ISーインフィニットストラトスー とある少年のドタバタ転生録 作:クロイツヴァルト
「だから、一夏あの場面ではぐっと言う感じでいってどんっ、という感覚でずかーんという具合でいけばいいんだ。」
放課後のIS訓練を終えたヒレン達4人、一夏は箒の説明に辟易として、セシリアはヒレンの訓練法に疲労困憊としていた為なのか背負われる形で寮に戻っていた。 セシリア本人はあまり無様な姿を見せたくは無いと意地を張っていた節があるが現状に不満は無いようで実に夢心地な表情をしていた。
「セシリア、まだ気分はすぐれないか?」
「は、はい。 あの
「いや、俺の浅慮が招いた事だ。 そもそもある程度の訓練をしてからでないと並列演算は脳に多大な負荷を掛けてしまう事を忘れていた。 すまない」
「そ、そんな謝らないで下さい! 私がヒレンさんにBT兵器の扱い方を教えて下さっているのですから不甲斐無い私の責任ですわ」
「そうじゃないと・・・埒が明かないな。 明日から日常の中でも簡単に出来る訓練を出すからそれを繰り返して行く事で簡単な並列演算が可能になるだろううな。 例えば牽制程度にBT兵器を動かしつつ自分も動いて相手を攻撃できるくらいには」
「そうなのですか」
「そうだ。 しかし、あまりやり過ぎるて脳を酷使しすぎれば倒れてしまうから無理はしない事だ。」
「分かりましたわ。」
「なぁ、ヒレン。」
「先に言っておくが、一夏お前は駄目だ」
セシリアと話をしていると箒と一緒に近くに来た一夏はヒレンに声を掛けるがヒレンは先程の会話を聞いて来たと当たりを付けて一夏に告げると背景に雷が落ちた様な現象? が見える様であった。
「な、なんでだよ!」
「そもそも、お前は自分で複数の物事を考えたり処理する事が出来るのか? 感情の抑制が出来ない直情型で激情型。 更にこの学園での勉強内容も未だに把握し切れていない状態のお前が」
「うぐっ・・・」
反論する一夏だったがヒレンの的を得た言葉に呻く事しか出来ずにいた。
「・・・確かに一夏は単純で後先考えないからな」
「箒・・・フォローの一つも無いのか?」
「事実だからな」
追い打ちとばかりに幼馴染の箒の言葉に一夏は更に打ちのめされる。
「・・・まずはその考え無しの行動と言動を改める事からだな。 言葉や行動を起こす前に考えてから行動をしろ。 その行動と言動の後に何が起きるのかを予想していれば色々と分かる事もある。 どんな状況でも常に冷静にだ」
ヒレンの言葉に一夏だけでは無く背負われているセシリアや箒も聞き入っていた。
「それと・・・大きな力とは代償と責任が付いて来る。 ISという強大な力にも責任もあればそれを持つための代償が出て来る。 そこの所はセシリアは理解しているな?」
「はい。 ですがISは基本的にスポーツ感覚ですが」
「それが一番勘違いしてはいけないところだ。 ISに使われている装備の最低基準でも戦車を一撃で葬れる物もあれば大量虐殺になりかねない物も存在する。 ISがこのような形となっているが立派な兵器なんだ。 人を簡単に殺せてしまう・・・な。」
「で、ですがISの軍事利用は禁止されて」
「そんな物は表向きというだけだ。 ISという近代兵器を上回る兵器が出てきて軍事に利用しないとなぜ言い切れる? 現に軍部の方ではISを利用した部隊も存在しているだろ?」
ヒレンの言葉に帰り道だというのに少し重苦しい雰囲気になる。
「・・・俺の意見は極論でもなんでもないが、心のどこかに留めておいてくれ。」
「あ、あぁ。」
「分かりましたわ。」
「・・・千冬姉が乗っていたISが人殺しの出来る兵器?」
なんとか自分達の中で納得させている中で一夏だけは納得のいかない様な表情をしていた。 しかし、それを実感ないしは客観的に感じる出来事が起きるとはこの時、思いもしないのであった。