異世界にて〜魔法と科学の小競り合い〜   作:tubukko

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さぁ、見事に2日に1話がかなり難しくなってきました。
これからはもう少しスローペースになるのかな?


相性

「貴様…!」

 

カザキがグネズトを睨みつける。

カザキは違和感を感じた。

グネズトの第一声で。

そして第二声のあと、転移させた奴らの映像を見て理解する。

 

「なめられたものだな」

「なんだ、もうネタが分かったのか?」

「黙れ、ゴミが」

「…正体まで分かったか。なら、隠す必要はもうないか…?いや、指示があるまでは待つか?」

 

その声を聞いて一部の人も違和感を感じ始めた。

この声はグネズトのものではないと。

 

「幻覚か…確か、シューレスと言ったか。お前ごときが俺を相手できると思うのか?」

 

グネズトがぼやける。

やがてその姿がシューレスに変わる。

 

「上官殿は戦う気はないはずだとか言ってたけどな。それにお前も戦う気はないとか言ってたよな」

「…それを見越してお前を配置したのか。やはりお前を手放すべきではなかったな、グネズト」

 

転移装置のところにグネズトが立っている。

片手にブラーンと力なくミグレッド垂れ下がっている。

 

「ふん、俺がお前のもとに残ることはなかった。間違いなく」

「なぜ俺が来ると…、いや、襲撃してくると分かった?」

「かれこれ300年以上の付き合いだ。お前の性格も嫌でも分かる」

「成程」

 

グネズトが持っていたミグレッドを投げ捨てる。

ところどころ機械でできている部分がへこみ、右腕がもげて断面から導線らしきものが出ている。

生きているのかは見た感じでは分からない。

 

「ったく、何が格闘技の玄人だ。素人もいいところで正直困ったぞ。耳だけよくても反応できなきゃ意味がない」

「もともとそこのDと戦う予定だったんだ。予定通りなら余裕だったようだが…運が悪かったな。グネズトを相手にしたか」

「こいつの安否は気にならないのか?」

「自分の身は自分で守る。それが俺のやり方だ。生きてるなら自分で帰り、死んでるならそこで永遠に横たわってろ」

 

カザキがしゃべりながら腕輪をいじる。

 

「10分…か」

「なんだ、制限時間でもあるのか?」

「これでも俺は帝国の王だ。やることが山積みなんでね」

「ならさっさと仲間を連れて帰れ」

「だが、休養も必要だ。時間が来るまでゆっくりしていくつもりだ」

「…ライル」

 

グネズトの腕時計からライルが姿を現す。

今回の姿もサクだ。

 

「妖精をだしてなんのつもりだ?妖精では人間は殺せない。知ってるだろ?」

「なに、俺の部下では力不足なのは分かっている。だが、ライルならな」

「任せて」

「答えになってない。妖精で人間に攻撃を加えるのは不可能なのにどうするつもりかと訊いている」

 

グネズトがその問いに行動で答えた。

ナイフを取り出した。

それをライルに渡す。

 

「…成程。人の魔力が込められた武器ならということか。だが…」

 

爆発音と同時に地面が揺れる。

警報もなり始めた。

 

「言ったはずだ。転移装置はハッキングしたと。俺のあいさつに同行したいと言ったのはあいつらだけじゃなんだよ」

「ちっ…、中佐、外の指揮は頼む。こいつら全員もってけ」

「は、はい!お前ら全員外に移動だ!」

 

外に軍が移動する。

行動は迅速ですぐに残るのが一般人はサク達4人になる。

 

「結局、やり合うことになるのか…。いいだろう。こい、全員まとめて相手してやる」

「馬鹿言え。俺は勝ち目がない試合が大っ嫌いなんだ。ライル、後は頼んだ」

「はい」

 

使い魔全員がカザキを囲む。

シューレスとグネズトは傍観する気のようだ。

 

