

 

 

 

「無茶苦茶言いますね!?」

 

 

 

「出来ねば死するだけぞ。是非もなし・・・というヤツじゃ!」

 

 

 

「あ~も~!」

 

 

 

 

サリーを背にかばい仁王立ちするノブナは眼前に迫る光の奔流をその紅い双眸で睨み付け、赤黒いオーラを渦巻かせながら再び叫ぶ。

 

 

 

 

 

 

「行くぞ!『三千世界(さんだんうち)』!!」

 

 

 

 

 

 

 

再び現れた無数の銃が轟音と共に火を噴き、弾丸が光槍と激突する。

 

 

 

金属同士がぶつかり、削り、弾けあう不快な音がそれ以外のすべての音を掻き消す。

両者の合間に散る火花の群れは数秒の間拮抗する。両陣営の方に逸れた槍と弾丸が飛んでいく。

しかしそんな状態はすぐに片方の側へと徐々に迫っていった。

つまりはノブナ達側へと。

 

 

 

 

「ちぃ・・・やはり手数が足らんか!」

 

 

 

 

舌打ちをするノブナに迎撃を搔い潜った幾本かの槍が迫る。

射撃に集中せざるを得ず動くことすらままならないノブナに回避は絶望的だ。

が、ギリギリに迫ったそれを横から割り込んだ短剣の乱舞が弾く。

 

サリーだ。

 

その常人離れした動体視力と集中力でもって猛スピードで動く槍に短剣をぶつけ、僅かにルートを逸らす。

スキルでなく己がPSのみでそれをなす化け物じみた動きだ。

 

 

 

「――――っ!!」

 

 

 

「ああ!?何も聞こえんぞ!」

 

 

 

 

サリーが何事かを叫んでいるも周囲一帯に響く轟音が掻き消してしまいノブナの耳には届かない。

その間にも討ち漏らす槍の数は加速度的に増えていく。

 

 

 

迎撃するノブナ。

討ち漏らしを捌くサリー。

 

 

二人の連携で必死に抗う。

しかし、彼我の物量の差は如何ともし難く・・・

 

 

 

 

「ぐっ!?」

 

 

 

 

ノブナの思わず漏らした声を最後に遂に拮抗が破れ、光の奔流が二人の姿を吞み込んだ。

 

響く轟音、爆散する地面、舞い上がる白煙。

 

 

 

 

「着弾。攻撃を停止」

 

 

 

スルーズの号令の下、攻撃がピタリと止まる。

 

濛々と立ち込める粉塵、その向こうにを見透かすように見つめる12の紅眼。

 

普通に考えるならば、かの攻撃をもって消し飛ばない人間はいないはずだ。

 

 

そう、『普通ならば』だが。

 

 

 

風が煙を拭い去ったそこには太陽の光を反射してぬらぬらと光る球体上の物体。

やがてそれの表面がぶるぶると震えだし、ずるりと形を崩せばその中から二人の人影がはい出してきた。

 

 

 

 

「――【流体操作】でダメージは0じゃ」

 

 

 

「・・・なに格好つけてるんですか。ちびノブがいなかったら二人一緒にデスペナでしたよ」

 

 

 

「ノブブ」

 

 

 

にやりと嗤うノブナとその後ろで胸をなでおろしているサリー。その足元でスライム状のまま待機するちびノブ。

 

そんな二人と一匹を見下ろすワルキューレ達は空中で編隊を組みなおす。

あれだけの攻撃の後にもかかわらず一糸乱れぬ動きだ。

本来必滅の一撃を無傷でしのがれたはずであるのに、その顔に動揺の色はない。

先ほどまで僅かに感じられた感情の起伏すら失われ、より機械的になった印象を受ける。

 

 

 

「なんじゃ、少しは悔しがらんかい。可愛げのない奴らじゃのう」

 

 

 

「それはそれとして・・・どうします?まださっきのアレ撃てます?」

 

 

 

「いや、MP回復にもリロードにも時間を要す。今すぐにというのは無理じゃな」

 

 

 

「ですよね・・・うーんさっきの復活してきたのが厄介だなぁ・・・一体でも残すとダメみたいなヤツかな」

 

 

 

「原作からのメタ推理もするなら継続HP&MP回復とか被ダメージ軽減とかも持っとると思うぞ」

 

 

 

「うわぁ・・・本格的にマズいなぁ。ノブナさんはしばらく大火力は出せないし私じゃ火力が足りなさそう・・・」

 

 

 

「・・・いや?そうとも限らんぞ?」

 

 

 

 

そう言ってノブナは指を一本立てる。

 

 

 

「わしに一つ、考えがある・・・あるのじゃが・・・」

 

 

 

