ISーインフィニットストラトスー とある少年のドタバタ転生録   作:クロイツヴァルト

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幕間 黒兎と紅天使と世界最強と

 

 

 ある少女は長い間、闇の中にいた。 その少女は試験管ベビーとして兵士となるべくして生み出された。 少女はその生み出された意味を成し遂げるべく兵士としての能力を最大限に使用して他者を寄せ付けない程にまで成長する。 そんな最中にある事件が起きる。 後に有名になる紅白事件である。 その事件が発生し、ISという物が現代兵器を凌駕する性能を事件と共に証明する。 そして、そんな時に少女はそのISに適合する為の強化手術を受ける。 結果は失敗。 眼球にISに搭載されている高感度センサー【ハイパーセンサー】を疑似的に移植する事になったが、ソレは適合せずに拒絶反応を起こしてしまう。

 

 「この失敗作がッ!」

 

 「君には失望したよ」

 

 そしてその拒絶反応の代償として今まで培ってきた能力の著しい低下に伴う失敗作のレッテル。 部隊の中でも最下位になってしまう。 そんな時に少女は自身の救いと憧れとなる人物たちに会う。

 

 「貴様がこの部隊で最下位だと言うのなら私に着いて来い。 部隊最強に戻してやる」

 

 「それはそうなんだがハイパーセンサーを肉眼に移植とか無茶をしたな」

 

 一人は黒の長髪に凛とした雰囲気に孤高の戦士とした雰囲気を持った女性、そしてその傍らに立つ自分と同じ年齢と思われる少年だが言動から年齢と不釣り合いだと違和感を覚える。 そして、女性は少女の部隊の担当を担い、少年は少女の担当をする。 偶に二人は交代で担当を変えて訓練の指示を出していた。 女性の方は問題は無かったが、少年の方はまだ子供と言う理由で見下す輩も出る事はあったが、少年とのナイフを使った近接訓練を受けた後の者の反応は確実に変わっていた。 勿論、少年が特殊なだけであるのだがそれを知るのは一緒にいる女性のみなのであった。

 

 「近接は問題は無いが、命中精度が極端にムラがあるみたいだな」

 

 「そんな物気合いでどうにかなる」

 

 「それは千冬だけだからな? 普通の人間からしたら気合いだけで命中精度が上がったら自分達の努力が無駄だと思ってしまうだろうが。 そもそも千冬は軽く人間を辞めてる気さえするんだが」

 

 「それをお前が言うか? 私よりも近接戦闘はお前の方が上だろう?」

 

 「その俺の攻撃を動物の勘の様な物と異常な反射神経で処理してくるじゃないか」

 

 「教官と教官補佐は仲が良いのですか?」

 

 女性と少年が話している所へ白のショートボブの女性と一緒にいた銀の長髪の少女が二人に聞く。

 

 「・・・どうだろうか」

 

 「私に聞かれても困る事だな」

 

 少女の言葉に二人はただ苦笑するしかなかった。 しかし、少年は口を開き

 

 「まぁ、敢えて言い表すなら彼女がいなければ俺は存在していたのか怪しい位だな」

 

 そう言った少年の瞳を少女は忘れない。 孤独に生き、他者を信じず足手纏いとすら考える少女からしてみれば少年の瞳は哀しみを湛えていたからだ。 自分達よりも強い少年が何故そんなにも哀しい瞳をするのか少女は気になった。 この二人は少女にとっての救いであり自身の心に変化を齎した者である少年に少女は一年と言う年月の中で惹かれていった。 勿論、軍の中で育ったと過言では無い少女が恋心に気付く事は女性と少年がドイツを離れてからも気付かなかった。

 

 そしてそれから1年後、少女はIS学園にて少女の心酔している人物たちに会うことになるのであった。

 

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