真剣でオレに恋しなさい!   作:ごえもん

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第6話

それまで誰の目から見ても百代が優勢だったのに今では臨也と百代は互角の勝負をしていた

 

「流石だな臨也!そうこなくては面白くない!やはりお前との戦いは最高だぞ!」

 

「それは重畳だな。オラァ!」

 

「甘い!そんな大振りがあたるか!」

 

「っち、何が甘い!だよ。漫画のみすぎじゃねーのか?」

 

そう軽口を叩くが臨也の攻撃は全く有効打を百代に与えることができない

 

暫く互角に打ち合っていたが、臨也が百代の攻撃に慣れてからというもの

臨也が優勢になったがまだ均衡が保たれている理由は

 

やはり臨也の攻撃が百代にあたらないことが原因だった

しかし百代の攻撃も臨也に軽く流されてしまうので

 

お互い決着が着かない状態になっている

 

「結構こうやって体動かすのも楽しいもんだな…」

 

今まで戦うことがメンドくさいと臨也は思っていたがなかなか楽しいかなと思えてきていた

 

その言葉はホントに小さく呟いたものだったが

 

「お前も楽しさがわかるか臨也!じゃあこれからも付き合ってもらうからな!」

 

百代には聞こえてしまっていたらしい

普段の臨也なら断っていただろうがこの時は満更でもなくなってきていたので

 

「偶にならつきあってやるよ!」

 

軽い気持ちでOKしてしまった

このことを後々後悔することになるんだが

 

 

 

「ホゥ、ここまでやるとはのぅ

これは予想異常じゃわぃ」

 

「えぇ百代と互角に打ちあえてる時点で彼は師範代の域と近い所に達しているでしょうネ。あと足りないのは経験だけかと」

 

「だがよぅあの坊主、段々動きのムダがなくなってきてねぇか?」

 

「よく気付いたのぅ釈迦堂。

それはおそらくモモの動きを見て真似をしておるんじゃろぅ」

 

「それは本当ですか総代!?」

 

「戦いながら成長するやつか…百代みてぇだな

俺も血が疼いてきたぜ」

 

「うむ、モモも1試合毎に成長したりするが…

たぶん臨也はそれ以上に成長しとるの。

ここまで試合が着かんのはお互い戦いの中で成長しあっとるからじゃな。

じゃがちょっとながすぎじゃし止めるかの」

 

 

 

試合を見ていた鉄心達は臨也がまさかここまでやるとは思っていなかったが、試合の決着がまだ着きそうにないのでそろそろ止めようかというとき

 

 

「なかなか楽しかったぜ百代!そろそろ終わらせようか」

 

「それには賛成だな!また何度でもやれるし。

だが勝つのは私だ臨也!」

 

「悪いが百代。もう1段階ギアをあげるからな?」

 

この言葉に百代だけでなく鉄心達も驚きを隠せなかった

修行僧達も流石に冗談かなにかだと思っていたが

実際に戦っていた百代には嘘でないことがわかっていた

 

「ちなみに今ギアをあげたら何段階目だ?」

 

「4だな」

 

「まだその上は…あるのか?」

 

皆が黙って臨也の言葉に耳を傾けていた

 

「あぁ…俺はまだ変身を三回残している」

 

真剣な顔で言うものだから皆して

 

「そうなのか……」

 

と一回納得してしまうがよくよく考えると

 

「…ん?」

 

とこのような反応を皆がするのを見て臨也は腹を抱えて爆笑して

結局なんだ冗談なのかとみんな笑ってこの話は有耶無耶になってしまった

 

「まぁ若干戦う雰囲気じゃなくなっちまったが行くぞ百代?」

 

「お前が原因なんだがな?こい臨也!」

 

空気は多少緩くなってしまったものの皆、最後まで試合をちゃんと見ようと気を引き締めて戦いの行く末を見守っていた

 

さっきまで互角の試合をしていた者同士が戦ったのかと思える程に勝負は一瞬でついた

 

百代は決して油断していた訳じゃない

むしろより集中して油断なく臨也を見据えていた

 

しかし気付いたときにはすぐ目の前に臨也の姿があり顔面に拳が迫っていた

咄嗟に腕をクロスし顔をガードするものの、その攻撃はフェイクで次の瞬間には鳩尾に拳が突き刺さった

この攻防が見えていたのはやはり三人しかおらず

 

皆が気づいた時には百代は地に伏していた

 

 

「最後の攻撃は速かったのぅ」

 

「えぇワタシも見えたのがギリギリでした。普通なら反応できない速度ネ。その前までのスピードに慣れていたら余計に速かったでしょう。ここはよく咄嗟に顔をガードしたと百代を褒めるべきですネ」

 

「そうじゃのぅ大抵のものは反応もできずに終わっていたじゃろうし。

いやいや将来が楽しみというべきか恐ろしいというべきかのぅ」

 

「顔が非常に嬉しそうですヨ総代?」

 

「あんなもんを見せられたら年甲斐もなく血がうずいてきての。

 

「確かに一人の武道家としてワタシも一度は手合わせ願いたいネ」

 

 

 

 

 

 

「やっと終わったな…」

 

予想以上に百代との試合は時間が掛かっていたらしく気づけば夕方近くになっていた

「っんーーー」

 

これだけ動いたのは臨也も初めてで疲れを取るために伸びをしているところに一つの影がひっそりと近づく

 

「っオラ!」

 

突然臨也に向かって放たれる蹴り

しかし臨也はそれを見ずに同じように蹴りを放ち相殺した

 

「へへ流石!よくわかったじゃねぇか」

 

蹴りを放ったのはやはり釈迦堂だった

 

「百代と戦ってから何か…気?ってもん分かるようになってきたんだよな」

 

「そいつは益々おもしれぇ!俺ともいっちょ戦ってくれや」

 

 

 

 

 

 

 

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