放課後
帰宅し着替える。
レプリカ事象兵器も念のために持っていく。
集合場所には既に那月ちゃんとハザマが居た。
「僕が一番最後か」
「龍牙さん、何故ジン少佐の格好を?」
「気分」
「こいつお前の格好もしてたぞ」
「本当ですか?見てみたかったですねぇ」
一つ言おう、この三人は明らかに浮いている。
「これでは諜報部なのに目立ってしまいますねぇ」
まあ、こんな島で暑そうな服を着てたらそりゃ目立つわな。
「視線がうっとおしくなってきたとこだ。行くぞお前ら」
「「了解」」
特区警備隊の拠点へ転移した。
「今回の作戦はカノウ・アルケミカル・インダストリー社開発部、槙村洋介の捕縛、運が良ければ黒死皇派の情報を入手できるな」
「何故、僕たちを呼び寄せたのでしょうか?」
「黒死皇派がそこに隠れていたときの保険だ。逃げられてはかなわんからな」
なるほど、基本的にはなにもしなくてもいいということか。
「やれやれ、戦闘は専門外なのですがね」
「人員不足だ。我慢しろ」
「仕方ありませんね」
「質問は以上だな。では、行くぞ」
カノウ・アルケミカル・インダストリー社開発部
「なんだ、きみたちは?ここはクラスVIの機密区域だぞ。職員以外の立ち入りはーーーー」
俺たちを威嚇してきた。
その程度じゃ、半人前だな。
「いえ、こちらも仕事で来ているんですよ。槙村洋介さん」
ニヤリとハザマは笑みを浮かべた。
「私たちは貴方が魔導貿易管理令に違反する物品を入手したということでしてね、その資料と荷物をこちらに渡していただけないかと思いましてここに来たのですよ」
「待ってくれ。なにかの間違いだ!ここで研究しているのは古代言語の解析だ。管理公社の許可もとってある。総務部のほうに問い合わせてくればーーーー」
「でしたら、渡してください。問題がなければすぐに返却しますので。それとも渡せない理由があるのですか?」
諦めて頭を下げている。
「では、勝手に探させていただきますよ」
ハザマが一歩踏み出した瞬間、研究者はハザマへ襲い掛かる。
「おっと、獣人ですか、しかも未登録ですねぇ」
ハザマは獣人の拳を蹴り後退する。
「はぁ、アスタルテ、少しくらい手荒に扱っても構わん。そいつを拘束しろ」
「命令受諾」
那月ちゃんが命令すると、藍色の髪の人工生命体が前に出てきた。
「人工生命体!?こんなガキが、この俺を止められるとでも思ったかーーーー!」
「ーーーー実行せよ、“薔薇の指先”」
アスタルテの背中から虹色の翼が出現した。その衝撃が、研究室内の大気を歪める。
「なっ・・・・・!?」
翼が、巨大な腕の形へ変化し、獣人を殴った。
「け・・・・・「人工生命体が眷獣を使うとは驚きです」」
ただでさえ少ないモブキャラの台詞に被せるハザマ。
「ですがそれはまた後の機会に聞くとしましょう。今は仕事に集中するとしましょう」
ハザマがカタカタやって研究データをコピーする
「ナラクヴェーラ、これはまた厄介な事件に巻き込まれそうですね」
「なにを考えている、クリストフ・ガルドシュ・・・・・」
どうやらこの事件にも巻き込まれるようだ。