「使い魔だけを当てる気か…。まぁいいだろう。すぐにお前らも引きずり出してやる!」

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

マーシャが大声を上げながらリプトに攻撃をする。

リプトはただかわす。

口は笑っており、余裕に満ちていた。

 

「つまらねぇな、仇討ちのために頭に血が上って攻撃が単調だ。だが…」

 

リプトが掌の上に火の玉を作り出す。

マーシャの顔を見ながら言う。

 

「その顔はいい!いつ見ても憎しみなどの負の感情に支配された顔っていうのはそそるなぁ!」

「黙れぇ!」

 

火の玉を無視して足で蹴り飛ばそうとする。

リプトは火の玉を投げず、そこで爆発させる。

黒煙が上がり、視界が不良になる。

 

「隠れてんじゃないわよ!」

「せめて自己紹介くらいさせてくれよ。俺は―――」

「必要ない」

 

マーシャが耳のみでリプトの場所を当てる。

回し蹴りがリプトの脇腹に入り、リプトが跳ばされる。

リプトは予想外の展開に反応が遅れた。

 

マーシャがそれに追撃を加えようとする。

しかし、リプトも黙ってはいない。

 

「なめるなよ…!」

 

リプトが指を鳴らす。

すると、マーシャが突然引っ張られる。

自分のトップスピードで動いていたマーシャが地面に引っ張られ地面に落ちる。

足に光るロープらしきものが巻き付いている。

 

「なによこれ!?」

「ただの束縛魔法だ。だが…」

 

地面からさらに同様のロープが出てくる。

マーシャを地面に完全に固定する。

 

「この程度でいいのか。やはり戦闘面では楽しめそうにないな」

「グ…、くそ!」

「いまだにその顔を崩さないか。その点では興奮が止まらない―――」

 

突然、何かの接近に気づき後ろに下がる。

そこにヒュニスが地面い突き刺さるようにして落ちてきた。

 

「俺を忘れてもらっちゃ困るぜ?」

「そういえばいたな。すまない、逸材だというのにすっかり忘れていた」

 

リョウが矛を使いマーシャの拘束を解く。

すぐにマーシャが立ちあがる。

 

「リョウ、ありがと。でも下がってて。こいつは私がやる!」

「いや、悪いが俺もやる。お前の仇討ちとやらに付き合ってる暇はないんでね」

「…リョウ」

「お前があいつを殺したい気持ちは分かる。だが、俺はお前に死んでほしくない」

「…」

「そのためにある力だ、こいつは」

 

リョウが矛を握る。

今ではリョウはドール6段階目。

ここからが選ばれた者になれるかなれないかの境界線だ。

大体の人は5段階目で90%の人が止まり、さらに6段階目にいった10%の中から1%の人が7段階目にいける。

 

「…面倒なやつね、あんたは」

「そこはありがとうって言って抱き着いたり、泣いたりするところだろ」

「戻ったら一発入れるわよ?」

「そ、そこまで?」

「ふふっ、冗談よ。…ありがとう」

 

改めて敵を見据える。

マーシャのその眼には憎しみはほとんど残ってなかった。

友が隣で戦っている。

それだけで仇討のみを考えていた思考が変わる。

こいつと一緒に帰る、絶対に死なせない。

 

「…つまらねぇ」

 

リプトが言った。

 

「戦闘でも楽しめないのに、表情まで…。そこまで簡単に変わるってことはその感情も大したものじゃなかったということか、或いはまだどこかにしまっているのか…?」

 

リプトが手を地面につける。

 

「そろそろ、増援を呼ぶか」

「増援?」

「いや、伏兵を出すというほうが正しいな。ずっとここにいたんだからよ」

「なに?」

「マーシャ・クリーシャ。もう一つの恐怖、思い出させてやるよ!」

 

地面に魔力を送り始める。

 

 

 

 

 

 

地面から無数の手が跳び出てきた。

 

