ストライク・ザ・ブラッド 蒼を継ぐ者   作:テルメン(白)

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二章

翌日の放課後、

数年前、獅子王機関からとある骨董店に来いと手紙が届いてた。

用があるならそっちから来いよ、と前に返したはずだが、国からの命令で仕方なく行くことにした。

というか、西地区の六号坂に学生を呼び出すなよ。

そっちから来いよ。

 

「よく来たね、統制機構の第三師団長、黒刀龍牙」

 

店に入るなり黒猫が喋りだした。

 

「お前、何様のつもりだ?」

 

いやー、本人がいないとか、流石にキレる。

式神で対応とか、意味わからん。

 

「そうだね、師家様だよ」

「ふざけているのか?」

 

龍牙は殺気を放つ。

 

「冗談の通じない若僧だね。ここに居ないのには私が高神の杜から動けないからだよ」

「それは人を呼び出す態度ではないだろ」

 

自分は動かず他人を動かす。最低なやつだ。

 

「礼儀を知らんから統制機構に劣るんだ」

「ふん、たった出来て数年の組織が偉そうに。年寄りを労るっててとを知らないのかね」

「俺の労るべき老人はそんなこと言わん。貴様は老害だ」

 

話していてイライラするやつだ。

 

「それで老害、要件は」

「事象兵器のデータを寄越せ、クソ餓鬼」

 

ふざけすぎだろ。

 

「誰が貴様らなんぞに渡さねばならん?」

「代わりにこちらの秘奥兵器のデータを・・・・・」

「話にもならん」

 

取引にならない。

 

「何故だい?」

「貴様らの兵器では事象兵器の足元にも及ばないということだ」

 

獅子王機関の秘奥兵器と人員を総員しても、黒き獣には絶対に勝てない。

つまり勝つことを可能にした事象兵器は獅子王機関の全てを取引材料にして事象兵器の情報を渡す理由にはならない。

 

「逆に聞こう、黒き獣に勝てない組織の武器を黒き獣に勝つことを可能にした武器がどうして対等だと思った?」

 

はっきり言って子供でもわかることだ。

 

「では、術式兵器のデータでどうだい?」

「断る」

 

大体機密情報だ。龍牙と黒き獣を呼び出した科学者ぐらいにしか術式について理解できないだろうし、第一獅子王機関は信用できない。

 

「話はそれだけか?では、帰るとする」

 

店を出ようとすると煌坂の形をした式神が邪魔をしてくる。

 

「邪魔だ」

 

式神なので背負い投げをして道を開けさせた。

 

「はぁー、上手くいかないね。しかもあの動き全く無駄がない」

 

黒猫は龍牙の背中を見る。

 

「口は悪いが腕はあるようだ。世界最強の英雄と呼ばれるだけはあるね」

 

 

龍牙は携帯が鳴ったので出る。

 

「もしもし?」

 

それは諜報部経由の特区警備隊の緊急要請だった。

 

「全滅?それは本当か?ハザマ」

『ええ、情報によれば』

「場所は?」

『アデラード修道院です。急いで下さい』

「わかった」

 

電話を切り、内ポケットに収納する。

 

「ということだ阿夜、頼むぞ」

「人使いの荒い主だ」

 

文句をいいながら空間転移してくれた。

 

転移した場所の辺りには特区警備隊が倒れていた。

 

「参ったな。見られちやったんだ。まあいいか・・・・・すぐ死ぬし」

「・・・・・お前がな!!」

 

龍牙が割り込もうとしたとこに古城が割り込んで金属を拳で砕いた。

 

「こ、古城!?」

 

藍羽は驚いたように古城を見る。

 

「なんで・・・・・!?」

「偶々通りかかった吸血鬼に空間転移させられた」

 

レイチェルか

 

「行くぜ。ここから先は、第四真祖の戦争だーーーーー!」

「違うな。俺の仕事だ!」

 

龍牙が古城と天塚の間に割り込む。

 

「龍牙?あんたまで・・・・・って、あんたは仕事か」

 

混乱が一周して藍羽は落ち着いたようだ。

 

「また、君たちか!どうして僕の邪魔ばかりする!」

「決まってるだろ。テメーのやることが気に入らねーからだ!」

 

相手は金属だ。

 

「事象兵器、ユキアネサ、召喚!」

 

金属が相手なら超低温で攻撃するだけだ。

 

「凍れ!」

 

ドライブ、零刀で氷を生み出し攻撃する。

 

「っち!」

 

氷は天塚の右腕が凍るがすぐさま切り離す。

 

「蜥蜴の尻尾かよ」

 

だがこれで低温の攻撃が有効だとわかった。

 

「っち、まだ君たちを相手にする時じゃないからね!」

 

大量の液体金属を目隠しに天塚は逃げていった。

 

「悪いが事情聴取だ。これも仕事なんでな。そこの液体金属も」

「は?まだ!天塚が!?」

 

液体金属が集まり女の形になっていく。

 

「なんじゃ気づいておったか」

 

それがニーナ・アデラードであることは大体予想できる。

 

「じゃが、今の妾は〝賢者の霊血〟じゃぞ」

「お前が液体金属かどうかは問題じゃない」

 

ユキアネサを鞘に戻しつつ威嚇する。

 

「わかった、わかったから、そう威嚇するのはやめい、背筋が凍る」

 

アデラードが両手を挙げて降参のポーズをとる。

 

「では、来てもらうぞ。藍羽もな」

「はぁ~、わかったわ。その代わり今度奢ってよね」

 

苦笑いしながら頷く龍牙。

 

「今度古城と行きな」

 

チケットを渡す。

それは高級レストランのお食事券だ。

 

「んな!?」

「着いてこい」

 

藍羽、アデラード、古城を引き連れ統制機構絃神支部に移動する。

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