ISーインフィニットストラトスー とある少年のドタバタ転生録 作:クロイツヴァルト
これからは時間があればまたチョクチョク更新しようと思います。
「ふぅ、風呂は命の洗濯とはよく言ったものだ」
一夏と別れたヒレンは一人、温泉に入っていた。
「・・・ん? お前達は何をしているんだ?」
風呂上りに千冬たちの部屋に向かっているとその部屋の前の襖の前にはセシリア、鈴、箒にラウラやシャルロットの五人が中の様子が気になるのか聞き耳を立てており、ヒレンは見かねて声を掛けると五人は驚いてヒレンの方へと顔を向ける。
「ヒ、ヒレンさん」
「ど、どうしたのだ?」
「どうしたのはこっちの台詞だ・・・あぁ、一夏と織斑教諭の声か」
セシリアと箒の言葉を聞きながら近づいたヒレンの耳に一夏と千冬の声が聞こえてくる。 しかし、一夏の声はともかく千冬の声は少し艶のある声で喘いでおり声だけを聞けばセシリア達の反応も頷けるものである。
「・・・気になるのならとっとと中に入ればいいだろうに」
「「「「「あ」」」」」
目の前の襖をスパンと小気味いい音を立てて開けるとそこにはうつ伏せになった千冬の上に一夏が跨りマッサージをしている所だった。
「予想通りか・・・お前らはへんな想像をしていたんじゃないだろうな?」
ヒレンは分かり切っている事を五人に聞くと五人は一斉に視線を逸らした。
「お前ら」
「お前達、そんな所で突っ立ってないで中に入ったらどうだ」
マッサージを中断し服装を直した千冬がヒレン達を部屋に招き入れる。
「一夏はともかくとして織斑教諭は外に漏れていた声は聞いた奴が誤解するほど結構不味いものだったぞ?」
「ん? そうなのか?」
「そこの目の前のヤツラだな。」
「ちょっ?!」
「なぜそこで私達の事を言うのだ!」
不思議そうな顔をする千冬にヒレンは後ろの五人がまさに誤解をしていた連中である事をバラしセシリアと箒が慌てだす。
「何を言っている? 襖の前で顔を赤くさせていたのはお前達だろうに」
「それはそうだが!」
ヒレンの言葉に箒が食い下がる
「良いから入れ馬鹿者共、他の教員に見つかれば面倒だ」
「そ、それでは」
千冬の言葉に未だに部屋の外にいた箒達五人は部屋に入る。 しかし
「おい、そこに隠れていないでこっちに来たらどうだ簪?」
「・・・なんでばれたの?」
「なッ! 誰だ!?」
「気配を探るのは俺にとって造作も無いんだよ」
廊下の隅の方にいた筈なのにヒレンにはばれていた為なのか素直に出て来たのは水色の髪をし、少々大きめの眼鏡を掛けた女生徒が現われて箒達を驚かせる。
「彼女は」
「更識簪。 日本代表候補です」
「とまぁ、口下手でね。 以前整備室で会ってから色々と話が合って友人になったんだ。」
「後、織斑一夏は殴らせて」
ヒレンが簪の紹介をすると続く様に簪から放たれた言葉に空気が凍った
「・・・どういうことだ?」
「簡単な話だ。 代表候補の簪のISは未完成だったが、組み立てている最中に織斑一夏の出現で白式の開発に解析と人員を取られ日本の代表候補の機体は後回しにされた・・・と言う訳だ。」
ヒレンの説明に元々知っていた千冬以外の面々は驚きと共に納得もする。
「なるほど、ですから以前の大会の時に姿が見えなかったのですのね。」
「ま、そう言う事だ。 ま、そお未完成の機体も完成マジかで今回の臨海学校で各種データを取ってより完璧にするつもりだけどな。」
「・・・? 未完成のまま放置されてたけどISを個人だけで完成させるって言うの!?」
「まぁ、元々のシステムは簪が殆ど完成させていたが他のシステムとの折り合いが中々つかないところで俺も手伝っていた訳だ。」
「ん、その御蔭でシステム関連は完璧に近い仕上がりになったけど武装関連のデータがまだ集まり切ってないから臨海学校でデータを集めようってヒレンが言ったから」
「まぁ、学園みたいに周囲に気を配る必要が無い分限界まで武装データの解析が出来るわけだ。」
「限界までってヒレン、相変わらず無茶苦茶するわね。」
「当たり前だろ? 学園内じゃお披露目できない武装とかも積ませたからな。FCにリンクするように簡易的なBTコントロールシステム俺のエクシアに積んでいる物をそのまま積んでも制御しきれないだろうからいくらかはスペックダウンしてあるんだ。」
「お待ちくださいな! いくらスペックダウンしているとはいえあのBTコントロールシステムを与えても宜しいのですの?!」
「ん~、政府の方も簪がいた研究所も無期限凍結という形で簪の専用機を手放しているからな。 そこに俺と束の二人で諸々の権利を取り上げたから向こうからは文句は言えないよ。 一夏の方も重要だけど日本の次期主力機の開発を切り上げた向こうが悪いんだから。」
セシリアの言葉にヒレンは何でもないとばかりに告げるが言っている事とやっている事は詳しく聞く人間がいれば口をそろえてヤの付くそれであると言うだろう。
「驚くのは無理ないが鈴とセシリアの本国にも話はしてあるから似たようなシステムや武装を搭載するから覚悟しておけよ?」
「「「は?」」」
これには寝耳に水だったのか千冬と当人達である鈴とセシリアが溜まらず聞き返す。
「待て、そんな話は聞いていないぞ?」
「あぁ、言ってないからな。 以前ラウラに大破させられたティアーズと甲龍の改修を此方ですると言う事の打診と条件としては改修した機体のデータは向こうに渡す事だな。」
「い、いつの間に」
「そこは束の反則染みたハッキング能力でトップの所のネット回線に直接って所だ」
「お前は・・・はぁ、まるで束が二人に増えたみたいだ」
「え? アイツみたいにはっちゃけても良いのか?」
「頼むからそれだけはやめてくれ。 私の胃が持たないぞ」
そう言って千冬は頭を振るのであった。