バトルスピリッツ烈火魂 グランウォーズ‼️   作:キャプテンK

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幸村「俺たちは昨日の修行の帰り、佐助達に会った。A級と思っていたのが何とS級に昇格していた上にスーパー戦隊の力を受け継いだのだから驚いた。そして何より佐助が独り立ちすると宣言した事だった。あの佐助がそこまで成長していたなんてすごく嬉しかった。俺は快く佐助を見送った。
そんな次の日、起きてみるともう一つの地球の大陸と巨大宇宙船が俺たちの世界に現れたんだ!!一体どういうことなんだ!?」


第二十一陣: 謎のロボットと新勢力!おバカ5歳児大アバレ!!

朝からテレビはニュースでてんてこ舞いだった!それもそのはず。もう一つの地球の大陸と宇宙には見たことがない巨大宇宙船が突如現れたのだから!

 

ニュースキャスター1「えー皆さん!今回は全ての番組を中断して特別生放送をお送り致します!今日午前7時頃、太平洋側から突如謎の光が発生し、その瞬間突如として日本、アメリカなど私たちの世界と似た地形が出現しました!しかもアメリカとらしき国の赤道付近には巨大なタワーが宇宙にまで伸びています!それだけではありません!NASAの話によると宇宙に巨大な宇宙船らしき物体が現れたのです!詳しい事はまだわかっていませんが、現時点で言えば、これはあの闇の勢力襲撃事件を遥かに超える大事件であるという事です!!」

 

ニュースキャスターもこの状況を何とか飲み込もうとする事で必死みたいだった。世界中このニュースでもちきりだった。そしてしばらくして幸村は以前、お市から映像が出る最新式の通信機を使ってダン達に連絡を。

 

幸村「ダン、ニュース見たか?」

ダン「あぁ」

環奈「これはニュースのとおり前代未聞の大事件でおじゃる」

バローネ「まさか一夜にして別世界の大陸そのものや巨大宇宙船までもが転移するとは誰も想像できなかったはず」

クラッキー「世界中大混乱してるよ。情報では各国に非常警戒体制が敷かれているらしいよ。今日にでも各国の代表が集まって話し合いがあるだろうね」

幸村「そうか。そういえば市から連絡は?」

 

この緊急事態にIBSAも当然動いているはずだった。

 

魔ゐ「それが連絡したんだけど、不在中だって半蔵君が」

早雲「おそらくいち早くこの騒動に気づいたんだろう」

 

さすがにお市は仕事が早かった。すると佐助から連絡が入ってきた。

 

佐助「幸村、テレビを見てくれ!お市が出てるんだよ!」

 

突然の佐助の知らせで全員すぐにテレビをつけた。

 

○アメリカ:異世界対策会議場

 

ニュースキャスター2「えー私は現在、異世界対策会議場に来ています。今回の大事件をきっかけに各国の首脳が集まり今後の対応を決めることになることでしょう。おーっと各国の代表が到着したようです!」

 

各国首脳が来たことでマスコミ達はすぐに群がって、コメント依頼や写真撮影でてんてこ舞いであった。しかしやって来たのは首脳だけではなかった。この未曾有の大事件に対応するための対策チームや専門家、はたまた防衛軍や自衛隊のトップまでやって来たのだからそれだけことは重大だということがよくわかる。

そして最後の方で、IBSAのヘリも到着した。そこにはお市と勝家の姿もあった。マスコミ達は立ちどころにお市達の元へ向かったが、お市が何かリモコンらしき物を取り出して

 

ピッ!

 

カメラマン達「? あれ? どうなってんだ?」

 

突如テレビカメラ以外の機器が動かなくなってしまった。おそらく一部の機器を一時的に停止させる機械だと思われる。

 

お市「皆さん申し訳ありません。緊急事態のためコメントはご容赦下さい。ですが、これから話すことは全て中継や撮影して構いません。ですからお願いします」

 

市の言葉が全員に伝わったのか騒ぐのをやめた。流石と言うべきとニュースを見て思った幸村達だった。

 

○会議場内

会議場にはすでに多くの有力者達やマスコミで満杯だった。このニュースを見て、幸村達は緊張していた。だが幸村達だけではなかった。世界中がこれからどうしていくのかが気になっていてどうしようもなかった。そうした中、お市が会議場中央に現れた。

 

お市「皆さま、この度は私の招集に答えてくださりありがとうございます」

 

どうやらこの会談を開いたのは市だったようだった。早速始まるのかと思いきや

 

お市「早速始めたいところなのですが、もうしばらくお待ちいただきたいのです。あと一組、この会談に招集したので」

 

と言っているのだが、すでに全世界の有力者達が一人の欠席者なしできているはすだが。全員困惑していると

 

シューーーーーーン!!

 

お市以外の全員「!!!???」

 

突如ゲートが現れた!そこから

 

政宗&アブレラ&ベリアル&大六天魔王&蘭丸「………」

幸村「なっ、政宗!?」

兼続「大六天魔王まで!?」

 

全員、驚愕していたが当然だった。闇の勢力のトップが現れたのだから。おまけにベリアルとアブレラ、蘭丸まで側にいた。一体なぜ?

 

お市「落ち着いて下さい!彼らを呼んだのは私です。今回の異世界転移についての意見を聞くために。残念ながら我々IBSAよりも彼らの方が詳しいはずですから」

 

お市の意見はもっともだった。しかし納得できない者も当然いた。

 

アメリカ大統領「気に入らん!そんな薄汚い化け物どもを従えている奴を連れてくるなど」

 

ギラッ!!

 

幸村「まずい!!」

 

しゅーーー!!

 

アメリカ大統領「? がはっ!!」

 

アメリカ大統領の方に走り出した政宗は彼の首を締め始めた!アメリカ大統領の言葉が政宗の逆鱗に触れてしまった!

 

政宗「ぐるるるるるる!! I won't forgive anyone who insults my family!!(翻訳:俺の家族を侮辱する者は誰であろうと許さん!!)」

 

目は完全に血走り、わざわざ英語で話しながら。護衛も政宗のあまりの恐ろしさに動けなかった。お市がなんとか宥める事が出来、大事には至らなかった。命を繋ぎ止めたアメリカ大統領だが、政宗に睨みつけられ怯えきっていた。二度目はないぞと言うように。

そして政宗からの謝罪もあって会談への参加を認められた。ベリアルは机に足を乗せて座り、政宗と大六天魔王はお市を挟んだ所に座った。アブレラは政宗の、蘭丸は大六天魔王の側で護衛のように立った。

そして日本時間の午前10時、ついに

 

お市「それでは皆さん、少しハプニングが起きましたがこれより第一回異世界対策会談、通称“グランサミット”を開催いたします」

 

ついに始まった。今回このような事が起きたかや今後どうしていくかなど。全員様々な意見が飛び交ったが、なかなかまとまらなかった。これだけで3日も過ぎた。そこでお市は退屈そうにあくびをしていた政宗の意見を聞く事にした。

 

お市「政宗様、あなたの意見はどうでしょうか?今回の転移はあなた方も関わっているのでしょうか?」

政宗「まぁ全てが関わっていないとは言い切れないだろうな。俺達が使った“柱”であらゆる可能性達を呼んだ。それにより空間に捻れが起き、偶然別世界に影響を及ぼした可能性はある。けど信じられないかもしれないが、聞いて欲しい。

この転移については俺も正直驚いてる。まさか世界そのものがこの世界に来るとは。おまけに宇宙船までもな。だがな俺達はこの世界が好きだ。だからこそ俺達はこの一件には関与していない。もしこれが本当に俺達が大半の原因なら責任は必ず取る!だから…頼む。俺を信じてくれ」

 

そう言って政宗は頭を下げた。辺りは政宗の行動に驚いていたが、幸村は政宗が言ってる事は間違いないと解っていた。政宗のことはよく知っていたので。ダン達も同じだった。もちろん疑う者もいたがお市や会談の一部の有力者達は不思議なことに政宗の言葉を信じられると思った。言葉に重みを感じたからだ。

 

大六天魔王「ただ一つ言えることはある。この転移して来た奴らは危険な存在とは言い切れないということだ」

 

ここで大六天魔王が口を開いた。

 

フランス大統領「Pourquoi peux-tu dire ça ?(なぜそう言えるのですか?)」

 

ベリアル「考えてみろ。もし奴らが俺たちの様な危険な闇の存在で凶暴な化け物共だったら今頃お前らは寝てる間に総攻撃を受けてるだろうよ。それをしないって事は向こうも俺達同様に今後の方針を決めている最中だろうからな」

 

納得のいく説明だった。と考えると向こうとの交渉も可能性があると思われる。しかも連絡手段もこちら側と同じならこちらからでも連絡が取れるはずだった。そんな時だった。

 

勝家「お市様!!緊急の報告が!!」

お市「ふむふむ…… !! 本当ですか!?」

勝家「はい!間違いありません!」

 

勝家は何を伝えにきたのか?

 

お市「各国首脳、そしてこの放送を見ている皆様、先程確認が取れました。どうやら我々より先に彼ら、すなわち“転移者”の方々が私達にコンタクトを取ってきました」

全員「!!!!!!」

 

なんと向こう側からコンタクトを受けたということだった!この事に全員驚いていたが、政宗達は落ち着いていた。予想していたかのように。

 

お市「皆さま、ご静粛に!これはチャンスかもしれません!向こうの世界の方が私達のような存在ならば十分に話し合いは可能なはずです。すでに彼らとの話し合いの準備が完了しています。どうかご決断を!」

 

お市の提案に少しずつだが手を挙げる者が出てきた。政宗もその一人。そして最後にアメリカ大統領を最後に満場一致で決定した。

それを決め手にお市は回線をサミット会場に接続し、モニターに転移者の方に繋いだ。いよいよ対話の始まりだった!そしてモニターに1つ目の画像が映り出した。そこに現れたのは紛れもなく人間だった。そして続々とその世界の有力者と思われる人物が映し出された。

 

お市「初めまして、転移者の皆さま。私はこの世界代表IBSA社長天魔市でございます」

 

???「貴方がこの会談の代表ですか。私は地球連邦大統領です」

???「私はマクロス・フロンティア第4代大統領ハワード・グラス」

???「私はこの世界とは別世界のアメリカ合衆国大統領でごさいます」

???「そして最後となりましたが、別世界の日本内閣総理大臣であります」

 

と代表と思わしき4人が自己紹介を始めた。お市と政宗はまず何故こうなったかの原因、こちらの状況を彼らに隅から隅まで説明した。話を聞いて全員納得してくれた。話を理解してもらえてホッとするお市。そして今度は彼らの話を聞いた。どうやら話によると全ての国が同じ世界から来たわけではなかったようだ。それはすぐに納得した。なぜならアメリカ合衆国と思われる大陸がこの世界より面積が大きかった上、それぞれの世界の技術力や歴史まで相違点があったからだ。

 

まず地球連邦から。

 

西暦2308年に起きたCB(ソレスタルビーング)と言うテロ組織と国連軍の決戦の後に、ユニオン・AEU・人革連・その他の国連加盟国を統合して誕生した全地球規模の国家。三大勢力がそれぞれ所有していた3基の軌道エレベーターを管理していた。

