日本国召喚 二次 外伝 作:Zzzzzzzzzzzzzzzzz
パーパルディア皇国無条件降伏の一報がアルタラス王国に流れると、国全体でお祭り騒ぎが起きる。
そして中央暦1641年8月、日本の協力の元で再軍備が行われる事が決定されて技術供与が開始される。当然日本も善意で行った訳ではなく、アルタラス王国を西方からの侵略に対する前線基地として使用したいと言う思いの下であった。その為に安全保障条約を結んで軍の基地を設営して行く。
まず手を加えたのが海軍で、かつて日本で運用していた駆逐艦をモデルに大型化と重要区画の装甲化、機関をボイラーからディーゼルエンジンへの変更などを行い建造したアゴーニ級駆逐艦で訓練をして行った。
そして新設された空軍も(これまでは陸軍の管轄だった)日本がクワ・トイネ公国から購入したマイゲンを供与されて訓練を始めて行く。
陸軍は機関銃や連発銃等を供与され、それらを使用した戦術の教育を受けている。そして国内での開発製造が可能な様に派遣された日本人が技術力の向上を指導していく事になる。
しかし技術発展の全てを日本に依存した訳では無く、民生転用は教育を受けたアルタラス王国人の手によって行われていた。
そして5年後の中央暦1646年には陸海空軍共にかつての侵攻軍を独力で撃退出来るだろう軍備を整える事が出来た。
しかしそれはあくまで短期戦に限った事であり、その後に追加の軍が侵攻して来た場合は防衛に日本の参戦が必要である。それでも現在は十分として国内の技術発展、国力増強に路線変更して行く事が決定された。
また魔導分野の研究も国家主導で行う事にした、これは今後の第三文明圏で衰退するであろう魔導技術を保持し続ける事で他国への優位性確保と魔導技術が存在しない日本から優遇される要素にする為である。
また交通機関も市街地では日本から技術供与を受けて作られた自転車やリヤカーが行き交い、ある新興商会が販売を開始した前輪とサスペンションに加えて日本から輸入した10馬力の軽量エンジンを取り付けた三輪リヤカーは大手商会に人気となり、馬車の代わりに街道を走って行った。
それまで四日から五日を要していた都市の往来が半日足らずまで短縮された事で往来は増え、三輪リヤカーを購入出来ない中小商会の為に荷物輸送のみを行う商会まで現れていた。
アルタラス王国各地に設営された日本軍基地周辺では兵士の慰労の為に商業施設が建てられ、従業員には周辺住民が雇われた。施設は基地の敷地外にあり一般市民も入場可能であるが、商品の値段が高めなのでお金が貯まれば行きたい場所として有名になっている。
これ等の王国政府への土地使用料や従業員への給料等で多くの外貨が流入した事で国民の生活は少しずつに豊かになって行った。
さらに時は流れて中央暦1650年1月7日、アルタラス王国初の自国建造された近代型(地球換算)軍艦であるリョート級一番艦「リョート」の進水式にはルミエス女王が出席するなど話題になった。リョート級はアゴーニ級を小型化したような構造で排水量、武装共に3分の2程度に収まっている。
技術力や国力などは先に技術提供等を受けたクワ・トイネ公国やクイラ王国に劣るが、大日本帝国皇族の婿入りを受けた事で第三文明圏のナンバー2として他国に見られるようになった。