さて、入学式も終えて遂に雄英での日常が始まった。と言っても授業事態は他の高校よりもレベルが高いというだけで今までとは大差なかったが…
昼休みには食堂で学食を食べ、それが終わると午後からは待ちに待った『ヒーロー基礎学』!!
しかし今回は…
「今日ノヒーロー基礎学ハ個性把握テストヲ行ウ」
「個性把握テスト?」
「テストォ?僕テスト嫌いだなぁ…退屈だもん」
教室に入ってきたエクトプラズム先生が開口一番に放った言葉に雷撃が頭に?を浮かべ復唱し、地転はふざけたことを吐かしやがる。
「概要ハグラウンドデ説明スル。体操服ニ着替エテグラウンドニ集合ダ」
▽▽▽
「ソフトボール、立チ幅跳ビ、50m走、持久走、握力、反復横跳ビ、上体起コシ、長座体前屈、コレラノ競技を中学ノ頃カラヤッテイルダロウ?個性禁止の体力テスト。今回ハソレニ個性ヲ使用シ自分ノ最大限ヲ知ッテモラウ」
「おおーーーー!!!個性ありで出来るのか!!ヤッベーー!!!」
「イェーイ!!って僕の個性じゃ何も出来ないね…」
ツンツン頭の目付きの鋭い少年が、満面の笑みを浮かべてテンションを上げている。そしてその横では地転が肩を落としている。
しかし個性把握テストか…俺も普段の記録と変わらんしなぁ…俺の常時発動型だし…
そうして始まった個性把握テスト!!まずはソフトボールから。
「発射ァァァアアアアアアアアッ!!!!!!」
金髪ロングの少女は腕を大砲に変え、球を弾代わりに高らかに叫びながら撃ち出す。それは綺麗な曲線を描き、眼に見えなくなるまでずっと宙高く空を飛んで行った。
「
大砲花か…いや…美人だし胸もデカいんだけどなぁ…
「ブワァーーッ、ワァーーーハッハハハッハッハッハッハーッ!!!見たかァア!!これが我が個性の力だァァアッ!!!」
ちょっとうるさい…
ん?俺の記録?俺は1645mだったぜ。大砲には勝てなかったよ…
続いて立ち幅跳び。
「そらよっと!!」
フライボードのように手から水流を放ち宙へ浮かぶ。先程はしゃいでいたツンツン頭の少年だ。そのまま限界まで浮かび続けた。
「
出水…あの水は何処から出しているんだ?周りの空気から?それとも体内の水分?うーん…気になる。
因みに俺は315mです。
次は50m走。
「フッ…!!ダリーな…」
赤い髪を七三分けにしている少年の下半身は膨張し、筋肉が膨れ上がる。そしてダルそうな声を出しつつも、超スピードでゴールを通り過ぎる。
「
クソォ…!!長距離なら勝てたのにィ…!!俺にもっと瞬発力があれば…!!
そして次は持久走。
「これは負けられないワン!!グルル…アオーン!!!」
「こっちこそ!!負けるもんか!!行くぞ、高速移動だ!!」
持久走は子犬から狼男へと変貌した少年と俺での一騎打ちとなった。増田ァ!は俺達の後ろにいる。やはり初速度だけしか彼には速さで負けていないので安心した。
結果、勝利したのは俺だった。最後の彼は完全にスタミナ切れだった。しかしさすがはマサラ人の体だ。これだけ走ったのに疲れが殆どない。なんなんだこの無尽蔵な体力は…
隣で息を荒げながら寝そべる、狼男から子犬の顔に戻った少年に手を差し伸べる。
「お前すげえな!!俺は真新サトシ!!」
ニッと笑い、少年は俺の手を取る。
「僕の名前は
……奇妙な友情が結ばれた。この繋がりを大事にしようと思う。
しかしポチか…
(((((名前可愛い…!!)))))
狼牙を除く全員の心の声が一致した。
次は握力。
「うーおーおーおーおー!!」
非常にゆっくりとした声で力を込める亀。バキリッと嫌な音を立てて握力計を破壊する。な、なんて奴だ…!!
「
握力計を破壊するとは…!!とんでもねー奴だ…!!力だけでいえばこのクラス…いや、プロヒーローの中でもトップクラスなんじゃ
バキッ!!
…あ
「真新サトシ、測定不能」
意外と脆かったようだ。
そして次は反復横跳び。
「こいッ!!」
シゲルがチアガールズを創り出し一緒に反復横跳び。どうやらゴーレムのものもカウントされるようで結果は186回。汚い、流石シゲル、汚い。
お次は上体起こし。本気でやると、ペアを組んでいた増田ァ!くんは全身の筋肉を増強させ、必死な形相で足を抑えていた。お前の筋肉は飾りかおおーん?
