ISーインフィニットストラトスー とある少年のドタバタ転生録   作:クロイツヴァルト

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存在しえないモノ

 

 

 自分の今の現状を話すと信じられないかもしれないが何かの液体に満ちたガラスケースの中にいつの間にかいた。此処に来る前の前の記憶が正しければGジェネをプレイしていた筈なのだが

 

 (ここは・・・)

 

 今一度周りを見てみればなにかの研究機材と思われる機械に囲まれている事に気付く。

 

 《目を覚ましたか。被検体1005号》

 

 首を動かせない為に視線のみで周りを観察していると目の前によれよれの白衣を着、その下にスーツを着た30代と思われる男性が声を掛けて来るが液体の満ちたガラス越しの為かくぐもって聞こえた。

 

 (・・・だれだ?)

 

 《私か? 私は君を造りだした者だ。》

 

 (つく・・・りだし・・・た? つまりこの液体は培養液で俺はいったいナンなんだ?)

 

 《実際難しかったよ。君の様な成功体が出来上がるまでの歳月、労力。そして軍から送られてきた劣化コピーのISのコア。それらに適合させる為の時間と労力に見合う成果は中々出なかった。織斑千冬の血液サンプルを手に入れてからの実験の毎日で様々なデータが手に入ったが、私が想像する値は出なかった。》

 

 男は俺に聞いてもいない事をペラペラと話す。

 

 《しかし、1005体目の君でようやく私の目標を・・・いや、それを軽く凌駕する値を示したのだ!これを歓喜せずにいられるか!》

 

 大仰に両手を広げて男はただただ笑っていた。その瞳に狂気を宿して。

 

 《・・・さて、君もそこにいても狭いだろう。そこから出してあげよう。》

 

 男はそう言って手元にあるリモコンを操作した所でガラスケースの液体が外部へと排出される。

 

 「ッ!?」

 

 俺がガラスケースから出て歩こうとした所で足が縺れて転倒しそうになった所で男が片手で(・・・)俺の体を支えた。

 

 「ふむ・・・。やはりいきなり歩く事は無理か。なら少し早いが素体が出来たのだから色々と強化処置を施さなければならないな。」

 

 「きょ・・・うか・・・しょち?」

 

 思いのほか言葉が出ない事に驚きながら俺は男の言葉に慄いた。

 

 「そうだ。君のオリジナルの織斑千冬をも超える者を作り出す事が私の長年の夢であり野望でもある。」

 

 「・・・くる・・・ってる。」

 

 辛うじてそう言葉にできた俺だが次の瞬間、男は嗤った。

 

 「素晴らしい!自我が既に芽生えているのか!その表情!その目!あぁ、実に今日と言う日信じてもいない神に感謝したいくらいだ!」

 

 「ッ・・・!」

 

 男の狂気の色が強くなるのと同時に首元にチクリとした痛みが走るのと同時に急激に眠気が襲ってくる。

 

 「安心すると良い。次に目を覚ます時には君は世界最強の人類として歩む事になるだろう。そして・・・」

 

 男の言葉を最後まで聞けずに俺は意識を失った。これからいったいどうなっていくのか・・・

 

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