言葉を区切り、苦虫を嚙み潰したような渋い表情を浮かべる。

そこに見えるのは明確な『迷い』の感情。

普段の彼女を見慣れているサリーからすればなんとも珍しい表情に多少驚くが、黙って先を促す。

何ともいえない微妙な表情を浮かべたノブナが言葉を続ける。

 

 

 

「・・・一応、儂のとあるスキルを使えば広範囲を一度に攻撃出来る。とは言え瞬間火力は『三千世界』には及ばんゆえに討ち漏らしが発生する可能性が高い。そこでサリー。お主にその討ち漏らしを狩ってもらいたい」

 

 

 

「それは構いませんけど・・・さっきも言いましたけど私じゃ火力が足りるかわかりませんよ?」

 

 

 

「それも恐らく心配ない。瞬間的にお主の火力を上げる方法がある」

 

 

 

「? そんな支援系スキル持ってましたっけ?」

 

 

 

「いやない。が、同じようなことが出来んこともない・・・しかし、だ」

 

 

 

ノブナの紅い双眸がサリーを映す。

 

ノブナの顔が過去に何度か見たことがある、真剣な表情・・・『本気』の顔だ。

 

思わずごくりと生唾を呑み込む。

この表情を浮かべた時のノブナは大抵とても危うい賭けをする。

一寸先も見通せぬ暗闇の中落ちれば死ぬ断崖絶壁の道を、一本の細い細い糸を頼りに進むような危険な賭け。

しかし同時にそういう時の彼女は普段以上に頼りになるということをサリーは知っている。

 

 

 

「そうするにはそれ相応の『代償』を払う必要がある・・・儂も、お主も、な」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――その覚悟があるか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「勿論。任せてくださいよ!」

 

 

 

だからサリーは迷いなく頷いた。

 

その顔を見つめるノブナ。まるで本当に覚悟を持っているのか推し量ろうとしているように。

しばらくそうしていた後、深い深いため息をついた。

 

 

 

「・・・・わかった。ならちょいと耳を貸せ」

 

 

 

そう言ってノブナは作戦の概要をサリーに耳打ちしたのだった。

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

二人がこそこそと密談を交わしている内に、上空の6騎のワルキューレ達の次の攻撃準備も整いつつあった。

 

 

 

 

「【白鳥礼装(スヴァンフヴィート)】を継続」

 

 

 

 

「・・・完了」

 

 

 

 

「【運命の機織り】による回復を確認」

 

 

 

 

「・・・完了」

 

 

 

 

「パッシブスキル【神性】の発動を確認」

 

 

 

 

「・・・完了。いつでも行けます」

 

 

 

 

 

【白鳥礼装(スヴァンフヴィート)】

 

・大神オーディンの加護を表すスキル。

 

・モンスター限定。このスキルはモンスターしか取得できない。

 

・このスキルを使用すると飛行出来る。使用している間、5秒ごとにMPを10消費する。

 

・このスキルを使用している間、精神系の状態異常(【狂化】【魅了】等)を無効にする。

 

・このスキルを使用している間、被ダメージを70%軽減する。

 

 

 

【運命の機織り】

 

・戦闘中、MPの継続回復効果を得る。

 

・戦闘中、HPの継続回復効果を得る。

 

 

 

【神性】

 

・自身の攻撃のあらゆる攻撃にダメージボーナスを得る。

 

 

 

 

 

12対の瞳が一斉に2名の愚かな侵入者の姿をとらえる。

終焉を告げる角笛(ギャラルホルン)は既に奏でられた。眼前の敵に破滅を、永劫の死を。

 

今度こそ対象の処理を遂行しようと光槍の投擲態勢に移行しようとしたその寸前

 

 

 

 

ノブナが動いた。

 

 

 

 

軽快なステップで前へ出て、即座に叫ぶ。

 

 

 

 

 

 

「【パブリックエネミー】!」

 

 

 

 

 

 

 

―――6騎の戦乙女の編隊、その視線(ターゲティング)がノブナに集中する。

 

 

 

 

タンク役職でもないものが自身にターゲットを集中させる。

 

明かな自殺行為。良識あるプレイヤーが見れば首をひねるプレイング。

 

だが、ワルキューレ達は困惑を浮かべるよりも早く身体が迎撃態勢をとる。

 

12の槍の切っ先を対象へと向け、投擲する。

 

ノブナには今、槍を弾く手段がない。必然、串刺しになるだけだ。

 

しかし、その顔には凶暴な、肉食獣を思わせる笑みが浮かんでいる。

 

 

 

 

 

「北欧の大神が制作したという娘――いやさ、自動人形ども。魔王の劫火でその身を焼き滅ぼすがよい」

 

 

 

 

 

まるで迫る槍を迎え入れるがごとく、両腕を広げる。

 

