ストライク・ザ・ブラッド 蒼を継ぐ者   作:テルメン(白)

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一章

いよいよラ・フォリアが来日する。

 

「はぁー・・・・・」

 

答えを出せていないというのに時間は待ってくれない。

 

「お前がため息なんて珍しいな。なにかあったのか?」

 

暁古城が黒刀龍牙へ話しかける。

 

「古城か、そうだな。俺、告白されたんだ」

「へぇー、誰に告白されたんだ?」

 

相手が相手だから悩んでんだよ。

 

「驚くなよ、王女様だ」

「ははは、冗談きついぜー」

「冗談ならどれだけよかったか」

「・・・・・まさか、マジなのか?」

 

コクりと頷く。

 

「あー、うん、下手したら国際問題だな」

「あいつはそんなことしないぞ」

「よく知ってるんだろ。ならはっきりと返事すりゃいいじゃねーか」

「そうなんだけどな、わからないんだよなー」

「わからない?」

「そう、自分の気持ちがわからないんだよ」

 

呪われし英雄などと言われても所詮人間だ。

 

「よくわかんねーけど、その王女のことはどう思ってるんだ?」

「好きだな。でもなそれがーーーー」

「なになに?恋バナ?」

 

藍羽浅葱が話に入ってきた。

 

「あ、ちょうどいい、浅葱、実はなーーーー」

 

古城が浅葱に説明する。

 

「王女様が龍牙にプロポーズ!?」

「声がデカイ!!」

 

誰が聞いてるのかわからないというのに、

 

「あ、ゴメン、んで、龍牙はどう思ってるのよ」

「好きだと思う。異性としとはわからないがーーーー」

「だー!!なにウジウジしてんのよ!!男ならはっきりと返事しなさい!!」

「だ、だがーーーー」

「だがもしかしも無い!!いい?わからないならそれでいいから答えなさい!!」

「は、はい!!」

 

恋とかそういうのが絡むと女ってスゲーな。

呪われし英雄と言われてる俺でも少しびびったぞ。

取り合えずわからないという返事でいいとのことだ。

それと答えは早めに見つけろと言われた。

 

「あ、あれ、凪沙ちゃんじゃないか?」

「え、どこどこ?」

「あれか!」

 

校庭に凪沙がいる。

 

「ん、相手は中等部だな」

「調べてみる」

 

藍羽はスマートフォンでハッキングしていく。

 

「藍羽、運動部の男子だ」

 

古城がジャージを見て推理する。

 

「んー、あ、こいつじゃない?」

 

スマートフォンには凪沙に手紙を渡している男子が写った。

 

「こいつだ!!」

 

古城が興奮したように答える。

 

「ラブレターだろ。多分」

「龍牙の次は凪沙ちゃんか・・・・・」

「ハハッ、まさかそんな。あの凪沙にラブレターを渡す男なんているわけないだろ」

「え、アンタ知んないの?」

 

藍羽が続けて言う。

 

「明るくて可愛いし、話しかけやすいって人気あるわよ」

 

それを聞いて古城が半ば放心状態になった。

 

空港でラ・フォリア待っていると知った顔がいた。

 

「煌坂だったか?」

「呪われし英雄!?」

「声がデカイ!!」

 

小声で怒鳴る。

 

「あ、ごめん、でもなんでアンタがここにいるのよ」

「デートの待ち合わせにな」

 

ジロジロと見られた。

 

「なんだよ?」

「いや、相手は誰だろうとね」

「はぁー、アルディギアの第一王女様だよ」

 

沈黙が流れる。

 

「って、はぁぁぁぁぁぁあ!?っちょ、待ちなさい!!護衛を断られた理由って貴方のせい!?」

「だから迷惑だろうが!!」

 

ちょっとした言い争いになる。

 

「でも納得だわ。英雄が護衛につくなら安心だもの」

「じゃあ、煌坂はどうしてここにいるんだ?」

「出迎えらしいわ。で、護衛が不甲斐なければ倒して仕事奪ってこいってさ」

「凄いとこだな、獅子王機関って」

「ま、呪われし英雄なら文句は言わないでしょ」

「デート相手を傷つけさせはしないさ」

 

携帯の着信が鳴る。

 

「はい、もしもし?」

『もしもし、龍牙ですか、実はアルディギアの装甲飛行船が消息を断ちました』

「はあ!?っちょ!!どういうことだよ!!」

『落ち着いてください。仲がいい友達が行方不明で心配だという気持ちもわかりますが貴方一人が焦ったところで何も・・・・・あなたの場合迷惑がかかります』

「わかってんだよ。そんなこと」

『安心してください。この私が責任を持って探しだしてみせます』

「ーーーー頼む」

『ええ、任せてください』

 

通話を終了させる。

 

「何があったのよ?」

「お前にも連絡が来るだろうよ」

「いいから説明しなさい!」

「アルディギアの飛行船の消息が不明だとよ」

「はあ!?どういうことよ!!」

「俺が知るかよ」

 

頭を掻く。

 

「あんた心配じゃないの!?デートする仲なんでしょ!!」

「心配しないわけないだろ!!でも、俺が慌てると迷惑なんだとよ」

 

煌坂が一瞬体を強ばらせる。

 

「そうよね、慌てたとこで何も変わらないわよね」

 

空港から帰宅しベットに寝転ぶ。

 

「くっそ!!眠れねえ!!」

 

拳はポフンと布団に包まれる。

迷惑がかかると言葉が脳裏に浮かぶ。

 

「わかってんだよ、そんなこと」

 

結局夜は眠れなかった。

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