バトルスピリッツ烈火魂 グランウォーズ‼️   作:キャプテンK

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第四十三陣:こんにちは HELLO

 

○アメリカ合衆国(他世界→今後はUSAと呼称)

 

異世界転移によって現れたUSA。だが幸村の世界のアメリカとは違い、治安は良く大統領の人気は高く、お市からも評価されていた。人気があるのはそれだけではないが今回はこの国と“とある街”が舞台となる。

 

○センターシティ

 

ここはUSA西海岸にあるセンターシティという街。かつてはスクラッグという侵略者の拠点になっていたが、あるヒーローによってこの街と彼らの世界は守られた。そして見えるのはセンターシティにあるスクール。

 

???「サイ、リナ おはよう」

サイ「よぉジョーイ」

リナ「おはよう」

 

松葉杖を持っている褐色の少年の名はサイモン・カイナ 通称:サイ。チア服を着ているのがリナ・デイヴィス 通称:リナ。そして茶髪の少年はジョセフ・カーター・ジョーンズ 通称:ジョーイ。

 

サイ「今日は遅かったな」

ジョーイ「うん。昨日は遅くまでバイトしてたから寝坊しちゃった」

リナ「もう。体壊しても知らないわよ」

ジョーイ「わかってるよ」

リナ「そうだジョーイ。今度の日曜日なんだけど」

ジョーイ「日曜日? あっ たしかリナのチアリーディング部の大会があるんだったね。もちろん行くよ」

リナ「よかった」

 

リナはお金持ちのお嬢様だがチアリーディング部に所属していてチームのエースであった。ちなみにジョーイは貧乏でアルバイトをしているが、彼女とは仲が良く、と言うよりも恋人関係でもあった。

 

ジョーイ「ところでさ2人とも持ってきてる?」

 

ジョーイは腰に下げていたホルダーからバトスピを取り出した。

 

サイ「ああ、もちろん」

リナ「当然」

 

ジョーイ達もこの世界に転移してからバトスピを始めたらしい。さらによく見れば教室内でバトスピをやっている生徒もいた。この国でもバトスピは人気ゲームとして広まっていた。サイは青のデッキ破壊、リナは黄の天使をメインにしていた。

 

リナ「そういえば2人とも知ってる? 今日はうちのクラスに転校生と新任教師が来るって」

ジョーイ「そういえば」

 

転校生と新任教師が同じ時期に入るとは珍しい。

 

ヴェラ「はい席について」

 

と担任のヴェラ先生が教室に入ってきて朝礼が始まった。

 

ヴェラ「さて今日は授業に入る前に報告があります。このクラスに転校生と新任教師が入ることになりました。ではまず転校生から紹介します」

 

入ってきたのは日本人と白人のハーフらしき黒髪の少年だった。

 

ヒロ「初めまして ヒロです。ヒロ・ハマダと言います。特技は機械いじりです。ちなみに僕は別世界から来た人間なんです」

 

それを聞いて少しどよめく。

 

ヴェラ「はい静かに。伝えそびれましたがヒロくんは、この世界とも私達の世界とも違う世界から転移してきた少年です。ですがそんな事を私は気にしません。皆さんもそうですね」

 

みんな頷く。

 

ヴェラ「うん。この学園に来た以上、彼も大事な生徒、そしてみんなのお友達です。みなさん仲良くしてくださいね」

生徒達「はーい」

ヒロ「よろしくお願いします」

 

ヴェラ「それじゃヒロ君は…あっ ジョーイの隣の席に」

 

ヒロはジョーイの隣の席になった。

 

ジョーイ「よろしくねヒロくん。僕、ジョセフ・カーター・ジョーンズ。ジョーイって呼んでね」

サイ「俺はサイだ」

リナ「私はリナ。仲良くしましょ」

ヒロ「うん。よろしくジョーイ、サイ、リナ」

 

早くも3人と打ち解け合うヒロ。

 

ヴェラ「では次に新しい先生のご紹介と致します」

 

と入ってきたのは

 

ゾルダー「よう! 俺はゾルダー・グレイヴ。よろしくなガキども」

 

がきん!

