色々あって離れていましたが、
リハビリがてらゆっくり描いていきますのでよろしくお願いします。
煙が晴れ、そこにいたのは椛に似通った少女であった。
「あー、あうあ?」
何やら喋っているのだが、良くわからない。
ただ泣き声やらうめき声ともとれる程度の擬音を発するだけの様子を見ると言葉を話すことが出来ないようだ。
何が起きたかは全く理解できないが、それを踏まえると恐らく少女が先程の狼であるのだろう。
先程同様縛られているのでこちらに危害を加える事はなさそうだが…それはともかくとして少女の格好に俺は思わず目を反らてしまった。
「お、おい!どうして服着てないんだ!」
そう、衣服という衣服を着ていなかったのだ。
「だー?」
こちらの意図など全く分かっていないのか恥ずかしがる素振りも見せず彼女は不思議そうに俺を見るばかりだ。
―羞恥心がない。
そもそも野生の動物が服を着る事などあるわけがないのだから当然といえば当然なんだろうが、そこにどういう理屈が働いてるかは全く理解が及ばない所だ。
「言葉も喋れない割には、随分と可愛い変化を使うのね。」
自己完結するコチラを他所に、椛は少女の頬をつんと突いた。
刹那
「うがあうっ!」
先程の可愛さはどこへやら、悪鬼のような形相になった少女は突いた指を噛み切ろうとした。
「おぉっと…危ない危ない…」
咄嗟に指を引っ込める椛。
縛り付けられているのでそれは未遂に終わるものの、相変わらず少女は椛を睨みつけている。
一方で椛の方はそんな事などつゆ知らず、相変わらずの態度で少女を見つめていた。
そんな睨み合いともとれる状況の中、先に動いたのは椛だった。
「人型になると弱点もわかりやすいよね」
そういたずらに微笑むと、どことは言わないが彼女の上半身を思い切りつねる。
「ひぎっ…いっ…」
少女はびくりと身体を反応させて痛がる素振りをみせたが、椛はその手を緩めることはない。
「ごめんなさいは?」
それどころか鬼の形相で少女に詰め寄り謝罪を求めた。
「あ?」
しかし少女も譲れないのか、この状況であるにも関わらず引き下がらない。
せめてもの抵抗か、涙を浮かべ顔を真っ赤にして変わらず椛を睨みつけている。
一人蚊帳の外で見ているしか出来ないこちらからしたら素っ裸の少女を木に縛り付けて尋問しているワケで…
ここまで来ると襲ってきた事への恐怖よりも、いたたまれない方が大きくなってきたのもある。
ただ彼女達の圧…そもそも先の出来事で戦闘力の差をまざまざと見せられているのもあって立ち入るという選択はあまりにも無謀と取れるので見守ることにした。
が、それも次の椛の行動で諦めが着くことになった―
久々の更新です。
たどたどしさはありますがなんとか形になったので、とりあえずあげてみました。
また読んでいただけたら幸いです。ではでは