バトルスピリッツ烈火魂 グランウォーズ‼️ 作:キャプテンK
魔界2日目
1日目はロイヤル・ワンの寝室で一夜を過ごす。光主達に興味持ちすぎの生徒達が通せんぼし帰れなかったからだ。
ダン達は食堂で食事を済まし、入間達と合流。朝礼後、授業が始まる。
カルエゴ「昨日は魔歴や基本講座などの座学をメインにしたが、今回から本格的に魔術についての講義を受けてもらう。精々腰を抜かしたり、絶叫を上げるがいい」
なんとも笑いながら嫌味たらしく忠告するカルエゴ
魔ゐ「陰湿」
剣蔵「陰湿クラッキーさんです」
クラッキー「僕はあんな陰湿じゃない!」
ところ変わって移動授業初の講座は魔生物学。入間達はすでに受けたことがあるので別授業に
スージー「ふい よくいらっしゃいました。ここでは魔生物、私のは魔植物についてを学んでもらいます」
MN「ストラス・スージー バビルス魔生物学教師 魔植物の知識と使役に関してはバビルスでもトップクラスの『植物の母』である」
スージー「魔界の植物は人間界と違い、魔力を有し生き残る為に様々な進化を遂げています。悪魔を食べたり、傷を癒したり、騙したりなどその種類は数え切れません」
剣蔵と魔ゐは彼女の授業を熱心に聞いていた。剣蔵は緑属性使いとしての血が疼くのかもしれない。魔ゐは花の話に特に興味を持っていた
魔ゐ「本当にすごいです。それにこの花、とても綺麗です」
スージー「ふい 魔界の花を気に入ってもらえて嬉しいです」
剣蔵「こんなにもユニークな植物は見たことがありません。僕もガーデニングをしているのですごく興味が沸きます」
スージー「それはそれは。どんな植物を育てているのか見てみたいです、ふい」
それでは今度はあなた達が花を咲かせる番です」
魔ゐ「花を咲かせる?」
スージーは何やら芽が出た鉢を持ってくる。
スージー「魔界の植物には魔力があるとおっしゃいましたね? 私達悪魔はこの芽に魔力を送ることで自分の想像した花を咲かせることができるんです。こんな風に クワンクワン」
と芽に魔力を与えると、見事な花が咲いた!
ダン「すごい!」
クラッキー「なるほど。魔力を与えて成長を早めているのか」
バローネ「そして自分の頭の中で浮かんだものが形となる。興味深い」
剣蔵「でも僕らには魔力が」
スージー「心配いりません。あなた方はすでに魔力を宿しています」
ダン達「?」
MN「解説しよう。実は人間界と繋がったことにより、魔法の世界と魔界の魔力が人間界に流れ込んでしまった。それにより知らないうちに馬神弾の他にも魔力を手に入れた人間達が出てしまったのだ」
魔ゐ「なるほど。だからここに来てから体に変な違和感があったわけね」
剣蔵「だったらものは試しです。早速やってみます」
剣蔵が苗に手を当て
剣蔵「クワンクワン」
なんと剣王獣ビャクガロウの顔のような花が咲いた!
