でも3、4話も書けばおそらくアクション書きたくなるんだろうなぁ…。
新しい物語でそれを消化するってもありですよね。
何はともあれ、楽しんでいってください。
金曜日、リョウはいま教室にいる。
招集があったのだ。
午前中の授業も終わり何も残っていないはずなのに何故か?
しかも集まりがあったのはリョウのいるクラスだけである。
理由を知るやつは一人もいなかった。
「一体何だろうな?」
「誰も聞かされてないんですって」
「誰か問題でも起こしたんじゃないかな?」
「でもそんなの聞いた覚えないぜ?」
リョウ、クロ、マーシャが話している。
先生が来るまで待っていなければならないのだが…
扉が開く。
「はい!みんな~、遅れてごめんね」
フレアが少し急いだ様子で入ってくる。
こんな風に明るい人からあんなクールなクレアが生まれるというのは何とも不思議な話である。
最近リョウは2人のどちらかを見るたんびに「父親はどんな人なんだろう?」と疑問を持つようになった。
「今日ね集まってもらったのは、なんと!このクラスに転校生が来たからでーす!」
おおっ!とクラスが少し盛り上がる。
こんな変な時期に転校生が来るとは珍しい。
「男ですか?女ですか?」
「女の子よ。しかも、結構美人よ?」
さらに男子のテンションが上がる。
まぁ、自分のクラスに美人が来て嫌な男子などいないだろう。
「スリーサイズはなんですか?」
このときリョウは久しぶりに、えっ?それ思いっきり英語じゃん!と疑問を持った。
「そういうのは本人に聞いてね。まぁ、本人の目の前で聞けるかは君の度胸次第だけどね」
うっ、と訊いた男子が少したじろぐ。
まぁ、会って早々そんなことを聞ける奴なんてまず見ないが。
「じゃあ、呼ぶわね」
腕輪をいじくり始める。
するとすぐに扉が開いた。
転校生が入ってくる。
確かに美人だ。
整った顔立ちに、スタイルもいい感じだ。
何より特徴的なのが長髪のきれいな黒…髪?
「(あれ、この人見たことある…)」
「それじゃ、自己紹介してね」
「はい。ミィヤ・ケリニアスって言います。これからよろしくお願いします」
…ああ、間違いない。
あの時の巫女だ。
しかし巫女に対して偏見が強いはずなのに誰も何も言わない。
むしろ「かわいいね」「人形みたい」「付き合ってみてぇ」などと全員が好評価だ。
「えーっと、ミィヤさん?はこんな中途半端な時期だけど親の都合で引っ越しになったの。この学校の編入試験も文句なしの点数をたたき出してるからみんなも頑張ってね」
えっ?なんで先生が転校生の名前疑問形で言うんだよ?とクラスが思った。
「じゃあ、これだけだからもう終わりにするけどミィヤさん。最後に一言」
「えっ?…あの、ここに来てまだ日が浅いので分からないことがたくさんあると思います。ご迷惑をかけることもあると思いますけどよろしくお願いします」
パチパチと拍手の中クラスの集まりは終了した。
「~ということがありました」
「そんなことがねぇ…。もうちょっと警戒するべきだったかな?いや、結果オーライかな」
クラスの集まりが終わった後、すぐにリョウはマクアドルに呼び出されマクアドルの自室に来ていた。
「俺の班に精鋭が集まってたのはあなたが?」
「うん。気が抜けないからって私が細工したんだ。やっておいて正解だったねぇ」
「警戒してたならもっと人員を割いてほしかったですよ」
しかし、そのお願いに対しては全然興味を持っていないのか無視された。
「それにしても青龍が召喚できるなんて…、やっぱり君は選ばれただけあるねぇ」
「…(流しやがった)。ただ魔力を思いっきり注ぎ込んだだけなのに、なぜなんでしょう?」
「ン~…。魔法側の授業でやることなんだけどね、魔法を唱えるにあたって大切なことが2つあるんだよ」
「それは?」
「1つは魔力の操作。調節できればどんなに強力な魔法でも小さいところで使えるし、弱い魔法でも強くなったりするからね。それに一定の魔力でないと起動しない魔法もあるから」
「もう一つは?」
「想像力…かな」
「想像力?」
「うん。詳しく言うと違うんだけど今はこれでいい。分かりやすく言うならば…リョウ君、君はフラッシュを唱えた時、頭の中はどうなっていた?」
「…できる限り強い輝きをイメージしてました」
「そう。それが頭にあったはずだ。では、リョウ君。君はどうしてそれがイメージできたんだい?」
「どうして…?………」
どうしてそれがイメージできるのといわれてもいまいち言い表せない。
「まぁ、答えには詰まるよね。たぶん君がイメージできた理由、それは見たことがあったからだと思うんだ」
「見たことがあった?」
「ものをイメージする時さ、一度それを見たことあるほうが鮮明に思い出せるだろ?」
「まぁ、確かに」
「基本的な魔法、火をおこす魔法、水をだす魔法、電気を出す魔法。基本的に魔法の道に進んだ者の中でこれらを使えない人はいない。これらはどこでも見る機会があるからだ。でもね、例えば回復魔法。これを使えない人は案外多いんだよ」
