ストライク・ザ・ブラッド 蒼を継ぐ者   作:テルメン(白)

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三章

隣の騒がしい音で目が覚める。ちなみに昨夜はラ・フォリアは居ない。

叶瀬の方に行ってたからな。のはずなのに隣にいる。

 

「おはようございます。龍牙」

「ああ、おはよう。隣が五月蝿いな」

 

はぁー、とため息をつく。

 

「着替えるからちょっと出ていってくれ」

「わたくしは気にしませんわよ」

「俺が気にするんだよ」

「いつも見ているではありませんか」

 

毎回風呂に侵入するからな。

 

「それもそうか」

 

諦めて脱ぎ始める。

 

「・・・・・」

 

ラ・フォリアは龍牙の右腕の接合部を見つめる。

 

「どうした?」

「いえ、右腕を・・・・・」

「前にも言ったが、俺は気にしてないし、むしろ便利なぐらいだぞ?それにそんな顔するな。今日は楽しい祭だぞ」

 

右腕でラ・フォリアの頭を撫でる。

 

「本当に、優しいですわね」

「仕事も早めに終わらせようぜ」

 

そういって龍牙はラグナ=ザ=ブラッドエッジの服を着る。

黒髪のラグナだ。

 

「うっし、どうだ?」

「似合ってますわよ。さすが親子ですわね」

「ラ・フォリアは雪女か?」

「はい、感想をどうぞ」

「銀色の髪と実にマッチしていて綺麗だ」

 

白い和服に銀色の髪とても綺麗だ。

 

「そ、そうですか」

 

珍しく照れているようだ。

 

「あ、今気づいたんだが、ハロウィンって・・・・・」

 

波朧院フェスタの元となるハロウィンはお化けやらの仮装で家をまわりお菓子を貰うやつだ。

 

「そういえば日本ではコスプレをする日となっていますわよね」

 

そう、なぜか日本では仮装する日となっているのだ。

 

「何でだろうな」

 

まあ、窓から外を見ても某ゲームの有名な配菅工の勇者がいたし、大丈夫だろ。

 

「さて、そろそろ行く・・・・・」

 

ピンポーンという音がした。

 

「やれやれ、こんな朝からお菓子をねだりに来るとは」

 

ドアを開けると仙都木がいた。

 

「なんのようだ?」

「俺だ!古城だ!!」

 

巻き込まれるのが好きなやつだ。

 

「っち、遅かったか」

「知ってたのか!?」

「怪しいとは思ってた」

 

忠告もしただろ。

 

「とりあえず、中に入れ。後ろのやつもな」

 

古城の後ろにいる姫柊に言うとヒョコリと顔を出した。

 

「ま、大体は予想できる。相手は多分お前の躯が狙い、いや、魔力か」

「どうしてあいつがそんなことを・・・・・!?」

「何らかの儀式を行うために大量の魔力を使うから、だろうな」

「しかし、それほどの魔力を必要な儀式とはなんなのでしょう?」

 

ラ・フォリアが訪ねる。

 

「俺の予想だが、これはメイヤー姉妹が侵入してきたことと関係があると思う」

「なっ!!」

「それと空間の歪み、これも関係があると思う」

 

何かが引っ掛かる。

 

「仙都木、そうか!!」

 

簡単なことだ。何故気づかなかった。

 

「わかったのか?」

「あいつの、仙都木の狙いは、監獄結界にいる血縁者、仙都木阿夜だ」

 

監獄結界には魔導犯罪者が大量に拘置されている。

 

「ったく、やっべぇな」

 

あそこにはラグナ、ジン、テルミ、獣兵衛の捕まえた最凶の犯罪者アズラエルがいる。

 

「ヘタすりゃパニックだな」

「パニックどころかこの島が沈むぞ」

 

アズラエルのせいで。

 

「どうしても対応は後回しになっちうな」

 

みんなが暗い顔をする。

 

「統制機構に連絡する。いいな」

 

古城に確認を取る。

 

「ああ、頼む」

 

古城が頷く。

携帯で統制機構絃神支部に連絡する。

 

『もしもし、こちら統制機構絃神支部』

「第三師団団長黒刀龍牙だ。緊急事態だ。監獄結界が破られる可能性がある。もしものために如月ジンに応援を頼んでくれ」

『はい。わかりました』

「それと、他の奴らにはアズラエルには手を出すなと伝えろ」

『は、はい』

 

オペレーターの声が少し強ばった。

 

「頼んだぞ」

 

携帯をきる。

 

「ここにいてもなにもならないし、外に出るぞ」

 

真面目に行かないとな。

 

とあるカフェの店内。

 

「はい、龍牙、あーん」

「あ、あーん」

 

こんなことをしている場合じゃないんだがな。

 

「なんで俺たちはこんなところてのんびりケーキバイキングに挑戦してるんだよ!?ユウマが俺の魔力で監獄結界を破るんだろ!!」

 

よく言った。

 

「そうだよな、できるだけこの島の中心にいた方がいいな」

 

島の中心ならどの場所でも対応がしやすい。

まあ、レイチェルやコノエ、那月が居たら話は別だが。

 

「仕事のことは一旦忘れて、今はデートに集中しましょ。相手が行動を起こさないことにはどうにもなりませんし」

 

ラ・フォリアがケーキを龍牙の口にケーキを運ぶ。

 

「っんぐ」

 

いきなりだったのでびっくりした。

 

「ラ・フォリア、口開けろ」

「はい」

 

ニコニコと口を開ける。

 

「ほらよ」

 

ラ・フォリアの口にケーキを運ぶ。

 

「美味しいです」

「そうか」

 

ったく、狂わされるな。

 

「龍牙まで・・・・・」

「仕方ないだ・・・・・っ!!」

 

その場にいる全員が反応した。

 

「っち!デートの時間は終わりだ。行くぞ!!」

 

ラ・フォリアの手を引き店の扉へ走る。

 

「俺たちも行くぞ!」

 

古城と姫柊が龍牙たちを追いかけるように走る。

 

「そういや、空間が歪んでるんたったな」

 

龍牙たちは先程のカフェとは違う場所に居た。

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