ISーインフィニットストラトスー とある少年のドタバタ転生録   作:クロイツヴァルト

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ドキドキWデート 後編

 

 

 レゾナンスを練り歩く二人の後を追う四人とそのさらに後ろには風船配りをしていた筈のボン太君がいた。

 

 「シャル、ちょっといいか? (俺達を尾行して何が楽しいのやら)」

 

 「どうしたの?」

 

 ヒレンは先程から自分達を尾けて来る四人の気配と無機質な気配を感じ取りシャルに声を掛け、シャルの後ろに回り込むのと同時に膝裏に手を通し肩を自分の肩辺りに持っていき所謂お姫様抱っこの状態になってから一気に跳躍をしてレゾナンスの一階から屋上までをベクトル変換を用いて飛ぶ。 その状況を見ていた三人と一体は

 

 「・・・今の何?」

 

 「さ、さぁ?」

 

 「・・・やはりあの人は何かあるのでしょうか?」

 

 「嫁は凄いことが出来るのだな! 神秘の国日本なだけあるな!」

 

 上から鈴、箒、セシリア、ラウラの順であるが上二人は呆けており、セシリアは数年前の出来事を思い出し、ラウラは今の出来事をキラキラとした瞳でヒレンの飛んで行った先を眺めていた。

 

 「ふもふも」

 

 そして四人の更に後ろでは光学迷彩を使って人目から隠れていたボン太君の目的とは・・・

 

 ――――――――――――――――

 

 「もう! いきなりでびっくりしたんだからね!」

 

 「スマナイ、しかしな・・・何人かに尾行されていたのでな」

 

 「尾行?」

 

 「数人の気配の筈なんだが・・・囲まれるよりは良いかと思った」

 

 「そ、そうなんだ。 (多分、セシリア達なんだろうな)」

 

 屋上にてシャルがヒレンに対して先程の行動について怒っていた。

 

 「ッ!? 危ない!」

 

 「きゃッ」

 

 そしてヒレンが何かに気付きシャルを再び抱えて今いる場所から即座に離れた途端に先程まで立っていた場所には

 

 「「ボン太君!?」」

 

 「ふもっふ!」

 

 ボン太君が空から降って来たのである。 しかも風船配りしていた時と違い、軍隊仕様の格好をしているのが後ろから更に数体現れる。

 

 「・・・どんな理由かは知らないが俺を狙っているのか? それともシャルか?」

 

 「ふもふ、ふもふも」

 

 「何言ってるか分からないが取り敢えず」

 

 人語を話さないボン太君軍団を前にヒレンはシャルを抱えたまま構え

 

 「時間が無いから圧倒させてもらう!」

 

 「きゃあぁぁぁぁッ!?」

 

 そう言って電気使いの超能力を身体能力の向上に使いボン太君達の間を一瞬して抜ける。 その際、聞かされていない行動に再び叫んでしまうシャルロットであった。 そしてヒレンが屋上の出入り口に立ち止るのと同時に進路上にいたボン太君が吹き飛んで行く。

 

 「店の中に入ってしまえば目立つ行動は起こせないだろうな。」

 

 その吹き飛んで行く光景を見ながらヒレンは屋上を後にする。 そしてヒレンが屋上を後にした後に隠れていたボン太君が頭を外しながら現れ

 

 「いやー、ヒー君の実力は生身でも十分に脅威の一言に尽きるけど、このパワードスーツ【ボン太君壱型】はまだまだ改良の余地があるみたいだけど」

 

 ボン太君を身に纏っていたのはなんと篠ノ乃束であった。 しかし彼女の目的は

 

 「このパワードスーツのテストとヒー君のデートの邪魔だったけど箒ちゃん達は尾行していたみたいだし私はこれで退散しとこっかなー?」

 

 そう言って束はボン太君の頭を被ってパワーアシストもあってか途轍もない跳躍力を持ってその場から離れて行く。

 

 ―――――――――――――――――

 

 「・・・なんとか撒いたか」

 

 「ひ、ヒレン。 この格好は恥かしいんだけど・・・」

 

 レゾナンスの建物の一つに入ったヒレンとシャルであったが、シャルはヒレンにお姫様抱っこ状態であった為衆人観衆の中で羞恥心に顔を赤くして俯いていた。

 

 「む、すまない」

 

 そう言ってヒレンはシャルを下ろし建物から足早に去り、水着売り場に向かう

 

 「・・・それにしてもさっきのキグルミは何だったんだろうね?」

 

 「大体の予想は出来ているが、次に会ったら折檻でもしないとならんか?」

 

 「な、なんか相手に同情しそうかも」

 

 ヒレンの凄惨な笑みを横から見てしまったシャルは冷や汗を流し、ヒレンにヤられるであろう襲撃犯に同情をしてしまう。

 

 「と、所でヒレン? 水着売り場に来たって事は僕の水着を選ぶのを手伝ってくれるんだよね?」

 

 若干だが、顔を赤くし恥ずかしながらにシャルはヒレンに聞く。

 

 「そうだが・・・何か問題はあるのか?」

 

 「う、ううん! 何も問題は」

 

 「「「ちょぉっと待った!」」」

 

 無いと言おうとした所でヒレンとシャルの二人の前に尾行をしていた筈のセシリア、鈴、箒の三人に加え後ろから更にラウラまで現れたのである。

 

 「な、四人共どうして」

 

 「どうしてとは・・・シャルロットさん、抜け駆けは許しませんわよ? 私達だってヒレンさんに水着を選んでもらいたいと言うのにお一人だけとはずるいですわよ?」

 

 「その通りだ。 わたし達だってその・・・ヒレンに選んでもらいたいのだ」

 

 「そりゃ、シャルロットの方は先に約束をしていたからって言うのもあったけどやっぱりわたし達も見て選んで欲しいのよね。」

 

 「私はどんな水着でも嫁が選んでくれるのであれば一向に構わん!」

 

 「・・・ラウラ、アンタってたまに男らしい位の台詞が出て来るわね?」

 

 「・・・俺はどうしたらいいのだ?」

 

 シャルロットを含めた五人が周囲の目を気にせずにやいのやいのと騒がしくする中でヒレンは天井を見上げてポツリと呟くのであった。

 

 

 




今回の話が今年最後の投稿になるかと思いますのでこの場を借りて皆様に一言

 来年もよろしくお願いいたします。 そして良い年を
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