剣蔵「やった! 僕の想像してた通りにできた!」
スージー「すごいです! いきなりこんなにも上手くできるなんて!やっぱりあなたは見どころがあります、ふい」
剣蔵「いえ そんな はははっ」
スージーは剣蔵に抱きついて頭を撫でる。よほど剣蔵のことが気に入ったらしい。
魔ゐ達も負けじと苗に魔術をかける。
クラッキーの花は天使の羽のような花びらをつけた黄色いマーガレット、魔ゐは赤と紫の竜が向かい合い、ハートの形を思わせる美しい花、バローネは自身の友を思わせる白銀の花。
スージー「ふい どれもこれも素晴らしい花ですね」
褒められていた中でダンだけがまだ考え中だった。
ダン「(花か 俺は花とか考えたこともないからなぁ。一体何に…!)」
と何かを思いつくダン。
ダン「クワン…クワン!」
ダンが魔術をかけるとその苗は眩しい光をあげる。光が晴れると
魔ゐ「! それって」
ダンの手にはそれはもう美しい白と緑のバラが咲いていた。しかも鉢だけでなく、周りの植物にも咲き誇っていた。
ダン「花のことを考えてたらこれを思い出してな」
それを見たスージーは
スージー「ふい!? 何ですかこの花は!? こんなにも美しい花は見たことがありません!!」
ダン「これは俺達の世界に咲いている花です。普通に咲いてるものですが、俺たちにとっては大事な…とても大事な…花なんです」
魔ゐ「ダン…」
この花はダンにとってそれは大切な花だった。それはもう大切な……
その後も授業は続いた。
モモノキの魔術授業ではバローネが的確な指摘にモノノキは少し戸惑う。どちらが教えているのか。
クラッキー「こらこらバローネ。そんなに押し込んだら可哀想だよ。申し訳ありませんモノノキ先生」
モノノキ「(どきんっ!) めっ滅相もありません!」
クラッキーに声をかけられると顔を赤める。
次は使い魔学。担当教師は…
ロビン「いや〜 伝説の戦士に伝説の魔物が使い魔になるなんて凄すぎますよ〜! 僕も張り切っちゃうな〜!」
彼の名はバルサ・ロビン。バビルスではまだ新任教師だった。にも関わらず、緊張するどころかテンション上げまくりで逆にダン達が困り果てていた。
だが授業の方はしっかりしていて使い魔にそれぞれ名前をつけることとなる。
剣蔵は“シロ”。なんともシンプルすぎるがフォレストファング自身は非常に気に入っていた。クラッキーは“ソフィ”と、魔ゐは“セイバー” と、バローネは“アルテイシア”と名付けた。最後にダンはあえてアクノロギアの名前を変えずにいた。アクノロギアこそが本当の名という理由で
この次がマルバス・マーチ先生という教師の授業だった。しかしなんとその授業は拷問学。これには流石のダン達、特に剣蔵とクラッキーはビビっていた。
マーチ「はーい では拷問を始めま〜す」
ダン達「………」
その阿鼻叫喚な光景に言葉を失うが、おかげで拷問にはこんなものがあるんだと意外な興味も湧いた。
その後も授業は続いていよいよ今日最後の授業が始まる。
魔ゐ「最後の授業は、空想生物学? 担当教師はバラム・シチロウ」
剣蔵「バラムってもしかしてマギサにペコペコしてたあの怖そうな先生じゃないでしょうか?」
教室に入ると誰もいない。
クラッキー「あれ? 誰もいない」
剣蔵「休講でしょうか?」
魔ゐ「おかしいわね?」
ダン「俺バラム教諭の授業受けてみたかったのに」
バローネ「あぁ 科目はともかく奴自身には俺も興味がある」
残念がっているとダンとバローネが蔦に巻き取られ釣り上げられる!
ダン「!?」
バローネ「なんだこれは!?」
♪:バラム・シチロウ
よく見ると上には無数の蔦に巻き取られた生徒達がいた!
バラム「嬉しいなぁ 伝説の戦士が僕の授業を受けてみたいと言ってくれるなんて光栄だよ」
ダン「!?」
クラッキー「ダン! うわっ!」
剣蔵「ああああっ」
魔ゐ「ちょちょっと!」
クラッキー達も捕まった。
バラムは床に下り
バラム「はい、では…」
ダン達「!」
バラム「授業を始めます」
MN「体はデカく、足はワシ、植物を思わせる襟をした服、そしてめちゃくちゃ怖いマスクを被った男こそ、悪魔学校バビルス空想生物学教師“ 守護の白鴉(ガーゴイル)”バラム・シチロウ ランク8である」
蔦に巻き付かれたまま席に座るダン達と生徒達。
バラム「空想生物学は想像力を向上させる。なにせ空想上の生物を思い浮かべ研究するのだから」
