バトルスピリッツ烈火魂 グランウォーズ‼️   作:キャプテンK

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幸村side
前回俺たちは西ムサシを大六天魔王の『天下布武』を阻止するためにダンたちと戦った。ダンは見事に勝利したが、俺は大六天魔王の未知のカードによって敗北した。結果は1勝1敗の痛み分けで大六天魔王たちは引き上げた。それからソウルドラゴンは未知の怪物の攻撃から俺を庇い重傷を負い、カード自体に影響が出てしまった。そんな時、IBSA最年少幹部の「天魔 市」が現れた。しかも市はダンのことを知っていた上、ソウルドラゴンのことも治療できること、そしてあることを伝えたいと自ら伝えにきたのだった。俺たちは今後のことを考え、市についていくことにした。


第十陣:再来と再会

幸村side

俺たちはIBSAの専属ヘリに乗ってIBSAの本部に向かっていた。

 

お市「ダン様。あなたのバトルは素晴らしかったです!私も見ていて興奮いたしました! あの方の仰っていた通りのお方です‼️」

ダン「ありがと。(彼女はどうして俺のことを? それに俺のことを知っているあの方って?)」

 

お市はダンのことに興味津々で質問しまくりであった。そんな中でダンも自分のことを知っていた市とあの方の存在が気になっていた。

 

そんな中、佐助や仲間たちはIBSAのヘリに乗って興奮気味。利家は退屈そうに寝てしまい、兼続は目を瞑り精神統一していた。その中で幸村と早雲、環奈はデッキの組み直しながら、市のことを気にしていた。幸村と環奈は分かるが早雲が気にしていたのは幸村たちにも意外なことだった。その理由は早雲も一度、お市と面識があったからだ。

早雲が以前幸村たちとのムサシ頂上決戦で兼続に負けたあと、酷く自分の無力さを感じていた。そんな自分に迷いを感じていた時、お市が現れた。様々な話を打ち明けていくとお市の「海に行き止まりはない」という言葉で迷いが無くなり、そして「蓮華王センジュ」を譲られ、再び海の慈愛に感謝し再び前へ進むと決めたのだ。二人はそれを聞き、お市のことを改めて不思議な少女だと思った。

 

それから数時間が経過し、ある異変に気がついた。

佐助「なぁ。さっきから海の上しか見えないんだが、ここ日本じゃないような?」

幸村「えっ? そっそういえば…」

 

そう。そこは完全に日本ではなかった。いつのまにか北極にまで来てしまっていたのだ!

 

ダン「市。本部って一体?」

お市「大丈夫です。皆さま。もうじき本部に到着です。」

 

お市はそう言うが、そこには何も無かった。と思ったら!

 

うぃーーん‼️ ぷしゃーーーーー‼️ ガチーーーン‼️

 

サイレンがなると同時にさっきまでなかった氷の平原が割れて、中には明らかに人為的なトンネルが現れたのだ‼️ そしてそのまま降下を始めた。しばらく降りていくとそこには⁉️

 

佐助「なっ何だこりゃーーーーー⁉️⁉️⁉️」

そこには信じられないくらいの広さ、装備、設備そしてもちろんバトルスピリッツに関するものだらけだった‼️

 

利家「おいおいおい⁉️ 何だよこりゃ⁉️」

兼続「これがバトルスピリッツの運営機関だと言うのか⁉️ これではまるで…⁉️」

幸村「要塞‼️」

まさしくその通りだった! とてもバトルスピリッツの運営機関とは思えぬほどの規模だったからだ‼️ しかもそこには様々な武器や兵器まで置いてあったのだ!さらに‼️

 

早雲「⁉️ おいみんな! あれを見てみろ!」

早雲が指差す方を見ると、そこには巨大な怪物の頭が氷の壁から飛び出していたのだ!

 

佐助の仲間達「なっ何だよあの頭!? 怪物か!?」

お市「ご心配ありません。あの頭は化石なので動きはしません。」

佐助「こんなのマジでバトスピとは無関係な施設にしか見えねぇぞ‼️」

佐助がお市に問いかけると

 

ダン「そうでもなさそうだぞ。」

佐助「えっ?」

 

今度はダンの指差す方を見ると、

 

子供1「アタックステップ。ゴラドンでアタック。」

子供2「ライフで受ける」

 

そこには小さな子供や大人まで楽しくバトスピを楽しんでいる場所まであったからだ。それを見てヘリの中の全員も笑い顔になった。あながちバトスピに関係していないというわけではないようだ。すると、

 

幸村「ってあれ? あの子供には尻尾やツノがあるぞ?」

ダン「えっ?」

 

ダンが幸村の言葉に反応して見てみると

ダン「⁉️ あれは魔族⁉️」

幸村「⁉️ あっあれが魔族⁉️」

そうだった! そこにはダンがかつて戦い友になった異界魔族たちもそこにいたのだ!