ちなみに軌道エレベーターとは全高5万kmにも達する人類史上最大の構造物で、高度3万5千km付近に設置された太陽光発電衛星からの電力を地上に送る目的で建設されたもので、化石燃料に代わるエネルギー源となっていた。そして特に驚いたのが、戦艦や人型兵器モビルスーツと呼ばれるロボットが実用化されていたことだ。そして世界統一と平和維持を目的とした「地球連邦平和維持軍」と独立治安維持部隊「アロウズ」”と呼ばれる組織が存在していたことも。こちらとはかけ離れた技術力を要していた。

 

次にマクロス・フロンティア船団。

 

彼らも他の世界とは全く違っていた。

西暦1999年、突如宇宙より巨大物体が飛来し太平洋上の南アタリア島に落下。巨大物体は全長1,200m超に及ぶ宇宙戦艦で「マクロス」と命名。人類は外宇宙へと旅立つのだった。

そして2009年、50万周期にわたり大宇宙で抗争を続ける巨人族の二大勢力、男のゼントラーディと女のメルトランディが星間戦争をしていた。人類初の異種族接触だった。

また先史銀河文明プロトカルチャーの情報を得る事にも成功。太古の時代に単体生殖技術が進んだ結果、男と女のプロトカルチャーが争い始め、ふたつの巨人戦闘種族が生み出されたこと。争いを望まず戦火から逃れた男女のプロトカルチャーが地球に立ち寄り、地球人の祖先に遺伝子操作を施したあと、この移民船を遺してまた去っていったことが判明。そんなゼントラン達には文化というものが無かった。人々との交流や文化を経験し、そして一人の女性の「歌」によって彼らとの対話に成功し、人類は更なる外宇宙へと向かうため多くの宇宙船団を結成した。そのうちの一つが彼らの「マクロスフロンティア船団」だった。彼らの技術は他の世界とは比べ物にならないものだった。基本の戦闘機形態「ファイター」、そこから手足を展開した中間形態「ガウォーク」、人型ロボット形態「バトロイド」への3段変形機構を有する機動兵器“VF”通称“ヴァルキリー”と呼ばれる機体や超巨大戦艦、ゼントラン専用機体クァドラン、すざましい威力からどうしようもないことがない限り使用禁止になっている反応兵器があったのだ。だが何よりも凄かったのが、長距離移動を可能にしたフォールド航法すなわちワープが可能であったことだった。

また、フロンティア船団はある敵と戦っていたこともわかった。それが宇宙生命体“バジュラ”であった。外見は虫そのものであらゆるコンタクトも通じないまさに宇宙の脅威とも言えるもので今回はその戦っていた途中に転移してきたみたいだった。

 

最後に別世界のアメリカと日本。

 

どうやらこちらは幸村達の世界の技術力や歴史はほぼ同じであった。ただ違うのが聞いたことのない地域や街、ほんの少しの歴史のズレがあるくらいだった。アメリカの場合はセンターシティという街があり、かつては“スクラッグ”と呼ばれる昆虫型異星人に侵略されそうになったという。そこで何者かがこのスクラッグを壊滅させ平和を取り戻してくれたという。

そして日本では面積がかなり大きく、いくつか知らない街が存在していた。

 

他の国々も状況を伝え合った。そして全ての状況を把握した。それを踏まえてお市は提案した。

 

お市「皆様、貴方達のことはよく解りました。それで今後のことですが、元の世界に戻るまでの間、私達との和平交渉に応じてもらいたいのです。私たちの事を疑うのは当然かもしれません。ですがどうかお願い致します」

 

お市は必死に伝えた。それに応えるかのように転移者の代表は全員謹んで承諾した。その事に涙するお市。そして

 

お市「各国首脳の皆さま、そして全世界の皆さま!今まさに和平交渉は成功しました。IBSA社長天魔市が宣言します。今ここで、“異世界平和協定”を開く事を宣言します!!」

 

パチパチパチパチパチパチパチパチ!!

 

その宣言に全員が拍手喝采のオンパレードだった。

 

幸村「まさか成功させるなんて、お市は本当に凄い」

ダン「あぁ、そうだな」

 

お市の交渉術には恐れ入るばかりだった。

そうしてグランサミットは終了した。それからはマスコミによる質問波で大変だった。何とかお市は逃げ出す事ができた。その先に

 

政宗「見事だったな、社長」

お市「政宗様、恐縮です」

政宗「今回の一件で世界はどうなるか。まぁ俺はやりたいようにやるだけだ。世界は必ず手に入れてやるよ」

お市「望むところです。貴方達の野望、必ず止めてみせます」

 

強気に宣戦布告するお市

 

政宗「ギラギラギラ、楽しみにしてるぜ。それから伝えておくよ。たしかに交渉は成功したが、気をつけた方がいいぜ。あの地球連邦には嫌な匂いがしやがったからな」

お市「貴方も感じていましたか。私もあの方からは覇気が感じられませんでした。まるで傀儡のような」

政宗「あぁ。これからさらに大きなことが起こるだろうな。それと、俺たちの世界のアメリカ大統領に伝えていてくれるか? いつか会いに行くってな」

 

そう言って政宗はゲートを開いて帰った。大六天魔王はお市の顔を一瞬見てからゲートを通って行った。

 

○IBSA日本本社

 

お市「まさか貴方達の世界の国までこの世界に来るとは思いませんでした」

???「あぁ、だが俺達にとっては幸運だったのかもしれない」

???「そうだな。これで再びアロウズと奴らの動向を調べることができる。それに今回は貴方という強い味方もいますから」

お市「それは嬉しいです。あなた方のことは私が責任を持って力になります」

???「ありがとう、市。(そして必ず世界の歪みを俺が破壊する!)」

 

お市が匿っている黒髪と紫髪の青年達は一体?

 

○???

 

???「ふふふふふっ。まさかこんな面白いことが起きるなんて」

???「いいのかい?こんな事になっても顔を出さなくて?」

???「構わないさ、世界の救世主となる者が表に出る必要はないさ。たとえ異世界だろうと同じだよ。それよりこの世界のバトルスピリッツというゲームの情報とIBSAの情報を集めて欲しい。面白い事になるよ、ふふふっ」

 

謎の場所で笑うこの男は一体?

 

○フロンティア船団のとある学校

 

???「この世界にも空はあるんだろうか?」

???「ふふふ、だったらあそこを辞めて船団を降りる?」

???「まさか」

 

2ヶ月後

 

異世界平和協定が発効してすでに2ヶ月が経っていた。その間に世界は大分変わった。モビルスーツの登場で世界でロボット技術が発展し、テーマパークのアトラクションやその他の作業、バトルスピリッツのスーツにも大いに貢献していた。また軌道エレベーターによってエネルギー問題だった地域も少しずつだが良くなっていた。宇宙技術も発展しマクロス・フロンティアとの行き来も可能となり、ゼントランとの交流も増え、地球にはすでにゼントランと幸村達の世界の人間との子供までできていた。

 

さらに観光する場所やこの世界にはないアニメや特撮番組も増え続け、移動手段もIBSAのゲート技術を使ってスムーズに行けるようになっていたので活気も高まっていた。その中でも「アクション仮面」や「カンタム」が注目されていた。さらに“銀河の妖精 シェリル・ノーム”と“超時空シンデレラ ランカ・リー”と呼ばれる歌姫の歌で世界中大騒ぎ。さらには天才美少女アイドルシンガー“マイサンシャイン”と別世界で宇宙規模で有名なアイドル“マジカルスター咲”まで現れ、世界中で彼女達のファンが増え続け、終いには彼女達の顔だらけという街も多くなっていた。

 

だがこれだけのことがたった2ヶ月で出来るとは信じられなかった。

後から分かったことだが、転移してきた人達は世界によって時間の進み方が違っていた。特に日本は遅く、何年も歳を取らないということだった。そんなこともあり、グランウォーズ大会は開催日を延長することになった。いつになるかは未定だった。

 

○幸村のアジト

幸村がバトルをしに行こうとしていた時、環奈は新聞を見ていた。アロウズの記事が気になっていたのだ。

 

幸村「環奈、またアロウズの記事を見ているのか?」

バローネ「“アロウズ、反乱勢力を鎮圧。双方とも無駄な犠牲者を出さずに”か」

環奈「うむ。その事が気になっての。まるで意図的に書かれているみたいに」

バローネ「確かにな。俺もこのアロウズをあまり好ましいとは思わない。治安維持部隊と言われているが、実際はどうなのかという気がして仕方がない」

 

環奈とバローネはどうやらアロウズに不信感を感じていた。

 

幸村「そうか。確かに気になるけど、今俺達がやるべき事は強くなって闇の勢力と戦う力をつける事だ。もし何かあったらその時に考えればいいさ」

 

環奈とバローネもその通りだと思い重い腰をあげて修行に向かった。

 

○大六天魔王の城

 

デッキを組んでいた政宗達。

 

政宗「それにしてもすでに2ヶ月か。今のところ何も起きないな」

大六天魔王「確かにな。少し拍子抜けではあるがな」

ベリアル「どうする政宗?こっちから少しカマかけてみるか?」

政宗「いや、その必要はないさ。そろそろ何か面白い事が起きそうな気がするしな」

 

○埼玉:春日部

 

ここは転移してきた日本の春日部。

 

*高層ビル付近

???(紫髪)「こちらPB4、特に変わったことは起きていない」

 

*公園

???(茶髪)「GS2。こっちでも特に変わんなねぇぜ」

PB4「GS2、そのやる気のない声はなんだ?もう少ししっかり確認するんだ!」

GS2「悪い悪い」

 

*幼稚園付近

???(濃緑髪)「こちらOS3ならびにWS3。こちらでも不審なところは感じられない」

???(白髪)「引き続き当たりを調査する」

OS3「ごめんねマリー。こんな調査を手伝ってもらって」

マリー「大丈夫よ。それにこんなにも平和と呼べそうな世界の国を見る事が出来て嬉しいから」

OS3「マリー」

 

○IBSA日本本社

 

お市「今のところは問題はなさそうですね。しかしスメラギさん。この度はお力を貸して頂いて本当にありがとうございます」

スメラギ「いいえ、市社長。お礼を言いたいのはこちらです。貴方は私達の素性を知りながら匿ってくれました。これぐらいのことはして当然です」

 

お市はこの2ヶ月、転移してきた国を調査していたみたいだ。協力してくれているのはどうやら異世界転移より前に来ていた転移者のようだった。リーダーはスメラギという女性で現在、最後の調査標的として春日部に来ていた。

 

スメラギ「それにしてもこれ程までに平和と言える国は初めて見ました。私達がいた世界とは本当にかけ離れています」

お市「スメラギさん……」

 

どうやら彼らは地球連邦の世界から来たみたいで、向こうにいた事の話も全て聞いていた。相当の経験があった事だろう。そうしているうちにもう一人の工作員からの連絡も来た。

 

 

○春日部*どこかの住宅街

 

???(黒髪)「こちらBS1。現在尚も調査中」

スメラギ(通信機)「了解、引き続き警戒は怠らず」

BS1「了解。………(本当に平和な世界だ。俺達の世界とは全く違う。クリス、リヒティ、ロックオン。お前達にもこの世界を見せてやりたかった。だが、俺は諦めないぞ。お前達の目指したものは俺達が必ず成し遂げる。世界の歪みを破壊し、この世界のように笑える世界にしてみせる)」

 

BS1という青年は何か心のうちで何かを思い込めていた。そして再び調査を開始しようとすると

 

BS1「… ?」

 

何か後ろに気配を感じ、振り向くと誰もいなかった。

 

BS1「気のせいか? …… !」

 

またも気配を感じ振り返ったがいなかった。だがまた何か感じ振り向き、またも感じ振り向いた。しかしいなかった。

 

BS1「(一体どうなってる?確かに気配を感じるのに。まさかアロウズの新手なのか?)」

 

そして後ろから!

