ストライク・ザ・ブラッド 蒼を継ぐ者   作:テルメン(白)

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一章

ホテルに着いたら黒服が来てアラクネの時の事情聴取で全員が連れてかれた。

 

「でも、なんで城なんだ?」

 

黒服に連れてかれたのは城だった。

 

「よく来てくれました」

 

しかも目の前に王様・・・・・女だから女王様がいる。

 

「なぜ、俺たちをここへ連れて来たんだ?」

「貴様、王太后様に向かってなんだその口の・・・・・」

 

騎士らしき人たちに剣を向けられた。

ラグナとジンが剣に手を置く。

 

「やめなさい、わたくしの客人ですよ」

 

騎士たちは剣を納めた。

 

「すみません」

「いえいえ、お気になさらず」

「あなた方にはあの黒い化け物と相対した時の感想を訊きたいので呼びました」

 

まあ、自分の国に化け物がいたら追っ払うよな。そのための情報収集か。

 

「こちらもあまりわかりません、それでも良いのですか?」

「ええ、構いません」

 

一応丁寧に話す。

 

「あれは、何かを欲しているようでした」

「何かとは?」

「境界やら碧と、言っていました」

「それに心当たりは?」

「あります」

 

王太后がこちらを見てくる。

 

「それは?」

「境界とは俺が研究しているものです」

「研究?それはどのようなもので?」

 

まだ、こっちでもわかってないんだよな。

 

「常人が触れれば運が悪ければ耐えきれず死ぬ。それぐらい危険なものです」

「では、あの化け物は、境界に触れた人間ですか?」

 

この王太后、勘が鋭いな。

 

「恐らくは」

「・・・・・そうですか」

 

ため息をつく王太后、

 

「それとアレはこの辺りに居た。この国に来るまで襲って来なかったからです」

「そうですか」

 

残念そうな顔をした。

 

「それだけではないんでしょ?」

「ええ、あなたを狙っていることはわかったので警護させてください」

「警護という名の軟禁でしょ?」

 

その一言で騎士たちが構える。

 

「乱暴にしたくありません。大人しくしていてください」

 

つまり力ずくか、

 

「はぁー、すまん、軟禁だとさ」

 

後ろの大人たちに謝る。

 

「んま。しゃーねーな」

「この程度、簡単に抜けられるのに」

 

ラグナは承諾してジンは文句を言ってる。

 

「空港とか封鎖されたら終りだ」

「その通りね」

 

ここに空間転移を使える人は一人も居ないからな。

 

「ま、そういうことで、頼みますよ」

「ええ、安全は保証します」

 

ま、普通の騎士じゃ無理だろうがな。

 

「良いことを教えましょう。アレは存在の維持の為に大量の生命力を必要とする」

 

王太后は顔を強ばらせる。

 

「本当ですか・・・・・」

「アレは不安定ま、ダメージを受けてたから今日中に襲うだろうな」

 

騎士たちが慌てる。

 

「情報感謝します。第一部隊は街へ巡回に行きなさい」

 

王太后が命令した。

 

「はっ!!」

 

騎士たちは急いで外に出ていった。

 

「この者たちを客室へ案内しなさい」

「かしこまりました。では、わたくしについてきてください」

 

執事に案内された。

 

「ご用があればわたくしに声をかけてください」

 

執事は礼をして部屋を出る。

 

「ったく、どうしてこうなったんだ?」

「こっちが知りたいわ」

「ま、城に入れる経験なんて珍しいだろうからいいんだが」

 

くつろぐことにした。

 

「で、何を話してたんだい?」

 

王太后と話していたことについてジンが聞いてきた。

 

「アレについてだ」

 

その言葉で三人が真剣なものとなる。

 

「アレは境界に触れてしまってアレになった。元は人間だ」

「っ、アレが人間!?」

 

三人は驚愕していた。

 

「ああ、同じものを研究しているが、常人には耐えられなかった、というわけだ」

「って、お前も研究してるのか!?」

「境界に触れても大丈夫な体質だったからな」

 

三人へ向かってしゃべる。

 

「まあ、アレが黒き獣になってたら、国どころか世界が終わってた、幸運と言うべきなんだろうな」

 

すると窓が割れてアラクネが部屋に浸入してきた。

 

「お  子供  黒き とは  んだ!!」

 

ラグナがアラクネの攻撃を受け流す。

 

「おい、対抗策はねーのかよ!!」

「親父に渡したそれは親父の能力を引き上げる物だ」

 

ラグナがニヤリと笑った。

 

「起動コードはブラッドサイズ起動だ!!」

「ブラッドサイズ起動!!」

 

ラグナは能力で闇を生み出す。

 

「うぉぉお!!」

 

闇がアラクネを襲う。

 

「な だ  は!?」

「デッドスパイク!!」

 

アラクネがめちゃくちゃに走って来たところをデッドスパイクで止める。

 

「ったく、スゲー威力だな」

 

扉が開き騎士が入ってきた。

 

「大丈夫・・・・・」

「 めた !!」

 

アラクネが開いた扉から逃げていった。

 

「っち、待ちやがれ!!」

「待てや!!」

 

ラグナと龍牙はアラクネを追う。

 

「しつ い つら !!」

 

アラクネが曲がったところに銀髪の少女が居た。

 

「 ま  どけ!!」

「きゃっ!!」

 

その少女はアラクネの攻撃に当たりそうだった。

 

「させるか!!」

 

龍牙が少女とアラクネの間に飛び込んだ。

 

「っぐっ!!」

 

アラクネの攻撃が龍牙に当たり鮮血を散らす。

 

「腕がっ・・・・・!!」

 

右腕がアラクネに喰われた。

庇った少女は何があったかわからないという顔だ。

 

「龍牙!!くっそ!医者!!」

 

ラグナが叫んでいる。

ラグナがシャツを破いて止血してくれた。

 

「親父、アレを追ってくれ」

「それより、お前の治療が・・・・・」

「いいから!!」

「・・・・・わかった。おい、嬢ちゃん、龍牙を頼む」

「わたくしにできることであれば!!」

 

少女は涙をこらえて腕のあった場所を押さえてくれた。

 

「行ってくる」

 

ラグナが走ってアラクネを追った。

 

「あー、今度から義手か」

 

痛みが無い。そうとうヤバイな。

 

「しゃべらないでください!!」

 

涙を流して訴える。

 

「王女!?」

 

先程の騎士が遅れてきたようだ。

 

「あなた!!早く彼を医務室へ!!」

「へ?これは!?」

「いいから!!彼はわたくしの恩人です!!」

「はっ!!」

 

龍牙は意識を失った。

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