ISーインフィニットストラトスー とある少年のドタバタ転生録 作:クロイツヴァルト
「今日の時間は昨日言い忘れていたのだが、再来週に行われるクラス対抗戦の代表を決める。クラス代表者に推薦したい者がいるならば言え。また、立候補でも構わん。」
SHRにて織斑教諭が開口一番に言った言葉に周りはざわめきだす。
「クラス代表者とは意味はそのままでクラスの委員長で生徒会の開く会議やその他の委員会への出席・・・まぁ、簡単に言えばクラス長と言う事だ。そして、クラス対抗戦とは入学時点での実力推移を測るものだ。今の時点での実力には大差がないが、競争による向上心を生む。無論だが、クラス長は一度決まるとどんな事があろうと一年間は変わらないからそのつもりで」
《・・・纏め役なら教師の方ですればいいものを》
『ここは学園だ。 生徒の自主性を促そうとしいるのだろう?』
「ハイハーイ!ヒレン君が良いと思いまーす♪」
「あ、私もヒレン君が良いでーす!」
「わたしは織斑君が良いでーす♪」
「わたしも織斑君が良いと思いまーす!」
「・・・どういう訳か俺も選ばれている様だな」
《世界に2人だけの男性操縦者だから当然と言えば当然だ》
「候補者は織斑一夏にヒレン・E・アスティか・・・他にはいないか? 自薦他薦は問わないぞ。 それと黒逸それは推薦した者に対して失礼な発言だ。」
周りの女生徒の視線は彼等ならなんとかしてくれると言うなんとも他力本願な期待を込めた物である。
「さて、他にはいないのか?いないのなら2人のどちらかに投票あるいは実力差のある方を選ぶ事になるぞ?」
「待って下さい!納得が行きませんわ!」
織斑教諭のそんな言葉に机を叩き、悲鳴に近い声を上げる女生徒がいた。
「・・・アイツはさっきのイギリス代表候補生」
「その様な選出は認められませんわ! 大体、男がクラス代表だなんて言い恥晒しですわ! わたくしに、このセシリア・オルコットにその様な屈辱を一年間も味わえと言うのですか!?」
セシリアの興奮は更にエスカレートし、とんでもない事を言いだす。
「実力から言えばこのわたくしがクラス代表になるのは必然。 それを物珍しいからと言う理由で極東の猿共にされては困りますわ! わたくしはこんな島国にまで来てIS技術の修練に来ているのであって、サーカスなどをする気は毛頭ございませんわ!」
「ほぅ、ではどうしたいのだ?」
セシリアの暴走は止まる気配は無く織斑教諭は面白いものを見つけたかのように口角を上げてセシリアに問う
「クラス代表は実力のある者がなるべきもの・・・つまりこの私ですわ!」
「・・・くだらん」
一瞥して興味ないとばかりに前を向くヒレンは織斑教諭が眉間を抑えている所を見るが敢えて見なかった事にする。
「大体、文化としても後進的なこの国で暮らさなくてはいけないこと自体わたくしにとって耐え難い苦痛で・・・」
「(興味は無いが・・・一応借りがあるから言っておくか)そこまでにしろ。 イギリス代表候補生セシリア・オルコット。 それ以上は個人の域を超える。」
「事実の筈ですわ。 それよりも極東の猿がこの高貴なるわたくしに抗議するなんて身の程を知りなさい!」
「国と国で文化が違うのは至極当たり前な事。 そしてお前が来ているこの学園はなんだ?」
「そんなのISを学ぶ場に決まっていますわ!」
「ならそのISを発明したのは?」
「そ、それは」
「俺達と同じお前が極東と言う日本で生まれた篠ノ之束だ。 そしてお前は不満と思っているがならばくる必要が無かった・・・いや、無い筈だ。 しかし現にこうして来ている以上はそれは不満では無く我儘だ。 お前は選ばれた人間と勘違いしていないか?」
「そう・・・言うに事欠いて私が
「ならどうする・・・大体、入ったばかりで実力が上と勘違いしている時点で馬鹿馬鹿しいを通り越して呆れている。 お前の頭の中はお花畑なのか?」
「っな!? 聞き捨てなりませんわ! そのような侮辱をこのセシリア・オルコット・・・このような侮辱を受けたことありませんわ! こうなったら決闘ですわ!」
「・・・そうか。 俺は良いが、大丈夫か? 一応だが報道で俺は篠ノ之束の護衛も兼ねて動いていたが」
「そんな事関係ありませんわ! 」
「・・・お前の返答はそれで構わないと。 で、こちらはリミッターは何処までつければいい?」
「「は?」」
ヒレンの言葉に呆気に取られているが次第に嘲笑となって教室が包まれる。
「あははは。 呆れますわね! 男が女に勝てる時代はもう終わりましたのよ?」
「・・・所詮は学園でのチャンバラだろう? 実際に戦闘機や数千、数万発のミサイルの迎撃や違法施設の「ヒレン・E・アスティ!」 了解」
ヒレンはそのまま話を続けようとした所で織斑教諭の叱責が飛ぶ
「・・・兎に角! クラス代表を決める! 最初はヒレン・E・アスティとセシリア・オルコットの試合で、第二試合はその勝者のどちらかが織斑と対戦する! 時間が無い為連戦となる事を先に言っておく。 SHRはこれで終わりだ・・・これより授業を始める!」
織斑教諭が教室の空気を切り替える様に掌を打ち鳴らし山田教諭に教壇の場を譲ると自身はドアの近くに陣取り教室全体を見回せる位置に立つ。 そして授業は円滑に進められていく。 多少、一夏のボケで教室がざわめきその度にナニか硬いモノで叩かれて一夏が呻くのを見て
「・・・同じ男として不安しか感じない」
と言うのであった。