龍牙が目覚めるとなぜか隣にラ・フォリアが寝ていた。
「は?え?なに?」
混乱してきた。
「うん、ん」
ラ・フォリアが目を擦ってこちらを見つめる。
「龍牙!!目覚めたのですね!!」
いきなり大声を出して抱きつかれた?
「は?目覚めた?どういうことだ?」
混乱が激しいな。
「俺はどのくらい寝てたんだ?」
「三日です」
「そんなにか」
前と合わせて五日寝てるな。
「マジか」
アルディギアで起きてる時間より寝ている時間の方が長いな。
「寝過ぎだろ、俺」
観光とかあんまりしてない。
「そうですわね。龍牙の寝顔はもう充分見たので他の顔を見たかったところです」
「なあ、言ってて恥ずかしくないのか?」
指摘しても笑顔を崩さずむしろもっと笑顔になった。
「意識しているのですね」
ここぞとばかりに胸を押し当ててくる。
「っちょ、近い近い!!」
「うふふ、かわいらしい反応ですわ」
「っぐ!!」
子供みたいな扱いをされて腹がたった。
「いい加減にしろ!!」
左手で無理矢理離させる。
「もう、乱暴ですわね」
バタンとドアの開く音がした。
テルミが入ってきた。
「あ?・・・・・邪魔したな」
龍牙がラ・フォリアを押し倒しているように見える。
「ま、マテェーーー!!テルミ、お前は勘違いをしている!!」
「大丈夫だ。珍しく空気読んで誰にも言わねーから」
「そういうことじゃねぇ!!」
説得するのに一時間かかった。
「ったく、ヘタレか?テメー」
「・・・・・五月蝿い」
「ま、とりあえずこれ返しておくぜ」
「っと」
テルミはウロボロスを投げ渡す。
「確かに返したぞ、じゃあな」
テルミが以外と律儀だった。
「あとはジンか」
「それまではわたくしと」
「いい加減にしろ」
疲れてきた。
「って、夜だったのか」
なんとなく外を見ると星空だった。
「そういや、日本と違うんだな」
「はい?わかるのですか?」
「まあな、あれがーーーー」
(アルディギアの位置がわからないので省きます)
「へぇー、そんな伝説が・・・・・」
「あ、そうだ、面白い話があるぞ」
「なんです?」
「簡単に説明するとI LOVE YOUを月が綺麗ですねと偉い人が訳したんだ」
「へぇ~、なぜそのような訳に?」
「昔の日本は歌でつまり詩で愛を伝えてたからその名残じゃないか?」
ラ・フォリアがニヤリと笑った気がした。
「月が綺麗ですね」
言うと思った。
「見えないぞ」
これ以上からかわれては堪らないからな。誘導させてもらった。
「っ、鈍感!!」
顔を赤くして走って出ていった。
「そんなに恥ずかしかったのか?」
からかわれたのが恥ずかしかったのか顔が真っ赤だった。
「おい、今さっき王女が走って出ていったぞ」
ラグナが入ってきた。
「いや、からかってきたからさからかい返したら恥ずかしかったのか逃げてった」
「なんて?」
「月が綺麗ですねって言ったから見えないぞって」
ラグナがため息をついた。
「意味、わかってるか?」
「当然、I LOVE YOUだろ?」
「・・・・・ダメだこいつ」
ラグナが呆れてヤレヤレと首を振る。
「ま、今のとこはそれでいい。国王は俺がなんとかすっからお前は早めに答えを見つけろよ」
「なんのだ?」
「人生とでも言ったとこか?」
「重い・・・・・」
そして、答えを出した現在。
「今、入ってるから!!」
「よいではないですか、よいではないですか」
「そんな言葉どこで覚えた!!」
入浴中にラ・フォリアが侵入してきた。
「テレビでやっていました。間違ってましたか?」
「間違ってはないが、ある意味間違ってる!!」
男女が逆だ。
「あ、そうです、着物の帯であ~れ~と言うのもやってみたいです」
「回す方か?」
「龍牙の好きな方を」
っぐ、どちらを選んでもダメな未来しか見えない。
「というか、早く出てけ!!」
背中を押して無理矢理風呂場から出す。
「・・・・・ヘタレ」
「俺にどうしろと!?」
まったく、これから大丈夫か?