そして最後に長座体前屈。体が硬くて大変だったが頑張り乗り越えた。このクラスでは化物のような奴はいなかった。
「待てィ!!俺を忘れて貰っちゃ困るっすよ!!俺は中学の頃からある異名を持っている…それは…長座体前屈の雷撃っす!!」
雷撃がビターンと腹と地面をくっつける。はぁー、凄いけど異名がダサい。
全ての競技が終わると総合ランキングが表示された。俺は見事に一位!!やったね!!まぁ原作のように相澤先生じゃないので最下位でも除籍はないです。
その後、授業が終わると、シゲル、増田ァ!、他数名を除き、クラスの皆で親睦を深めるためにマックもといマクドに訪れた。ハンバーガーが美味しかったです、まる
▽▽▽
そして次の日、午前の授業はキング・クリムゾンで消し飛ばされ、午後のヒーロー基礎学の時間となった。
「今日ノヒーロー基礎学ハ『鬼ゴッコ』ダ」
エクトプラズム先生が手元のボタンを押すと、教室の壁に亀裂が開き、その中から大量のトランクが詰め込まれた棚が複数出てきた。
「コレハ君達ニ入学前ニ送ッテモラッタ個性届ト要望ニ沿ッテアツラエタ『コスチューム』ダ。各自、着替エガ済ンダ者カラグラウンド・βに集まるように」
「「「「「「はい!」」」」」」
というか化学の力ってすげー!!
更衣室で依頼したコスチュームに着替える。上は青いジャージに…まぁ説明するのがめんどくさいので“ポケモンXYサトシ”でググっておいてくれ。何故にXYの服装?と思うだろう。しかし考えてみて欲しい。無印や他の服装は全部10歳の俺、サトシを基準としてデザインされているんだ。15歳の俺にはもう似合わない。XYのサトシのデザインはかなり大人びていることもあり、現在の俺とかなり衣装が合うんだ。因みに帽子は無印のやつだぜ。
そしてこれは全部普通の服屋で揃えたものだ。通常サポート会社に学校を通してコスチュームを依頼するのだが、俺の個性上、服が破れる事はない。マサラ人って不思議!靴下も穴が空いたことないもん。一体どうなってんだこの体…
最後に、救助用の包帯やら縄などが詰め込まれた、質量保存の法則を無視したリュックを背負い、グラウンドβへと向かった。
▽▽▽
どうやら俺が一番乗りのようだ。まだ誰も来ていない。まぁそれが当然だろう。コスチュームは大体のものは私服より着づらいし、今日貰ったばかりの物なので着方がわからないのもあるのだろう。
少し待っていると、2番目に来たのは、顔が黒髪に隠れた貞子のような格好をした女子。長い髪は胸元まで伸びている。髪の毛洗うの大変だろうなぁ…
「やあ!俺は真新サトシ!これからよろしくな!」
ひとまず自己紹介すると、ビクッとしながらも返してくれた。
「…
どうやら彼女は話すのが苦手のようだ。なのでほぼ一方的になってしまったが、話をしていると、続々とコスチュームを身につけたA組が集まってきた。
「サトシくん、そんな軽装で大丈夫なのかい?俺はお爺様が用意してくださったこの耐熱、耐電、耐寒、全てが備わった最高級品の繊維で編まれたコスチュームさ!」
グリーンのコスチュームは黒いデニムシャツに薄茶のズボンというゲームでのチャンピオン戦時に着ていたような格好をしている。どうしてそうなったか、果たして偶然なのか…
「俺のはユニク◯で揃えた激安コスチュームだぜ!
「!?普通にそれ大丈夫なのか!?」
「多分!!」
「皆揃ッタ様ダナ」
教員用通路からエクトプラズム先生が現れ、今回のヒーロー基礎学の内容について説明された。
「君達ニハコレカラ『ヴィラン組』ト『ヒーロー組』二分カレテ2対2ノ“鬼ゴッコ”ヲ行ッテモラウ!!そしてコンビニツイテハ既二コチラノ独断デ決マッテイル!」
そうして映し出されたものには、俺のコンビとなる人物の名が載ってた。
「大木戸…シゲル…マジかよ…」
そして対戦相手は大 砲花、
「せいぜい足を引っ張らないでおくれよサートシくん」
「こっちのセリフだぜ!」
始めての共闘…上手く連携出来るのだろうか…
・大砲花
女 《大砲》
腕や足を大砲に変えることが出来る。金髪ロングのデカパイ。しかしうるさいのがたまにキズ。
ジョジョのシュトロハイムがモデル。書いてて一番楽しい。
・出水射蔵
男 《水の発生》
後のウォーターホースこと洸太くんの父さん。本来ならマスキュラーに殺されるはずだったが、サトシのお陰で生存が確定した。おめでとう!名前、口調は妄想。
・増田金太郎
男 《筋肉操作》
幽遊白書の戸愚呂弟の赤髪七三分けバージョン。炭酸が苦手で、やる気が殆ど感じられないめんどくさがり。
・狼牙ポチ
男 《狼男》
狼の異形型。しかし普段は小さな体格ということもあり、子犬にしか見えない。丸い物を集中して見ると、狼男へと変貌する。顔が厳つくなり、仲が良かった友達に泣かれた時は3日ほど部屋に閉じこもった経歴がある。名前がコンプレックス。
・亀井鈍兵衛
男 《亀》
亀。説明終了。遅い、力が強い、以上!
・深縛呪理
女 《???》
貞子のような容姿をした少女。意外に肉付きが良く、ムチっとしている。
・蝶野雨緑
男 《???》
一体何者なんだー(棒)!
オリキャラが多数出てきます。戦闘訓練や体育祭など、オリキャラ同士の戦いが多くなると思われます。
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全部書いて!
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ダイジェストでお送りして!
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カーーット!!