 

???「ふ〜〜〜」

 

BS1「!!?? ぎああ!!」

スメラギ「!? BS1どうしたの?」

BS1「わからない!急に後ろから誰かが俺の耳に……」

???「ふ〜〜〜」

BS1「ぐああああ!!」

 

と通信が切れてしまった!

 

OS3「BS1 応答を!応答を!」

マリー「一体どうしたの?」

OS3「わからない、BS1との通信が急に切れて」

マリー「何ですって!?」

OS3「一度合流地点に…」

 

トントン

 

OS3&マリー「?」

 

二人の肩を誰がトントンと叩いた。振り向くと

 

???「あの〜〜……」

OS3&マリー「!!!??? うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

とてつもなく凶悪な顔の男が現れ、その拍子に通信が切れた!

 

GS2「どうなってんだスメラギさん!二人からの連絡が途絶えちまったぞ!一体何が…(トントン) ?」

 

誰かが足を叩いてきた。

 

???「お兄さん!」

???「助けて〜!」

???「ボーー!」

GS2「えっなんだ? どうしたんだ、ってうわ!」

 

とんがり頭と坊主頭、鼻水を垂らした3人の子供達がGS2の後ろに何かから逃げるように隠れた。するとそこに女の子が来た。

 

???「あっ見つけたわよ!今日は傑作のリアルおままごとが出来たのよ。絶対に逃さないわよ」

子供達「ひぃぃぃぃぃぃぃ!!」

 

怯えきった子供達。すると女の子がGS2に気づく。

 

???「? あら〜、何て素敵なお兄さんなの。ねぇお兄さん、一緒にリアルおままごとしましょ」

GS2「えっ? いや俺は……」

 

女の子「お兄さんが不倫してしまって奥さんを誤魔化そうとするダメな夫で……」

 

と勝手に進める女の子。しかも役は何とも殺伐。とても幼稚園児とは思えなかった。

 

GS2「何だその役は? じゃなくて俺は遊んでる暇は…」

女の子「グダグダうるせぇんだよ!やるったらやるんだよ!」

GS2「!?」

 

突如雰囲気と口調が荒々しくなる女の子!しかも服からウサギのぬいぐるみを取り出すと(どうやって収納していたのか?)

 

女の子「ふん!(ぼこ!)フン!(ボコ!)フン!(ぼこ!)………」

 

と耳を掴みながら腹を殴り始めた!とてつもなく恐ろしい光景だった!

 

坊主頭「ひぃぃぃ、いつものネネちゃんじゃない!」

GS2「…………」

 

流石のGS2も怯える様子だった。そして一瞬の隙をついて逃げようとすると女の子も気づいて追いかけっこが始まってしまった!

 

ネネちゃん「待ちなさーい!逃さないわよー!」

子供達「ひぃぃぃぃぃ!!」

GS2「何で俺まで〜!?」

 

スメラギ「というのがGS2からの最後の通信だったわ」

PB4「そうですか。一体みんなに何が?」

スメラギ「とりあえずBS1の現在地だけは把握しているから、PB4は合流地点に」

PB4「了解」

 

通信終了する両者。

 

スメラギ「一体どうしたのかしらみんな。BS1はともかく他のメンバーの通信機は壊れていないはずだけど」

お市「待つしかありません。少なくともこの国には危険は無さそうですから」

スメラギ「えぇ。フェルト、ミレイナ、ラッセ、引き続きみんなの監視を」

フェルト「了解」

ミレイナ「任せて下さいです!」

ラッセ「任せときな」

スメラギ「それから市社長、イアンに連絡しといて欲しいんです。もしもの時のために、いつでもアレを出せるようにと」

お市「わかりました。我がスタッフも協力させますんで」

スメラギ「ありがとうございます」

 

彼女の言うアレとは?

 

それから数時間後、BS1がどこかの家にいる事が判明した。おまけにBS1からも連絡があって、スメラギとPB4、お市はすぐに向かった。

 

○春日部(夕暮れ)

 

お市「ここがBS1の言ってた場所のようですね」

スメラギ「えぇ、しかしここって……」

 

スメラギ達の目の前にあったのは、紛れもなく普通の家だった。赤い屋根をした2階建のまさに普通の家だった。表札には「野原」と書かれていた。PB4はとりあえずチャイムを鳴らそうとした瞬間

 

???「こらーーー!!」

???「うわぁぁぁ!!」

お市達「!?」

 

どこーん!どしーん!

 

ととても普通ではありえない怒号と揺れが起きた!誰かが誰かを追いかけているかのような。

 

スメラギ「一体何なの!?」

PB4「わからない、でも何かが起きてる。僕が様子を」

 

とPB4は銃を取り出しドアの近くに行き、ドアを開くと

 

PB4「えっ?」

 

グリグリグリグリグリグリッ……!

 

???「おおおおおおおおっ!」

???「おらおらあらおらおらあらおらおらおらおら!!」

 

何とそこで起きていたのは女性が太い眉毛とくりくり坊主頭の子供の頭に強烈なグリグリ攻撃をしていたのだった。しかもグリグリする音まではっきり聞こえて。

 

???「んっ? なっ何あなた達、んっ? あぁぁぁぁぁ!!」

PB4「!?」

???「何家に土足で上がってんのよ!」

PB4「あっ!」

???「さては新手の強盗団ね!」

スメラギ「いえ!私達は怪しい者では…」

???「だったら何で家を土足で… ? !!」

 

突然、女性がPB4の顔を見て顔を赤くした。

 

???「あっ…そうなんですか、失礼を、おっほほほほほ」

 

一体どうしたのか? それはさておきスメラギ達がBS1のことを聞こうとすると

 

BS1「どうしたんだみさえさん? ! PB4、Ms.スメラギ、お市!」

 

とBS1が赤ん坊を抱えて出てきた。

 

みさえ「えっ? もしかして刹那さんの仰ってた?」

PB4「!? BS1、まさか名前を教えたのか?」

 

BS1「あぁ。彼らは信用できると感じたからだ、ティエリア」

 

PB4ことティエリアとスメラギは驚いていた。BS1こと刹那が自らの名前を、それも一般人に教えるのだから。そこへ

 

GS2「はぁはぁはぁはぁ…ふぅ、やっと逃げ切ったな。ったく酷い目に…? スメラギさん?」

スメラギ「! GS2!」

 

ここでGS2が疲れ切ったところで偶然にも再会した。さらに

 

OS3「PB4!」

 

なんとOS3とマリーとも再会できた。ここまで偶然が重なるとは。全員とりあえず刹那が世話になっている“野原家”に上がった。

 

どこをどう見てもやはり普通の家であった。

 

みさえ「刹那さんがお友達がいずれ来るって仰ってたので待ってたんです」

スメラギ「そうでしたか。それで刹那、あの通信が切れた後に何があったの?」

刹那「そうだったな。実はこの“しんのすけ”に見事にしてやられたからだ」

しんのすけ「ほっほ〜い!オラ、野原しんのすけ 5さい。ふたば幼稚園に通うちょっとシャイな5さいじ。それとお嬢さん、納豆にはネギ入れるタイプ? えへ〜」

スメラギ「えっ?」

 

何とこのしんのすけいう子供、幼稚園児のくせにいきなりスメラギをナンパしてきた!

 

(げんこつ音) がん!!

 

しんのすけ「うううううう」

みさえ「このおバカ!話が進まないじゃないの!それにお客さんに何ナンパしてんの、このエロ5歳児!」

 

またもげんこつが炸裂して巨大なたんこぶが出た。それに驚くティエリア達。

 

みさえ「? どうしました?」

ティエリア「いえ、こんな巨大なたんこぶ、見たことがないと思って」

しんのすけ「そうなの、お姉さん」

ティエリア「お姉さ…!? 僕は男だ!」

しんのすけ「えぇ!?お兄さんまさか……“オカマ”!?」

ティエリア「なっ!!誰がオカマだ!!」

GS2「ぷっ!あははははは、初めてだなティエリア。お前がオカマって言われるなんて」

スメラギ「ぷっ、ふふふふふっ」

ティエリア「失礼な!スメラギさんまで!」

 

しんのすけの言葉に狂わされるティエリア。だが何となく落ち着く感じがした。それから再び、話を再開しようとすると

 

ガチャ

 

みさえ「あっウチの人が帰って来たみたい。アナタ〜今お客様が上がってるの」

???「はいよー」

刹那達「!!!!」

みさえ「どうしました?」

刹那「なぜ奴がここに!?」

 

刹那はしんのすけの父の声に反応すると銃を取り出した!そして他のみんなはみさえ達を守るようにバリケードを作り、

 

刹那「アリー・アル・サージェス!!」

GS2「兄さんの仇!!」

???「どわーーーーー!? なんだなんだなんだ!?」

刹那「!?」

GS2「あれ?」

 

そこにいたのは髭を生やし、しんのすけによく似た眉毛をしたサラリーマンだった。

 

???「お前ら!さては新手の強盗団だな! 喰らえ!営業マンの5日目靴下手裏剣!」

 

刹那&ロックオン「???」

 

靴下の匂い音:(ぷにゅにゅにゅにゅにゅ〜〜〜ん)

 

刹那&ロックオン「!!!??? ぐあぁぁぁぁぁぁ……!」

 

突如として2人は苦しみ出して倒れ気絶した。しんのすけ達はことの事情を全て話した。それから男は着替えて、話をする体勢になった。

 

???「はぁ〜、びびった」

刹那「申し訳ありません」

???「いやいや、もういいよ。こっちも勘違いしてとんでもないことしちゃったから。それにしても俺の声がそんなに似てたんじゃ仕方ないよ。」

みさえ「それじゃそろそろ話にしましょ」

スメラギ「まずは私達から…」

ティエリア「ちょっとお待ちを」

 

ここでティエリアが全員に小声で

 

ティエリア「本当に大丈夫だろうか?確かに刹那が世話になった事もあるがそれだけで我々のことを話すというのは」

 

ティエリアの言う事は最もだった。自分達の組織の存在を話す、それも一般市民に。何もかも異例の事だ。だが刹那は

 

刹那「ティエリア、お前の心配はわかる。だが俺は感じたんだ。この野原家の人達には何か不思議な感じが。そして信用出来ると」

 

刹那がここまで言う事がとても珍しいと感じたみんなも何とか納得して話す決意をした。

 

スメラギ「すみません。改めまして私達は2ヶ月ほど前に転移してきた地球連邦の世界で、戦争根絶を目的に活動していた“ソレスタルビーング”なんです」

 

なんと彼らはあの転移してきた世界でテロリストと呼ばれていたソレスタルビーングだったのだ!!