ダン「なぜ魔族がここに⁉️ 市!」

お市「それについても後に全て話します。では皆さんそろそろ降りる準備を」

そしていつの間にかヘリポートに着陸していた。全員が降りようとすると、そこには付き人「白伊紫 勝家」とかつて幸村と戦った謎の黄色使いの忍者「百黄 半蔵」そして謎の緑髪の少女がいた。

 

勝家「お帰りなさいませ、お市様」

お市「ただいま勝家。皆さま紹介いたします。幸村さまはすでにお二人にはお会いしているかと思いますが、念のために。私の付き人をしています白伊紫勝家、我が天魔家に代々仕えている忍びの一族の百黄 半蔵、そしてその半蔵のお弟子の美鳥山 阿国ちゃんでございます。」

 

勝家「よろしく」

半蔵「よろ〜しく〜♪」

阿国「半蔵様! 挨拶くらい普通にして下さい。失礼しました。皆さま初めてまして美鳥山阿国と申します。よろしくお願いします。」

 

半蔵のみ琴を弾きながら挨拶した。

 

幸村「勝家は知っているがまさか半蔵、お前までIBSAのメンバーだったとはな」

半蔵「知らぬが仏〜♪」

阿国「半蔵様!」

と言っているうちにお市が全員を案内し出した。

 

よくよく見ると中は確かに凄まじい規模の設備がその多くにはバトスピに関係するものがほとんどであった。しかもその一部にはまるで保護施設のようで子供達や難民のような人々がいて、みんなバトスピを楽しんでいる姿もあった。

 

ダン「みんな楽しそうだな」

環奈「うぬ。嬉しさが心の底から出ているのを感じるでおじゃる」

幸村「あぁ。俺にも分かるぜ」

兼続「愛があるな」

 

そう話しているとある部屋に入った。

 

お市「それでは勝家、半蔵、阿国ちゃん あとはお任せを」

三人「はっ!」

すると

お市「佐助様、太一様、有弥様、拓馬様 申し訳ありません。あなた方達はこの部屋の退室をお願いします。」

佐助達「えーーー⁉️」

佐助「何で⁉️」

お市「申し訳ありません。ここから先はダン様と幸村殿達のみで話さなければならないのです。」

環奈「では妾も…」

お市「お待ちを! あなたは特別で来てもらいたいのです。」

 

どういうわけか環奈にはついて来てもらいたいようだった。

 

佐助「いくらなんでもそれは…」

幸村「佐助」

佐助「幸村」

幸村「頼む。ここはお市の通りにしてくれ」

佐助「けど…」

幸村「大丈夫。俺たちのことは心配するな。なっ。」

佐助「…… わかった!」

お市「ご理解ありがとうございます。そのお詫びとしてこの施設のバトスピカードを好きなだけお使いください。デッキ強化やバトルなどしてもらっても構いません。」

佐助達「本当か⁉️ やったぜ‼️」

 

それを聞いて佐助達はすかさずバトスピができる部屋にすっ飛んでいった!そして勝家の三人も外に出て待機。

 

ダン「それでお市ここは?」

見たところ何もない会議室のような部屋であった。

 

お市「ではこれより皆さまにお伝えいたします! 新たな事実、今何が起こっていること、我々が知っているすべてのことを‼️」

 

突然、お市の顔と口調が真面目になり手を突き出すと

お市「ゲートオープン界放‼️」

と叫び、ゲートが出現した‼️

 

ダン「このゲートは⁉️」

そうこのゲートは初めてダンがグラン・ロロにやってきた時に現れたゲートそのものだった!

