真剣でオレに恋しなさい!   作:ごえもん

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第7話

俺が川神院に住むことになってから一年と少しが経過した

そして俺は今刑部の部屋で昼寝してだらけて過ごしている

 

「おい臨也、そこの漫画とってくれよ」

 

刑部とはあの日以来何故かやけに気が合い

今ではお互い好きなことを言い合える中だ

 

あの戦い?

 

あんなの一瞬で終わっちまったからな…

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺ともいっちょ勝負してくれや」

 

いきなり攻撃してくるとかマジかよ

それに…こいつ絶対百代とおなじで戦闘狂だろ!

百代のおかげでどれくらいの力で戦えばいいかわかってきたし

こういうやつには一回ぐらい力の差ってやつを教えとかないとしつこそうだからギアを上げれるだけ上げて戦おう

 

ホントは自分がどこまで強くなれるのか知りたいだけなんだけどなー

 

「いいぜこい!あいてしてやる!

ついでだしこの際戦いたい人はこちらへどうぞ」

 

「おいおい俺を相手してそんな余裕あると思ってんのかよ?」

 

「じゃあやろっかおじさん」

 

「お、おじさ…まぁいいか」

 

ギアを5に上げてと

 

「さぁどこからでもどうぞ!」

 

「おう勇ましいこって、じゃあ遠慮なくいかせてもらうぜぇ!」

 

 

 

 

 

「あの子は百代だけじゃなく釈迦堂の攻撃すら防いでいるのカ!?」

 

「見るからに余裕をもって防いどるのぅ。

しかも攻撃を一回もしておらん」

 

「た、確かにそうですネ!」

 

「こりゃぁワシも相手をしてもらいたいもんじゃの」

 

「い、いけません総代!」

 

「何故じゃ?まぁお主や釈迦堂で臨也を倒せたら戦わんよ」

 

「しゃ、釈迦堂が負けると!?」

 

ルーは釈迦堂のことを好敵手だと思っている

日頃の態度や価値観の違いからよくぶつかることもあるが誰よりも釈迦堂の実力を知っているものがゆえに負ける姿が想像できなかった

 

「あんなに簡単に一方的に攻撃しとって一撃も入っとらんということは完全に捉えられとる。臨也が攻撃に移ったらすぐに終わるの」

 

 

 

 

 

「攻撃しねぇと終わんねぇぞっ!」

 

鋭い蹴りが臨也に迫るが臨也はそれを軽くバックステップで避ける

 

「じゃ、そろそろ攻撃に移ろっかなー(思ってたより強くないな…こんなもんか)」

 

ちなみに臨也がギアを8まで上げているだけであって決して釈迦堂が弱いわけではないことを釈迦堂の名誉のために言っておこう

 

「では遠慮なくいかせてもらいますよっと!」

 

臨也からしたら軽く動いて懐に入り腹にジャブ感覚で打ち込んで反撃を警戒して元の場所に戻っただけだったが

 

「ッっ!?(な、何をしやがったこいつ!?)」

 

 

釈迦堂は急に感じた腹の痛みに膝をつき

殴られた釈迦堂や周りで見ていた者達も何がおこったのかわからなかった

 

それはここ川神院のトップである鉄心ですら例外ではなかった

 

 

「(釈迦堂のようすから見るに…腹に一撃もらったのかの?ワシも衰えたもんじゃのぅ。動いたことすらわかんとわ……いや、全盛期でも厳しかったかもの)」

 

 

 

 

「クソがっ!いけよリングぅ!!」

 

 

釈迦堂が放った技はリング、気でできたチャクラム状の光弾で釈迦堂の必殺技ともいえる技である

しかも大量に汗を流している様子を見るに持っているすべての気を込めたらしい

 

 

「(んー普通に避けれんだけどなー。

くらってみるか?あ、それならギアを9に上げとこっと)

 

リングが臨也に迫るが避ける様子はなくただただ見ているだけだった

 

 

ドガンッ

 

あまりの威力に地響きが鳴り、あたりに砂埃が舞う

 

 

「へへ、まさか直撃するとはな(普通によけられると思ったんだが)」

 

 

釈迦堂は自身の最高の技が直撃したにも関わらず油断なく様子を伺っていた

だがダメージで膝は震え、気をすべて使い果たし満身創痍でこれ以上の戦闘は無理だろう

 

 

砂埃が落ち着きそこから臨也の姿を見つけるが

 

「ハハッ無傷とはな……畜生がぁ…」

 

ばたっ

 

そして釈迦堂は気絶してしまった

 

 

 

 

そこからは臨也と戦いたいという者達が続々と挑んでいくが

師範代の釈迦堂に無傷で勝った臨也が負けるはずがなく

 

 

「ふぅー流石に疲れたわ…

戦いたいやつは来いって言ったがまさか全員くるとはな」

 

 

臨也の周りには人の山がいくつもできていて

その中にはなんと鉄心の姿もあった

 

 

「あれ?これって道場破りとかだったら制覇したことになるんじゃね?」

 

 