 

みさえ「アナタ達が?」

???「テロリストって世間では言われてたあの?」

スメラギ「そうです。私はその戦術予報士、スメラギ・李・ノリエガ」

ティエリア「僕はティエリア・アーデ」

アレルヤ(OS3)「僕の名前はアレルヤ・ハプティズム。彼女はマリー・パーファシー」

マリー「初めまして」

ロックオン(GS2)「俺はロックオン・ストラトス。さっきは本当にすまなかった」

刹那「改めて言います。俺の名は刹那・F・セイエイ」

 

彼らこそ紛れもなくソレスタルビーングであった!話によればソレスタルビーングはイオリア・シュヘンベルグという男が戦争根絶という目的のために結成した組織で地球連邦の世界の住人だった。どうやら彼らは何者かに嵌められ壊滅状態に追い込まれてしまい、計画が一時中断してしまった。それからしばらくしてアロウズと彼らを操る“イノベイター”と戦っていた。どうやらアロウズとイノベイター達は自分達に歯向かう反乱組織を治安維持と言いながら弾圧という虐殺を繰り返してきたらしい。おまけに情報操作までやっていたのだ。

そんな彼らと戦っている最中に転移してきてお市に保護されたようだ。しかもその転移が5年も前にから。それからはお市と協力関係になっていたということだった。

 

そんな彼らを野原家の大人二人は目をキョトンとし、口を大きく開けながら固まっていた。

 

お市「大丈夫ですか!? しっかり!」

???「! いや〜失敬失敬。あまりの事実に驚いたもので。もう大丈夫です、ははっ」

 

とあっさりと事実を受け入れるサラリーマン。その事に驚くティエリア達。

 

ティエリア「? 我々があのソレスタルビーングと知っても驚かないんですか?」

しんのすけ「だって刹那お兄さん達が悪い人って思わないもん」

刹那「しんのすけ」

みさえ「そうね。しんちゃんが悪い人を連れてくるはずないもの。私も貴方達を見て思ったわ。悪い人なら顔に出るもの」

???「うん、そうそう。それにあんた達は戦争をなくしたいからやってたんだろ。その気持ちは大事だし誇りに思った方がいいよ」

 

その言葉を聞いてさっきまで警戒していた不安感がすっかり消えてしまったティエリア達。刹那が心を開いた気持ちもよくわかる。

 

???「おっし!それじゃ今度は俺たちの紹介だな。まずは俺から。俺はこの野原家の大黒柱、野原ひろしです」

 

とわざわざ名刺まで渡してくれた。

 

お市「おや? 双葉商事の方だったんですか」

 

お市によると、双葉商事とはこの2ヶ月の間に契約していて、IBSAの下請け会社となっていたのだ。

 

みさえ「私は野原みさえ。世界一の美人主婦」

しんのすけ&ひろし「ふっ」

みさえ「(ムカッ!!)」

 

(げんこつ音)パカン! ゴン!! 

 

二人の馬鹿にした笑いにまたもげんこつが。そこへ

 

???「ふわぁ〜」

みさえ「あらひまちゃん、起っきしたの」

???「たや? !」

 

アレルヤ「?」

 

✨✨✨✨✨

 

???「ああああああああ!! たたたたたたたた! えへ〜〜 」

アレルヤ「何? うわあああ!」

 

と赤ちゃんがアレルヤの膝下に座り込んだ上に見つめてきた。

 

しんのすけ「オラの妹のひまわりだゾ。ひまわりは光り物やイケメンがめちゃくちゃ大好きなんだゾ。お兄さんめちゃくちゃイケメンだから」

 

ティエリア「赤ん坊なのにそれを理解できるなんて、とても信じられない」

 

たしかに赤ん坊とは思えない男好きな部分は驚きは隠せない。実際、刹那も初めて会った時は大変だった。それでもアレルヤは優しいので邪魔とは思わずにマリーと共にひまわりと遊びだした。そんなひまわりはマリーのことも気に入ったみたいだ。とこれで野原家は全員…

 

???「アン、アン!」

 

犬の鳴き声が聞こえてきた。するとベランダの外で白い犬が餌皿を咥えて座っていた。

 

みさえ「あっ!しんのすけ、あんたまたシロのエサ忘れてたでしょ!」

しんのすけ「おっと、こってり忘れてた。そうだ一緒にシロもご挨拶するゾ。シロー、おいで」

シロ「アン」

 

とシロという犬は自分で窓を開けて近くに置いてたタオルで足を拭くという賢さを見せた。

 

ロックオン「すげーな、そいつ。頭いいな」

しんのすけ「この子はシロ、野原シロだゾ」

シロ「アン」

ティエリア「見たこともない犬種だ」

しんのすけ「ではここで一つ。シロ、わたあめ」

 

と言うと何とシロが丸くなり紛れもないわたあめになってしまった!凄すぎる芸である!これにはみんな驚いた!さらにちんちんかいかい、二足歩行になってしんのすけとフラダンスを披露するという巧みな芸を連発した。

 

しんのすけ「これでオラ達、野原一家勢揃いだゾ。それにしても刹那お兄ちゃんの耳、風間くんと同じくらい美味しかったゾ 」

刹那「!」

 

咄嗟に耳を押さえる刹那。

 

ロックオン「どういうことだ?」

 

刹那はあの通信が途切れた理由を話した。どうやらしんのすけに耳を吹きかけられた上に耳をハミハミされて、感じてしまった拍子に通信機を落として壊れてしまったのが原因だったらしい。そこへみさえさんがやって来てお詫びとしてこの家に招待してもらったというわけだった。

 

スメラギ「そういうこと」

しんのすけ「う〜ん。もう一度やりた〜い 」

刹那「もうやらせない」

しんのすけ「もう恥ずかしがり屋なんだから〜〜 」

 

呆れる刹那。

それからアレルヤとマリーに関して。二人はある幼稚園で怖い思いと失礼なことをしてしまい、お詫びとして手伝いをしていたらしかった。双葉幼稚園というところでしんのすけの通っている幼稚園だった。

 

しんのすけ「もしかして組長に会った? 顔怖かったでしょ?」

アレルヤ「うっ!実はそんなんだ。あの人が園長先生だったとは知らず、つい条件反射で銃を構えてしまったんだ。おまけに普段は出さない悲鳴もあげて」

 

その組長こと園長先生の顔はそれほど怖かったのだろう。

 

マリー「本当に失礼なことをしてしまったわ。園長先生はそんな私達をすぐに許してくれました。とてもいい人でした。それでお詫びとして園長先生を手伝っていたんです」

 

ロックオン「なるほど。俺はもっとヤバかったぜ。いきなりしんのすけぐらいの男の子三人が怖い女の子に追いかけられて、幼稚園児とは思えねえ現実感漂わせるおままごとをしてこようとしてたんだ。おまけに俺まで勝手に参加させようとまでしてな。拒否しようとしたらいきなり逆ギレした挙句、口調が荒くなって、さらにウサギのぬいぐるみを殴りまくってやがった。それで隙をついて何とか逃げ切ってわけだ。あんな凶暴な5歳女子見たことねぇ」

しんのすけ「それはきっと、風間くんにネネちゃん、ボーちゃん、マサオくんだゾ」

 

なんとまたもしんのすけの関係者だった。彼らはしんのすけの一番の友達で、この春日部を日夜守っている“カスカベ防衛隊”のメンバーだったそうだ。どうやらいつもネネのリアルおままごとに苦労されているみたいだった。ロックオンはしんのすけの苦労に共感した。

 

みさえ「さてと、もっと話したいでしょうけど、そろそろ夕飯の用意しないと」

スメラギ「では我々もそろそろ…」

ひろし「もう遅いですから、泊まっていきなさいよ」

スメラギ「えっ?しかし…」

みさえ「遠慮なさらずにせっかく来たんですもの。それに…」

 

ドゴーーーーン!!

 

一同「!!??」

刹那「何だ今のは!?」

 

突如として爆音と地響きみたいなものが起こった!急いでテレビをつけてみると

 

団羅「皆さん!大変なことになりました!東京タワーの頭上の雲から繭のようなものが出て来たと思ったら、突如巨大な怪獣達が現れ街を破壊しています!!」

 

ニュースキャスターの団羅座也の後ろには確かに夥しい数の怪獣達が東京の街を破壊していた!するとお市も勝家から連絡を受けた。

 

勝家「お市様、ご無事ですか?」

お市「えぇ、私は大丈夫。それにしてもあの怪獣達は一体?あんな怪獣達は見たことがありません!」

 

どうやらこの怪獣達はお市が保護している怪獣達ではないようだ。

勝家の話によるとお市達のいる日本の東京で時空に乱れが何の予兆もなく現れてきたから予測できなかったらしい。

 

刹那「……。皆さん、俺達を信用してくれてありがとう。ミススメラギ」

スメラギ「えぇ。みんな出動の準備を」

ガンダムマイスター達「了解!」

 

と刹那達が外へ出て行った!しんのすけは追いかけたが

 

しんのすけ「刹那にぃちゃん!」

刹那「しんのすけ、大丈夫だ。お前の街を破壊させはしない。待っていてくれ」

 

と言って隠していた乗り物で去っていった。しんのすけはそのまま立ち尽くしていた。家に戻ってテレビを見ていると

 

しんのすけ「! 父ちゃん母ちゃん!この怪獣達よく見ると見覚えあるゾ!」

ひろし「! そういえば」

 

一体どういうことか?

 

○東京

 

クリラ「ぐぉぉぉぉぉ!!」

ラドンおんせん「キヤーーーーー!!」

ババンバ・バン「がぁぁぁぁぉ!!」

ファ・イヤーン「ヒ〜、ファイヤー!」

2960「ほーほーー!」

ピースくん「ぎぁぁぁぁグルルルル!」

ギュー・ドン「ぶもぉぉぉぉ!!」

カマデ「きいいいい!!」

ポチタマタロミケ「ニャーゴ!ワオーン!」

 

東京はすでにとんでもない被害を受けていた。そこへ刹那達が到着した。

 

ロックオン「ひでぇな」

刹那「ミススメラギ、トレミーは?」

スメラギ「もうすぐ到着するわ」

刹那「そうか、すまない。これで俺達の存在がアロウズに知られることになるだろうが」

スメラギ「気にしないで。確かに私達には戦争根絶という目的があることを忘れていない。それが別の世界に飛ばされようと変わらないわ。けど、この世界へ来て少し嬉しく思うの。野原家の人達に出会えたから。おかけで私達の目指しているものもあれなんだって。そんな彼らの世界を壊させはしないわ!」

お市「その通りです。何があっても私たちが貴方方をお守りします!だから貴方の信じることをやってください!」

刹那「ミススメラギ、ミスお市」

ロックオン「一人いいカッコすんなよ」

アレルヤ「僕達も同じ気持ちだから」

ティエリア「予定が少し狂うぐらい、どうって事はない」

 

刹那はみんなの答えを聞いて嬉しかった。そこへ刹那達に気づいたクリラ。炎を吐こうとすると青い戦艦のビーム攻撃を受けた!さらにコンテナらしきものが4つ射出され、スメラギとお市、マリーは戦艦へ、他のメンバーは投下位置に走った。コンテナを開けるとそこにはロボットが入っていて全員乗り込んだ。

 

刹那「行くぞ、ダブルオー!!」

 

4体のロボットは一斉に飛び出した。

 

ティエリア「セラヴィー、目標を攻撃する!」

 

アレルヤ「アリオス、迎撃行動に移る!」

 

ロックオン「ケルディム、目標を狙い撃つ!」

 

刹那「刹那・F・セイエイ、ダブルオー、目標を駆逐する!」

 

彼らの乗っているロボットこそまさしくガンダムだった!!刹那達は怪獣達に戦いを挑み出した!

