序章
そこは白だった。
ーー何これ?
声が出ない。正確には声に出したはずの言葉が音にならず頭で響いている。
『目覚めたか、憐れな者よ』
ーー何故ハクメン?
思わず言ってしまった。
『私は貴様らの言うところのスサノヲノミコトである。そのイメージに近い象をしている』
ーースサノヲって、偉い方だよな。
『まあ、姉上には及ばぬがな』
ーーイメージ的にエクストラのキャスターが出てきそうだな。
『貴様のイメージと同じになる。つまりそのキャスターとやらと同じであろう』
ーーというか、なんで俺こんなとこにいるんだ?
『実は姉上のわがままで貴様を殺してしまった。すまぬ』
ーー死因は・・・・・やっぱいい。で、テンプレ通りなら転生とかだよな。
『その通りだ。そして、貴様にはこの魂測定装置の数値にふさわしいだけ特典をつける』
ーーなるほど、魂より大きな力を欲すれば身が持たないということか。じゃ、よろしく頼むわ。
『では、・・・・・ぬ?かなりの大きい魂だ。では、このメーター内に収まるように特典を決めよ』
ーーなら、蒼の魔道書と碧の魔道書を融合させた蒼の魔道書を右手にしてくれ
『ふむ、それで?』
ーーブラッドサイズををつけて、容姿はラグナを黒髪黒眼にした感じで
『ふむ』
ー事象兵器No.02,03,06,08も欲しい
『半分ぐらいだ』
ーー俺の魂って凄いな。三輝神のスサノヲユニットを鎧として欲しいな。
『いいだろう』
ーーじゃ、それらを使いこなせる肉体と精神と適性とメンテナンスできる知識
『ほう?懸命だな』
ーーまだのこってるのか、じゃあ、技を使えるように
『うむ、良かろう』
ーー後は、もういいや
『いいのか?』
ーーうん、思い付かないし
『ふむ、そうか、では行ってくるがよい』
ーーここで落とし穴だろ?
天井から特典で頼んでいた物が降ってきた。
気がつけば赤ん坊になっていた。
「おぎゃー(棒)」
「なんというか、やる気のない産声だな」
「貴方に似たのかしら?」
ラグナさん何してるんですか?
奥さんは美人です。しかも大和撫子。
「よし、お前の名前は黒刀龍牙だ」
何故名字が黒刀?それはまあいい、名前が中二過ぎる。ラグナだからか。
「あう」
「なんつーか、もっと喜んでくれるとか反応してくれてもいいんじゃねーか?」
「赤ん坊相手に何いってるのよラグナ」
やっぱラグナだった。
「でもよ、雛、こいつ産まれた時から泣いてねーじゃねーか。心配で心配で」
「そうだったわね。賢いのかしら?」
なんか、奥さんよりラグナの方が母親にむいてるんじゃない?
「こいつ失礼なこと考えたわ」
貴方はニュータイプか!?
「んなわけねーだろが」
「そうよね」
ラグナが時計を見て慌てる。
「やっべぇ、仕事の時間だ!!行ってくるぜ」
「ほら、お父さんに挨拶して」
「あうあう」
発音できない。というかラグナ、スーツに大剣はダメだろ。
「お父さんはね、攻魔官なの」
ってか、普通に手があったな。というか、攻魔官!?
「って、言ってもわからないか」
ストライク・ザ・ブラッドの世界に転生したようだ。
まあ、平和に暮らしてたよ。ジンが来て連れ去られたかと思えば獣兵衛に鍛えてもらったりハザマの愚痴を聞いたりラ・フォリアと仲よくなったり術式っぽいもの開発したりといろんなことをした。
「いいか、俺たち二人は仕事でここを離れる。困ったら那月ちゃんや師匠を頼れ」
「大丈夫だって、株で親父たちより稼いでるんだから」
見事なorzだ。
「う、まあ、それなら安心ね」
「仕事が終わってもそっちでゆっくりしてもいいんだぜ」
「あら、じゃあ久しぶりにデートでもしましょうか?」
「まあ、受け取っておくぜ」
「じゃあ、行ってらっしゃい」
「「行ってきます」」
こうして高校生活が始まった。
なんか、一年ぐらい帰って来ないらしい。