ISーインフィニットストラトスー とある少年のドタバタ転生録 作:クロイツヴァルト
「取り敢えず織斑一夏。 お前は篠ノ之箒に剣道を一から教えてもらえ」
「え? なんでだよ先にISの動かし方を」
「ISを動かすのには先ずは己の体を鍛える事だ。 機体の把握の前に鍛えなければどんなに優れているISでも負けてしまうからな。」
ヒレンの言葉に一夏が反論するがにべも無く斬り捨てる。
「篠ノ之もそれでいいな?」
「あ、あぁ。 私は問題ないが」
「それでは頼んだ。」
「ヒレンはどうするんだ?」
「俺はエクシアの追加兵装の点検と整備を入念にしておく。」
「追加兵装?」
「・・・みてからのお楽しみだ。 まぁ、あのセシリア・オルコットよりも完成度の高い物を見せてやる。」
それだけ言ってヒレンは自室に戻る。
「・・・さて、これからどうなる事やら」
《だが、ヒレンにとっては出来レースもいいとこなのだろ?》
「そうは言わないさ。 もし仮にだがあのイギリス代表候補生がBT兵器を完全稼働させた場合に起こる偏向射撃が出来れば変わって来るがな。」
ヒレンの言葉にティエリアはからかう様に言うがそれすらもヒレンは嘲笑混じりで返す。
あれから一週間が過ぎた。 ヒレンはエクシアの入念なチェックをし、一夏は篠ノ之箒による剣道による鍛錬に励んでいた。
「さて・・・相手は第三世代機型【ブルーティアーズ】量子インターフェースを用いたBT兵器を使用する後方支援型」
《だが、今回のエクシアの武装は高機動戦用の追加兵装がある。 まず負ける事は無いな》
ヒレンの言葉にティエリアが不敵な表情で告げる
「最初からは使わない。 向こうが使ってきたらこちらも倣って使えばいい。 目的は相手の鼻っ柱を叩き折る・・・それだけだ。」
ヒレンはそれだけ言ってエクシアを展開する。 通常のエクシアと比べ高機動戦ユニットを取り付けたエクシアの背部スラスターはGNドライブの左右に八対の翼が展開されていた。
《GNドライブ・・・ウィングユニットとのエネルギーバイパス問題なし。》
「よし・・・ヒレン・E・アスティ、エクシア出撃する!!!!」
前傾姿勢でピットを飛び出したヒレンはアリーナ中央付近で待っていたセシリアと対峙する。
「よく逃げずに来ましたわね。 その事については褒めて差し上げますわ。」
「別に褒めて貰う事は無い。 それよりも四の五の言わずに始めるぞ。」
「この私の降参という慈悲が分からないなんて・・・良いですわ! この私が全力で倒して差し上げますわ!」
「なら・・・やってみろ!」
「これよりクラス代表を決定する第一戦を始める!」
試合開始の合図と共にセシリアは射撃兵装スターライトMk-Ⅲで狙撃するがそれを超反応をもってしてヒレンはエクシアを操りバレルロールして躱しビームライフルを放つ。
「私の攻撃を初見を躱して尚且つ撃ち返して来るなんて中々やりますわね・・・ですが! そう簡単に接近を許すほど私は甘くありませんわよ!」
そう言って両肩にある
「さぁ、私とブルーティアーズが奏でるワルツで踊りなさい!」
「BT兵器か。 なら・・・こちらもそうさせて貰う! 行け!
