ISーインフィニットストラトスー とある少年のドタバタ転生録 作:クロイツヴァルト
「お前達二人は私と山田先生と一緒になる。 組み合わせはヒレンと山田先生で織斑は私と一緒の部屋になる。」
宿に入り千冬に連れられて来た和室に来たヒレンと一夏は千冬からそんな説明を受ける。ヒレンは直ぐに理解したが、一夏は今一理解していないような表情をしていた。
「一夏、何故俺達が教師である二人と一緒の部屋なのか理解していないのか?」
「いや、それは」
「俺達が他の女子達と一緒の部屋になれば騒ぎになる事は容易に想像できるだろうが」
若干戸惑い気味の一夏に呆れながらもヒレンは一夏に説明をする。
「そ、そうだった」
ヒレンの言葉に一夏は冷や汗を流す。自身の発言が少々アレな事もあるが自身の姉であり教師である者を前に言う言葉では無い事を今更になって気付くのだから。
「さて、と荷物を置いて着替えて海に行くとするか?」
「そうだな。」
ヒレンと一夏はそれぞれが用意した水着に着替え、浜辺へと向かう。
「ほぇ~、海ってやっぱり広いんだな」
「? 何を当たり前な事を言っている。」
浜辺に出て開口一番にアホな事を言う一夏に対して呆れ顔のヒレンの二人の所にセシリアが走り寄ってくる。
「織斑さん、ヒレンさんやっと来ましたわね?」
「俺達よりも早く入ったのだから俺達が遅れて来るのは当たり前だろう?」
「ヒレン、多分そう言う事じゃないと思うんだけど」
そなセシリアに対してのヒレンの言葉に今度は一夏が呆れる。
「それにしてもヒレンさんってとても体付きがよろしいですわね?」
「毎日のトレーニングは欠かした事が無いからな。走り込み、刀剣類の扱い方、射撃訓練。 それとウェイトトレーニング等だな。 後は戦闘時のシュミレーションもやっているな。」
「そ、そこまでやっているのか?」
「何を言っている? 専用機持ちなのだから当たり前だろう。 いざ何か起きたら頼れるのは自身の技術だ。」
ヒレンの言った内容に一夏は驚くが、ヒレンは何事も無かったかのように言う。 そんなヒレンを見てセシリアもまた驚く。 普通に考えても一日の中で中々に出来る様な事では無いのである。
「シュミレーションはISを使って脳内でイメージしながらでも出来る。 それと並行して他の訓練を熟している。 セシリアなら分かると思うがイメージインターフェースを使えば脳内にイメージを作りだしその中で戦闘等のシュミレーションを行う事も可能だ。」
「そうなのか?」
「えぇ、理論的には可能なのは確かですわ。 ですが、それをするにも脳の情報処理が問題で普通の人はISを使ってなんて考え付きませんわ。」
「結構便利だぞ? シュミレーションでなくとも武器や機体の設計を見直すにも活用できる。 ISの情報処理を人間の脳内処理の代用に使用すれば通常の人間にも実現可能だ。」
そして、ヒレン達がそんな話をしている時に
「ヒーレーン!」
「む! 一夏ガード」
「え、なんでおr」
言い切る間も無く一夏は飛び掛かって来た誰かをヒレンの変わりに受け止める事になるが如何せん急な為に正面衝突の様な音を立てて倒れ込む。
「り、鈴さん!?」
「鈴だったか」
「イタタ、誰だと思って」
砂埃が舞う中でそうぼやく鈴だったが、ふと違和感を覚える。 何事か確認するまでも無く砂埃が晴れると
「・・・これはまた」
「お、織斑さん・・・」
煙の晴れた先ではどういう訳か一夏が鈴に覆い被さる様にして倒れていた。 が、問題は
「い、一夏・・・どこに手をやってるの!」
「あ、いやこれは!?」
「さっさとどきなさいよ!」
「ぶべら!」
倒れた先で一夏は鈴の胸の所に手を置いていた為、怒った鈴に部分展開された甲龍の左腕を振るわれ、海の方まで飛ばされる。
「・・・あれは流石に大丈夫か?」
飛ばされた一夏を心配しつつ、未だに鼻息荒い鈴を見ながらヒレンは
「鈴、大丈夫か?」
「そもそもヒレンがアタシの事を避けるからこんな事が起きたんじゃない!」
心配して声を変えたヒレンだが、鈴は自身の行いの事をさも当然とばかりにヒレンに怒る。
「そもそも、人に飛び乗る様な勢いで来れば自然と避けて当たり前ではないのか?」
「そ、それは」
「一夏の方も女性の胸を触ったのは悪いが、ビンタの一つで良いのに何故一々ISを展開してまで殴る? 普通に考えれば大怪我では済む様な事では無くなるのだぞ?」
正論と言えるヒレンの言葉に鈴は先程とは違いしゅんとなり俯く。 心なしか、彼女のトレードマークであるツインテールも萎れている様に見える。
「まぁまぁ、ヒレンさん。 鈴さんも悪気では無く単に驚かそうと思ってやった事ですし、その辺で海に来ているのですから楽しみませんこと?」
「むぅ、確かにそうだな。 次から気を付ければ問題は無いだろう。」
そうして一夏も無事合流した所でシャルロット達も合流したのだが
「・・・シャル、そのタオルお化けは何なんだ?」
「あはは」
シャル達を見つけた一夏の言葉にシャルは苦笑いをする。
「・・・ラウラか?」
「なんで分かるんだ?」
「背丈にあの眼帯で普通なら分かるだろ?」
「流石は嫁だな!」
「・・・だからそれは違うと何度言ったら。 兎に角そのタオルをとるんだ。」
「いや、まだ心の準備が」
「ふぅ、仕方ないな。 シャル、ラウラを置いて皆で遊びに行くぞ。」
「そうだね。」
「な、なんだと!? ~~~~えぇいッ!」
渋るラウラに対してヒレンはあからさまにシャルを誘うが、それが嫌ななラウラは驚き、覚悟を決めて何枚も重ねて纏っていたバスタオルを一気に剥ぎ取る。
「わ、笑うなら笑えば良い!」
そうしてバスタオルを剥いだラウラの水着姿は黒のビキニに髪もストレートからツインテールにしており彼女の愛らしさを十分に引き出していた。
「・・・どこに笑う要素がある? とても似合っているし、可愛らしいと思うが?」
「か、かわッ!?」
「ら、ラウラッ!?」
露わになったラウラの水着姿にヒレンは感じたままの感想を言ったのだが、それがラウラの何かに触れたらしく瞬間湯沸かし器の様に顔を赤くさせ倒れてしまう。
久しぶりの投稿でリハビリを兼ねた投稿ですがお気に召せば幸いです。 出来れば感想等を貰えると嬉しいです。