別ゲーの推しキャラを再現する為に器用度に極振りしたいと思います。   作:風邪引きピエロ

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器用度極振りと第三回イベント 1

ギルド『楓の木』が結成されてから早数週間。

 

その間、メイプルが天使になったり、毛塗れになったり、クロムがユニーク装備を手に入れて人外の道を歩み始めたりと色々とすったもんだありはしたもののそれなりに平和であった時間が過ぎ去り、遂にその日が訪れた。

 

 

NewWorld OnlinetoとFate/GrandOrder、そのコラボイベント初日である。

 

 

話題性を狙ったのか本日に至るまでイベントの詳細についてはほとんどの情報が制限されており、実際ネット上でも多くの推測、憶測が飛び交いそこかしこで盛んに議論が交わされるなど話題を呼んでいた。

 

例によってイベントの詳細告知の場になった大広場にて多くのプレイヤーが期待に胸を躍らせながら今か今かとその時を待っていた。

 

その中には勿論、ギルド『楓の木』のメンバーもいる。

 

 

 

「ふわぁ・・・すっごい人」

 

 

 

「だねぇ。前回よりも明らかに人増えてるね」

 

 

 

「このイベントがきっかけで新規参入がどっと増えたみたいじゃしの。流石はFGOと言ったところか。さっきから視線が鬱陶しくて堪らんわ」

 

 

 

あまりの人の多さに思わず声を漏らすメイプル。

同じく周りを見回し、面白そうに笑うサリー。

恰好が恰好であるために必要以上に悪目立ちして流石に辟易した様子のノブナ。

 

 

「そりゃあそんな恰好してればなぁ・・・しかしホントに増えたなぁ。少し見回しただけでも初心者っぽいプレイヤーも結構見かけるし」

 

 

 

「わかるわかる。ありあわせの武器防具をとりあえずつけてきましたって感じよね」

 

 

 

「ああ、なるほど。上半身だけ鉄鎧とか大斧担いでほぼ防具なしとかいるのはそれか」

 

 

 

「だねぇ。まぁ、装備云々はこの前までほぼ初期装備だった僕が言えた義理じゃないけど」

 

 

 

新たに手に入れた骸骨をモチーフにした装備のクロムが言いイズ、カスミは周囲のプレイヤーをつぶさに観察しながら各々の考えを言い合っている。

その横では髪の色と同じ、赤のキャスケットなど黒と赤を主としたイズ特製の装備に身を包んだカナデがマイペースに手元のルービックキューブの色を揃えてはまた崩してを繰り返している。

 

 

なんとも目立つ一行は周囲のプレイヤーの視線を集めている。

 

初心者からは好奇と興味の、中級者以上からは畏怖の、温度の違うそれが注がれ続けるが、やがてそれも終わることとなった。

 

 

広場の中央にブンという音と共にスクリーンが出現したからだ。

 

 

 

いつもならば画面にはデカデカと『運営』の文字が躍っているところだが今回は違う。

 

 

映し出されたのはどこかの部屋。

 

誰かの私室であり作業部屋でもあるらしく用途がわかるものからそうでないものまでさまざまなものが置かれており、一見雑多な印象を受ける。とは言え散らかっているという訳ではない。きっちりと整頓されている。

中央には木製の机と椅子。その上にはランプが置かれてほのかな光を放っている。

壁に目を向ければ本が並ぶ棚、何かの設計図らしきものが張り付けられたボードがある。

他にも何かの機械のようなもの、並べられた試験管やフラスコ、書きかけの絵画等が置かれている・・・そんな部屋だ。

 

 

 

『やぁやぁ諸君。お集まりいただいているようだね結構結構。本イベントについての説明は私がすることにしよう』

 

 

 

と、そんな声がして画面が横に移動。声の主が映し出された瞬間、広場が歓声に包まれた。

 

 

映し出されたのは一人の人物。

一見してとても美しい女性のように見える。

 

艶やかな長髪に白く透き通るような肌。碧い瞳は理知的な雰囲気を感じさせる。

赤と青を主とした衣装に身を包み、左手は機械的にもファンタジックにも見える不思議な義手となっており魔法使いが持つような杖―――とはいっても随所に装飾が施された真に煌びやかなものであるが―――が握られている。

 

まるで絵画のような・・・否さ実際に絵画を参考にそう『設計した』美貌を持った女性が微笑みながら口を開く。

 

 

 

 

『さて、この場には私を知っている人が大勢いるようだけど、一応自己紹介させてもらおうかな。クラスは『魔術師』(キャスター)。人類史に名を遺す英霊の1騎にして、キミ達を導く頼れる先達。『レオナルド・ダ・ヴィンチ』だ。気安くダヴィンチちゃんと呼んでおくれ』

 

 

 

 

そう言って二コリと微笑むと会場に更に大きな歓声が沸き起こる。

 

 

『レオナルド・ダ・ヴィンチ』

 

 

美術、医学、科学といったことから魔術などのオカルトまでありとあらゆる分野で非凡な才能を発揮した『万能の天才』。

 

