ISーインフィニットストラトスー とある少年のドタバタ転生録   作:クロイツヴァルト

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ドキドキWデート!? 中編

 

 

 「・・・蘭達はまだ来ないのかな?」

 

 「一夏、女性というのは何かと準備に色々とあるのだから黙って待っている事は出来ないのか?」

 

 一夏とヒレンはIS学園を先に出てレゾナンスの中にある噴水前で待っていた。

 

 「ヒレンー、お待たせ!」

 

 「い、一夏さんお待たせしました!」

 

 暫くしてヒレン達の前に現れたのは私服姿のシャルロットと蘭が元気よく現れる。

 

 「ヒレン、どうかな?」

 

 「シャルらしくて良いと思うが少しスカートの丈が短すぎないか?」

 

 「そ、そうかな? 今どきの子と同じ格好をしてみようかなって思ったんだけど」

 

 「活発なシャルらしくっていいと俺は思うぞ?」

 

 ヒレンの前に立つシャルは夏を意識した服装で薄手のオレンジ色のパーカーに丈の短いスカート、そして少し高いヒールの様なサンダルと動き易い恰好をしていた。

 

 「そ、そうかな?」

 

 ヒレンの賛辞にシャルは手を腹のあたりでモジモジとさせていた。

 

 「一夏、そろそろ行くぞ。 ここにいても何も始まらないし、注目を集めすぎる」

 

 「へ?」

 

 ヒレンの言葉に一夏は辺りを見回して漸く人だかりができ始めている事に気付く。

 

 「な、なんで」

 

 「蘭もシャルも美人の部類に入る人間で俺と一夏は男性操縦者として知れている。 それだけで十分だろ?」

 

 「い、一夏さん。 急いでここを離れましょう!」

 

 「び、美人」

 

 慌てる蘭とヒレンに言われた事が嬉しかったのか脳内トリップしていた。

 

 「おい、シャル行くぞ。」

 

 「ひ、ひゃい!?」

 

 止まっているシャルに声を掛け、手を取って囲まれそうになっている所を一夏達と共に抜ける。

 

 ―――――――――――――――――

 

 「ここまで来れば大丈夫だろう」

 

 「そうだね・・・って織斑君達は?」

 

 走って野次馬からの追走を振り切ったヒレンとシャルは路地裏に隠れて息を整えているとシャルロットが一夏達がいない事に気付く。

 

 「一夏達もまた別行動になるのは好都合だろうな・・・主に五反田妹のほうだが」

 

 「そ、そうなの?」

 

 「まぁ、アイツは完全にデート気分だっただろうし一夏も少しは積極性を持って貰わんと友として心配なだけだ。」

 

 「ヒレンって、お節介好き?」

 

 「そんな事言う奴の買い物にはついて行かないぞ?」

 

 「あ、嘘嘘! 冗談だからね!?」

 

 ヒレンの言葉に急いで訂正してヒレンの腕に抱き着くシャルロット。

 

 「・・・シャルってここまで積極的だったのか?」

 

 「ヒレンって意外と競争率高いから先手を打たないといけないからね・・・僕も負けられないから」

 

 「なんの競争率なのかは知らないが・・・歩き辛い」

 

 「ボクみたいな美少女に抱き着かれてそんな感想なの?」

 

 「自分で美少女と言うか? まぁ、シャルの場合は否定する要素は皆無だが」

 

 「へッ!?」

 

 「どうした、買い物デートに行くのだろ?」

 

 「あ、うん!」

 

 そうしてヒレンとシャルロットは買い物をする為に建物の中に入って行く。 そんな二人を見ている者達がいた。

 

 「・・・ねぇ、どう見てもアレってデートよね?」

 

 「そうですわね。 あんな仲良く腕まで組んでらしていますわね」

 

 「よし・・・殺そう! すぐ殺そう!」

 

 物陰から見ていたセシリアと鈴音は暗い表情で呟いていると、鈴は左腕に甲龍を部分展開して拳を突き出す。

 

 「・・・それよりもなぜラウラ、貴様まで来ているのだ?」

 

 「好いている相手の事を知りたいと思うのになんの不思議がある?」

 

 そして凶行に及びそうな二人の後ろに立つ箒が隣にいるラウラに聞けば至極当然とばかりに告げる。 それを聞いていた三人はナニかがグサリと刺さる音が聞こえるのである。

 

 「なんでああも正直でいられるのかしら?」

 

 「純粋な方なのかもしれませんわ。 だからああも臆せずに堂々としていられるのですわ」

 

 「・・・ラウラって子、意外と強敵かも」

 

 ―――――――――――――――

 

 「わあー! ほんとに色々揃っているんだね! 僕、こういう所初めてだよ!」

 

 「楽しんでくれて何よりだ。 今日は日用品と夏の臨海学校に行く為の水着選びもある・・・回りながら必要な物を揃えて行こうか。」

 

 「そうだね!」

 

 そう言って、ヒレンはシャルを伴ってショッピングモールを練り歩く。

 

 「これって可愛いね!」

 

 「そうだ・・・な?」

 

 「ヒレン、どうしたの?」

 

 「いや、あの着ぐるみが何故あるんだ?」

 

 「キグルミ?」

 

 「ふもっふ!」

 

 ショッピングモールの広場付近にネズミか狸か分からないキグルミは道行く人達に風船を配っていた。

 

 「・・・(鋼鉄の騒ぎのボン太くんだよな・・・)」

 

 「ヒレン、あの着ぐるみがどうかしたの?」

 

 多少の疑問が残る着ぐるみだがヒレンは頭の隅にその疑問をやって日用品を学園に送って貰う様に手配して残っているのは水着だけとなっているのを思い出す。

 

 「いや、なんでもない。 シャル、水着を買いに行くぞ」

 

 そう言ってヒレンはシャルの手を取って広場を後にする。

 

 「ふも、ふもっふ」

 

 広場を後にするヒレン達を風船を配りながら着ぐるみが見ていた。

 

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