他の全員もお市がそのゲートを出したことに驚愕していた‼️

 

お市「さぁこちらです。」

そう言ってお市はゲートの中に入っていった。

全員困惑していたが、

 

ダン「大丈夫だ。」

とダンが幸村の肩に乗せて言うとダンが初めに入っていった。

 

それを見て安心したのか今度は

幸村「よし! 今度は俺が」

早雲「幸村」

幸村「ダンが大丈夫って言うなら大丈夫だろ。」

環奈「うぬ。そうじゃな。」

利家「あいつが言うことだしな。」

兼続「それもそうだな。」

 

兼続たちもダンを信じ次々にゲートに入っていった。早雲は最後まで不安だったが意を決してゲートに入っていった。

 

そして入ってしばらくすると目が見えるようになってきた。そこは、

 

幸村「ん。んんん。やっと目が慣れてきた。ここは?」

幸村が見たのは岩の洞窟の中だった。

 

幸村「ここはどこだ? 俺はさっきまで部屋の中にいたはずなのに」

すると

ダン「幸村!」

幸村「ダン!よかった。みんなは? それとここは?」

ダン「分からない。だがどうも懐かしいような」

そうしていると、

利家「幸村ーー‼️ ダーーン‼️」

幸村「あの声はトシ! ダン行ってみよう!」

ダン「あぁ!」

 

それから声のする方向に進むと出口が見えてきた。そこで目にしたのが、

 

幸村「こっこれは⁉️」

ダン「‼️」

その光景を見て、2人ともいや兼続、利家、早雲、環奈たちを含めた六人は唖然とした!

何とそこは地球とはまるで違う信じられないくらい広大で周りには崖や巨大な岩山が連なっている荒野がそこに広がっていたのだ!

 

幸村「ここは一体⁉️ なぁダ… ⁉️」

幸村はダンの方を見て驚いた。なぜならダンの目から涙が溢れていたからだ。

幸村たちがそのわけを聞くと

ダン「ここはグラン・ロロ」

一同「⁉️」

ダン「間違いない‼️ ここは異界グラン・ロロだ‼️」

幸村「こっここが グラン・ロロ⁉️」

そうであった! そこは紛れもなくダンや光主たちが冒険した異界グラン・ロロだった。ダンはその嬉しさのあまりに泣いていたのだった。

 

早雲「(ダンがここまで嬉しい顔を見せるなんて。だが、ここでダンたちが色々な冒険をしてきたと言うのがダンの表情だけで分かる気がする。)」

幸村「(ダンがこんな広い世界で戦っていたなんて想像もつかなかった。ほんと凄いぜダン‼️)」

 

早雲と幸村はもちろん、兼続や利家も同じような考えであった。

幸村「そういえば環奈は?」

利家「あいつならあそこだぜ」

 

利家が指さす方向に環奈は1人ポツンと立っていた。

幸村「環奈。よかった、お前も無事に…!?」

幸村が環奈に近づくと環奈の目からダン以上の涙を流していた。

 

幸村「環奈どうしたんだ!?」

環奈「… 分からぬ。分からぬがなぜかこの風景を見たら急に涙が…」

幸村「まぁこんな想像を超える世界を見ちまったからな。感動するのも無理ないしな。俺も同じ気持ちだしな。」

環奈「うぬ。そう、そうじゃな。」

環奈は一応納得したが、心では

環奈「(それだけではないかもしれん。どういうわけか妾はこの場所を知っている。いやそれ以上にこの世界そのものが懐かしく感じるのじゃ。本当に長く忘れていた何かを。)」

と感じていたのだ。

 

そうしていると、

 

お市「皆さま無事にたどり着けたようで何よりです。ではこれよりあのお方の元へ案内いたします。」

お市が現れ、ついて行った。すると神殿のような場所にたどり着いて中に入った。そこにあったのは

 

ダン「⁉️ これはマザーコア⁉️」

そう! そこにあったのはこのグラン・ロロを支え見守るコア

「マザーコア」であった‼️

 

ダン「お市! お前が会わせたいお方ってまさか⁉️」

 

するとお市は座りお辞儀の態勢をとり、「皆様を連れてまいりました。マギサ様」と。

 

マザーコアが光出しそこに現れたのが!

 

全員「⁉️」

そこにはまるでピンクの髪をし女神のような風格と格好をした女性が出てきたのだ!

全員驚いていた! 

けれどダンはまるで予想していたかのように冷静であった。それもそのはず。なぜなら彼女こそダンと共に冒険し、助け合い、最後にはダンを守るために自らマザーコアと一つになった

 

ダン「久しぶりだな。  マギサ」

だったのだから。その言葉を聞き、

 

マギサ「ダン。大きくなったわね。」

優しい声でダンとの再会に喜び微笑みを浮かべるマギサであった。 

 

To be continued.




今日はIBSAの裏側を見せてみました^_^

次回はさらなる急展開と真実が明らかになります。

それでは乞うご期待‼️

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