速度を維持したまま急上昇したヒレンは背部ウィングユニットを展開し、八対の翼を飛ばす。開いたウィングからは余剰エネルギーとなって緑色の粒子が噴き出していた。
「っな! 何故貴方が!?」
「言っておくがこれは元より俺がもっている兵装パッケージの一つ高速機動戦【自由の翼】だ。 そしてこれはセシリア・オルコットお前が用いている量子インターフェースとは別物のシステムで稼働している。 さぁ、行け!」
驚き、動揺するセシリアに向かってヒレンは16基からなるBT兵器のビームの嵐が襲い掛かる。
「きゃ!」
「手元がお留守だ!」
「操作しながらですって!?」
「こんな事は造作も無い!」
そう言ってエクシアのGNソードを展開して斬り付けるが間一髪でセシリアは回避する。
「っく! この私が」
「どうした! セシリア・オルコット! お前の実力はその程度なのか!!!!」
「くっ! 舐めないで下さい! 行きなさい!」
四基のブルーティアーズを駆使してなんとか善戦するがそもそも数が違う為に徐々に追い込まれていく。
「こんなはずでは・・・」
「お前は言ったな? 俺の実力に嘘はあったか?」
「悔しいですが・・・ありませんわ。」
「そうか。 なら俺からのアドバイスだ。 お前の場合は正確過ぎる射撃が駄目なんだ。」
「正確過ぎてはだめですの?」
「正確過ぎてはその射線が分かりやすい。 だから虚実を混ぜて使うのが効果的だ。 例えば俺やお前の様に遠隔兵装を織り交ぜて行うのも効果的だ。 さて・・・続きはやるか?」
「当たり前ですわ! 0になるまで勝負は終わりませんことよ。」
「ふ、その意気だ。 行くぞセシリア!」
「え・・・!?」
ヒレンが不意に名前で呼んだことにより動揺するセシリアだがすぐさま復帰するとヒレンの攻撃を躱す。
「まだまだぁ!」
「っく! (なんなんですのあの人のBTは! あそこまで速く的確に操作しながらの攻撃をして)」
「まだ俺は全力を出していないんだ。 少しは耐えてくれよ?」
そう言うとドラグーンの機動が一段と速くなりセシリアを翻弄する。
「このような事が・・・」
「チェックだ! これが俺と・・・エクシアの力だ!」
そう言ってビームの嵐の間を縫ってセシリアへと肉薄してGNブレードを振り被る。
「まだ・・・終わりませんわ! インターセプター!」
そう叫んでセシリアは空いている手にショートブレードを出現させてGNブレードと切り結ぶ。
「ほぅ」
「私もイギリス代表候補生ですの。 甘く見られては困りますわ!」
「やはりそうでなくては・・・な!!!!」
そう叫びセシリアの脇へと蹴りを入れて横に吹き飛ぶ。
「武器ばかりに気を取られていては俺に一撃入れるのは難しいぞ!」
セシリアは先程のヒレンの言葉を聞き少しずつだが取り入れて戦いの中でセシリアは徐々に成長していく。
「・・・楽しい時間だが」
「えぇ、そろそろお時間ですわね。」
「「お互いの一撃で」」
「決める(ますわ)!!!!」
セシリアはBT兵器を、ヒレンはGNソードを展開して瞬時加速で一息で飛び込む。
「ですが・・・ブルーティアーズは四基では無く六基ですわ!」
腰下にある吊り下げらっれていた兵装が立ち上がりその砲身をヒレンに向ける。
「甘い!」
「なッ!?」
瞬時加速をした状態から真上へ向けての瞬時加速にそのままセシリアへと再度瞬時加速を行うと言う人間が無し得ぬ荒業を魅せつけてヒレンはセシリアを斬る。 そして
「完敗ですわ。」
「いや、良い勝負が出来た。 礼を言う」
「挑発した上に負けた者を嘲笑わないのですの?」
「確かに勝負での勝ち負けはあったがなぜ侮辱する必要性がある? お互いに譲れない物があるのなら争う事もあるがそれが終わればなんでもないだろ?」
「・・・考えた事がありませんわ。」
「ふ、さて俺は明日に向けて色々とやる事がある。 BT兵器の扱いについてなら後日教える。 それ位しか俺には出来ないからな。 専用のシステムになると五月蠅く行って来る奴らもいるだろうからな。」
そう言ってヒレンはピットへと戻って行く。