序章
ラ・フォリアが来てから気が休まらない。
風呂場に侵入してきたりベッドに入り込んできたりと大変だ。
「この資料はそこに置いておいて」
バイトで統制機構に入ったら第三師団の師団長長になってたんだぜ。
「わかりました」
あれ?いつもの秘書の声と違う。
「ここでいいですか?」
ラ・フォリアが資料を直してくれた。
「はぁ!?なんでラ・フォリアが!?」
「わたくしも統制機構に所属したからに決まっているではありませんか」
「いやいや、おかしいだろ!?」
厳しい試験とかあるはずだぞ。普通。
「テル・・・・・ハザマに言ったら入れてくれました」
ハザマあんた諜報部だろ。そんな権限・・・・・そういや、創始者の一人だったな。
「これでここでも一緒にいれますね」
「そうだな」
「あ、そういえば約束のキスをしてもらってません」
ラ・フォリアが顔を近づけてきた。
「わかった、わかったから離れろ!!」
ここでやられるとドアの隙間から見ている部下に示しがつかない。
「帰ったらしてやる」
「約束ですよ」
隙間の視線が増えた。
「あと、ここではお前は俺の秘書だからな」
「そういうのが好みですの?」
龍牙は頭を抱える。
「・・・・・はぁ~、取り合えずそこの資料をこっちに」
「はい、わかりました」
ラ・フォリアが棚から書類を取り出す。
「ありがとう」
礼を言って判子をその書類にサインをする。
「あ、これは諜報部に渡しておいて」
「はい」
たまに違う部署の書類が入ってるから面倒なんだよな。
「今日はこれで終わりっと」
背伸びをする。
「師団長!!あの女の人誰ですか!?」
「新しい秘書」
ドンと机を叩き問う部下。
「しかし、彼女は最近この第三師団に配属されたばかりです。なぜそのような者が・・・・・」
「ま、優秀だしいいだろ?」
なにも言わないでもコーヒーを淹れてくれるし書類もちゃんと整理されてて見やすいし。
そこでラ・フォリアが戻ってきた。
「諜報部に届けてきました」
「ご苦労、このあとの予定は?」
ラ・フォリアが手帳を取り出してページをめくっていく。
「特にはありません」
「そうか、なら、俺は少し遅いが昼食を取る。帰ってくるまで自由にして構わない」
そう言い残し食堂へ向かう。
正午から時間が過ぎていることもあり空いていた。
「Aセットでご飯大盛で」
「では、わたくしも同じものを」
いつのまにかラ・フォリアが横にいた。
「はい、お待ち」
おばちゃんが定食を出した。
「ありがとう」
「ありがとうごさいます」
いつもの席に座るとやはりラ・フォリアが隣に座ってきた。
「箸を使えるのか」
「はい、日本に来たときのために練習してきましたから」
「そうか」
部下たちが集まってきた。
「師団長、誰でしょうか?彼女は?」
「俺の秘書の・・・・・」
「ラ・フォリア・リハヴァインです」
男って悲しい生き物だな。
他の部署の男まで来たよ。
「第三師団長との関係は?」
「恋人です」
空気が一瞬凍った。
「「「「はぁぁぁぁぁああ!!?」」」」
食堂に絶叫が響いた。
「五月蝿いぞお前ら!!」
「すみません、でも、師団長がそういうのに興味を持っていたなんて」
「あのな、俺は人間だぞ。異性に興味ぐらいあるわ」
「あの師団長が?」
鈍感なあの師団長が?とか悟りを開いたと言われてるあの・・・・・とか聞こえた。
「あ、後の仕事はこちらで終わらせるので彼女とのデートを楽しんできてください師団長」
まわりの全員がサムズアップしてした。
「さあさあ、早く早く」
龍牙は統制機構絃神島支部から外に出て、戦争(デート)に向かうのであった。
疲れたので投稿スピードを落とします。
感想で心にダメージを受けましたが、けっこう大丈夫でした(笑)