ダン「わっ」
バラム「魔界においても未踏の地は数多く存在する。だから今もどこかに新種の生物がいる可能性もある」
ダン「うううう」
ダンの頭を撫でながら講義を続けるバラム教諭。クラッキーやバローネまで
バローネ「何なんだあの男は?」
剣蔵「僕達の頭をまるで猫を撫でるかのように」
悪魔学生「あれがバラム先生のスキンシップなんですよ」
ダン達「スキンシップ?」
MN「バラム教諭は生物が大好きで、触らずにはいられなくなる。それが彼の“触り癖(スキンシップ)”である」
魔ゐ「なるほど。マギサがキツめに説教するはずだわ。人間界で特に女性にやったら確実に変態だから」
悪魔学生「おまけに気に入った生徒を攫って、実験三昧してるとか」
それを聞いて剣蔵とクラッキーは震える。しかしダン達はそんな風には見えなかったらしい。
バラム「では、今日は人間界の空想生物について研究しよう。まず最初の生物は“犬”だ」
ダン「?」
バラム「この3種の犬の振り分けが分かるかい?」
どんな空想生物かと思ったら犬だった。ダン達は全然簡単だと思ったが周りの悪魔達は分からないのか悩んでいた。
剣蔵「あのー…それってもしかして、柴犬にシェパード、ドーベルマンではないでしょうか?」
バラム「正解! 流石に人間の皆さんには簡単すぎたね。なぜこんな問題を出したのかというと、君達の世界と僕達の世界の生物はいくつか違いがあるからそれを教えるためなんだ。魔界の環境は人間界よりも過酷で常に死と隣り合わせ。だから羽を生やし、大型化していたり、凶暴性を高めるという進化を果たしていったんだ」
クラッキー「なるほど。確かにこの環境ならどんな生物も強くなりそうだ」
バラム「うん。君達からしたら普通の生物だろうけど、僕達には本当に珍しい生物だからね。僕達の世界に比べて平和そうだからこちらより弱いかもしれないけど、彼らも必死に生きている。その命の連鎖からはとても美しさを感じる、だから興味が尽きないよ」
こうして聞いていると、バラムは本当に命を大切にしているんだなぁと思えてきた。
魔ゐ「それにしても生物もそうだけど、私達の知ってる悪魔や魔物とは伝承や姿が少し違うのね」
バラム「えっ? 僕達の名前が人間界に?」
クラッキー「まぁそうですね。例えばあなたはガーゴイルでしたね。僕達の世界ではこんな風になってるんです」
バラム「!!」
バラムはクラッキーのiPhoneの画像を見て驚く。ガーゴイルは怪物の形をした雨どい(排水口)や魔除けの石像として教会に建てられたり、彫刻として家に置かれたりしていた。映画などでは人を襲う怪物や砦を守る番人という形で。しかもその姿は地域によって変わっていたりなどもしていた。
バラム「すごい…僕らガーゴイルがこんな形で人間達に言い伝えられていたのか。うんうん すごいよ!」
クラッキー「まあね。こう言った悪魔達の多くは人を襲ったり、恐怖の象徴として恐れられてきましたから。けど中にはその姿に魅了される人間もいて、その悪魔達の姿を自分で想像し、芸術品にする。そしてそれを生み出すために何十年も懸け、中には人生の全てを捧げた偉人もいるんです」
バラム「すごい!やっぱり人間ってすごいね!様々な想像力を重ねてそんなに素晴らしい物を生み出すなんて!しかもそんな何十年も懸けるなんて僕ら悪魔では想像ができなかったよ。何せ多くの悪魔は集中力が無くてすぐ飽きてしまうから」
ダン「けど彼らも必死にやれば自然に集中できると思います。俺達は姿や寿命、力こそ違うけど、共通してることがあります」
バラム「それは何だい?」
ダン「心があることです。それがあればどんなことだって出来ると俺は信じているんです」
バラム「!! 拍手:パチパチパチパチパチパチ!!」
悪魔学生達「拍手:パチパチパチパチパチパチ!!」
バラム「素晴らしい!素晴らしい事を言ってくれたよ馬神ダンくん!そんな嬉しい事を言ってくれて僕は感動してるよ」
ダン「いえ、俺は俺としての答えを言ったまでです。さっき先生が俺たちの世界の生物も必死に生きているって言葉に俺も共感しました。古代の生物もそうやって生きてきたから」
バラム「古代の生物?」
ダン「恐竜です」
バラム「キョウリュウ? 聞いたこともない生物だな」
