ISーインフィニットストラトスー とある少年のドタバタ転生録   作:クロイツヴァルト

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クラス対抗戦 ③

 

 

 「一夏は?」

 

 「今日は織斑先生達と一緒に管制室のモニターで観戦する事になってますわ。」

 

 「そうか、セシリアもこの後管制室で観戦するのか?」

 

 「えぇ、間近で見れないのは残念ですが騒がしくされない事の方が嬉しいですが」

 

 ヒレンとセシリアの二人はピットの待機スペースでセシリアは座りながら話をし、ヒレンはホロウィンドウをで機体各種データを確認しながらである

 

 「所であの中国代表候補生の方をどうみますの?」

 

 「・・・まだ鈴のIS情報を詳しくはみていないが初見殺しの様な物は積んではいない筈だ。 俺やセシリアはBT兵器という物を保有しているが向こうも第三世代機型だ。 なにからの固有武装を積んでいない筈がない」

 

 それだけ言うとヒレンはウィンドウを閉じる。

 

 「お気を付けて。 お相手はいけ好かない方ですが仮にも代表候補生です。」

 

 「分かった。」

 

 そう言ってヒレンはエクシアを展開する。

 

 「・・・以前と多少装備が違う気がするのですけど」

 

 「あぁ、背部ウィングユニットを少し弄って扱える量を増やしたものだ。 名称としてはドラグーンMk-Ⅱって所か」

 

 エクシアの背中に装備されていた八対の翼はその枚数を増やしており、片方に一二基の計二四基ものBT兵器を搭載している計算になる。

 

 「ですけど、インターフェイスを使っても扱いきれる量では」

 

 「そのあたりは心配ない。 それ用のデバイスもあれば演算補助用のシステムも組み込んである。」

 

 ヒレンの言葉にセシリアは言葉を無くす。 国がいくら頑張ってもこれだけの量のBT兵器を操作する為のソフトやデバイスを作るのにどれだけの研究者が日夜試行錯誤を重ねているのか

 

 「・・・まぁ、結局の所は俺の能力が化物染みているから軽い物だからな」

 

 セシリアの表情を見てヒレンは苦笑しながら小さく呟く。

 

 「何か言いましたの?」

 

 「いや・・・なんでもない。 セシリア、そろそろ開始時間だ」

 

 「それでは私は管制室に向かいますわ。」

 

 そう言ってセシリアはピットペースを後にしてヒレンがカタパルトデッキに脚を乗せる。

 

 『ヒレン、準備はいいか?』

 

 「いつでも」

 

 『では発進しろ。 向こうは既に待機している。』

 

 「了解。 ヒレン・E・アスティ、エクシア出撃()るぞ!!!!」

 

 カタパルトが動き軽いGを伴った勢いをそのままにヒレンはアリーナへと飛び出して行く。 アリーナの観客席は様々な人で溢れており、一般の席はIS学園の生徒で、来賓用のVIP席には各国のお偉いさん方に企業の人間とこのIS学園の将来の就職先であり、スカウトもされる事もある為、各選手の頑張りどころでもある。 ヒレンは全くといって良い程に興味が無いようであるが

 

 「・・・ようやく来たわね。 待ちくたびれたわ」

 

 「すまないな。 機体各種の点検に多少手間取ってな」

 

 アリーナの中で空中で待機していた鈴のISは赤と黒を基調とした色合いに青竜刀の様な大型の近接用ブレード【双天牙月】を左手に携えていた。 そして両肩のすぐ横には球型のスパイク状にして非固定武装(アンロックユニット)が浮いていた。

 

 「そ・・・まぁ、いいわ。 アンタが強敵なのには変わりないし・・・張り合い甲斐があるって物ね!」

 

 そう言って鈴は双天牙月を振り被り、刃先をヒレンに据える

 

 『各選手は定位置について試合開始の合図を待て』

 

 そう通信越しに織斑教諭の言葉に従い二人は一定の距離を置いてお互いを見据える。 鈴は改めて双天牙月をヒレンに突き付け、ヒレンは特に構える事もしないで極自然体で鈴を見据える。

 