 

一同「!!?」

 

持っていたダンベルを机に叩きつける筋骨隆々の青年にみんな度肝を抜かれる。

 

フローラ「兄様、子供達が怯えています。すみません兄様が失礼なことを。私はフローラ・パヒュームと言います。皆さんよろしくお願いします」

 

次に入ってきたのはゴスロリっぽいメイド服をしたピンク髪の美女だった。男子達は彼女にメロメロになった。あのジョーイでさえも。

 

リナ「ジョーイ」

ジョーイ「いててててっ ごめんリナ」

 

耳を引っ張られて我に帰る。

 

ヒロ「あれっ? ねぇあのフローラって人、尻尾が」

 

確かによく見ると尻尾がある。実は彼女は

 

ヴェラ「はい注目。皆さんに伝えなきゃいけないことがあります。まずこのお二人も異世界の転移者で、あの馬神ダンと同じ世界から来ました」

 

その通り。彼らはダンと同じ世界の未来の人間で彼の大切な仲間である。そして何を隠そう、ダンを未来に呼ぶことを考えた張本人であった。

 

ヴェラ「そしてもう気づいているかもしれませんが、フローラさんは魔族です」

 

フローラは正真正銘の魔族である。それもバローネに仕えているメイドのような存在で、現在はゾルダーを“兄様”として慕い支えているわけだった。みんな驚きはしたが、ヴェラ先生の話を聞いて落ち着いた。

 

フローラ「私達が教える教科は体育系全般とこの度、新しく追加された“バトルスピリッツ科”を担当させていただきます」

ジョーイ「バトルスピリッツ科? それってもしかして」

ゾルダー「そうだ。お前らに俺らの教えられる限りのバトスピの知識を叩き込むつもりだ。この学校の中にはグランウォーズに出場しようと考えてる奴も多いからな」

フローラ「そこで我々がこの学校に派遣されたというわけなんです」

 

確かに2人とも、特にゾルダーは人類軍の教官であり数多くの戦果を上げた程。この2人の選抜は必須である。それを聞いて多くの生徒達がやる気を見せ始めた。

 

ゾルダー「いい目をしてる奴が多いじゃねぇか」

フローラ「そうですね兄様」

ゾルダー「鍛えるのが楽しみだ」

フローラ「そうですね」

 

ゾルダー&フローラ「(へっ)」

 

何か一瞬ニヤけたように見えた。

 

 

1限目はヴェラの基本授業。早速ヒロに解答をお願いする。今回のはかなり難しい問題なのだが、ヒロは簡単に答えてしまう。そればかりか彼女の間違っている部分を的確に答えたりと教師顔負けの答えにみんな驚く。

 

サイ「アイツすげえな」

ジョーイ「うん。ヒロくんがこんなに賢かったなんて」

 

2限目はフローラの園芸授業。みんなに花の育て方や手入れ等を一つ一つ細かく丁寧に教えてくれた。その手解きに女子達は彼女に懐く。特にリナはフローラの薔薇の手入れの仕方に興味が尽きなかった。そして3限目にゾルダー担当のバトルスピリッツ科が始まった。意外なことに筋肉バカと思われていたが実際は言動は荒々しくもバランスのいいデッキの組み方や使い方や相性などなかなか博識な教え方をしてくれた。

 

ゾルダー「とまあデッキを組む際はいかに相手の裏をかくかどうかが勝敗を左右することもある。だがな、問題は気合いだ!気合いで負ければ勝てる手があってもうまくいかねぇ!気合いで負けなけりゃ問題ねぇんだ。わかったか!」

学生達「はい!」

 

ゾルダー「よーし。じゃあそろそろ4限目が始まる。全員着替えて校庭に集合しろ」

 