流石のバラムも恐竜のことは知らなかった。そこでダン達は教卓で恐竜について自分たちの知る限りのことを教えることにした。
数十分後
剣蔵「とまあ、6500万年前、私達の世界には世界最強の生物である恐竜が地上を支配していたというわけです」
悪魔学生達「すげー! カッコよすぎじゃない こんな生物が人間界にいたなんて 可愛い恐竜もいたわ ドラゴンに見えた!」
となかなかの人気を博した。いくらダン達(ほぼ剣蔵と魔ゐ、クラッキーによる説明だがw)に教えてもらったとはいえ。
MN「悪魔は珍しいものや刺激のあることには敏感なのだ」
バラム「こんな生物が人間界に生息していたなんて知らなかったよ!この子は鎧のような甲羅をつけてて、こっちの子は群れと見事な連携で足の鋭い鉤爪で狩りを、そしてあっちの子は恐ろしくも美しい鋭い牙を持っている!どの子もみんな素晴らしいよ!! 恐竜か〜!!」
バラムはもう興奮気味だった。そんなバラムにダン達は
ダン「先生 恐竜、見てみたいですか?」
バラム「えっ? そりゃもちろん! でもすでに滅びてしまったんでしょ? 残念だけど…」
ダン「見せてあげますよ」
バラム「えっ? それってどういう… 」
ガチっ
バラム「ん? 何してるの?」
ダンと魔ゐとバローネの3人はダイナバスターを装着し、恐竜カードを装填。そして
ガッツ「ぐわっ」
メーテル「くうう」
セレーネ「かああうう」
バラム「!!? こっこれは…まさか…!? きょ…きょう…りゅう」
ダン「はい。俺たちの相棒恐竜です。メガロサウルスのガッツ」
魔ゐ「マイアサウラのメーテル」
バローネ「シンラプトルのセレーナだ」
バラム「……………」
とこん
一同「!!」
あまりの衝撃なことに固まったまま気絶してしまった。でもすぐ目を覚まして
バラム「なんて素晴らしい日なんだ!! 滅んだとされた恐竜をこの目で見られるなんて!!」
バラムは興奮が止まらなかった。そして触り癖でメーテルやセレーネを触りまくった。もちろんメーテル達の機嫌を損ねないように。そんなバラムにメーテル達は嫌がることなく触らせてくれた。というよりもあまりの突然なことに固まっていた笑
バラム「なるほどなるほど!表皮はまるでトカゲの鱗のよう、だが羽毛を生やしているところから鳥から進化した感じだ。おまけに他の生物と共通はするけど微妙に違った骨格のおかげでより動きやすくするように進化してるんだね。実に興味深いよ」
そしてガッツにも目を光らせて触ろうとすると
ガッツ「ぐわっ!」
バラム「? こっこれは!」
何とバラムが浮いてしまった!
悪魔学生達「バラム先生が浮いちまった! どうなってるの?」
クラッキー「What's ?」
ダン「こらガッツ! すぐに先生の重力を元に戻すんだ」
バラム「えっ!? その子は重力を操れるのかい!?」
そう。これがガッツのメガロサウルの力である。ガッツはバラムの重力を解除する。
バラム「またも新たな発見ができた!!恐竜にはこんな力を持っているんだね!凄い!凄すぎる!!」
魔ゐ「いえ、その…この子達は私達の世界の恐竜とは違うんです」
バラム「?」
ダン達はガッツ達が別世界の地球から来て、その世界で石板の力によってそれぞれに合った属性を手に入れ進化したと説明した。
バラム「なるほど。君達はその石板の力を使ってこの子達をカードにしたり、実体化させているというわけか。それにしても別世界とはいえ、こんな進化をする生物が古代にいたなんて、やはり生物は面白い!そして美しい」
ダン「俺もそう思います。バトスピのスピリット達も生きていくために戦い、そして仲間を作り生きていく。命あるものはみんな素晴らしいです」
バラム「うん。それとガッツ君にみんな、驚かせてごめんね。君たちのような素晴らしい生物に出会えて興奮しちゃったんだ。許してくれるかい?」
ガッツ達「ぐわっ♪」
ガッツ達はバラムに抱きついて戯れてきた。それに大満足するバラム。
すっかり意気投合するダンとバラム。それから他の生徒達もガッツ達の観察をし、講義が終了した後、バラムからバラム専用部屋に招かられるダン達
バラム「みんな今日は僕の講義を受けてくれたことと新しい発見をさせてくれた事を深く感謝しているよ。本当にありがとう」
剣蔵「とんでもありません。こちらこそ感謝しています」
魔ゐ「魔界の生物についていろんなことを教えてくれましたから」