 「・・・全身装甲(フル・スキン)のIS自体間近では初めて目にするけど、アンタのって完成された感じね」

 

 「そうでもない。 第一これは分類上第一世代機とさして変わらんがあの束が言うには能力的には机上の空論になっている第四世代機に近い物だそうだ。」

 

 ヒレンの言葉に鈴は最初は唖然とした表情だったが次第にその表情は引き締まるように戦士の顔とは言えないものの戦う者の表情になる。

 

 「やっぱり、アンタ相手には気を抜けないみたいね。」

 

 「仮にも俺には紅天使の肩書きがある。 そう簡単には負けてやれないな」

 

 『両選手、準備は良いですか? 試合を開始してください』

 

 山田教諭の言葉の直後、アリーナ内に開始の合図であるブザーが鳴り響く

 

 「先手必勝!!!!」

 

 先に攻撃を仕掛けたのは鈴である。 その手に持った大型ブレードをヒレン目掛けて振り下ろすが、ヒレンは難なくその大型ブレードを展開したGNブレードで上手く逸らして蹴りを入れようとするが逸らした勢いをうまく利用してヒレンの下を潜るようにして上手く躱す。

 

 「危ないわね・・・いきなり女の子を足蹴にしようとする?」

 

 「これはあくまで戦いだ。 そんな事で女だ男だ言っていると簡単に負ける。」

 

 「確かに・・・じゃあ、これならどう!」

 

 もう一振りの双天牙月を展開して連結ユニットを使い一度頭上で振り回した後にヒレンへと迫る。

 

 「流石、中国代表候補生だからか近接戦闘に心得があるか。」

 

 「中国四千年の歴史って訳じゃないけど、近接戦闘はかなり自信があるのよ・・・ね!」

 

 上下左右と縦横無尽に振るわれる刃をヒレンは時に逸らし、弾いて躱し、蹴りを中心に肉弾戦で対応していくがお互いに決定打を撃てないでいた。

 

 「っと、ここまでして一撃も入らないのは歯痒いわね。 次は派手なのをお見舞いしてやるわ!」

 

 鈴はヒレンが双天牙月を弾いた勢いを利用して大きく間合いを開けさせると両肩の非固定武装が作動して左右に別れて砲身のチャージが始まる。

 

 「初撃はサービスよ!」

 

 その宣言と共に見えないナニかがヒレンに差し迫る。

 

 《空間に僅かな異常を感知。 敵ISの攻撃方法と思われる》

 

 「ならば斬り捨てる!」

 

 そしてハイパーセンサーとヒレンの強化人間としての能力を駆使して空間内の異常を感知した場所をGNブレードで斬ると何か砲弾の様な物を斬った手応えを感じた。

 

 「・・・嘘!? 初見で衝撃砲を斬り裂いた!?」

 

 「ハイパーセンサーを駆使して空間内の異常と空気を圧迫する箇所を特定し、そこから弾道予測さえできれば問題ない。」

 

 「先ずそんな考えが出る時点で人間業じゃないわよ。 第一、第一世代機にハイパーセンサーってついてないでしょ」

 

 「そこは天下の篠乃之博士だ。ISコアの情報を開示できないまでもシステム関連でハイパーセンサーを取り付けて貰った。」

 

 呆れる鈴にサラリと告げるヒレン。

 

 「アンタ・・・色々とぶっ飛んでるわね。 篠乃之博士がそんな簡単に請け負うとは思えないんだけど・・・規格外にも程があるわよ!」

 

 「彼女はここのIS学園の開発整備の担当だ。 然り彼女に頼むのになんの不思議があるんだ? それと俺が規格外なのは彼女や織斑教諭もそうだと俺は思うが」

 

 「それは・・・そうだろうけどって今は戦いの最中だったわね」

 

 鈴の言葉を聞きながらもヒレンは多少ずれた回答をする。 そもそも篠乃之束が興味を持った対象以外も話し掛けてくれば対応はするが彼女自ら整備及び開発する事がこのIS学園では稀である事に起因するのだが、その事についてはヒレンの知る所では無かった。 気を取り直して鈴は双天牙月を連結した状態で一度だけ振り、意識を切り替える

