異世界にて〜魔法と科学の小競り合い〜   作:tubukko

7 / 105
だんだん書きたかったバトルに入り始めました。
魔法はまだだけどとりあえず満足です。


魔科祭の決勝戦1

「元気ないんじゃない、リョウ?」

「そんなことないよ。早くお好み焼き食べに行こうぜ」

「うん!」

 

今リョウはクロと一緒に出店を回っている。

クロの質問に返事はするし、楽しんでもいるが昨日のことが頭から離れない。

 

 

 

===========================

 

 

 

~ミリーナがいなくなった後~

 

「おっ、花火が上がってるじゃあないか。桜もいいがここには桜が存在しないからねぇ…」

「マクアドル先生」

「なんだい?」

「ミリーナが言っていた戦争、何か思い当たることありませんか?」

「…少しね」

 

マクアドルは花火のほうを向いた。

しかしその目はもっと遠いところを見ているように見えた。

 

「さっき言っていた2人が関係あるんですか?」

「涼君は気づくのが早いね」

「殺されかけたって…」

「昔の話だよ。私自身は何とも思っていない。…その二人はね、今ミューズデル帝国にいるんだ」

「帝国?」

「この国じゃないよ。流石に外の現状まではマーシャ君から教わっていないかい?」

「この国だけでもかなり大変だったので」

「…ミューズデル帝国っていうのはね、私たちが本当の後継者だって言い張った人たちから作られた国なんだ。

700年前までもともとミューズデルは一つだったんだ。

いい統率者がまとめていたんだろうねぇ、内戦なんてまずなかった。

でもどんなに有能な人にでも寿命はある。

その人は死んでしまった」

「その後兄弟でその座を奪い合ったと?」

「みんなそう考えるんだけどね、違うんだよ。その王には後継ぎがいなかったんだ。

つまり部下で争いあったんだね。2つの派閥に分かれたといわれている。

そして勝ったほうがここに残り、負けたほうはこの大陸から去った。

しかし大陸を去ったほうはあきらめきれなかったんだろうね。

新しく作った国の名前にミューズデルって入れたんだ。

そうしてできたのがミューズデル帝国だよ」

「…ずいぶんと執念深い奴だったんですね」

「かなり陰険だったっていわれているよ」

「でもその話とさっき言った2人にいったいどんな関係が?」

「その時追い出されたのが2人のうちの1人なんだ」

 

 

 

==============================

 

 

(ったく、いったいどういう意味なんだ?700年前?なら普通死んでるだろ。それなのに今他に生きているうちの1人がその時から生きていた?どうなってるんだよ…)

昨日のことを思い出しながら出店を見て回る。

昨日は話をそこで中断されてしまった。

そこまで話したとたん「なんか疲れたなぁ…、今日はもうここまでにするか」

と言って帰ってしまったのだ。

リョウも食い下がったが聞く耳持たずだった。

結局また疑問が増えてしまったのだった。

 

「やっぱりなんか悩んでない?」

「えっ、そんなことないよ」

 

クロに感づかれてしまった。

 

「本当?」

「本当だよ。何でもないから」

「…そう?悩みがあるなら相談してね。友達なんだから」

「ありがとう、クロ」

 

ちょうど話を終えると目の前で人々がざわついているのに気づいた。

 

「なんかあったのかな?」

 

と思いながら進んでいると目の前を一つの集団(5人)が歩いていた。

みんな道を空けるようにして、珍しいものでも見るような目で見ている。

 

「クロ、あれって何かわかる?」

「リョウ知らないの?あれは今年の魔法側の代表だよ。リョウたちが明日勝てば戦う相手だよ」

「あれが…」

 

全員制服を着ていてなんだかキチッとしている。

女子率の方が高いようだ。

どんな力があるかは、全然想像もつかないが戦ってみたいと思った。

(戦うためには勝つしかない。明日頑張ろう)