数分後、体操着に着替えたジョーイ達。そこへゾルダーと…

 

一同「!?」

 

みんな驚愕した。なぜならフローラの格好が先程のゴスロリ衣装からパンクロックのような姿で現れたからだ。しかも

 

フローラ「ジロジロ見てんじゃねえよガキども!」

一同「!?」

 

言動もゾルダー並に荒々しくなった。実は彼女はバトル等の状況になるとこのような性格になってしまうのだ。

 

ゾルダー「よく聞いとけよガキども。俺の鍛え方は生ぬるいなんてもんじゃない。最悪、死んじまうかもしんねぇ。だが甘えは許さん!!」

 

一同「!!」

 

フローラ「たとえ骨が折れようと吐こうと、お前らを見捨てたりはしない。私らが担任になった以上」

ゾルダー「テメェらをどこに行っても恥ずかしくない立派な戦士になれるように強くしてやる」

 

みんな2人のとんでもない威圧に反論も言えず萎縮するばかり。

 

ゾルダー&フローラ「わかったか!!」

生徒達「はい!!」

 

ゾルダー「よーし!! そんじゃ男女別れて始めるぞ!!」

 

ついにゾルダーの体育…いやそれはもはや体育と呼べるレベルではない。軍人がやるような超ハードな地獄の訓練の始まりだった。

 

ゾルダー「まだまだだ!」

男子生徒達「ひいいいっ」

 

フローラ「立てゴラァ!だらしねぇぞ!!」

女子生徒達「ひいいいっ」

 

男女関係なく同等の軍人レベル以上のしごかれ方にダウンする生徒が続出。

 

1時間後

 

ようやく地獄の訓練が終了した。既に汗ダラダラ、息切れ、失神等でみんな満身創痍の状態だった。

 

ジョーイ「ハァハァハァハァ…」

ヒロ「ジョーイ大丈夫?」

ジョーイ「うっ…うん」

 

ゾルダー「よーし。今日の体力訓練はこれまで。なお今回は特別講座1日目ということで午後の授業は免除される。だがこれから毎日1時間は訓練、明日はさらにレベルを上げるから気合い入れとけよ」

 

それを聞いてみんな絶望した。今日が金曜日で明日が休みだったことがせめてもの救いだった。

 

 

昼休憩

 

みんなあまりにハードな訓練のおかげで食欲を失せていた。かつてアメフト部に所属していたサイやチア部のリナは量は少ないが食べられるぐらいにはいたが…

 

ジョーイ「ウップ…」

 

サイ「大丈夫かよ?ジョーイ」

リナ「仕方ないわよね。あんな軍人さんがやるような訓練を1時間もやったら」

ヒロ「確かにあれはとんでもなかったよ」

 

ジョーイはそんな中、昼食を取ろうとする。

 

リナ「ジョーイ、無理しないほうが」

ジョーイ「でも食べないと、強くなれない。ゾルダー先生は言い方は乱暴だけど、的確な教え方だったよ。バトスピだけでなく、肉体と心を強くしろって伝えようとしていたんだから」

ヒロ「確かに。馬神弾とバトルした時の話をした時の熱心さ。やっぱり実際に経験した人の言葉ってすごいよね」

 

サイ「確かにな。あの先生、足が使えない俺のための訓練まで考えてくれてたし」

リナ「フローラ先生も素敵だったわ。チア部に負けない運動神経でいろいろ教えてくれたもん」

 

ジョーイ「うん。もっと僕らも先生達の想いに応えないと」

ヒロ「うん」

ジョーイ「へへっ…うわっ!」

ヒロ達「!」

ゾルダー「へへへっ 嬉しい事言ってくれるじゃねえか」

 

ジョーイの頭を荒々しく撫でるゾルダー。しかもダンベルを持ちながら。さっきの会話を聞いていたらしい。

 