自分がどれほど凄いことをしたのかわかっている様子はなく呑気なことを考える臨也だったが

 

「そういえばこれからどうすりゃいんだろ?」

 

これからどうするか聞いていなかった臨也は気絶して倒れている鉄心の胸ぐらを掴み前後に揺らして

 

「起きろジジイ!これからどうするか教えろ!」

 

 

それから暫くして鉄心は目を覚まし、みんなも目を覚ましはじめた

 

「全く年寄りを少しはいたわらんかい」

 

「なぁにが年寄りだよ全く一番生き生きしてたのは誰だってんだ」

 

 

 

そこには最初は遠慮して敬語を使っていた臨也の姿は見る影もなかった

 

 

 

 

 

 

とまぁこんな感じで釈迦堂は全く相手にならなかったわけである

そこから何回も勝負を挑まれ相手をするうちに意気投合し現在に至る

 

「ん、ほらよ」

 

「おう、あんがとよ」

 

会話こそ少ないが臨也にとって居心地のいい空間だった

しばらくお互い黙って漫画を読んでいたのだが釈迦堂が臨也に

 

「そういやぁ今日は百代と稽古じゃなかったのか?」

 

「あぁ、あんなもんめんどいからバックれてきた」

 

「はははっ、だから気や気配も消してたってわけかよ!」

 

釈迦堂は笑ったあとに

 

「じゃあここに居ることを百代にバラしたらどうなるのか楽しみだなぁ」

 

意地の悪い顔をして面白そうに脅すが

 

「そんときゃ園崎流・召喚術を使ってフルボッコだな」

 

「おいおい物騒な話だなぁ、冗談だよ冗談」

 

「なら徐々に大きくしていってる気を抑えろよ」

 

「ちッ、つまんねぇのー」

 

逆に脅されてしまいカッコ悪かった

 

 

園崎流とは臨也が川神流というふうに自分の流派みたいなものに憧れて作った技であり、威力が強く、オリジナリティに溢れている技である

まぁネタみたいな技も混ざっているが…

 

ちなみに今臨也が言った園崎流・召喚術とは臨也の想像力と莫大な気によってまるで実物のようなものを作り出す技で

 

鉄心が以前戦ったときに神様の一部を気を使って顕現さしているのを見て思いついた技である

 

例えば過去の英雄達などの存在を召喚するができるといってもいい技で

もちろん臨也のイメージがすべてなのでイメージが固まっていないと使えないが…

 

 

なので臨也はこの技を開発したあと、一時期偉人たちのことが鮮明に書かれた図鑑などを毎日眺めていた

 

神様の配慮かもしれないが瞬間記憶能力も健在でドンドン知識を吸収しイメージを固めることができた

この瞬間記憶がなければこの技の完成はなかったといってもいいほどで、それほどまでにイメージを固めるということは難しかった

 

 

「ならよぉ梅屋いかねぇか?」

 

「また梅屋かよ」

 

梅屋とは全国的に展開しているチェーン店で釈迦堂はえらくここを気に入っている

 

「いいじゃねぇか梅屋!早い、美味い、安いしで最高だろ!」

 

「まぁそうだな、じゃあ行くか?確かに安いのにうまいし」

 

「だろ?早く行こうぜ!へへ、やべぇヨダレ出てきたわ」

 

「ったく汚ねぇな…もちろん奢ってくれんだよな?」

 

「あん?百代に黙っててやったんだからお前が奢れよ」

 

「なに子供にたかろうとしてんだよ!?」

 

 

どっちが奢るかで言い争いをしているうちに廊下をどんどん走る音が聞こえ部屋の前で止まったと思ったら襖が開き百代が入ってきて

 

「ここにいたのか臨也!早く修行するぞ!」

 

「はぁ!?もう昼飯の時間だろ?俺は今から刑部の奢りで梅屋いくんだよ」

 

「てめぇの奢りだろうが!」

 

「だから子供にたかろうとすんじゃねぇって言ってんだろ!」

 

「あ”ん」

「やんのかコラ?」

 

「奢りなら当然私も行くからな?もちろんこんな美少女に奢らせるなんてことはしないよな二人共?」

 

 

「「じゃあお前は自分の分だけ払っとけ」」

 

妙な所で息ピッタリな二人である

 

「なんでだよー!私にも奢れよ!」

 

 

百代が入ってきてよりややこしくなってきたので臨也は

 

「しょうがない…ならバトルで勝負するしかないな!」

 

「あ?なもんてめぇの勝ちに決まってんだろうが!」

 

 

釈迦堂も馬鹿ではないので勝てない勝負は拒否するつもりだったが

 

 

「え?もしかして子供とのバトルに最初から負けるからって決め付けて逃げんの?それって大人としてどうなの?それでも川神院の師範代?」

 

この言葉を聞いた釈迦堂は青筋を浮かべ

 

「おもしれぇ…師範代とかはどうでもいいが、おめぇには大人の怖さってもんを教えとかねぇとな!」

 

 

 

まぁ結果は言わずともわかるだろう

 

 

 

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