そう改めて心に誓った。

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

「さぁ、盛り上がっています!決勝戦、1-1と一進一退の状況です!どうなっていくのでしょうか!?」

 

控室からも聞こえる司会者の声がフィリアを緊張させていた。

3番手はフィリアになっている。

 

「フィリア、そんな緊張しなくても大丈夫だよ。いつも通り戦えれば余裕の敵なんだから」

「そういいますけど、やっぱり心配です…」

「それに負けてもレックスと俺がいるから。ねっ」

「が、頑張ってはみます…」

 

突然控室にブザー音が鳴り響く。

フィリアの出番の合図だ。

 

「い、行ってきます…」

 

緊張しながら戦場に向かった。

道のりはそう遠くない。

転移装置なんてないが歩けば1分足らず。

すぐに会場に着き、歓声が聞こえる。

 

「準備はいいですか?」

 

フィリアの試合が始まろうとしていた。

(私は負けるわけにはいかない。あとの二人には背負わしたりしません)

 

「それでは構えて…ファイト!」

 

フィリアは開始と同時に攻め込んだ。

 

ドールでの戦いははじめ距離を空けるのがセオリーになっている。

相手はセオリー通りに動くと思っていたらしく一瞬、動揺して動きが鈍る。

それを見逃すフィリアではなく一つ目の武器であるショットガンを取り出す。

右腕に損傷を与えるつもりで撃った。

ドールといっても機械なので下手に当たればそのパーツが機能しなくなることもある。

それを狙い右腕を撃った。

見事に命中し相手は鈍い声で悲鳴を上げた後、すぐに臨戦態勢に戻る。

(右腕は動いている…。やっぱりそううまくいきませんか)

 

分かり切っていたことなのでフィリアもすぐに構えた。

相手は力勝負をするつもりらしく損傷した右腕に一回り大きな右腕を装備した。

(せっかく少し壊したのに…。でもあれで多少はスピードが落ちる)

すると相手はなんと両足にも一回り大きな装備を付ける。

足につける装備は基本すべての機能向上につながる。

(足にも2つ…、あれじゃ私より早いですね…)

 

フィリアは戦略家だ。

たいていのことは戦略で力の関係を逆転させるが大きな力であればあるほどそれは難しくなる。

(正直分が悪いですね…)

相手が向かってきた。

男子が相手というだけでも力勝負は辛いものがあるのに、強化されては正面突破では勝ち目がない。

とりあえずもう一度ショットガンを撃ってみる。

 

ショットガンの本質は範囲の広さにある。

普通の弾はただ一直線にいくだけだが、ショットガンは弾が一直線にいくだけではなく周りにも攻撃できるのだ。まぁ、周りのほうが勿論威力は落ちるが。

直進した弾は避けられた。

だが周りのは避けきれない。

腕で顔をガードする。

いくらエスバリアがあるからといっても顔に当たれば痛いのだ。

しかし強化した腕を使ったので少しヒビが入るだけ。

(これじゃあ何発ぶち込んだらいいかわからない…!)

 

ショットガンをしまい、相手の攻撃を避ける準備をする。

まず左手が来た。

この後にもっと強い攻撃が来るのは予想できたので次に意識を集中させる。

予想通り右ストレートが来たので後ろに下がり距離を取る。

(やっぱりこれを持ってきて正解でした)

 

距離を取りながら電磁砲を取り出す。

電磁砲は名前の通りエネルギーを溜めてそれを打ち出す銃である。

形はスナイパーのように長く、銃より機械的に見える。

 

この武器のメリットは弾に制限がないことである。

最大まで溜めれば威力はショットガンなんか比ではない。

しかしデメリットもある。

エネルギーを溜めなければ撃つことができないのだ。

溜めるのだってある程度時間がかかる。

(早くたまってくださいよ…!)