「回復させるイメージが湧かないからですか?」
「たぶんね。確かに、今の科学ですらなくなった腕を生やすのは時間がかかる。それを短時間でやるというイメージが持てないのだろうねぇ」
「頭の中でそのイメージを否定するとできないと?」
「そこまでは言ってないよ。まぁ君の考えも否定はしないけどね。さて、君が青龍が召喚できたという問題に戻るけど今の話の内容からだいたい分かるかな?」
「俺が青龍を知っていると」
うん、という代わりに頷きお茶を飲む。
「ここの世界では4神について一般人が知っているのは形のみだ。それ以外に知っていることはない」
「形だけじゃだめだということですか?」
「そうだねぇ…。ここの人たちには何かが足りてないということだけは確かだけどねぇ」
「でも俺もゲームとかで見たことあるだけですよ?」
「その時何か説明が書いてなかったかい?」
「ゲーム上での強さとかそいつについてくらいだけですよ。リアルとは全く関係ない」
「でも何かしらの基盤がそれでできた…。もしかすると巫女の青龍とは違う力を持っているのかもしれないねぇ」
違う力…。
ミィヤのよりも強力だったのに力が違う。
もう二度と使う機会はないかもしれないがそれでは制御の仕方が学べないなぁと思った。
「さて、話すことはほとんど話したかな。今日はこれくらいでいいだろう」
「分かりました。それでは俺も部屋に戻りますよ」
「転移装置、君の部屋に繋いだから乗ったらすぐだよ」
部屋を出て行こうとして一つ思い出したことがあった。
「あの」
「次話すときはミリーナも呼んでおくよ」
「えっ」
「君は巫女に自分のことを話した。そして巫女は信じた。君は私が提示した課題をクリアしたんだ。なら私も約束を守らなければならない。知っていることはできる限り話そう」
「ありがとうございます」
「約束だからね。ほら、さっさと帰りな」
「失礼しました」
リョウは部屋を出て行った。
突然だがもし、自分の部屋に戻ったら嫌なことが待っていると分かっている場合、あなたはどうするだろうか。
少なくとも作者なら、できる限り外で時間をつぶし、嫌なことがなくなるギリギリに部屋に戻る。
リョウは部屋に戻ったこのとき、はじめて転移装置を呪った。
リョウが部屋に戻ると少し騒がしいような気がした。
少なくともクロしかいないということが無いのは確かだ。
「(マーシャとか来ているのか?)」
奥に進むとそこにいたのは
「だから、あんたは…!ってリョウ。おかえり~」
「ん?やっと帰ってきたのね。遅いわよ、あなた」
「お前らは俺とクロの部屋で何やってるんだ」
リリアとミィヤだった。
クロが何故かいない。
「クロなら女子会するから出て行ってって言って追い返したわよ」
「自分の部屋でやれよ!なんで男子の部屋で女子会!?」
「そういえば簡単に出て行ってくれるかと思って」
…なんでだろう。
なんだか最近疲れが取れないような気がする。
いや、とれてもとれても際限なく増え続けているのだ。
「はぁ…。で何の用だよ?さっさと用件すましてくれ帰ってくれ。クロに申し訳ない」
「そうそう!その用件なんだけど…、あんたこいつと付き合ってるの?」
「…はぁ?」
突然意味わからないことを言い出した。
俺が、ミィヤと付き合ってる?
「こいつがねあんたたちの集まりが終わった後突然私のところ来て言ったのよ。『私の夫はどこ?』って」
「…聞き間違いじゃないのか、なあミィヤ?」
「まったわよ、
そういえばさっきの「あなた」のイントネーションも妻が夫に言った感じだった。
無視して話したがまさかこんなことになってるとは。
「…あまり聞きたくないけどなぜだ?」
「決まってるじゃない。あなたは青龍を召喚できた。これ以上どんな理由が必要なのよ?今回の学校潜入も8割がた、これが理由よ!」
「残り2割は?」
「寺の立て直しに時間がかかるから修行もかねて」
「メインそっちだろ!頼むから俺にこれ以上問題を突き付けないでくれ!」
「『一年生の逸材、巫女の夫に!?』この記事さえあればクレア先輩のツケも…!」
「やめろ」 「それはだめよ」
「リョウはともかくミィヤまで…。既成事実があればいろいろと楽よ?」
「そうしたいのはやまやまなんだけど、私が巫女っていうのはできる限り伏せたいのよ。偏見の目があるし」
「結構まともな理由ね…。じゃあ『一年生の逸材、転校生と一夜を過ごす』はどう?」
「それなら」
「やめろ、まじで」
「そんなに恥ずかしがらなくても。妻と夫がともに一夜を過ごすことは変じゃないわよ?」
「俺はお前と付き合ってると思われるのが嫌なんだよ」
「そんなに突き放すなんて…、もしかしてSなの?じゃあ、私はMになればいいのかしら?」
「頼むから帰ってくれ…」
頭が痛い。
どうしてこんなことになるんだ?