 

団羅「!!? あれは! おいカメラ! 皆さん、見て下さい!破壊されている東京に突如4体のロボットが現れました!!しかもよく見ると、あれは異世界でテロリストと呼ばれたソレスタルビーングのガンダムように見えます!そんな彼らが今、怪獣達と戦っています!これはどいう事なのでしょうか!?」

 

この中継はあらゆる世界で放送されていた。

 

○カタロン秘密基地

 

シーリン「クラウス、これを見て!」

クラウス「これはガンダム! ソレスタルビーング、彼らもやはりこの世界に来ていたのか」

シーリン「おそらく。けどなぜ彼らが怪獣達と?」

 

マリナ「(刹那、あなたもこの世界で戦っているのね)」

 

 

○アロウズ基地

 

パトリック「大佐! ソレスタルビーングが!」

カティ「わかっている! (奴らもこの世界に来ていたか)」

セルゲイ「(中尉)」

???「ふふふふふっ。(少年、やはり我々の赤い糸は別世界でも切れぬようだな)」

 

○野原家

 

しんのすけ「刹那お兄ちゃん」

 

しんのすけの家でも刹那達が戦っているのを確認していた。そしてあまりの激しさに流石のレポーターも避難して映像が途切れてしまった。それを見てしんのすけは玄関に走った!

 

ひろし「しんのすけ?」

みさえ「しんちゃん!どこ行くの?」

しんのすけ「刹那お兄ちゃん達をお助けに行くんだゾ!」

ひろし「何言ってんだ!?」

しんのすけ「刹那お兄ちゃん達はオラ達の世界を救ってくれているんだゾ! 本当は関係ない世界なのに、それなのにお助けしてくれてるんだゾ!そんな人達が大変な時に、オラ達が何もしないなんてできないゾ!」

みさえ「しんちゃん」

 

とても5歳児が言っているとは思えない重みのある言葉であった。そんな言葉にひろし達は

 

ひろし「そうだな、しんのすけ。俺達の世界をお助けしてくれてる人達を見捨てたなんてことがあれば、世界中の恥だ」

みさえ「そうね」

ひまわり「たや!」

シロ「アン!」

 

ひろし「よーし!もう一度世界を救うぞ!野原一家ファイヤー!!」

野原一家「ファイヤーーーー!!(たやーー!! アンーー!!)」

 

なんと豪快な掛け声だった。すると彼らの前に光の玉が

 

???「やはりあなた達は素晴らしいご家族だ」

しんのすけ「おっ! お前は」

 

 

○東京

 

刹那「はあぁぁぁぁ!」

 

ジャキン!

 

ピースくん「ぐるるる」

刹那「ぐうううう!」

 

ばん!

 

ピースくん「ぎぁぁぁぁグルルル!」

刹那「なんという硬さだ。これが怪獣」

 

ピースくんと戦っている刹那。けれどピースくんの硬い甲冑にダブルオーのGNソードⅡも歯が立たなかった。

 

 

びしゅーん!びしゅーん!

 

ババンバ・バン「がぁぁぁぁ!」

 

ばしん!ばしん!

 

ケルディムのスナイパーライフルがババンバ・バンのエリマキ状の電磁フィールドに阻まれていた。

 

ロックオン「ハロ、解析できたか?」

ハロ「電磁フィールドの耐久度、想定の200%!200%!」

ロックオン「なんてやつだ!」

 

 

アリオスガンダムは別の怪獣の跡を追っていて見失っていた。

 

アレルヤ「どこへ行った?」

スメラギ(通信)「アレルヤ! 上よ!」

アレルヤ「!?」

2960「ほーほーー!」

アレルヤ「うわぁぁぁぁ! ぐっ! なんてスピードなんだ」

 

測定機によればマッハ6という驚異的なスピードで飛んでいた!

 

 

ギュ・ドーン「ぶもおおお!」

 

どごどごどごどご! ドーーン!

 

ティエリア「ぐっ! ぐうううう!」

 

ティエリアはギュ・ドーンの突進をセラヴィーでなんとか持ち堪えているが、こんな至近距離ではGNバズーカも使えなかった。何とか振り払ったがまったくダメージはなかった。

 

ティエリア「なんてパワーだ、おまけに全然ダメージが与えられないなんて。それにしてもこの怪獣達の能力の原理が全くわからない。デタラメすぎる!」

 

 

一方ソレスタルビーングの戦艦トレミーでも怪獣達と戦っていた。

 

ミレイナ「12時の方向に二体の怪獣確認したです!」

フェルト「射程内に入りました!」

アニュー「付近に民間人はいません!」

ラッセ「いつでもいいぜ、スメラギさん」

スメラギ「GNミサイル発射!」

 

ドドドドドド!

 

カマデ「キシィィィ!」

ファ・イヤーン「ヒ〜〜! ファイヤー!」

 

GNミサイルが地上にいたカマデとファ・イヤーンに降り注いだ。しかしカマデは腕のカマで切り裂いたビルを盾に、ファ・イヤーンは自身の炎を使ってミサイルを全て凌いで見せた!

 

ラッセ「ミサイルを全部塞ぎやがった!」

スメラギ「敵は怪獣なだけにやるわね」

 

ピピピピピ………

 

フェルト「! 本艦上空に降下してくる物体を確認! ものすごいスピードです!」

 

どーーーん!

 

スメラギ達「ぐううううう」

スメラギ「くうう…… ? !」

 

ラドンおんせんが見事にトレミーに張り付いてしまった!GNミサイルを当てられたが、全く効いていなかった。するとトレミーのハッチが開き出す。そこから戦闘機のような機体が2機出てきた。ダブルオーとアリオスのサポート機「オーライザー」と「GNアーチャー」だ。それを操縦しているのが、マリーとある出来事からソレスタルビーングの真意を確かめるために同行することになった沙慈・クロスロードであった。

 

沙慈「なんて分厚い肉なんだ!」

マリー「くっ!」

 

全く効いていなかった。それも2機の攻撃もまるで蚊に刺されたかのように掻く程度だった。

トレミーと沙慈達のピンチに刹那が気付き、助けに向かおうとすると

 

ぶおおおおお!

 

刹那「! しまっ… ぐわあぁぁぁ!!」

 

一瞬の隙をつかれ、クリラの火炎を浴びせられてしまった!

その上ビルにぶつかり、腕が引っかかってしまった!他のメンバーも苦戦させられ絶体絶命のピンチ!!

クリラがダブルオーにとどめを刺そうとしたその時!!

 

ピカーーーーーーーーーーン!!

 

怪獣達「!!!???」

刹那達「!!!???」

 

突如、空が光が当たりを覆い尽くした!そして刹那達はそこに何かいることに気がついた。

 

刹那「あれは……」

 

ぶりぶりぶりぶり………………

 

刹那「えっ……」

ロックオン「えっ」

アレルヤ「えっ」

ティエリア「えっ」

スメラギ達「えっ」

 

しんのすけ「ぶりぶり〜! ケツだけせいじ〜〜ん!」

刹那達「おしり〜〜〜!!!???」

 

何とそこには見事に丸く輝く一つのお尻があった!!その光り輝くお尻がビルの屋上に向かい、光が晴れるとそこには

 

しんのすけ「よっ!」

刹那「!? しっ…しんのすけ!!?」

 

紛れもなくしんのすけと野原家が揃っていた!一体どこから!?

 

しんのすけ「行くゾみんな!」

野原家「おう! たや! アン!」

しんのすけ「ミライマン!」

ミライマン「はい!皆さん共に戦いましょう!」

 

としんのすけのおもちゃのシリマルダシが突然喋り、しんのすけたちの上に浮いた。そして

 

野原家「変身!!(たや! アン!)」

 

またも突如光だし、目を開けるとそこには!!

 

プリティミサエス「邪悪なる者たちよ!ここはあなた達いるべき世界ではない!お悪戯する子はプリティミサエスがお仕置きするぞ! うふっ 」

 

野原ひろしマン「サラリーマンの結晶! 野原ひろしマン参上!!」

 

ひまわり「たやい!」

 

シロ「アン!」

 

しんのすけマン「世界の平和を守るため現れた正義の味方、しんのすけマン参上!!」

 

 

刹那達「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!???」

 

しんのすけ達が突如として姿が変わってしまった!みさえは魔法少女、ひろしはスーパーマン、ひまわりは帽子を被りアヒルに似たオマル型の乗り物、シロはスマートな大型犬、しんのすけはウルトラマンに似た姿に!!

 

ロックオン「どういうこった、これは!?」

ハロ「解析不能!! 解析不能!! 解析不能!!」

アレルヤ「現実なの? これって」

ティエリア「非科学的だ!非科学的だ!」

スメラギ「一体何が?」

 

刹那「しんのすけ…」

 

しんのすけマン「刹那お兄ちゃん! 今お助けするゾ! 行くゾ!」

野原家「おう!」

 

しんのすけ、ひろし、みさえのキック、ひまわりとシロの突進で怪獣達が吹っ飛ばされた!

 

しんのすけ「刹那お兄ちゃん、大丈夫?」

刹那「しんのすけ、お前…その姿は?」

しんのすけ「かっこいいでしょ? ミライマンが力を貸してくれたから」

刹那「ミライマン?」

ミライマン「はじめまして」

 

としんのすけの股間の黄色い玉が光りながら喋った!

 

しんのすけ「かくかくしかじかかくかくしかじか……」

刹那「なるほど… ? なぜ今ので理解できた?」

 

なんと今の言葉で理解してしまった刹那。他のメンバーも。どうやらこれはしんのすけの世界の常識らしく、それが影響したと見られる。

 

(今の内容→ミライマンはしんのすけの世界のはるか未来から来たヒーローで怪獣達を元の世界に送り返すためにやってきたのだ。ある日しんのすけの家にあったカップラーメンに惹かれてしんのすけのおもちゃのシリマルダシに乗り移ってしまった。それが縁でしんのすけ達に協力を頼んで怪獣達と戦ったということだった。この怪獣達はエネルギー体で倒した後は元のエネルギー体に戻り、吸収すると言う。しかもその怪獣達こそ今、刹那達が戦っていた怪獣そのものだったみたいだ)

 

 

刹那「まさか、この怪獣達と戦ったことがあるなんて」

しんのすけ「うん。ミライマンの話だと次元に異常が見られてまたここへ迷い込んでしまったんだゾ」

刹那「そうか。彼らも被害者だということか」

しんのすけ「うん。刹那お兄ちゃん達はオラ達の街を守るために戦ってくれたから助けたいって思ったし、ヒーローは弱い人をお助けするだけじゃなくて、敵さんも困っていたらお助けしないといけないゾ。だから刹那お兄ちゃん、手伝ってほしいゾ!」

刹那「勿論だ。ミススメラギ」

スメラギ「えぇ。これより我々は野原一家と協力し、怪獣達を止めます!」

ソレスタルビーングメンバー&野原一家「了解!!(たや! アン!)」

 

 

野原一家とソレスタルビーングの共同戦線が始まった!!

 

♪:プリティミサエスのテーマ

プリティミサエス「行くわよ怪獣さん!」

 

と魔法少女らしき仮面美女がステッキをハンマーに変化させ、クリラを攻撃し始めた。結構効いているみたいだ。けれどクリラも負けまいとして炎を吐いた。しかしプリティミサエスはシールドを使って押し返してしまい、クリラをダウンしてしまった!