クラッキー「地球の生物とはまた違った美しさを感じられた」
バローネ「俺としてもこの世界の生物なかなか気に入ったぞ」
ダン「バラム先生、この度の講義本当にありがとうございました」
バラム「ありがとう」
二人は感謝を込めて握手した。そこへ
入間「失礼します」
入間がやってきた。バラムから呼び出しを受けたらしい
ダン「先生、どうして入間を?」
バラム「話しておかないと思って。彼は君達と同じ人間だから」
ダン達「!?」
今、バラムが入間を人間と! 魔ゐ達は驚愕して何とか誤魔化そうとするが
入間「ああ皆さん大丈夫です。バラム先生は僕が人間である事を知ってますから」
ダン「えっ?」
MN「解説しよう。入間がバラムの初授業を受けた時に彼の人間性から気を許して自ら人間である事を告白してしまった。それを聞いて驚きを隠せなかったが、事実を受け入れてくれた。だがあまりの気の緩さと生物としての甘さを厳しく追求され、入間はこっぴどく叱られた。その後バラムから数多くのフォローを受けて仲良くなったというわけだった。ちなみに入間が人間である事を知っているのは、バラムとサリバン、オペラ、そしてもう一人の5人だけ」
バラム「君達もすでにサリバン様から聞いてたと思ったけど、僕からも伝えておくべきだと思ってね」
ダン「そうだったんですか。心配いりません。入間が人間であることは誰にも言うつもりはありません。俺達はもう仲間だからな」
入間「ダンさん…」
もちろん魔ゐ達も同じだった。
バラム「うんうん。入間くんいい仲間に出会えてよかったね」
入間「はい! あっそうだ。みなさん、この後一緒に来て欲しいところがあるっておじいちゃんとマギサさんから連絡があったんです」
ダン「サリバンさんとマギサが?」
そして放課後、何やら校門前にSDらしき悪魔が馬車で入間を除いたダン達を迎えにやってきた。
着いた場所はなんと!
○魔界塔(バベル)
ダン達は息を呑む。ここは魔界の中でもかなりすごい場所だと肌で感じた。
塔に入り、665階に着くと扉の前にマギサが待機していた。
マギサ「みんなよく来たわね」
ダン「マギサ、今日は一体?」
マギサ「実は13冠の方々が昨日からのあなた達の活躍を見て、是非とも会いたいと申されてね。それでみんなを紹介しようと思って」
MN「13冠 それは魔界で代表する13人の高位悪魔の組織。魔王を含めた魔界最強の13人である。彼らの強さはそれぞれ魔王に勝るとも劣らない実力を誇り、人望と信頼も厚く多くの悪魔達から敬れていた」
扉が開かれると、とてつもない魔力がダン達を覆い、あのバローネでさえ震えさせた
13冠達「よくぞ来てくれた…コアの光主達よ」
魔ゐ「ランク5(ヘー) 紫ノ宮魔ゐ」
クラッキー「ランク5(へー) クラッキー・レイ」
剣蔵「ランク6(ヴァウ) 兵藤剣蔵」
バローネ「ランク7(ザイン) バローネ」
ダン「ランク9(テト) 馬神弾」
コアの光主&バローネ「13冠にご拝謁賜ること、深く光栄にございます!!」
全員、13冠の圧に圧倒されながらも、何とか気を保ち礼式に沿って左手を地面につき頭を垂れて挨拶をした。
ベルゼビュート「いやいやすまない。君たちのことを試させてしまって」
パイモン「いくらマギサ殿が認めた言うてたども、この目ではっきり見るまでは信じられんかったもんだべな」
アンリ「しかし よく我々の圧に耐えて挨拶ができたものだ。見事だったよ」
アスタロウ「魔界の兄弟世界グラン・ロロを救っただけのことはありますな」
アムリリス「可愛いわ〜♡」
バール「ふっ 今だに驚きを隠せないぜ。こんなガキ共がグラン・ロロを救っちまうとは (途轍もねぇ力じゃねぇか。本当にガキかよ?)」
アマイモン「おまけに伝説の魔物や魔剣に懐かれちまうなんてな」
ベヘモルト「いやはや、こんなめでたいことが起こるなんて長生きはするもんですな。あむっ」
マギサ「食王ベヘモルト様!? いらしていたのですか?」
バール「あぁ どうやら最近食うもんが減ってきたからダイエットしようとしてたら悪周期にかかりそうだったから、誰も寄りつかない場所で1人で抑えていたらしい。そこを偶然この方が見つけて連れてきてくれたんだ」
マギサ「この方? なっ!? あなたは…」
???「久しぶりねマギーちゃん♡」
マギサ「アムドゥスキアス・ポロ様!!」
