あれからしばらく歩いたが、山にどれだけ近づいたかは分からない。
なんなら空が夕焼けに染まりつつあり、まもなく夕暮時を迎えようとしている。
「・・・さて、今日はここで野宿だね。」
「うへぇ・・・やっとだぁ・・・」
「・・・・・・」
適当な草むらに座り、荷物を下ろす二人・・・ココだと獣の襲撃に会いそうだ。
仕方ないので落ち葉や枝を集めるついでに、洞窟を探してくるか・・・
そう思い、軽く跳躍してその場から離れる。
妖力を薄く広く広げて、気配と地形を感じ取る。
この周辺には・・・あぁ、なんだ、山賊がいるじゃないか。
私は、その山賊の小屋に向かって飛ぶのであった。
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「ぐっへっへっ、今日も大量大量。その辺の村を襲ってこんなに財宝が!!」
「さすがです親分!!」「その女、俺に下さいよ!」
「まあまて、最初は俺が楽しむんだ。邪魔を・・・」
何か話している山賊にわざと見つけられるように降り立つ。
「なんだぁ?だれだお前、ここが誰の住処か分かってんのか!?」
ギャーギャーと騒ぐ人間の山賊を無視して、アジトである洞窟を見てみる。
うん、そこなら一晩過ごすのも問題なさそうだ。
「おい、きいてんの、がっ!?」
触れてきた山賊の眉間に伸ばして硬化させた詰めを突き刺して殺す。
それを見た周りの山賊が一斉に刀やら槍を持って襲い掛かってくる。
はぁ・・・メンドクサイ。
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そこからは一方的な虐殺だった。
妖怪であり、何体もの大妖怪を屠ったことのある私にとって、この山賊たちは全く脅威にはならなかった。こいつらの肉を食ってもいいんだけど・・・それなら時雨さんのおにぎりを食べたほうがましなので、適当に森に放り投げて野生の肉食動物に食わせるか。
ちなみに時雨さんたちにはばれないようにあまり出血させないように殺した。
さて・・・
「ひぃっ!?」
この生き残った女の子はどうしよう。
明らかに怯えてしまってる。そりゃ目の前で虐殺を広げられたらそうなるよね。
どうしよう、時雨さんに相談するのもなぁ・・・
「もう知ってるよ、紫ちゃん」
あ、また見られてた。
「まあ、山賊ぐらいなら人殺ししてもいいんじゃなかな。」
時雨さんって、本当に人間なんですか?
感性が妖怪のそれなんですが・・・
「まあ、今のご時世人の生き死には結構緩いからね・・・」
そう言いながら、時雨さんは女の子に近づいてなだめはじめた。
・・・・なんかムカッとする。
「こんなに早く片付けるなんて、やっぱり”迷い森の悪魔”は伊達じゃないわね」
・・・何言ってんだろうこのアホ天狗。