ゾルダー「サイってのはお前だったな」

サイ「はい」

ゾルダー「流石にアメフト部にいた分、体力や腕の力があって良い線いってたぞ。あれだけありゃ倒立2時間はいけるぞ。鍛えし甲斐がある」

サイ「はああ まぁほどほどに」

ゾルダー「それとお嬢ちゃん」

リナ「リナです」

ゾルダー「そうか。お前はフローラが言ってたが体力も運動神経、連携はずば抜けてた。なかなか見応えがあるってな」

リナ「ありがとうございます」

 

 

ゾルダー「それからジョーイとヒロ。俺はお前らが一番良かったと思ったぜ」

ジョーイ「えっ?」

ヒロ「僕らが?」

 

ゾルダー「お前らは確かに体力は貧弱ではあったが、運動神経は大したもんだったぜ。まるで戦場をしているみたいな動きだった」

ジョーイ達「!!」

 

ゾルダーに指摘されたことにヒロを含めて動揺する。

 

ゾルダー「一体どこであんな動きを覚えたんだ? とてもお前らの歳で出来るようなもんじゃないはずだが」

ジョーイ「えっと…それはその…」

 

ジョーイはゾルダーの質問されてどう答えればいいのか困惑する。そこへフローラが怒ってやって来た。

 

フローラ「兄様!書類整理を私だけに押し付けて!」

ゾルダー「げっ!」

 

耳を引っ張りながら連れて行ってしまった。ホッとしたジョーイ達。

 

サイ「何とか助かったな」

ジョーイ「うん」

ヒロ「何が?」

ジョーイ「いや何でも。そうだヒロくん、君って確か機械とかいじるのが好きだったよね」

ヒロ「うん」

ジョーイ「だったら午後からの授業は無くなったし、合わせたい人がいるんだ。その人、発明好きな人だから」

ヒロ「ほんと!? それは是非とも会ってみたいよ。それなら僕の友達も連れていっていいかな?」

ジョーイ「もちろん」

 

ヒロは友人に電話してすぐに4人は校門前まだ走る。そんな彼らを隠れて見つめるゾルダーとフローラ。

 

フローラ「どうでした?」

ゾルダー「間違いない。アイツら、嘘が下手すぎだ」

 

数分後校門前

 

一台の車が停車する。

 

??「よっ ヒロ」

 

4人の男女がやって来た。

 

ヒロ「紹介するね。彼らが向こうの世界の僕の仲間達なんだ」

 

ジョーイ達は自分達の自己紹介をする。

 

??「へぇヒロ。あんた早速友達作れるなんて成長したじゃない」

ヒロ「まぁね」

ゴー・ゴー「それじゃ今度は私達ね。私はゴー・ゴー。よろしく(ガム:ぷしゅー、パン!)」

 

ワサビ「俺はワサビ」

レモン「私はハニー・レモン」

フレッド「僕はフレッド」

 

と一通りの自己紹介が終わり、ジョーイ達は発明好きの友人の元に向かった。

 

○とある小さなラボ

 

ジョーイ「教授いますか?」

????「おっジョーイ!」

ジョーイ「今日は新しい友達を連れて来ました。みんな紹介するね。この人はデントン教授だよ」

デントン「マシュー・デントン、教授と呼んでくれ。確かそこにいるのはスクールに転校してきたヒロ・ハマダくんだね」

ヒロ「えっ 僕のことを知ってるんですか?」

デントン「Exactry! 今日はいなかったから知らないだろうけど僕はスクールの科学教師も担当しているからね」

 

ヒロ「そうだったんですか。ところでジョーイから聞いたんですが、教授は発明好きだと」

デントン「ああ本当だよ」

サイ「ただし失敗作が多いぞ。何せ一度スクラッグを呼び寄せちまったんだから」

デントン「しーっ!」

 

ヒロ「スクラッグを呼び寄せた?」

 

実はスクラッグの到来は教授の発明した受信機によって呼び寄せられてしまったらしい。

 