剣蔵「アムドゥスキアスですって!?」
アム「?」
バローネ「知ってるのか?」
剣蔵「人間界ではトランペットなどの楽器を奏でることに優れ、人間達に楽器の使い方や楽しさを教えたと言い伝えられている悪魔ですよ」
ポロちゃん「あら〜♡私のことが人間達に知られていたなんて〜。だったら話は早いわね。そう!私は元13冠にしてデルキラ様と愛を誓い合った“アムドゥスキアス・ポロちゃん”! ポロちゃんって呼んでね♡」
なんとも癖が一口も二口もある悪魔だった。
MN「アムドゥスキアス・ポロ 元13冠 別称:音魔 かつて消失の魔王デルキラに敵対していた敵軍を演奏のみで666時間も食い止めたとされる伝説の音楽家。彼の演奏はたった一音だけでも、並の悪魔なら一撃で倒されてしまうほどの実力者だったそして人一倍デルキラを心から慕い、忠誠を誓っていた」
マギサ「まさかあなたまで来ていたとは。しかし何故?」
アム「こんな非常時だからね。おサリから頼まれて不在中のグラシアの代わりに私が代理として仮の13冠に戻ったの」
マギサ「そうでございましたか。あなたが戻っていただけるなんて心強い限りです」
アム「ありがとう。ところで…」
バローネ「?」
がしっ!
バローネ「!?」
ポロちゃんがバローネの胸に顔を当てて抱きしめる!
アム「いい男だわ〜♡」
マギサ「ポロちゃん様!彼を食べるのはお待ちを!!」
ポロちゃん「やぁね 食べないわよ。 まだ」
一同「まだ!!??」
彼はいい男が好みだった。バローネはとびっきりイケメンなので仕方なかった。
とまあそんなこんなで
サリバン「さて、今日君達を招待した理由は3つある。1つ目はこの魔界とグラン・ロロの関係についてとバトスピについての話をするためさ」
ダン「バトスピの?」
サリバン「うん。君達の世界では一般的かつ娯楽として広まってるみたいだね。しかし我々の世界では大きく違っているんだ」
魔ゐ「と言いますと?」
ベリアール「確かに我らの世界でも娯楽としても扱われてはおるが」
レヴィ「このバトスピは私達にとってはグラン・ロロと繋ぐために行われた神聖なゲームなの」
クラッキー「神聖なゲーム…」
ベルゼビュート「うむ。太古の昔、この世界とグラン・ロロが繋がった時、魔界とグラン・ロロは武力を持って争った。それはもう長かった」
ポロちゃん「あの頃のデルキラ様の悲しい顔は今でも思えているわ。あんな辛そうなデルちゃん見たことがなかった」
アムリリス「そんなある日グラン・ロロからデルキラ様に話を持ちかけてきた偉大な御方がいたの。白の王と緑の姫君よ」
ダン「白の王と緑の姫!」
その言葉にダンが反応する。そう。白の王と緑の姫とは彼らの…
アスタロウ「彼らはデルキラ様に平和を持ちかけてきた。これ以上の争いで血を流すのは辛いと。それはデルキラ様も同じだった」
アンリ「しかし和平交渉だけでは戦う者達に示しがつくはずがない。逆にさらなる争いが起こることが広まることも目に見えていた。そこで二人はこの争いを鎮めることのできる方法を教えてくれた。それが……“バトルスピリッツ”」
アスタロウ「デルキラ様は直様、ルールを覚え、デッキを組み王とバトルした」
アムリリス「両者の戦術が破られたら破り返し、やられたらやり返す。それはもう激しいバトルだったわ。そのバトルを見た者達はもはや敵味方関係なく興奮し大盛り上りだった」
アマイモン「あれほどの激戦は初めてだったぜ」
バール「あの戦いは伝説に残るに相応しい戦いだったらしいな。俺もこの目で見たかったぜ」
サリバン「そして最後は白の王がデルキラ様に勝利した。けどデルキラ様は悔しがるどころか大笑いしていたよ。全力を出し切ることができて大満足したから」
ポロちゃん「ホントあの時のデルちゃんの笑顔は今までで最高の笑顔だったわ。私といる時以上に。ちょっと悔しかったけど、あの方達だから仕方ないわ。しかしいい男だったわ」
ベリアール「その後、敵対していた者達もいつのまにか仲良くなり」
レヴィ「グラン・ロロと魔界の間に和平が成立したのよ」
サリバン「あの頃からデルキラ様は僕らの目を盗んでは仲良くなった王達の元によく訪れてはバトルスピリッツを楽しんでた」
ベルゼビュート「それからしばらくしてデルキラ様が突如行方をくらました後、あの男がやってきた」
ダン「異界王ですね」
ドン!