 

プリティミサエス「トドメよ! シャーイニーング……ドリーーマーーー!!」

 

ステッキから放たれたハート型の光線がクリラを覆って、光の玉にしてしまった。その玉はステッキに吸収された。

 

刹那「すごい!あの怪獣を一瞬で!」

しんのすけ「さすが母ちゃんだゾ」

 

そうだった。美少女の姿をしているが、これはみさえのイメージでなった姿であった。それを聞いてラッセとロックオンは残念気味だった。

 

 

一方こちらは

 

♪:野原ひろしマンのテーマ

野原ひろしマン「うおぉぉぉぉぉ!」

ギュー・ドン「もおお! ぶもおおお!」

 

こちらは野原ひろしマンが善戦していた。あの怪力の牛怪獣をモノともしないのを見てティエリアは驚いていた。

 

ティエリア「変身するだけでこれ程の力を発揮するとは」

野原ひろしマン「日本のサラリーマンを舐めちゃあダメだぜ」

しんのすけマン「仕事でもこれだけできたら出世できるのに」

野原ひろしマン「それを言うなよ」

 

涙を流して現実に悲しむ。ちょっと哀れに見えてしまうティエリア。それと同時に侮れぬと。

ティエリアも負けまいとして、セラヴィーのフルパワーを乗せたパンチを浴びせた!流石のギュー・ドンも効いたのか、目を回した。そしてトドメにひろしのアッパーでKOとなった。野原ひろしマンは胸の「ひ」でギュー・ドンを吸収した。

 

 

一方、ひまわりは2960に捕まってしまった!

 

アレルヤ「ひまちゃん!」

野原ひろしマン「ちょっと待ったー! 今は近づかないほうがいい」

アレルヤ「でもひまちゃんが!」

野原ひろしマン「いや危ないのはあの怪獣の方だ」

アレルヤ「えっ?」

 

するとひまわりがぐずり始め

 

ひまわり「ひっく。うっうう うええ うえええええええん! うええええええええええん!!」

 

と豪快に大泣きを始めた!するとアヒルの口のスピーカーから音波のような電撃が2960に浴びせられた!

 

2960「ピーーーーーーーー!!」

 

2960はたまらずひまわりを離したが、時すでに遅く、気絶してしまった。そのまま吸収。

 

アレルヤ「あっ…ああ… 近づいていけない理由がよく解りました」

 

アレルヤはひまわりの恐ろしさを実感した。とアレルヤの方にファ・イヤーンが近づいてきた。アレルヤはビームを撃ちまくるが、ファ・イヤーンの炎によって全弾相殺され、なかなかダメージを与えられなかった。そこへマリーが援護に来た。

 

マリー「私も一緒に戦う」

アレルヤ「ありがとうマリー」

野原ひろしマン「アレルヤさん、マリーさん! そいつの体の炎を消し去るんだ!」

アレルヤ「そうか!マリー、アレを使うよ!」

マリー「了解!」

アレルヤ&マリー「トランザム!!」

 

アリオスとGNアーチャーが赤く光出した!

これは“トランザム”と言うソレスタルビーングのガンダムと一部の機体にのみ搭載されたシステム。機体内部のGN粒子を完全解放することで赤く発光し、一定時間そのスペックを3倍まで出力が上がり、スピードも速くすることができるのだ。ただし大量のGN粒子を使うため、再チャージまで性能が落ちると言う諸刃の剣でもある。

 

アリオスとGNアーチャーはそのスピードでファ・イヤーンを中心に竜巻状に回り始めた。それによって発生した高速の風でファ・イヤーンの体の炎がみるみる消えていった。そして

 

ファ・イヤーン「ファ、ファァァァァァァァァァァァ……!! ファ? あ………… ふぁ・いや〜〜ん」

 

2体のトランザム解除と同時に炎を全て消し去った。そこには何とも可愛らしい顔をし、裸を見られて恥ずかしがる怪獣がいた。どうやらこれこそがファ・イヤーンの正体のようだ。

 

ミレイナ「すっごい可愛いです!」

アニュー「たしかに、ちょっと愛嬌がある顔ね」

フェルト「(ハグしたい)」

 

トレミーの女性陣には大変人気が出た。そこはひろしが来て吸収した。

 

 

こちらではシロがポチタマタロミケと戦っていた。シロは何度も何度も噛みつき攻撃や吠え攻撃を繰り返していた。しかし猫の頭はともかく、犬の頭には怯んでいた。そこへオーライザーとトレミーが援護に来てくれた。初めにオーライザーが援護射撃でポチタマタロミケの気を引かせることに成功し、シロは体勢を立て直した。

 

沙慈「大丈夫、ワンちゃ…あっいやシロちゃん」

シロ「アン♪」

沙慈「こちらオーライザー、シロちゃんの救助完了」

スメラギ「了解。本艦はこれよりシロちゃんを援護します。GNキャノン、GNミサイル…一斉発射!!」

 

トレミーの一斉射がポチタマタロミケの背中に全段命中し、怯ませることができた。そのチャンスをシロは見逃さなかった。シロは沙慈に何かを伝えるかのようにジェスチャーした。どうやら自分を上に乗せたまま突っ込んで欲しいようだ。沙慈もそのわかりやすいジェスチャーにすぐ理解して突っ込んだ!そしてシロは特技の“わたあめ”の要領で体を丸めオーライザーのスピードと回転を加えた突撃をお見舞いし、見事倒した!そのまま首輪で吸収した。

 

こちらではロックオンがラドンおんせんと戦っていた。奴のスピードに翻弄されていたが、ハロの解析でパターンが読めてきた。

 

ロックオン「お前の動きはすでに見切ったぜ! ロックオン・ストラトス、狙い撃つぜ!」

 

ビシューーーーーーーン!! ドゴーーン!!

 

ラドンおんせん「キヤーーーーーーーー!!」

 

見事、翼に命中し行動不能にした。吸収はひまわりがしてくれた。

 

そしてティエリアとみさえはカマデとピースくんと戦っていた。みさえはカマデと戦うためにモードチェンジでメイド服姿の「ぷりてぃーみさえX」になった。その変身に困惑するティエリア。

 

ティエリア「(一体どういう原理であんな姿に?というより服はともかく体の体型や骨格まで変わっているような?非科学的にも程がある)」

 

そこは気にしたら終わり。それはさておき、プリティーみさえXはカマデを掃除機で吸い込み吸収。ティエリアは今度こそGNバズーカを使うことができたので、ピースくんを見事に黒焦げにした。そのままみさえに吸収。

 

 

残る怪獣はあと一体!

 

刹那「はぁーーーー!」

しんのすけマン「とりゃーーー!」

ババンバ・バン「がぁぁぁぁ!」

 

こちらでは刹那としんのすけマンが苦戦していた。エリマキ状の電磁フィールドのせいで攻撃が通らなかったからだ。刹那は一瞬の隙をついて電磁フィールドが開く前に尻尾を刺すことができたが、余計に怒らせてしまうだけだった。

 

刹那「一体どうすれば?」

しんのすけマン「んんんんん…… おっ そうだ!」

 

としんのすけマンは野原ひろしマンの靴下を息を止めながら、脱がし持っていってしまった。

 

刹那「しんのすけ? ! まさかっ!」

ババンバ・バン「がぁぁぁぁぁぁ!!」

しんのすけマン「そんな大声をあげるやつは父ちゃんの足の匂いをお見舞いするゾ!!」

 

靴下をババンバ・バンの鼻に投げ込み、匂いを嗅ぐババンバ・バン。すると

 

ババンバ・バン「*汗汗汗汗汗汗汗汗(汗出現音:びーにょん)!? ぐっぐぐぐぐぐぐ…… ぎやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

突然汗をダラダラにしたと思ったら、特大の叫び声を上げ、鼻を摘んで苦しみだした! そうだった! 野原ひろしの靴下は長年の仕事でつもりに積もった臭いがこびりつき、今やその臭さは凄い…否!! 地球崩壊級に恐ろしい臭さだったのだ!刹那とロックオンは野原家でその臭さを体験していたのでとても恐れていた。だがそのおかげで電磁フィールドが消えて丸裸となった。しんのすけマンはその先に黄色い球玉から光線を放ち吸収した。

 

しんのすけマン「おっおぉぉぉぉ〜〜〜」

 

何とも気持ちよさそうな顔をしながら。何とか全ての怪獣達を元に戻すことができ、全員一安心したその時!また繭が光だし、何か出てきた!今度のはかなりデカかった!

 

ドロドロドロドロドロドロ!

 

この怪獣は桃色で不定形な形をし、その体からはところどころ触手や目などがある不気味な姿をしていた。コイツはしんのすけ達が戦った怪獣の中では最強の怪獣「ゴロドロ」だった!

 

ゴロドロ「ぎあぁぁぁぁぁぁ!」

ロックオン「まだいたのか! これでも喰らえ!」

 

ロックオンはライフルを撃ったが、ゴロドロは体の形を変えて躱してしまった!ゴロドロは名前の通り泥のドロドロでゴムのように柔らかかった。そのため打撃は威力を吸収され、いくら撃っても体の形状を変えて躱し、周辺に被害を与えてしまうという厄介な怪獣だったのだ。コイツには野原家もだいぶ苦戦させられた。

 

刹那「一体どうすれば?」

ミライマン「私に任せてください」

しんのすけマン「ミライマン?」

ミライマン「んん! おお! おおおおおおおお!!」

しんのすけマン「お? お? おおお!?」

 

♪:野原家巨大化

突如しんのすけマンの黄色い玉が光出し、野原家とソレスタルビーング全員を飲み込んでしまった。光が晴れると

 

どん! どん! どどどどーーーん!

 

なんと全員、ガンダムやトレミーまでもが巨大化してしまったのだ!その内、野原家のメンバーはしんのすけ以外、元の姿に。

 

しんのすけマン「おお! オラ達またおっきくなったゾ! 刹那お兄ちゃん達も」

ミライマン「また怪獣達が力を貸してくれました」

刹那「まさか俺達まで!?」

ティエリア「一体なんだというのだこのデタラメな出来事ばかりだ!全く持って説明ができない!」

しんのすけマン「ティラミスお姉さん!」

ティエリア「ティラミス? 僕はティエリア・アーデ! それとお姉さんと言うな!」

しんのすけマン「正義の力にそんな難しいことは必要ないゾ!大切なのはみんなお助けするっていう強い心を持つことが大事なんだゾ!」

 

ティエリアはしんのすけの言葉に不思議に大事な何かを気づかせてくれたと感じた。

 

ティエリア「ありがとうしんのすけ。おかげで少しスッキリしたよ」

アレルヤ「凄い。ティエリアをあんな簡単に落ち着かせるなんて」

マリー「しんちゃんって本当に不思議な子」

ロックオン「まったくだ。刹那が心を開いた理由がよくわかる」

ひろし「そりゃそうだ。なんせ俺達の息子だからな!」

 

野原一家は本当に素晴らしい家族だった。

ちなみにしんのすけ以外が元の格好なのは、単にエネルギーが足りなかったからだ。だが

 

ひろし「俺たちはむしろ十分なくらいだぜ!」

みさえ「そうね! この格好の方が私達らしいわ!」

ひまわり「たやや!」

シロ「アン!」

 

刹那「沙慈・クロスロード、ドッキングを!」

沙慈「わかった刹那!」

 

ダブルオーとオーライザーが今ひとつとなった。

 

刹那「ダブルオーライザー、未来を切り開く!!」

 

今ここにダブルオーの真の姿が現れた!