デントン「あの頃は本当に面目なかった」

ヒロ「いや仕方ないですよ。科学者なら試してみたいことですから」

デントン「ありがとう。ところで今日は?」

ヒロ「実は僕、発明するのが大好きでぜひ教授が発明した作品を見せてもらいたくて来ました」

デントン「おお!それは嬉しいね」

 

早速教授は自分の発明品をご披露する。高周波を利用したエレキギターや蓄電装置など。その作品の数々にヒロの友人達も興味が出てきた。

 

ヒロ「この蓄電装置よく出来ていますね。出力の調整の仕方も相当な技術です」

ゴー・ゴー「このギターなかなかイカすじゃない」

デントン「いや〜」

ヒロ「ただ、この蓄電装置にはまだ改良の余地はありますね」

デントン「えっ?」

ゴー「確かにそうね」

 

ヒロ達はそう言うと、近くにあった工具と部品で蓄電装置に手を加える。すると

 

デントン「なんと!! 一気にエネルギー効率が2倍いや5倍は上がった!!」

ジョーイ「5倍も!?」

サイ「おいおい教授、完全に負けてんじゃねぇか」

デントン「いや、いくら回路を変えただけでこれ程効率が良くなるはずは」

ヒロ「さすが教授。実はこの装置の動力部に僕の作ったマイクロロボットを組み込んで、エネルギーの吸収率と流動をアップさせたんです」

 

デントン「驚いた。それ程高性能な小さなロボットを作れるなんて」

ジョーイ「すごいよヒロくん!授業の時から思ってたけどとても僕らと同い年とは思えないよ」

ゴー・ゴー「そりゃヒロは天才だもん。伊達に飛び級で大学にゃ来てないわ」

 

リナ「えっどういうこと?」

フレッド「ヒロは元の世界では大学生なんだ」

 

ジョーイ達「えっ!?」

サイ「ヒロって大学生だったのか?」

 

ヒロ「うん。兄さんが俺の素質を見込んでくれたおかげでね」

ゴー・ゴー「流石に別世界となるとそういうのは通用しないと思って、この街のスクールに転校したってわけ」

サイ「そうだったのか」

リナ「先生より物知りだったワケだわ」

 

ジョーイ「ヒロくんって本当に賢いんだ。そう言えばさっきお兄さんに勧められたって言われてたけどお兄さんも発明家なの?」

ヒロ「うん。とても優秀な発明家で僕の目指すべき人なんだ」

ジョーイ「そうなんだ。お兄さんもこっちの世界に?」

ヒロ「………」

 

兄のことを聞かれると急に寂しい顔になるヒロ。

 

ヒロ「兄さんは亡くなったんだ」

ジョーイ「!」

 

ヒロによれば両親は早くに亡くなり兄は唯一の肉親だった。だが大学の発表会の際の事故によって亡くなってしまった。それ以来は叔母のキャスと共に暮らしているらしい。ゴー・ゴー達もこの世界に飛ばされてからはヒロの家に居候していたのだった。

 

ジョーイは失礼なことを言ってしまい落ち込むがヒロは気にしてないと慰めてくれた。

 

ジョーイ「ありがとう。実は僕も両親を亡くしてるんだ」

ヒロ「えっ?」

 

ジョーイの父は元炭鉱夫で同僚達からも慕われていたがある日、落盤事故からみんなを守って亡くなったらしい。母も数年後に。

 

ヒロ「ジョーイ、君も大切な家族を亡くしてたんだ」

ジョーイ「うん。でも僕は1人じゃないよ。おばあちゃんや姉ちゃん、サイやリナ、教授がいるから」

ヒロ「そうだね。仲間がいるってすごく大切なことだよ」

ジョーイ「ありがとうヒロく…あっヒロさんの方がいいかな?」

ヒロ「ヒロでいいよ。俺達もう友達なんだから」

ジョーイ「わかったよヒロ」

 