アマイモン「そうだ!!」
ダン達「!」
アマイモン「っすまねぇ。あの野郎の名前を聞くだけで胸に押さえつけてきた怒りが爆発しそうで悪周期になりそうだ」
ベルゼビュート「それは我らとて同じことだ。あの日のことは生涯忘れられないからな」
アスタロウ「奴が突如グラン・ロロに現れた時、我らの親族や仲間達は迷うことなく友となった異界人達を守るために戦いました」
ベルゼビュート「しかしグラン・ロロの命であるマザーコアを奪われ、その力の前になす術なく敗北した」
アンリ「そしてその戦いの中で白の王と緑の姫君は亡くなられた」
パイモン「あの男はその後、平和の象徴であった門を破壊して、隔絶されたんだわ」
ベリアール「悔しかった」
レヴィ「あの時ほど辛かったことはないわ」
サリバン「デルキラ様が愛した世界と仲間を救えなかったから」
ポロちゃん「もしもう一度奴に会ったら確実に弾き殺してやったわ」
全員無念の思いを吐き出し、魔力が怒りのオーラとして体から浮き上がっていた。
ダン「そうだったんですか」
グラン・ロロはそれだけ彼らにとって大切な存在だったのだ。
サリバン「だから本当にありがとう馬神ダンくん。そしてコアの光主のみんな。光主としての使命を全うし、デルキラ様が愛したグラン・ロロを救ってくれて」
13冠「魔界代表として我ら13冠! 心より感謝申し上げる!!」
13冠はダン達に深い感謝を伝えた。
ダン「皆さん顔を上げてください。それに俺達は別に使命として戦ったわけじゃない。力になりたかったからです」
サリバン「……」
ダン「グラン・ロロに来たばかりの俺はビビって帰ろうとしました。だが苦しんでる奴を見捨てるなんてことは俺にはできなかった。綺麗事だったかもしれない。けど、それでも俺は力になりたかった。グラン・ロロで初めて出来た仲間のために何かしたかった。それだけです。だからそんな英雄として見なくていいんです。今の俺はあなた達と手を取り合いたい一人の人間としています。どうかみなさん、よろしくお願いします!」
今度はダンが胸に秘めていた思いをぶつけた。
サリバン「ふふふっ…」
13冠「ははははははははははははっ!!」
ダン「!?」
ベルゼビュート「いやはやここまで純粋かつ欲のない人間は初めてだ」
アマイモン「まったくだ!まじで気に入ったぜ小僧」
アンリ「普通の人間なら威張って見返りを要求するのに君は何も求めず、逆に我々に敬意を払った。私としたことが君を過小評価してしまった」
アスタロウ「見事なものだったよ」
パイモン「んだ。わを惚れ込ませるとはとんだ食わせもんだべや」
ベヘモルト「何千年ぶりだろうか。言葉だけでこれだけお腹いっぱいになるのは」
バール「へっ 大したガキどもだ」
アムリリス「もう〜♡ 可愛すぎるわ〜〜〜♡!!」
ベリアール「サッちゃんが気に入った気持ちがよくわかる気がするのう」
レヴィ「ほんと」
サリバン「そうでしょ〜」
ダン「ありがとうございます」
ポロちゃん「いい男だわ」
剣蔵「ダン君が食べられる!!」
ポロちゃん「いやぁねぇ 食べないわよ。 まだ」
一同「まだ!?」
魔ゐ「ポロちゃん様 そろそろダンを離してくださる?」
ポロちゃん「んー?」
バチバチ!!