 

 

迫りくる死を自覚しながら、それでも笑う。哂う。嗤う。

 

 

 

犬歯を覗かせ、天まで響けとばかりの大音声を響かせる。

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁ、『遠きものは音に聞け!!近きものは寄って見よ!!』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『我こそは第六天魔王波旬―――――織田信長!!!』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

口にしたと同時にノブナの全身を炎が包む。

真っ赤な炎が服を焼き、その下から覗いた肌さえも容赦なく焼いていく。

 

一個の炎の塊になったノブナ。

やがて、その身に纏った炎が次の犠牲者を求めるように蠢くと、轟音と共に爆発。周囲一帯を真っ赤に染めた。

 

 

 

 

 

「―――――っ!?」

 

 

 

 

 

響いたのは誰の悲鳴だったのか。

 

 

 

敵の胸を貫くはずの槍はその全てが先から赤熱、瞬く間に形を崩し融解、攻撃に組み合わされていたのだろう【職人泣かせ】の効果を十全に発揮した。

 

 

貪欲な獣の如き炎はそのまま突き進んでワルキューレ達にも迫り、その全てを吞み込んだ。

 

 

まず感じたのは圧倒的なまでの熱。発汗すらも許さぬ獄炎が足、胴体、腕、頭、それらすべてを舐めていく。焼けた肌がしゅうしゅうと音と煙を立て、肉の焼ける不快な臭いが鼻を付く。

 

が、それだけではない。

 

肉体を焼かれる痛み以外にも何か―――

 

 

自身の内側、奥の奥の方、命の根源のような部分が巨大な鑢で削り取られていくような、名状しがたい不快感がぬぐい切れぬ苦しみとなって戦乙女達の肉体を更に苛んでいく。

 

 

制御を失った背中の羽が力を失い、身体が地に墜ちていく。

 

 

 

 

 

 

 

「―――【怨讐の炎】。自身ごと周囲一帯を燃やし尽くし呪いを振りまく狂気の技よ」

 

 

 

 

 

 

【怨讐の炎】

 

・自身すらも焼き滅ぼす復讐の炎。

 

・このスキルはMPを消費しない。その代わりスキル発動時に装備していた装備品全てを【破壊】する。

 

・発動者に【やけど】状態を付与。

 

・自身の足元から半径50m以内の対象全員に炎による炎熱系ダメージを与える。

 

・このスキルの攻撃によってダメージを受けた対象全てに【やけど】及び【呪殺】の状態異常を付与する。

 

 

【やけど】

 

・状態異常

・この状態になっている間、HPに継続ダメージ。効果時間5分。

・戦闘終了時この状態異常は自動的に回復する。

 

 

【呪殺】

 

・状態異常

・この状態になっている間、HPの最大値が減少していく。

・戦闘終了時この状態異常で失ったHPの最大値は自動的に回復する。

 

 

 

 

 

 

言葉を紡ぐノブナ。すでに全ての装備が焼け落ち、肌を外気に晒している。それでもその肌を焦がす炎は止まらず、むしろノブナという存在を薪とするように轟々とその勢いを増し続けている。

 

 

 

 

「く、あああああ・・・!!」

 

 

 

 

苦悶の声を上げるワルキューレ。しかし、倒れない。

例え倒れても、再び起き上がり、リジェネで回復、また獄炎に焼かれる。

スキルにより最後の1騎が斃れるその時まで動き続ける無間地獄。

それでも、その瞳はノブナを、滅ぼすべき対象を見据えたままじりじりと彼我の距離を詰めていく。

これでは先に力尽きるのはノブナの方である。

 

 

 

 

「・・・やはりあと一歩火力が足らんか。が、それはすでに対策済よ―――サリー!!」

 

 

 

「出番ですね・・・行くよ、ちびノブ!」

 

 

 

「ノッブ!!」

 

 

 

勢いよく前に出てきたのはちびノブとサリー・・・その手にはノブナより借り受けた【絆の架け橋】が握られていた。

 

 

 

サリーがそれを指に装備した瞬間、足元にいたちびノブの姿がグニョリと変化する。

 

 

 

 

鮮やかな青と白色があしらわれたマフラー。

 

 

首元に白いファーのついた厚手のコートとそれに合わせた上下の衣服。

 

 

暗い青のダガーと暗い青のベルトと黒いブーツ。

 

 

 

そして間の抜けたなんとも形容しがたい顔。

 

 

 

「・・・・・サリ?」

 

 

 

 

 

 

デフォルメしたサリー・・・・ちびノブならぬちびサリーが現れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ナニコレ聞いてないんですけど!?ノブナさん!?」

 

 

 

「・・・儂も知らんかったから是非もないよネっ!」

 

 