2人は笑顔を見せ合う。それを見てみんなも笑顔となる。

 

デントン「よーし!君達の新しい友情の誕生を記念に私の最新作を見せてあげよう!」

 

教授はみんなを奥の部屋に連れて行くと部屋の中には無数のケーブルと何らかの装置、PCがあった。

 

デントン「これこそ私の最高傑作!超高性能長距離怪電波受信機!!」

サイ「怪電波受信機?」

デントン「簡単にいえば、これはどんな長距離でも怪しげな電波や通話があればすぐさまキャッチして電波だった場合どんな内容なのか、どの国の言語でどんな話をしているのかを翻訳し位置を特定してくれるという優れものさ!」

 

レモン「つまり詐欺や脅迫をする悪人が電話したり悪質メールを送ったりすればすぐに傍受して居場所を見つけられると?」

デントン「Exactry!!」

ワサビ「すげーっ!画期的な発明じゃないですか」

デントン「そうでしょ。今はバトスピ戦国時代真っ只中。そんな中、バトスピを金儲けや悪どい商売に利用する人間も多いからね。そんな人間がもしいたらこれですぐに見つけられるってわけだよ」

 

ヒロ達はデントンの受信機に興味津々。試して欲しいと頼まれると

 

デントン「そ…それなんだけど、まだ実用段階じゃなくて。一度実験で起動したら確かに信号を探知して拾えたんだ。ただどうも意味不明で」

 

???「#/&%°#※………」

 

ジョーイ「何ですかこれ?」

リナ「ノイズが酷くてよく聞こえない」

 

サイ「やっぱり失敗じゃないか」

ヒロ「いや、失敗とは言い切れないよ」

リナ「どういうこと?」

 

ヒロは教授に翻訳機の設計図を見せてもらう。

 

ヒロ「やっぱり。この設計図には構造上に重大な欠陥がある」

デントン「なんと!?」

ヒロ「この設計図通りだと、確かに探索できる距離は大幅に伸びますが、その分エネルギーの使用量が多くなる上に読み取り時の効率性が悪くなります」

ゴー・ゴー「それに部品の質が悪すぎ」

ワサビ「おまけに周りもこんなにゴチャゴチャ」

レモン「環境が悪すぎます」

フレッド「1番の原因はこのPCだな。これいつのタイプ? こんな古い型じゃオーバーロードしちまうわけだよ」

 

痛いところを突きまくられタジタジの教授。大学生とはいえ歳下にここまで言われては。

 

ヒロ「教授、もしよろしかったらこの設計図貸していただけませんか? 僕らで改良してみようと思って」

教授「いいのかね?」

ヒロ「はい。こんなに素晴らしい発明を見たらもっと調べてみたくなって」

 

教授はもちろん承諾してくれた。ヒロ達はお礼を言って設計図とデータを貰った。

 

ジョーイ「ヒロ、僕も立ち会ってもいいかな? 君達がどんな発明をしたのか見たいんだ」

ヒロ「もちろんだよ!」

 

ヒロと仲間達は喜んでジョーイを歓迎した。サイは家の手伝いで、リナはチア部の練習で不参加。ジョーイもバイトがある為、夕方ごろにヒロの家に行く約束をした。その後、みんなそれぞれ解散しようとすると

 

ゴー・ゴー「それアンタの電動スケボー?」

サイ「ああ」

ゴー・ゴー「へー 良いスケボーじゃない。ねぇこれ使ってみなよ」

 

ゴー・ゴーは車のトランクからローラーがない変わったスケボーを出した。サイは不思議そうに乗ってみると

 

ぶゆーん

 

サイ達「!?」

 

なんとスケボーが浮き出した。

 

ジョーイ「あれってもしかして反重力!?」

ヒロ「そうだよ。彼女は反重力を応用した電磁サスペンションを研究しているんだ」

 

