ISーインフィニットストラトスー とある少年のドタバタ転生録 作:クロイツヴァルト
あれから数日が経ちヒレンとシャルルはアリーナの待合室にて一夏とその相棒に選ばれた箒の四人が揃っていた。
「さて、第一回戦はどの組み合わせになるか」
「俺としては初戦からヒレンとは当たりたくないかな?」
「一夏! 何を弱気な事を言っている! 男子たるもの逆境を糧にしてみろ!」
「そろそろカードが揃うと思うよ」
一夏と箒が言いあいをしている中でシャルルの言葉に三人がモニターに視線を移すと驚愕に目が開く。
「ま、まさか・・・」
「成程・・。 運命の悪戯とはこういうことを言うのだろうな」
驚きの声を上げる箒に対して冷静にヒレンは告げる
「いや、なに冷静にしてるんだよ!?」
「だが、これは仕方ない事だと思うが?」
そして騒ぐ原因になっている対戦
『ヒレン・E・アスティ』『シャルル・デュノア』VS『ラウラ・ヴォーデヴィッヒ』『相川清香』
「何気にクラス内での対戦組み合わせだよね?」
「なんで相川さんが・・・」
「おおかた打鉄での装備だと思うが・・・束がいるからなぁ・・・何をしでかしてくれるのやら」
そう言ってヒレンはモニターを睨み付ける。
「これは第一回戦あら波乱の予感だな」
ヒレンの言葉に三人は訝しげな表情をする
「どうしてそう思うの?」
「・・・何故、相川清香がラウラのコンビになったのかは知らないが・・・。 今回のクラスリーグマッチには束も一枚噛んでいそうな気がする。」
「何故、姉さんが関わっていると?」
「ここはIS学園であり、ISそのものを開発、改良する施設もあり、アイツの得意分野は」
「ISの開発・・・及び改良」
「そう言う事だ。 それに俺から度々戦闘データをちょろまかしている所もあるから今回の対戦組み合わせは波乱万丈な事になるだろうな」
そう言ってヒレンは控室を後にする。
「あ、ヒレン! 置いてかないでよー!」
慌ててシャルルもヒレンの後を追って控室を出る
「・・・束さんが絡んでるとなると試合が荒れるかもしれない」
「我が姉ながら可能性が大いに有り得てしまう」
後には呆れる一夏と頭を抱える箒がその場に残されていた。
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「早くも貴方と当たるとは・・・柄にも無く運命とやらには感謝しなければならないな」
「あははは! アスティ君にデュノア君、お手柔らかにね~!」
ヒレン達がアリーナに入場する頃には会場内は様々な学年の生徒に世界中のVIPが今か今かと試合が始まるのを待っていた。 その中央には既にシュバルツェア・レーゲンを展開しているラウラと、打鉄の面影を感じさせるが、その装甲は全くの真逆に位置するほどに薄くなっており機動性が上がっていると予想される。
「えっと、相川さん。 そのISは? 見た所打鉄の様な気がするけど」
「それがね、篠乃ノ博士に急に呼ばれて今回の試合でこの機体を使ってと言われたの。 頑丈性を多少さげて機動性を上げて白兵戦で一撃離脱も理論上可能だからと言ってたね?」
自分で説明しながらも不安になって来たのか最後は疑問符がついてしまう相川である。
「・・・相川の相手はシャルルに任せる。 俺は馬鹿弟子の相手をする」
「分かった。 ヒレンは大丈夫だと思うけど一応気を付けて」
「シャルルの方もな」
「うん!」
《試合開始!》
「いっくよー!!!!」
「先手必勝!」
管制塔からの千冬の声に弾かれるように相川が飛び出し、ラウラのレールカノンが火を噴いた。