念じながらチャージを始める。

 

相手も気づきすぐに距離を詰めてきた。

まだ撃つわけにはいかないのでフィリアは離れ始める。

しかし強化した相手ではすぐに追いつかれてしまう。

足を掴み足のパーツを潰しにかかる。

いつもなら足を切り離すが、今そうすればさらにスピードが落ちて危ない。

ショットガンを取り出し、相手に向かってがむしゃらに撃ち始める。

しかし相手は我慢強いらしくなかなか放さない。

まずい、と思ったフィリアは完全には溜まりきっていない電磁砲を使用する。

(30%弱…、相手を引き離すには十分ですね)

相手に向かって構え、撃った。

 

「…ぐ!」

 

胸のパーツに当たった。

結構痛かったらしく後ろに下がる。

よく見れば胸のパーツに大きなヒビが入っている。

(30%であれなら100%あれば間違いなく気絶まで追い込めますね。でもただチャージするだけでは時間がかかりすぎますし)

考えながらチャージを始める。

相手も戻ってくる。

 

するとフィリアは思いついたことがあるらしく、背中をいじくり始める。

構わず相手はフィリアに近づき蹴ってきた。

フィリアはまだ思いついたことをしているらしく、防御に移れない。

回避しようとしたが間に合わず左足に直撃する。

しかめた顔をしながらも逃げる。

相手がそれを追いかけようとする。

フィリアはショットガンを取り出し近づけさせまいと撃ちまくる。

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

「あれは勝てないな。リョウ、絶対勝てよ」

 

レックスとリョウは圧倒的に不利なフィリアの状況を見ていた。

 

「まだわからないよ、フィリアは戦略家なんだから」

「でもあいつらしくなくショットガンをがむしゃらに撃ってるじゃねぇか。電磁砲がたまるのを待ってるのが見え見えだぜ」

「…でも信じるよ」

「でも、あれを最大まで溜めるには10分かかる。あの力の差じゃその前に負けるぜ」

「大丈夫だよ。たぶん…」

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

(よし、これでいける!)

フィリアは勝機を見出していた。

足のパーツを2つ失った状態で勝機を見出していた。

相手は相手でフィリアを虫の息だと思っている。

攻撃が単調になっていた。

フィリアはそれを待っていた。

相手がまたただのパンチをしてくる。

するとフィリアは踏み込み手をかざした。

(リョウに感謝しなくちゃね)

 

「フラッシュ!」

 

一瞬光が放たれる。

リョウが放ったのよりは小さかったが十分だった。

相手は驚き、目が見えなくなったので腕を振り回し始めた。

フィリアは少し離れゆっくりeストッパーを取り出し構える。

そして混乱している相手に向かってeストッパーを撃った。

何が起きたかわからなく、錯乱している人に網がかぶさる。

なおのこと暴れ網は絡まる。

フィリアは獲物のハンティングをするかのように楽しそうに電磁砲をかまえた。

 

「私の勝ちです」

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

「いや~、フィリア、君はやっぱりすごいよ!」

「そ、そんなことないですよ。リョウさんのおかげで勝てたようなもんです」

 

今フィリアは救護室にいる。

 

「しかし電磁砲のエネルギーを溜めるためにsバリアのエネルギーを使うなんて正気じゃないよ」

「でも勝つことができました」

「でもsバリアが足りなくて体中が傷だらけだ」

 

Sバリアのエネルギーを電磁砲のエネルギーに変換させたのだ。

しかし10→10に変換できるわけではなく、10→3くらいにしかならないのでSバリアのエネルギーを使い果たしたのだ。

おかげで100%の余波でボロボロになってしまった。

 

「説教したいところだけど、次俺の番だから行ってくるよ」

「せっかく勝ったんだから勝ってくださいよ」

「負けても勝ったっていうよ」

「ここからテレビで見てます」

「…なら負けられないな」

 

リョウは席を立ちあがり戦場へ向かった。




なんか細かすぎるような気がしてきました。
もう少しおおざっぱになってもいいのかな?
少しづつ変わっていくかもしれません。
あとエスバリアとかめんどくなったのでSバリアと書くようにします。


…電磁砲でよかったかな?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。