 

 

「ああもう。と、とにかく―――【生命ある鎧】!!」

 

 

 

 

サリーが力強く唱えた言葉に反応してちびサリーがスライム状に変化、一瞬で伸びあがったかと思えばその身体全体を包み込んだ。

 

 

やがてサリーの身体に合わせるようにしてその形状を変化させていく。

 

 

 

 

「―――合体完了!じゃあ行くよ~」

 

 

 

 

閉じていた目を開き、気合を入れるサリー。

 

 

が、どうにも奇妙な感覚を感じて首を捻る。

首から下がこう・・・妙にスースーするような・・・・

感じた疑問のままに視線を自分の身体へと向ける。

 

 

 

装備が一新していた。

それはいい。ノブナからも見た目が変化するかもしれないことは説明を受けてはいた。

 

問題はその装備のデザインだ。

 

 

 

色は基本的に黒で統一され、所々に白と紫が混じる程度のシンプルなもの。

 

まるで長手袋の如く両腕に巻かれた白い包帯。左手にはその上から更に指だしのグローブ。

 

足には太もも辺りまである黒のストッキング。靴は紫で低めのヒールがある。

 

 

 

そこまではいい。

 

 

まず胴体だが・・・全体的に布地が少ない。

ノースリーブどころではないざっくり具合。

肩は当然ながら脇まで丸見え、肋骨の辺りまで露出してしまっている。背中側もばっくり開いている。

あと何故か知らないが胸の谷間を見せるような穴も開いている。

所々に巻いてあるベルトは肌を隠す役には全く立たず、むしろ背徳感を増している。

丈も短い。完全へそ出し状態だった。

 

 

極め付きは下だ。

 

ズボンすらなくただ一枚の紐パンのみ。いっそ清々しい位の露出度だ。現実世界なら一発でお縄になるだろう、そんな恰好・・・

 

 

 

かつて霧の都を震撼せしめた伝説的連続殺人鬼の名を冠す、とある幼女の衣装だった。

 

 

 

 

自身の状況を確認し、フリーズすることしばし、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「き、きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

周りを彩る炎と比べても遜色ない程に顔を真っ赤に染めてその場でしゃがみ込んだ。

少しでも身体を小さくして隠そうというせめてもの抵抗なのだろう・・・ほぼほぼ意味を成してはいないが

 

 

 

 

「おおい!?何しとんじゃあ、早う攻撃せんかい!儂が燃え尽きちゃうじゃろうが!?」

 

 

 

「こここここっここんなの聞いてませんよぉ!?」

 

 

 

 

「だから作戦説明の時に聞いたじゃろ『代償を払う覚悟はあるのか』って」

 

 

 

 

「『代償』ってコレぇ!?そ、想像してたのと違うぅううう!」

 

 

 

 

「うっさいわ!こちとら今現在全裸じゃぞ!元よりこの場には儂とお主以外はそこの自動人形どもしかおらんわい!気にせずいつも通りガンガンいかんか!早うせんとマジで燃え尽きちゃうからぁああああああああっ!?」

 

 

 

 

 

「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ」

 

 

 

 

 

 

ノブナの悲痛な叫びに真っ赤な顔で目じりに涙すら浮かべたサリーは口を真っすぐ引き結び意を決して立ち上がり、短刀を引き抜き構える。

 

 

短刀もいつもの暗い蒼のダガーではなく紫色を基調としたより攻撃的なものに変化していた。

それを左右の手に握りしめ、一歩足を踏み出す。

 

 

 

「一瞬で終わらせる一瞬で終わらせる一瞬で終わらせるアトデアイツナグル・・・」

 

 

ぶつぶつと小さく呟きながら踏み出した足に力を籠め、ダッシュ。

力強く大地を踏みしめた脚は一歩で身体を一気にトップスピードまで引き上げる。

 

【生命ある鎧】のステータス増加の効果の恩恵は確かに生きている。

 

それを実感しながら弾丸のように燃え盛る大地を駆け抜け、標的に迫る。

 

 

 

 

「――――【ダブルスラッシュ】!!」

 

 

 

二対の刃が2体の標的の首筋を同時に捕らえ、鮮血にも似たエフェクトを発生させる。

しかし、それだけでは終わらない。

 

 

 

「【追刃】」

 

 

 

更に発生した都合8回の刃による閃きが残った者達の首をも刈り取っていった。

 

 

 

 

 

 

「――ぜんこたい――の―――はかいを―――かく―――に―――ん―――あらた―な―あ―――――」

 

 

 

 

 

呟きにも似た言葉を最後にガラスの砕け散る様な音をさせながら、戦乙女達の身体が光のエフェクトと共に氷の大地へと溶け込むようにして消えていった。

 

 

 

 






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