ISーインフィニットストラトスー とある少年のドタバタ転生録 作:クロイツヴァルト
「男の子・・・がISを?」
束は今、目の前で起きた事に驚愕するしかなかった。元々ISは
「な、何なんだよお前は!?」
《ヒレン、政府と暗部組織のまとめ役の更識に匿名の連絡を入れた。もう少しすれば彼らが此処に到着する。制圧するのなら素早く済ませるんだ。》
「・・・任務了解。敵勢力を無力化し離脱する。」
男が悲鳴に近い声で
「一人でブツブツと・・・喋ってんじゃねェ!!!!」
「対戦車ロケット砲!? こんな狭い空間で使ったら」
「死ねぇ!」
男の一人が何処から持ち出してきたのか大きな大砲の様な物を肩に担ぎ叫び、束が驚く。
「・・・排除開始。」
その言葉と共に紅天使は腰にマウントされているライフルを引き抜くと照準を合わせないままロケット砲を構えていた男の武器を撃ち抜き武器諸共男が消し飛ぶ。そしてその爆発の余波に周囲にいた男達はもんどりうってしまう。
《今ので敵性IS三機が此方の異変に気付いたぞ!》
「現在の状況でIS三機が入った所で問題は感じられない・・・任務は継続。 敵の制圧もしくは殲滅を続ける。」
アストレア並びジェネレーションシステムを管理する高性能人工知能【ティエリア・アーデ】この人工知能の命名はヒレンがしており、OOのキャラでもお気にいりのものである。
そのティエリアからの警告に対してヒレンは冷静に分析し、男達の無力化及び止めを刺して行く。
「・・・屋内の制圧を完了。ファーストフェイズを終了」
固定武装を収納しライフルを腰にマウントしたヒレンはそう宣言する。
「ティエリア、IS三機の到達時間は?」
《少し待ってくれ。・・・後180秒後に
「了解・・・。」
そう言うとヒレンは一度ISを解除して自身の足で地に降り立つと先ずは篠ノ之箒の方へ歩みより縛っている縄をEカーボン製の自作のアーミーナイフで切り裂くとその場から離れてすぐに篠ノ之束の縄も切る。
「・・・君は何者? 普通の男がISに乗る事は先ず出来ない筈だけど」
「・・・篠ノ之束、お前はISで何がしたい?」
縄から解放された束は痕になっている手首を擦りながら不審な・・・理解が及ばない未知の者を見る目で聞く。
「質問を質問で返すなんて生意気」
「それとも自分は特別だと世間に認識させる為か? または戦争を引き起こしたいのか?」
束の問いには返さずヒレンは更に質問を投げつける。
「違う! 私はあの子達をそんな事に使わせない!」
「だが、現にISは兵器としての認識が強い。 そして俺の機体もまた兵器だ。 お前が望む世界にする為にはまだまだ時間が掛かる。」
ヒレンの言葉を束は強い口調で否定するがヒレンは更にそれを否定し、現在の世界が認識しているISの在り方を語る。
「だからその為に私は・・・」
「世界に変化を・・・認識を改めさせる為の劇薬が必要だと思ってあの事件を起こしたのか・・・。」
「・・・知ってたんだ。」
「変化を施すのはいい・・・だが劇薬は時に人にとって毒となる。 それが何故わからない」
「・・・そんなの束さんが知る訳ないよ。」
「それは俺が生まれる原因だとしてもか・・・?」
「・・・え?」
束が軽く斬り捨てる様にして吐いた言葉にヒレンは自分が掛けているサングラスを徐に取って束に言うと束はまるで信じられないモノを見たと目を見張る。
《ヒレン!》
「・・・
「っ!? 待って!」
ティエリアの言葉にヒレンは言葉を紡ぎ踵を返そうとした所で束に呼び止められて足を止め、半身を残して束の方へ視線を移す。
「・・・なんだ」
「君は・・・ちーちゃんの」
「そうだ。 オリジナルの織斑千冬の
「・・・っ!」
恐る恐る聞く束に対してヒレンは彼女に残酷なまでの真実を伝える事にした。
「・・・確かに最初はデータにあった幼少の頃の織斑千冬そのものであったが、様々な薬品投与に加え人体改造などが施された結果がこの様に変色した髪の色と瞳の色だ。 そして人には在り得ない力も手に入れた。 製作者はオリジナルよりも高い
「・・・そんな」
「・・・しかし、製作者はまぁ所謂マッドサイエンティストと呼べる存在だったがこの機体のISを解析してISであってISで無い物を作り上げて俺に手渡した後に設備を破壊して行方をくらましたがな・・。」
「じゃあなんで今になって・・・私の前に現れたの?」
「・・・そうだな、ただ単に挨拶をしたかっただけかもしれない。 まぁ、独自に持っている情報網に篠ノ之束が不審な車に乗せられて消えた事と篠ノ之箒が護送中に襲われて消息を絶った事が同時に起きた事で急いで来たのも確かだ。」
「・・・なんで、そこまでして助けに来たの」
「ぶっちゃけてしまえば理由はどうあれ俺がこの世に生まれる切欠を作ったのはお前だ。 確かに最初はなんで俺の様な存在がとも思ったが、今は感謝している。 俺が生まれる切欠を作ってくれて」
「・・・なんで、なんでそう言う言い方が出来るの! 君は私がこんな事をしなければ生まれなかったかもしれないのに!?」
「なんで・・・分からないな。 俺は生を受けてこの世に生まれた。 それが正規の物でもなければ非合法の違法な方法で生まれたとしても」
「そんな「それに」?」
「俺が俺たる証拠を・・・証をこの世界に残す。 そして俺の様な悲劇を生ませない為に俺は俺の意志で世界と向き合う」
「・・・名前を教えてくれるかな?」
「・・・ヒレン、ヒレン・E・アスティだ。」
「ヒレン・・・ならヒーちゃんって呼ぶね。」
「・・・そのあだ名はどうかと思うが勝手に呼べ。 俺は今度こそ行くぞ。」
そう言ってヒレンは束の前から一瞬で姿を消す。その瞬間、建物の外で爆発音と轟音が一度だけ響き、何かが墜ちる音が盛大に
「姉さん・・・」
男子の学ランを羽織った箒が束にゆっくりと近付く
「ごめんね、箒ちゃん。 お姉ちゃんの所為で」
「気にしないで・・・それよりもさっきの人」
「ヒーちゃんの事?」
「ヒーちゃん?」
束の言葉に箒が疑問符を浮かべる。
「・・・彼の名前を聞いたんだ。 ヒレン・E・アスティ・・・私の一番の被害者なのかもしれない子」
「姉さん・・・」
「次に会ったら色々とお話をしてみたいって思うんだ。 不思議な事に・・・ね。」
束はそう言いながら箒の体を優しく抱きしめる。
「私達を助けてくれた恩返しもしたいから・・・ね。」
「その時には私も一緒です。」
遠くから聞こえる車の排気音やISが近づいて来る音を聞きながら姉妹二人は抱き合いながら優しく微笑んでいた
束や箒の性格が作者が勝手に書いたものなので不快に感じたとしても寛大な心で受け止めて下さい。そして許容可能な方は温かい目で見守って下さい。