ストライク・ザ・ブラッド 蒼を継ぐ者   作:テルメン(白)

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終章

船で報告書を書き終え帰り支度を終える。

 

「っぷ、なんだその格好」

 

龍牙は思わず古城の格好に笑う。

 

「うるせえよ。俺も思ったよ」

 

今の古城の格好はアロハシャツにピチピチのバミューダパンツだった。

 

「似合ってますよ、先輩」

「褒められても微妙に嬉しくないんだが・・・・・まあ、もらいものだから贅沢は言えないけどさ」

「アッハハハ」

「もう笑うのやめろよ」

 

古城が諦めた顔をしながら言う。

 

「叶瀬は?」

「しばらく入院することになるんだとよ。魔術儀式の影響で、衰弱がひどいらしいーーーー」

 

儀式で無理矢理進化させられたんだ。無理もない。

 

「大丈夫なのかな、あいつ。ほら、身体のこと以外にもいろいろ」

 

親のこととかもな。

 

「那月ちゃんが後見人になるんだとよ。ラ・フォリアが少し残念がっていたがな」

「あ、見つけました、龍牙」

 

噂をすればなんとやら。

 

「よ、ラ・フォリア」

「なんの話をしていたんですか?」

「叶瀬のこれからだな」

 

ラ・フォリアの問に簡単に答える。

 

「わたくしが引き取りたかったのですけどね」

「本人が断ったんだろ?仕方ないって」

 

ラ・フォリアを慰める。

 

「お祖母様が夏音に会うのを楽しみにしていたのですが」

「ってことは?」

「王太后様だな」

「は?前国王じゃなくて?」

 

ま、普通は浮気相手の娘には会いたくはないだろうな。

 

「お祖母様は夏音の友人だったそうです。それに夏音の境遇を知ってからはずいぶん心配していましたから」

「へぇ・・・・・いい人なんだな。それに引き替え、前国王は、浮気がバレて逃亡したとか言ってなかったか。ずいぶん差があるもんだな」

 

少し笑ってしまった。

 

「本当に許せないですよね。そういう無責任な人は」

「あ、ああ・・・・・」

 

古城は姫柊に怯えたように視線を逸らす。

 

「少し目を離すとすぐにべつの女の人と仲良くなって。それが、ほかの誰かの友達だったりーーーー」

「あ、あのさ・・・・・姫柊?それってラ・フォリアの祖父さんの話・・・・・だよな?」

 

ラ・フォリアは口を抑えて笑いをこらえている。

 

「はい、もちろん。それともほかに心当たりがありますか?」

「い、いやそれは、なんというか」

 

ラ・フォリアの笑い声が洩れている。

 

「笑ってやるなよーーーー」

 

そういいつつも龍牙も笑っている。

後ろからハザマが話しかけてきた。

 

「龍牙、報告書はこれでいいです。ですが蒼の魔道書を使ったことによる被害は考えなかったのですか?」

「うお、だ、誰だ?」

「おっと、私としたことが、私、統制機構のハザマと申します階級は大尉だったかな?」

「あ、どうも」

 

姫柊は何かを感じたのか雪霞狼に手を置く。

 

「警戒しないでくださいよ」

 

ハザマが両手を上げて何もないことをアピールする。

 

「止めろよ、一応上司だから」

「・・・・・わかりました」

 

雪霞狼から手を離す。

 

「ふぅー、では、王女、病院に墜落した生存者が収容されています」

「本当ですか!?」

「はい」

 

それを肯定するように首を縦に振る。

 

「よかった」

「ま、それはこちらでなんとかしておきますので思う存分龍牙とデートして来てください」

「感謝します。テル・・・・・ハザマ」

「間違えないでくださいよ」

 

ん?

 

「ラ・フォリア、何日くらい滞在するんだ?」

「龍牙が結婚してくれるまでです」

「うん、俺の耳がおかしいのか?もう一回言ってくれるか?」

「仕方ないですね。龍牙が結婚してくれるまでです」

 

結婚ってなんだっけ?

 

「あ、夢か」

「違うぞ」

 

古城に否定された。

 

「嫌なのですか?」

「そんなわけはないが・・・・・」

「なら、よいではないですか」

 

やはりラ・フォリアに逆らうのは無理なようだ。

 

「わかったよ」

 

ラ・フォリアに腕をくまれ船から降りた。




次回はオリジナル編の黒き獣編です。
さらに話がおかしくなるかもしれませんが書いているのでやります。
嫌な方は飛ばしてくれて構いません。
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