「うぉぉ!?」

「きゃっ!?」

 

地面から離れ危険回避する。

 

「折角だ、名乗らせてもらおう。俺の名はリプト・T・エリオス!」

「T…だと!?」

「知っているのか?なら、これから起きることも分かるな?」

 

死体が湧き出てくる。

いくつも。

決してきれいなものばかりではなく、骨がむき出しのも、腐った脳みそが見えているものも、首がない者もいる。

 

「…!」

 

マーシャがもう一つの恐怖を目の前にする。

母を殺した恐怖を。

 

「さぁ、もう一度あの顔を俺に見せてくれ!」

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

「…」

 

ニゲルが黙ってみている。

別に隙が無いわけじゃない。

むしろ相手、レックスとウリスは隙だらけだ。

何せ軽く仲間割れ中だからだ。

 

「いいからお前は黙って見てろ!」

「私がどう戦おうと勝手でショ?」

「あいつは知らないが俺と戦うって言っただろ!黙って見てろよ!」

「でもあいつだってダメとは言ってないヨ!別にいいジャン?!」

 

ずっとあんな感じだ。

最初、後ろに回り込んだ後2人は驚いた顔をしていた。

当然だ、一瞬にして後ろに回り込んできたのだから。

 

だが彼らも行動早かった。

すぐにレックスもウリスもすぐに攻撃をする。

しかし、相性が悪かった。

レックスは接近を専門にするのに対して、ウリスは遠距離魔法を得意とする。

炎魔法全般が得意なのだが使うのが基本遠距離なのでどうしても偏ってしまったのだ。

そしてウリスのこの攻撃は威力を求めるため範囲も広くなる。

それはレックスにとってはかなり面倒なことだった。

 

それで、今はニゲルをほったらかしで口喧嘩中だ。

まだ手が出てないだけよしなのかもしれない。

 

「戦いたいなら、接近戦で使える魔法使えよ!炎の剣とか!」

「私はそんな魔法使うより投げたり撃ったりしたほうが相手に当たりやすいノ!」

「んなこと知るか!お前が剣だと威力下がったとしても俺も戦うんだからむしろ戦況はよくなるだろ!?」

「なんで戦う時に自分の力を加減しなくちゃいけないノヨ?気分のらないじゃナイ!」

 

正直今なら簡単に殺せる自信がニゲルにはある。

だが、ニゲルはここにこいつらを殺しに来たわけじゃない。

戦いを楽しみにきたのだ。

だから今ここで隙をついて殺しても面白くない。

 

「…お前らァ、いつまでそうやって言い争ってんだァ?」

「「こいつが傍観するっていうまでだ・よ!」」

「…あァ、そうかァ」

 

ため息をつくニゲル。

長い間、彼は戦闘での出番がなかった。

一応、国家厳重未知検察官という情報通に対して脅しをかけるための肩書もある。

ようやく1戦交えることができるというから来たというのにこの様だ。

 

「(…黙って見ているのも悪かァねぇが)」

 

暇だ。

やはり、戦いたい。

 

「あぁー!もぅお前、女なんだから隅っこで縮まって『お助けー』とでも言ってろ!」

「女なんだから?アンタあまり―――」

 

危険を感じて回避する。

そこにニゲルが現れた。

 

「…さっきのでは確信が持てなかったが」

「瞬間移動ね」

「ようやく俺に気が向いたなァ。始められるかァ」

 

ニゲルが手に刀を持ち出した。

長さは脇差ほどしかなく、長さはない。

だが、ただの刀を出すはずがない。

 

「こちらにも制限時間ってやつがあるんでなァ、さっさと始めるぜぇ!」

 

再びニゲルが消えた。




ここでどのくらい使うのかな…?
自分でもよく分かってません。

そう言えば後書き、次も何かの紹介でもしようかなと思ってます。
もう正直人物紹介した意味が分かりません。

まぁ、これからもよろしくです!
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