そしてついに最終決戦が始まる!!

 

しんのすけマン「行くゾーーー!!」

一同「おおおおおお!!!!」

 

♪:巨大野原一家&ソレスタルビーングVSゴロドロ(巨大野原一家戦闘シーンBGM)

 

しんのすけマン「えい、えい! えい!」

刹那「いやーーーー!!」

 

しんのすけマンはゴロドロの本体の顔をなんだも殴りつける。刹那はドッキングしてパワーアップしたことでスピードが上がりGNソードⅡで避ける前に切り裂くことができた。つかさず捕まえ空に投げ、それをロックオンがライフルで燃やした。時間はかかるが奴を倒すにはそれしかなかった。

野原家も負けていなかった。

 

ひまわり「たややい! たやややややや!!」

シロ「アン! アン! あんうぅぅぅぅ!!」

 

ひまわりは得意の引っ掻き攻撃、シロは噛みつき攻撃でゴロドロの体も怯んでいた。

 

アレルヤ「ひまちゃんって本当にすごい赤ちゃんだね。シロも」

マリー「本当。でもやっぱりしんちゃんの妹とワンちゃんね。みんなを助けたいっていう優しいところが」

アレルヤ「うん。僕らも負けてられない!」

 

アレルヤとマリーもひまわりとシロに刺激され二人を援護しながら戦った。

 

みさえ「うおおおおおおお!! ジャンピングボンバーーーーーヒーーーーップ!!」

 

ぶにゃーーーーーーーーーーん!!

 

みさえの強烈なヒップが炸裂! そこには巨大な尻の跡が……

 

ロックオン「でかい」

みさえ「(ムカッ!!) 何ですって!? こんの〜〜〜!!」

ロックオン「えっ? みさえさん、ちょっと待っ… うわぁぁぁぁぁ!!」

 

ロックオンの言葉にみさえの怒りに触れケルディムにグリグリ攻撃を喰らわした!

 

ラッセ「すげー。ガンダムにグリグリするなんて初めて見たぜ」

スメラギ「それもそうだけど、ガンダムの装甲の硬さをモノともせずにするところはもっと凄いわね」

しんのすけマン「母ちゃんのグリグリ攻撃は世界最強だゾ」

 

たしかに。ちなみにトレミーはこれ以上侵食されないようにトランザムを使ってGNキャノンで牽制していた。

 

ひろし「よーーし、俺だって…ぐえ!!」

 

大黒柱として意気込むひろしだが、ゴロドロの触手攻撃一発で吹っ飛ばされた。

 

ティエリア「ひろしさん! よくも!! !? しまった!」

 

ティエリアはひろしを攻撃され怒り、不用意にビームサーベルで斬ろうとしたが、触手に絡め取られてしまった。そして気絶していたヒロシが目を覚ます。

 

ひろし「痛ってて。! ティエリアさん! くそぉ! ? おっ!」

 

と自分の足を見て何かを閃くと、ジャンプした。

 

ひろし「どりゃぁぁぁぁぁ!! ひろしーーあーし(足)の匂いキーーーーーックーーーーー!!」

ティエリア「!! ひろしさん、ちょっと待って! マスクのレンズがまだ…」

 

だが遅かった。

 

ぶにゅーん!

 

見事にティエリアに絡み付いた触手に命中した。しかし犠牲者も

 

ティエリア「ぐわぁぁぁぁぁ!! 臭い!!」

 

これはたまらなかった!何とかマスクのレンズを付けて大事には至らなかった。それはさておき、明らかにゴロドロの様子がおかしかった。体が濃い緑となり体の形状もおかしく苦しんでいるみたいだった。

 

ひろし「おっ!たしかな手応え。いや足応え! そりゃ!どうだどうだ」

 

連続攻撃にたまらず逃げるゴロドロの体。

 

しんのすけマン「おおっ さすが父ちゃんの足!」

ミライマン「思い出しました!奴の弱点は“臭い匂い”でした!」

しんのすけマン「おおっ オラも思い出したゾ!」

ミライマン「私に考えがあります。刹那さん、ティエリアさん力を貸して下さい」

刹那&ティエリア「?」

 

ミライマンが作戦のイメージをテレパシーで伝え、全員持ち場についた。

 

刹那「トランザム!! ううおおおおおおお!! おおおおおおおお!!」

 

ダブルオーライザーのスピードでゴロドロの本体の歯を全て斬り抜いた!

 

ティエリア「トランザム!!」

 

セラヴィーはトランザムによってパワーを上げ、ゴロドロの口が閉じないように開かせた。

 

刹那「今だ、しんのすけ!!」

しんのすけマン「ほい! ううう(ボン!) とう!!」

 

しんのすけマンはありったけのエネルギーを尻のオナラブーストに使い、ゴロドロの真上に

 

しんのすけ「とおおおおおおおおおお!!」

 

ブーストのエネルギーを全て使い落下! そしてゴロドロの口がしんのすけマンを挟むのを見計らいセラヴィーが手を離し、ゴロドロの口がしんのすけを挟むと

 

 

ぷぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!

 

 

見事なオナラでゴロドロが光出した。

 

ミライマン「しんのすけ君、今です!吸収してください」

しんのすけマン「ほーーい!」

 

そしてついにゴロドロがしんのすけマンに吸収された!

 

しんのすけマン「おっおおおお〜〜〜 」

 

あいも変わらず気持ちよさそうな描写。ついにゴロドロを倒した野原一家達。それと同時に繭が姿を消し、しんのすけ達も元に戻った。

 

ひろし「やったなしんのすけ!」

みさえ「しんちゃん!」

ひまわり「たいやい!」

シロ「アンアン!」

しんのすけマン「いや〜それほどでも〜」

刹那「しんのすけ、ありがとう」

しんのすけ「うん」

 

その後スメラギから連絡が。どうやらアロウズがこちらに向かって来ているそうだ。

 

刹那「お別れだ」

しんのすけマン「刹那お兄ちゃん」

刹那「大丈夫。また会えるさ」

 

そう言ってGN粒子のステルス機能で姿を消した。突然の別れに悲しむしんのすけ。野原家も残念がっていた。それからミライマンの力で家に戻らせてくれた。ミライマンは残念に思う野原家を見て何か決心をしたみたいだ。一体?

 

 

それから数時間後

 

○IBSA日本本社(トレミー内部)

 

ソレスタルビーングがいたということがバレたことでアロウズはお市に連絡をかけてきた。相手はアロウズの指揮官、アーバ・リント少佐。見るからに悪そうな顔をしていた。その隣には地球連邦結成以前から「戦術予報の天才」と呼ばれるカティ・マネキン大佐がいた。

 

リント「ですのでお市社長。以前の会議で仰った通り、ソレスタルビーングは我らの世界では最重要危険指定テロリストなのです。彼らはとても危険です。ですので即刻、彼らの引き渡しをお願いします」

 

お市の答えは

 

お市「申し訳ありません。それは出来ません」

 

笑顔でキッパリ断った。

 

リント「!!!? 私の話を聞いていませんでしたか!? 彼らは我々の世界では……!」

お市「それはあなた方の世界の話です。今の彼らは私達が保護している大切なお客様です。例え危険でも保護した以上、最後まで彼らを護らなければなりません。それに私が見ていれば、あなた達の言う“虐・殺”!などということはしないでしょうから」

 

お市の言っていることは理にかなっていたことでリントは何も言い返せなかった。おまけにアロウズの内部事情に突き刺さる言葉も突き刺さりますます不利となった。

 

カティ「(初めてアーバ・リントに会うのに、彼女は全く彼に臆していない。というより反対にこちらを押し込んでいる。あの若さでここまでのことを読み尽くして相手をねじ伏せる度胸と戦術の高さ、やはり彼女は侮れない)」

お市「ですので、どうかここはお引き取りをお願いします」

リント「後悔致しますよ!」

お市「その言葉そっくりそのまま……お返しします!!」

リント「!!?」

 

突如怒り声になるお市。

 

お市「私はアロウズが大ッッッッキライです!あなた方が裏で何をしているのか承知です。ですが条約の中で証拠もなしに露見することはできません。ですがいつか、必ずあなた方の裏を掴み、あなた方を壊滅させてみせます!ですが私は戦争は致しません!この世界の最大にして最高の勝負! “バトルスピリッツ”によって!! あなた方ももし言いたいことがあるなら、バトルスピリッツで勝負をしてきなさい! 私達は逃げも隠れもしません!!」

 

お市の強烈な宣戦布告にたじろぐアーバ・リント。そこはカティ・マネキンが

 

カティ「お市社長、私はアロウズ所属カティ・マネキンと申します。先程は申し訳ございません。こちらがあまりにも無礼でした。ここは私に免じてお許し願いたい」

 

カティの潔い謝罪にお市は笑顔に戻り許した。

 

お市「アロウズの中にもあなたのような方がいて嬉しいです」

カティ「いえ」

お市「カティさんでしたね。あなたのことはよく聞きます。いつか貴方とお茶でもして話したいです」

カティ「勿体なきお言葉です。それと」

お市「?」

カティ「先程は貴方の仰ることはもっともな事です。ですので私達もあなた達の世界のルールに従います。あなた達の“バトルスピリッツ”で!」

お市「望むところです」

 

2人の女が火花を散らし合った。それから通信が切れた。お市は気が抜けたのか息を大きく吐いた。

 

スメラギ「本当によかったのでしょうか? あんなことを言って?」

お市「構いません。初めてあなた達と会った時、あなた方は正しいことをしてると感じました。それをあんな弾圧行為を平気でやる人達のところに引き渡すなんてとんでもありません!皆様は最後まで私達が守ってみせます」

刹那「お市……ありがとう」

お市「いいのですよ刹那さん。それよりしんのすけ君とあんな別れ方でよかったんでしょうか?」

刹那「いいんだ。彼らにこれ以上、俺たちの戦いに巻き込むわけには……」

 

と言いきる刹那に近づく黒い影が……

 

???「ふぅ〜〜 」

刹那「がひっ!?」

 

突如耳に息を吹きかけられる刹那!後ろを振り向くと

 

刹那「!?」

しんのすけ「よっ!」

ソレスタルビーング&「しんのすけ!? しんちゃん!? しんのすけくん!?」

 

何とそこにはしんのすけがいた!! おまけにその一家まで!

 

しんのすけ「んんん〜  やっぱり刹那お兄ちゃんの耳ってか・ん・み 」

ティエリア「どっどうやってここへ!?」

しんのすけ「あっち」

 

しんのすけが指差す方向はトレミーの空き部屋だ。その扉が光っていた。触ろうとすると腕は突き抜け、顔を入れてみると何かにぶつかった。正体は掛け軸。掛け軸をどかせると、そこは野原家の居間だった!

