ストライク・ザ・ブラッド 蒼を継ぐ者   作:テルメン(白)

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二章

龍牙が意識を取り戻した。

 

「ここは?」

 

キョロキョロと辺りを見る。

 

「病室か?」

 

寝息が聞こえる。

 

「って、あのときの少女か」

 

少女が龍牙の膝で眠っていた。

 

「そういや、腕を喰われたんだったな」

 

右手で撫でようとしたがそれができないで気がついた。

 

「ん、ここは?」

 

少女が目を覚ましたようだ。

 

「目が覚めたのですね!!」

 

龍牙の顔を見るなり元気になる。

 

「まあな、んで、ここどこよ?」

「ここは城内にある治療室です」

 

さすがだな。

感心していると少女が暗い顔になった。

 

「・・・・・すみません、わたくしを庇ったせいで」

 

気にしてたのか。

 

「別にお前のせいじゃないだろ?」

「違います!!わたくしがその場にいなければ!!」

「俺が弱かっただけだ」

 

少女が涙を流していた。

 

「なんで、そんなに優しいんですかーーーーー」

「俺が優しい?」

 

少女は体をこちらへ預ける。

 

「腕を無くしたのですよ」

「もう一本あるだろ?」

 

利き腕を失ったのは辛いが

 

「命があるんだ、それだけでいいだろ?」

「死んでたのかもしれないのですよ」

「でも、お前は助かっただろ?」

 

文句の多いやつだ。

 

「ですが!!」

「はぁー、俺がいいって言ってんだ。それでいいだろ」

「・・・・・わかりました」

「お前が看病してたんだろ。感謝するぜ」

 

少女の顔が赤くなったような気がする。

 

「ラ・フォリアです」

「は?」

「わたくしの名前です。それと化け物から助けていただきありがとうごさいました」

 

お礼を言われた。

 

「そうか、ラ・フォリアか。俺は龍牙だ。よろしく」

 

左手を出して握手する。

 

「なあ、アレはどうなったんだ?」

「アレは龍牙のお父さんが倒してくれました」

「そうか、とりあえずは安心だな」

 

この状態で襲われたら今度こそ死ぬから安心だな。

 

「そういや、ラ・フォリアってこの国の王女の名前だよな。もしかして本物?」

「ええ、そうですわよ」

 

うん、あれ?

 

「そうか、王女だったのか」

「ええ、そうです」

 

どうでもいいな。

 

「てか、いいのかよこんなとこにいて。仕事とかあるだろ?」

「押しつけてきました。龍牙が心配でしたので」

 

俺はこの国の未来が心配だよ。

 

「そういや俺は何時間寝てた?」

「二日です」

「はい?」

「時間に直すと四十八時間と数分です」

 

あれ?帰国する日にち過ぎてるよな。

 

「そんなに寝てたのか」

 

ぐぅ~と腹がなる。

 

「お食事を用意しましょう」

 

ラ・フォリアがメイドを呼んだ。

 

「お待たせしました。先程のお目覚めと訊いたので軽食をお持ちしました」

「ありがとう」

 

フレークだった。

 

「では、はい、あーん」

 

ラ・フォリアがスプーンをこちらへ運んできた。

 

「待て、どういうつもりだ!?」

「腕が使えないのでわたくしが食べさせてさしあげようと・・・・・」

「それぐらい食える」

「利き腕では無いのでしょ。不馴れでしょうから今日のところはわたくしが」

 

結局ラ・フォリアに食べさせてもらった。

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