とりあえず更新です
ふと気がつくと俺は草原で立っていた。
何が起きたのか、鬼の血鬼術で幻覚を見せられているのか? 混乱しながら記憶を引っ張り出す。確か上弦の陸を倒したはずだが………
その後増援でも来たのだろうか?
いや、鬼は基本群れない、ならこの状況は血鬼術ではない…
…………そうだ、上弦の陸を倒したあと地震のような揺れと雷よりも響く轟音がして、気を失った……だめだ、何故ここにいるか理解ができない。
ここはどこだろうか? 考えるのを一旦止め
周りを見渡す、あたり一面緑の絨毯のように
草が生えていた。空気も美味しい、眩しい程の日光が辺りを照らしている。
夜じゃないことは確かだ、鬼はでない…か
鬼の脅威が無いとわかり安堵する。
そういえば…………
「天むす、いないのか!天むす!」
周りに人がいたら狂ってると思われるだろう、食べ物に"いないのか!"と言ってるのだ
だが天むすは食べ物ではない
暫く探していると大空に黒い点が見え始める。だんだんと大きくなってくる黒い点に
俺は安堵する。
黒い点は次第に鳥のような形になり俺の
肩に乗っかった。
「スイカァアアア!!良カッタ!!良カッタアアア!!」
そう、天むすとはこの鎹鴉の名なのだ、天むすおにぎりが大好物のこの鴉、名が安直すぎると思うが本人が気に入っているならまぁ良い。
「あぁ天むす、良かったよ。それで状況報告を頼む」
「カァァァァアア!!上弦の陸討伐後!扉ガ開キ二人トモ消エタァァア!!」
「ん?扉とはなんだ?」
「扉トハ!!稀ニ空ニ現レル見エナイ何カノコト!!ソコニ入レバ別ノ世界ニ行ッテシマウ!!祖父ガ言ッテタァァァァア!!!」
「嘘のような御伽話だが鬼と言う存在もいるのだ、別世界への扉もある、と」
「カァァァアア!!スイカ!頭イイ!!」
「あ、ありがとう天むす。どうした?いつものお前らしくない」
いつもは任務だけはこなすが他にすると言えば天むすを食べるか雌鴉をナンパするかの二択だったのに。今は余計……とは言えないが説明をするなんて
「あ!……お前緊張してるのか?」
すると天むすは図星だったのか肩でギャーギャー騒ぎ立てる。まぁ別世界への対処法なんか訓練されてないからな
「わかった落ち着けって! それでお前何か見たか?」
「……………鬼ト戦闘中ノ人間ヲ発見シタ!!」
「な!こんな昼に鬼がいるのか!何故早く教えなかった!」
「戦闘中ノ女!見タコトモナイ装備シテイタ!!血鬼術モ使ッテイタ!怪シカッタァァアア!!」
「人間ガ血鬼術!? 何を言っているんだ天むす!」
天むすは優秀だから嘘をつくとは思えないが…
「イイカラ行ケェェエエエ!!人間達危ナイ!!」
「わかった!」
そう言って全集中の呼吸で身体能力を上げ
音も立てずに走る。
何故人間が血鬼術を使っているのかわからない、がここは天むすの言う通り奈良別世界なのだ。元の世界に戻る方法がない今は、人命救助を優先としよう。
暫くすると16尺はある大木の森に入る、見たこともない菌類や草、時折こちらを怯えた目で見る地球にはいない生き物もいたのだが彼は鬼に襲われている人を助けることで頭がいっぱいだったため気づかなかった。
森の中を走っていると鬼特有の腐った芋虫のような匂いが鼻を刺激する。すぐさま匂いの元に向かう、すると鎧を着た女性が、人よりも豚に近い顔を持つ複数の鬼に襲われていた。
何故豚の顔なのか等は考えずにただ目の前の鬼を斬る事に集中する。
水の呼吸の中で複数を相手取る場合に備えた
技。
「《水の呼吸肆ノ型"打ち潮"》」
感想、誤字脱字報告、こっちの表現の方がいいよ!って言う報告も待ってます!!