俺は問題解決に貢献したんだぞ?
なんで…、どうして。
「見たところ付き合っていないようね…。面白くないわ」
「とりあえず付き合っていないところだけでも分かってくれて助かる」
「そういえばミィヤ、あんたなんで科学側なのよ。魔法の方が肌に合ってるんじゃないの?」
「夫に少しでも近づくためよ!」
「…なんかあんた会った時と変わったわね。どれが本当のあなた?」
「今は好きな人に近づいているからこんな感じ。いつもはあなたと会ったときね」
「自己紹介の時、かなり丁寧だったぞ?」
「私を知らない人、つまりあなたたち以外の前ではそれで行く予定ですわ」
「今の、なんか少しおかしかったような」
「まだ慣れてないからそこは気にしないで。さて、じゃあリョウ寝ましょうか」
「そうだな寝るか。だからさっさと出ていけ」
「2人が一夜を過ごすと言うのなら記者として目は離せないわ!」
「寝ないから!ほら、もう7時だ!クロがかわいそうだからさっさと帰ってくれ!」
「…ゴクッ(唾をのむ音)」
「リリア、お前が思ってるようなことにはならないからさっさと帰れ」
「何を思ったのリリア?」
「リョウとクロが一夜を過ごすというおいしいことよ」
「何言ってるの?クロってさっき追い出した子でしょ?あの子男じゃない。何も起きないわよ」
リョウとリリアがえっ?っとした感じでミィヤを見る。
顔からして本心で言ったらしい。
「なによ、2人して?」
「いや、思ったよりお前純粋なんだな」
「?」
「いや、理解しなくていい。それより帰ってくれ」
「私はいい記事が撮れるまでてこでも―――」
「最近俺、クレア先輩と電通の番号交換したんだ♪」
「帰るわよ、ミィヤ。クロに失礼よ」
「ちょ、何言ってるのよ!?私はリョウと一緒に寝るのよ!」
「妻なら夫のことも考えなさい。困った顔してるじゃない」
「それはきっと嬉しさのあまりちょっと間違った方向に顔がいって―――」
「いいから言うこときけぇぇぇぇ!」
「ゴフッ!?」
リリアのいいパンチが腹に入り、ミィヤが気絶する。
一応この世界に4人しかいない巫女の1人。
そんなことしていいのだろうか?
「じゃあ、失礼しました!」
「おう。じゃあな」
リリアたちが部屋を出ていく。
リョウはすぐに電通で「部屋に戻っていいよ」と送りベットに横になる。
本当に疲れた。
まさかミィヤがあんな形でリョウの目の前に姿を現すとは思ってもみなかった。
間違いなく、面倒な方向に路線が変更している。
「どうか、これ以上問題が起きませんように…」
神に祈るしかなかった。
神を最も信仰している巫女があんな状態にもかかわらず。
そして、神様はおそらくリョウの願いは聞き入れなかった。
作「はい、はじまりました!『暇だから呼ぼう!誰を?そんなの知るか!』のコーナーです!ここでは誰か一人呼んでここで私と話すっていうことになってます!ちなみに不定期!記念すべき第一回目はこの人!」
ミィヤ「どーもー」
作「ミィヤさんです!よろしく。早速だけどテンション低くない?」
ミィヤ「そりゃ、ここリョウいないもの。面白くないわ」
作「俺の力があればすぐ呼べるが?」
ミィヤ「じゃあ呼んで!」
作「とりあえずそれはまた今度ね」
ミィヤ「じゃあ、詰まんないわね」
作「…」
ミィヤ「…」
作「ちょっと、記念すべき第一回目なのになんでこんなに話題ないんだよ」
ミィヤ「私がこのコーナーに興味がないからじゃない?」
作「くそぅ…。ここはセオリー通りに主人公を連れてくるべきだったか…」
ミィヤ「あっ、そうだ。あなたに一つ提案があったのよ」
作「ほう。それは?」
ミィヤ「一度みんなのプロフィール的なの出すべきじゃない?一話分使って」
作「なんでさ?」
ミィヤ「あんたのこの物語、内容が薄いくせに登場人物だけは地味に多いのよ。覚えるのが読んでいる人は一苦労だわ」
作「そ、そんなにザクッと言いますか。この話に出てくる女子は直で言う人が多いな」
ミィヤ「うじうじしてるの嫌だもの。ともかく作っておきなさい」
作「これがハーメルンで初めて書いた作品なんだから少しは甘く見てよ」
ミィヤ「ハーメルンではいらないでしょ。初めてなんだから」
作「うう。分かりました。いづれ作ります…。そして尺がもうないのでそろそろお別れの時間です」
ミィヤ「そう?まぁ言いたいこと言えてよかったわ。次はリョウも呼んでね?」
作「考えておきます。それじゃ、みなさんまた今度~」