 

 「・・・先程の攻撃は空間制圧兵器って所か。 その特性はその場の空間を圧縮する事により砲塔を精製し、余剰エネルギーで砲弾として撃ち出すものか」

 

 「・・・ほんとになんで一発でそこまで理解されちゃうのよ。 これでも中国の第三世代兵器なのよ?」

 

 「勘?」

 

 「なんで疑問形なのよ! あぁもう! ならこれならどうな訳!!!!」

 

 癇癪染みた声と共に名称を紹介されていない両肩の非固定武装の空間制圧兵器【龍砲】を機関砲の様に連射しながらヒレンへと突撃をするがヒレンはそれを躱しながら距離を取る。 それに追従するようにして鈴もまたヒレンを追う。

 

 「・・・流石にああも速射砲の様に撃たれては近付き辛いな。」

 

 《竜騎兵を使うか?》

 

 「・・・まだだ。 もしかしたら奴らも情報収集の為にこの人数の中に紛れていても可笑しくは無いからな」

 

 《なら、どうする? エクシアの装備にはGNビームライフルの他には腰に牽引してあるGNロングビームライフル位だぞ》

 

 「そこは俺のやる事だ」

 

 そうティエリアと話しながらなおも追いすがり背後から撃たれてくる龍砲を躱しながらバレルロールして鈴を見据えて腰にあるロングライフルを抜き射撃を始める。

 

 「ちょ・・・いきなり方針変更なわけ?」

 

 ビームを危なげなく躱した鈴は訝しげにヒレンを見た。

 

 「なに・・・その甲龍だったか? それの特性に加えてお前の癖を把握したからな。 そろそろ反撃をさせて貰う!」

 

 そう言ってGNブレードを展開し、逆の手にはGNロングブレイドが握られており、ブースターを噴かせて鈴に迫る。

 

 「そっちから来てくれるならこの龍砲の餌食よ!」

 

 再び速射砲の様に乱れ撃つがその一つ一つを目にも止まらぬ動きをして切り払い、時に躱して距離を瞬く間に詰める。

 

 「嘘っ!? こんな簡単になんて」

 

 「把握したと言った!」

 

 ヒレンの両の手にあるGNブレードとロングブレイドで鈴に攻撃を加えようとした所

 

 《上空より高エネルギー反応! 砲撃クラスの物が来るぞ!》

 

 ロック警報と共にティエリアの警告を聞き、即座にその場を退避したヒレンの先程までいた場所を野太い赤黒い光がアリーナのバリアを破壊した。

 

 「な、なに!?」

 

 『異常事態発生! 試合は直ちに中止し、選手はピットまで退避せよ!』

 

 「鈴! 退避しろ」

 

 鈴の狼狽えた声と共に織斑教諭の声がアリーナ内に反響する。

 

 「いったいなんなのよ!」

 

 「・・・確実に面倒な事なのは確実だな」

 

 息巻いている鈴と晴れて行く煙の中から現れた影の正体を見てヒレンはそう呟く。

 

 「な、なによ・・・アレ!?」

 

 「・・・あの形状はスローネ。 しかも三機編成って事は」

 

 通信を試みたヒレンだが、案の定砂嵐の様な音が聞こえていた。

 

 「やはりジャミングされているな。」

 

 「ど、どうするのよ」

 

 「・・・砲撃戦用のアインに隠蔽特化型のドライに多対一よりの近接特化型ツヴァイの三機・・・俺と同じGNドライブ搭載型か」

 

 目の前には黒を基調とした長い砲身を展開し、ヒレンに向けたガンダムにアリーナの上空には紅い粒子を四枚の羽根状に放出する赤を基調とした機体、黒の機体の横にはオレンジを基調とし、大型の両手剣を肩に担ぐ同型機のガンダム三機が存在していた。

 

 「あのキチガイ博士は何を作っているのやら」

 

 ヒレンの呟きにだれも答える事は無かった。

 




OO作品から乱入者はゴーレムからスローネ三機の乱入に変更しました。中身は勿論自立行動型の機械人形です。

加執修正4/2
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