話によればミライマンが寂しそうにする野原一家のために自らの力とを使って掛け軸の裏とトレミーの次元を繋げてくれたらしかった。それを手伝ってくれたのがあの繭の正体でかつてしんのすけ達が最後に戦ったしんのすけマンに似たニセしんのすけマン。今回の事件のお詫びとして協力してくれたのだった。ミライマンはその後帰ったが、また何かあったら力を貸してくれると伝えていた。

 

お市「そういうことでしたか」

ティエリア「もう何でもありだな」

刹那「しんのすけ、すまない。あんな別れ方をして」

しんのすけ「平気だゾ。こうやってまた会えたんだから」

刹那「しんのすけ」

 

しんのすけ「やっぱりイオリアおじさんの言ってたとおり刹那お兄ちゃん達はいい人だったゾ」

刹那「ありが… えっ!?」

スメラギ「イオリアおじさん?」

ひろし「えへへ。実はあなた達が言ってたイオリアさん、俺達会ったことがあるんです」

 

とんでもないことを聞いて全員驚いた!!一体どういう?

 

話によれば数ヶ月前の日曜日に路頭に迷ってる片眼鏡をかけた男性すなわちイオリア・シュヘンベルグがいたのだ。そんな彼はしんのすけと会って話をしていくうちにその男性と意気投合して家にまで招待した。みさえ達もイオリアとすぐに仲良くなって、夜にはパーティーまで開いて楽しんだんだった。その内に不安も無くなったのかソレスタルビーングのことや自分が目指している戦争根絶について、そしてそれを行うべきなのかという悩みも話していたのだ。もちろん野原家は冗談だろうと思っていたみたいだが、しんのすけは話を聞いて大事と思うならやるべきだと答えてくれたのだ。

 

イオリア「野原家の皆さん、ありがとうございます。平和というものが何なのかがよくわかりました。おかげで私の悩みもあなた達と出会えて断ち切ることもできました。本当に感謝します。しんのすけ君、君の事は決して忘れない。いつかきっと私の同志達が君に出会う日が来るだろう。その時は是非とも助けになって欲しい」

しんのすけ「ブッラジャ〜!」

 

そうしてイオリアは帰っていったというわけだった。これを聞いて刹那達も驚くばかりだった。

 

スメラギ「まさかイオリア・シュヘンベルグが異世界に転移していたなんて」

ティエリア「僕も初耳だ。ヴェーダにもそんなデータはなかった」

刹那「あぁ。だがイオリア・シュヘンベルグが何故世界から争いを無くそうとしたのかが少し解った気がする。しんのすけという出会いがあったからだ」

 

刹那の言葉に納得するソレスタルビーング。

 

みさえ「それじゃせっかくこうしてまた会えたんだから、みんなご飯にしましょ」

お市「そうですね」

刹那「ならすぐに携帯食料を」

みさえ「そんなもの食べてたの? いいこと! こんな食事なんて普通にしちゃダメよ!私が全部作るから任せてて」

スメラギ「あっはい」

 

みさえの強引な言葉に逆らえなかった。

 

それで全員、野原家でご飯を食べることにした。準備ができ先に座ると、並べられていたのはごく一般にある食事だった。トレミーのメンバー全員にメカニックのイアンも呼ばれた。

 

みさえ「では……いただきます」

一同「いただきます!」

 

野原家とソレスタルビーングの楽しい食事が始まった。テレビを見ながら。

 

刹那「…… ! うまい!」

 

とせくせくご飯が進む刹那。ティエリア達も同じだった。刹那達は紛争地域や人体実験施設などでちゃんとした食事がほとんどなく、ゆっくりと箸を使って食べられなかったはず。だからよほど美味しかったのだろう。さらには涙まで流して。

 

 

刹那「みさえさん、ありがとうございます。こんな美味いご飯を食べさせてくれて本当に感謝します」

みさえ「そっそんな〜。ほほほほほっ。そんな泣くほどだなんて」

しんのすけ「そうそう。これ昨日の残りモンだし」

みさえ「  一言多い!!」

しんのすけ「おおお! 出たな、“ヨーカイケチケチケツデカおばば!!」

みさえ「何ぃぃぃぃぃ(ムカッ!!)」

 

2人の追いかけっこが始まった。一方ひろしはイアンと酔っ払って、意気投合していた。

 

ひろし「だはははは! いきますねイアンさん!」

イアン「ははははは! ひろしさんこそ!」

ひろし「それにしても驚きました。ミレイナちゃんがイアンさんの娘だったとは。全然似てなかったんで」

イアン「うちの娘は母親似でね。俺の妻は美人ですよ」

ひろし「でしょうね〜〜。そちらが天ならうちは地。これが本当の天と地の差! だはははは!」

 

その言葉に反応したみさえは捕まえたしんのすけを連れ、とてつもなく怖い顔になって

 

ひろし「だぁぁぁ! みさえ早まるな!」

ひろし&しんのすけ「ひぃぃぃぃぃぃ〜〜〜」

 

グリグリグリグリ!!

 

ロックオン「ははははは! こりゃまたすげぇな」

ティエリア「これ程派手な家族は他にいないな」

みさえ「あっそうだ! ロックオンさん。あなたさっき、あたしのお尻を「デカい」って言ってたわね?」

ロックオン「!!」

みさえ「ロボットにはやったけど、やっぱり本人にやらないとね」

ロックオン「いや、あれはその…… ハロ…ってあれ? ハロ! ハロ!」

 

とっくに逃げた後。書き置きを残して。内容は「ロックオン、自業自得!ロックオン、自業自得!」だそうだ。

今度はロックオンの追いかけっこだ! おまけにティエリアにぶつかり酒を頭に被らせられティエリアにまで追いかけられることになった!そして見事捕まり、みさえからグリグリ攻撃、酔ったティエリアからコブラツイストを喰らった。

 

しんのすけはその間にミレイナとフェルト、アニュー、お市をナンパ。

 

しんのすけ「お嬢さん達。オラと一緒に、楽しいところ行かない?」

ミレイナ「しんちゃん、大人っぽい」

お市「こんな小さな子にナンパされるなんて世界は広いです」

アニュー「ふふっ どこへ連れてってくれる?」

フェルト「しんちゃんって本当に女の人に優しいわね」

しんのすけ「オラはプライボーイだから」

沙慈「しんちゃん、それを言うなら“プレイボーイ”だと思う」

しんのすけ「いや〜それほどでも〜」

沙慈「いや、それ褒めてないから」

 

 

しんのすけのマイペースなところに笑顔を見せる沙慈。そんなしんのすけに笑う女性陣。一方スメラギとみさえは飲み過ぎで酔っていた。

 

みさえ「てやんでい! あらしのどこがおばさんらんらよぅ!!」

スメラギ「そうよ! あらしたちだってまらまら若いろよ〜!!」

 

と酔いながら変な踊りまで始めた。アレルヤとマリーはひまわりに振り回されていたが、2人は満足そうな顔だった。一方外ではシロがハロと遊んでいた。

 

ハロ「シロ! シロ!」

シロ「アン! アン!」

 

シロはわたあめになってハロと一緒に転がって遊んで、仲良しになった。それで家の中に入ることを許され、ハロの上にシロが後ろ片足で立つという芸でさらに笑いが増え、まさに笑いのオンパレードだった。刹那もそんな中で、ついに普段見ることのできない“笑う”ところを見せたのだ!

みんなそれを喜んでさらに楽しくなった。

 

それからしばらくして刹那はベランダの外で座って空を見上げていた。そこへしんのすけが

 

しんのすけ「刹那お兄ちゃん、楽しかった?」

刹那「勿論だ。こんなに楽しいって感じは今までなかった。俺には仲間はいたが本当の気持ちを伝えられる人はほとんどいない」

しんのすけ「ふーん」

 

刹那は過去にある人物によって家族を殺させるような緊張状態に陥ったこともあり、楽しいという感情や家族というのがどういうものか知らなかった。

 

刹那「だがお前達と出会えた事で素晴らしいものだってわかった。しんのすけ、ありがとう」

しんのすけ「いや〜それほどでも〜。おっそうだ!」

刹那「?」

しんのすけ「刹那お兄ちゃんとソリビーンズのみんなを春日部防衛隊特別隊員、野原一家の一員にしてあげるゾ! 刹那お兄ちゃんは1人じゃないゾ!困った時はお助けするゾ!お兄ちゃん達が出るって言うバトルスパッツ大会にオラも出て、“皿洗うズ”と戦ってやるゾ!」

刹那「…………!?」

 

しんのすけの言葉に刹那は涙した。

 

刹那「ありがとうしんのすけ。けどこの戦いは俺たちの問題なんだ。それをお前が」

しんのすけ「さっきも言ったゾ!もう刹那お兄ちゃん達はオラ達の大事な仲間で家族だゾ!だから何と言おうとオラは戦うゾ!!」

 

その言葉に刹那は嬉しかった。

 

お市「どうやら止めても無駄なようですね」

 

とお市と全員が出てきた。

 

ひろし「しんのすけの言う通りですよ刹那さん」

みさえ「こう決めたらしんのすけは止まらないから。無論、私たちも同じだけど」

ひまわり「たや」

シロ「アン!」

ロックオン「完敗だなこりゃ」

アレルヤ「らしいね」

ティエリア「あぁ」

スメラギ「それじゃ私達も頑張らないとね。確かに味方は揃ったけど逆に言えばライバルも増えたことだし」

刹那「そうだな。しんのすけ、本当にありがとう。けどバトルスピリッツはいつかは俺たちと戦うことになるだろう。その時は負けないぞ」

しんのすけ「ぶっらじゃー! それじゃ最後にみんなで!」

 

しんのすけ「野原一家&ソリビーンズ!! ファイヤーーーー!!」

野原一家「ファイヤーーーー(たやーー! あうーーー!)!!」

ソレスタルビーング&お市「ファイヤーーーー!!」

 

熱い叫び声がさらに響いた!

 

刹那「しんのすけ。一つ言い忘れたが、俺たちはソレスタルビーングで敵はアロウズだ」

しんのすけ「そうとも言う〜」

 

と笑いで終わった。それを覗くインセクティコン。

 

 

○大六天魔王の城

 

政宗「ソレスタルビーングに野原一家か。ギラギラギラ。こりゃまた面白い奴らが出てきたな。こりゃ激しさが増すな」

 

政宗はアブレラに連絡を送る。

 

政宗「どうだアブレラ? ドクターの研究は?」

アブレラ「はい。今のところは順調のようです」

政宗「そうか。つまりもう少しで何か起こるな」

アブレラ「えぇ、おそらくそろそろ」

政宗「まぁいいさ。それが楽しみだからな」

 

と言って通信を切る。

 

政宗「ギラギラギラ。幸村、次はこちらから刺客を送るから待ってな」

 

○大六天魔王の城内部の研究所

 

ばちっ! ばちばちばちばち!

 

???「来た!来た! 北は南の反対ゾ〜〜イ!!」

 

 

♪:クレヨンしんちゃんアイキャッチ(1996〜2002年)

しんのすけ「じゃあ。バイバイバ〜〜イ」

ひまわり「たいやいやいや〜〜い」

シロ「あんあんあ〜〜ん」




ついに書けました!! 長すぎる内容ですが、ずっと書きたかった内容です。それでつい一つにまとめてしまいました。

しんのすけ(CV. 矢島 晶子さん)
野原ひろし(CV. 藤原啓治さん)
園長先生(CV. 納谷六朗さん) です。今までの声も一番名残のある声優です。これからもやっていきます。あとBGMや挿入歌も見当たらないところは皆さんの想像でよろしくお願いします。

ムカッはアニメのムカムカのマークを表しています。マークを入れても本記事では出なかったので
汗も同じです

次回は政宗が自ら刺客を送る回です。皆さんよろしくお願いします。
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