反重力を応用した発明はジョーイ達の世界では夢のような技術である。サイは早速試運転を始めるとものすごい機動性で走り、さらには空中まで。おまけに宙返りしても落ちない。それもそのはず、足の周りにも乗り手が落ちないように重力操作システムが組み込まれていたからだ。サイはもうノリノリ。

 

サイ「すげーよ!乗り心地最高だぜ!」

ゴー・ゴー「ありがとよ。でもまだそれ30%の性能しかない試作品で改良の余地があるのよ」

サイ「これでも十分なのに。なぁもし試作機ならこれ貰って良いか?」

ゴー・ゴー「まぁ良いけど」

 

それを聞いて大喜び。そのまま嬉しそうにスケボーに乗りながら帰宅し、ジョーイ達もそれぞれ解散した。

 

それを隠れて見つめる一台のバイク。

 

夕方

 

ジョーイは家に一度帰って必要な物を用意して祖母にヒロの家に行く事を伝えて、ヒロから貰った地図を確認するとそれはなんと、ジョーイの家の隣であった!

 

ヒロの家のドアにノックすると、叔母のキャスがジョーイを迎える。

 

キャス「いらっしゃい。あなたがジョーイ君ね。ヒロから聞いているわ。あの子達なら裏庭の研究所にいるから」

 

案内を受けて裏庭に倉庫らしき物があったので入ってみると

 

ヒロ「やあジョーイ」

ジョーイ「!」

ヒロ「僕らのラボにようこそ」

 

そこには今まで見たことのない設備や発明品が置かれていてジョーイは度肝を抜かれる。

 

ヒロ「そうか。ジョーイの家って隣だったんだ」

ジョーイ「僕も驚いたよ。確かにこの前引越し業者が来てたけどヒロだったとは思わなかったよ」

 

ジョーイ「それにしてもこれ みんなヒロ達が作ったの?」

ゴー・ゴー「へっへ〜 すごいでしょ」

ワサビ「おいゴー・ゴー、嘘はよくないぞ」

レモン「そうよ。まぁ確かに発明品の一部は私達だけど」

ブレッド「このラボの設備のほとんどはヒロが使ったんだ」

 

流石はヒロであった。さて問題の受信機についてだが、既に作業は最終段階まで進んでいた。みんなそれぞれの得意分野を利用して作業が行い、その必死な作業姿に言葉を失う。それからたった数分後

 

ヒロ「ふぅぅ〜 完成したよ」

 

ついに受信機の改造が完了した。今度のは小さなPCにデータを詰め込むのではなく、ヒロが自作したスーパーコンピュータと教授の研究所で利用した蓄電装置を使って演算能力とエネルギー効率を爆発的にアップ。ゴー・ゴーの電磁知識を応用して電波とデータを効率よく取り込み、おまけに相手からの侵入を妨げる電磁アンテナを取り付けたことで性能が爆発的にアップした。

 

ヒロ「それじゃ早速、試してみよう」

 

ヒロが受信機の装置を作動させた。

 

詐欺師A「母さん僕だよ僕」

おばあさん「ジョーイかい?」

詐欺師A「実は友達の保証人になっちゃって100万必要なんだ…」

おばあさん「わかったわ!すぐに用意するわ」

詐欺師A「ありがとう(ガチャっ) へへっ うまくいきました」

詐欺師B「チョロいな」

 

ジョーイ「!! この声、ウチのおばあちゃんだ!!」

ヒロ達「!?」

 

ジョーイは急いで家に帰って祖母のバージニアの元に向かうと

 

バージニア「イェーイ!!」

ジョーイ「あれ?」

 

だが驚いたことにバージニアは耳にヘッドホンを当てながらロックを聴いてはしゃいでいた。

 

ヒロ「どうなってるの?」

ジョーイ「おばあちゃん」

バージニア「うん? おやジョーイ、早いお帰りだね」

ジョーイ「おばあちゃん、さっきの電話だけど僕じゃないよ!僕は何も…」

バージニア「もちろんだよ」

ジョーイ「?」

バージニア「あんたがそんなことするはずないだろ。あたしにゃあれがジョーイじゃないことぐらいすぐわかったよ。お前はあんな汚い声はせんからのう」

 