二人の間に火花が
ポロちゃん「ふふふっ なるほど。私に怯まずガン飛ばすなんてやるわね。気に入ったわ」
魔ゐ「いえいえ」
と仲良くなる二人。
サリバン「さてさてそろそろ話を戻そうか。二つ目のことがバトスピのルールについてなんだけど実は魔界では君達の世界にはないルールがいくつかあるんだ」
バローネ「魔界にのみに存在するルール?」
サリバン「そう。そして3つ目がそのことに関係してるんだ。明日の最終日に君たちと約束したバトスピを行いたいと思って」
ダン「バトスピを?」
サリバン「うん。僕たちがグラン・ロロのように人間とバトスピをして和平を結ぶことが最善だと思って。そこで明日の午後6時6分6秒、君達と僕達の代表者を選んで全世界にそのバトスピを流し和平を結びたいと思うんだ。魔界のルールをお披露目も兼ねて」
マギサ「私とサリバン様達は昨日からずっとそのことについて話し合った結果、それが一番だと判断したの。みんな受けてもらえるかしら」
ダン「もちろんだ!」
ダンは即答で了承した。もちろん魔ゐ達も。光主達の代表も無論ダンだった。サリバン達は大いに喜んだ。それから前祝いの宴として超豪華なご馳走をいただくことにした。その日は魔界塔始まって以来の大騒ぎの宴だった。
アマイモン「お嬢ちゃん、俺はオメェさんのこと結構気に入ったぜ。この前の使い魔召喚の時にデビルズパラディンを召喚しちまうんだからな」
魔ゐ「ありがとうございます」
アマイモン「個人的にも何か贈り物したいところなんだが何か欲しいものはないか?」
魔ゐ「でしたら…」
ムギュ
魔ゐ「モフモフさせて」
アマイモン「えっ?」
モフモフモフモフ……
アマイモン「っておい! よっ よせっ あっ ああ ああああ〜」
魔ゐにモフモフされて気持ちよくなってしまうアマイモン
ポロちゃん「クラッキーちゃぁぁぁぁぁん♡!!」
クラッキー「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ポロちゃん「やっぱりあなたっていい男のスメルがするわ〜♡ カルエゴちゃんみたいな♡」
クラッキー「お許しをポロちゃん殿! 僕には妻と子供が」
ポロちゃん「何ですってー!! 妻と子供が」
クラッキー「はい」
ポロちゃん「……… まぁいっか つまみ食いくらい。もう少しスメルを〜♡」
クラッキー「ひぃぃぃぃ〜〜!」
パイモン「しっかしおめぇみてぇな若造がフォレストファングを召喚してまうとは驚きだべや」
剣蔵「あなたの癖のあるズーズー弁も驚きですが」
パイモン「あああん!」
剣蔵「なああああ! 失礼しましたお姫様!」
乾杯音:からんっ
バローネ「お美しゅうございますアムリリス殿」
アムリリス「あら〜 女性を喜ばせるのがお上手なこと。ところでサマエルは如何だったかしら?」
バローネ「はい。とても美しかったです。月は闇を照らす光。我が友と似ていて素晴らしい奴でした」
アムリリス「そう、よかった。彼女を大切にね」
バローネ「はい」
二人は再び乾杯する。
マギサ「ちょっとバールく〜ん 私の酒が飲めんのかゴルァ〜〜!!」
バール「勘弁してくれ」
ダン「はははははっ」
サリバン「みんな楽しんでくれて何よりだよ。ところでダンくん、君に聞きたいことがあるんだ」
ダン「何でしょう?」
サリバン「実は明日君が代表で戦うじゃない。今戦ってみたい相手はあるかな?」
ダン「えっ?」
サリバン「実は僕らも昨日から誰にしようか考えてたんだけど、結局決められなくて。そこでマギサくんが、君達の代表者が選んだ方がより楽しめるんじゃないかって」
ダン「俺が決めていいんでしょうか?」
サリバン「もちろんだよ。さっき良いことを聞かせてくれたお礼と思って」
ダン「それでしたら、俺は…………」
クララ「ス〜キ〜魔!」
放課後、バラムの部屋
剣蔵から恐竜の図鑑とDVD、映画を借りていたバラムは
バラム「凄すぎる!! うんうん! なるほどなるほど! おおおお!! たった1年の間に新種の恐竜の化石が見つかるなんて、しかも新種には自分の名前がつけられるのはもっとすごい! 僕も見つけられたら…」
バラム(妄想)「ガーゴイルドン バラムザウルス……」
バラム「ふふふっ 早く人間界に行って恐竜を見つけたーい!!」
To be continued.
次回は入間達がバトスピについて勉学します。皆さん楽しみに待っててください。
それと、感想はどんな方からでもお待ちしております。ではまた^_^