FGOにおいてもその万能っぷりをいかんなく発揮しており本編の最初期から登場しストーリー上は勿論の事、キャラの育成から礼装の強化、アイテム購入などの諸々に至るまでプレイヤーをサポートしてくれる。

 

お世話になった人間は数知れず、必然人気も高いメインキャラクターの一人だ。

 

 

 

 

ダヴィンヂぢゃんだぁあああああああああああ!!!(泣)

 

 

 

「・・・メイプルも2部入っとったんか?」

 

 

 

「ちょっと前に。なので割とタイムリーなタイミングなんですよね」

 

 

 

「ならまぁ是非もないのう」

 

 

 

尚諸々の事情から彼女?の元気な姿を見ただけで号泣しているプレイヤーもいたりするがそれはまた別の話だ。

 

会場のざわめきが収まるのを待って再び画面内のダヴィンチちゃんが口を開く。

 

 

 

 

『では早速行ってみよう!FGOコラボイベント詳細情報~!』

 

 

 

 

待ってましたとばかりの拍手と歓声が巻き起こる。

それに満足げにうんうんと頷いたあと、ダヴィンチちゃんが言葉を続ける。

 

 

 

『事前の情報で発表されていたけれど、今回のイベントは探索型だ。前回のイベントとは違い特別なエリアに隔離するのでなく、現状解放されている2層までのエリア、そのありとあらゆる場所が舞台だ。森の中、洞窟の奥、あるいは町の片隅・・・各所に出現する『サーヴァント』達と出会い、提示されるクエストを攻略していき絆を育むことで最終的に『サーヴァント』を仲間にできる。因みに配置される『サーヴァント』は一騎ずつ・・・つまりは早い者勝ちだ。是非とも自分のお気に入りのサーヴァントを仲間にできるよう頑張ってくれたまえ』

 

 

 

『けれど仮に仲間に出来なかったとしても悲観することはない。サーヴァントが提示する最初のクエストをクリアすることが出来れば『絆の芽生え』というアイテムを入手できる。これは1回限りだがそのサーヴァントの力を借りられる・・・具体的には宝具を撃ってくれるというものだ。宝具はどれも強力な効果を持ったものばかり。獲得しておくことをおススメするよ』

 

 

 

『期間はリアル時間で5日間。サーヴァントは自身の思考や気分によって移動したりしなかったりするから日にちや時間帯によっては会えたり会えなかったりする。そのサーヴァントがどう考えてどう動くのか予想しながらあまり気負い過ぎず気長に探すのが肝要さ』

 

 

 

『用意されているクエストは様々な形態が用意されている。純粋な戦闘力が必要とされるものもあれば生産系スキルが問われるものもある。戦闘が得意でない生産系のプレイヤーの諸君も活躍できる可能性があるので期待していてくれ』

 

 

 

大体の説明を終えた後、ダヴィンチちゃんがニコリと微笑む。

 

 

 

『他にも細々したことはあるが・・・詳しくは実際にサーヴァントと契約した後、彼らの口から説明を受けてくれ。それではこれよりイベント開催だ。プレイヤー諸君は楽しんでいってくれたまえ』

 

 

 

にこやかに手を振るダヴィンチちゃんの映像が途切れると同時、歓声と共にプレイヤー達の大移動が始まった。その多くが期待と熱気に目を光らせている。

その流れに乗って移動しながら、ノブナ達は今後の行動方針についてを話し合う。

 

 

 

「ふむ、探索イベントならば分かれて行動すべきか。その方が効率は良さそうじゃし」

 

 

 

「ですね~」

 

 

 

「とはいえどんなクエストがあるか分からないからな。二人一組くらいの方がいいかもな」

 

 

 

「確かに・・・ならば私はノブナと一緒に行動しよう。刀と銃・・・近接と遠距離でバランスが良さそうだ」

 

 

 

「カナデと私の支援組は街中を中心に探索してみようかしら」

 

 

 

「OK。生産系とかパズル系とかそんなクエストがあるかもしれないしね。僕のスキルなら運は絡むけど対応できる幅は広いし」

 

 

 

「う~ん・・・ならクロムと私とメイプルは三人で行動する?微妙に効率悪くなっちゃうけど」

 

 

 

「あ、なら私はワルキューレの皆と一緒に行くよ。サーヴァントを連れてったら何か特殊なイベントとか発生するかもだし」

 

 

 

『・・・・・メイプル一人かぁ・・・・』

 

 

 

微妙な顔をするギルドメンバー(カナデ覗く)達。

メイプルを一人にすると持ち前の突飛な発想と何かに取りつかれてるんじゃないかと思う程の運の良さを発揮して想像もつかないような進化を遂げたりするためだ。

 

さりとてそれが悪い方向にいったことは一度としてないし、他に代案も思い浮かばなかったので最終的には同意することになった。

 

 

 

「なら『楓の木』結成後初めてのイベントだし、皆頑張っていこー」

 

 

 

「「「「「おーーー!」」」」」

 

 

 

ギルドマスターであるメイプルの号令の下、メンバーたちは三々五々散っていったのだった。

 

 

 




戦闘中突然ステラぁされる世界
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