それを聞いて安心するジョーイ。どうやら詐欺師だとすぐわかり、電話の後すぐに警察に電話したらしい。それを聞いたジョーイ達は安心してラボに戻った。

 

ヒロ「良かったねジョーイ。おばあちゃんが詐欺に引っかからないで」

ジョーイ「うん。けどこの受信機は大成功だね。本当に詐欺電話をキャッチしたよ。しかもその場所まで」

フレッド「そうだな。ちなみにさっき警察に詐欺グループのアジトの場所をメールで匿名で送信したから捕まるのも時間の問題だと思うぜ」

 

実験の大成功にみんな歓喜した。

 

ヒロ「さて問題はここからだよ。教授が最初に入手した電波が何を言っているのかを突き止めないと」

 

そう。まださっきの意味不明な電波に含まれていた言語の解読が残っていた。作業は数十分も掛かったが進展はなかった。

 

ワサビ「一体どういう事なんだ? もう世界各国の言語は全て照合したはずなのに全然ヒットしない」

フレッド「言語にはいくつかパターンがあるはずなんだよ。他国の人間同士が会えば、時に言語はごちゃ混ぜするケースは確かに存在するんだ」

ヒロ「そう思って考えられる言語を合わせてみたけど」

レモン「それでも解読出来ないなんておかしいわ」

ゴー・ゴー「まさかとは思うがこれって地球の言葉じゃないのか。この世界を襲ったスクラッグって奴らの言語ってことは考えられないか?」

 

ジョーイ「僕は違うと思う」

ヒロ「ジョーイ どうしてそう思うの?」

ジョーイ「確かにこれは地球の言葉ではないのは間違いないはずだよ。けどスクラッグは昆虫型異星人だから通話する時、高周波として出してるはずなんだ。けどこれは高周波とは違う波長なんだ」

 

ヒロ「なるほど」

 

それを聞いて念のためにスクラッグの高周波と比べてみると、ジョーイの言うとおり全く違っていた。

 

ワサビ「もしこれが地球外の言葉だとすれば解読するのはかなり難しいぞ」

 

ここで手詰まりになってしまい悩む6人。

 

ジョーイ「ちょっと待って」

フレッド「どうしたんだ?ジョーイ」

 

ジョーイは何かを思い出したのかバッグから何かを取り出そうとする。

 

ぷすっ

 

ジョーイ「イテっ」

 

カバンの中に出しっぱなしのパンが指に刺さってしまい血が少し出てしまう。すると

 

ピピピッ

 

ジョーイ「何の音?」

 

音のする方向を見ると赤いケースのようなものが開いた。そこから

 

カシッ ぷう〜〜〜〜

 

ジョーイ「!?」

ベイマックス「こんにちは。私はベイマックス、あなたの健康を守ります」

 

現れたのは頭の小さい雪だるまのようなベイマックスと名乗るロボットだった。

さらにジョーイの怪我をした指をスキャニングすると

 

ベイマックス「指に危険度レベル:極小の刺し傷確認。直ちに消毒と塞ぐ必要あり」

 

そう言って指を消毒し、絆創膏を貼って治療してくれた。

 

ジョーイ「すごい。一瞬で治療してくれた。ありがとう」

ベイマックス「いえいえ。これが私の役目ですから」

 

ヒロ「あちゃー バレちゃったか。この件が終わったら紹介するつもりだったんだけど」

ジョーイ「ヒロ、このロボットって一体?」

ヒロ「紹介するよジョーイ。僕たちのもう1人の仲間“ベイマックス”だよ」

 

ジョーイ「すごい!まさかロボットもいたなんて。ヒロが作ったの?」

ヒロ「いやベイマックスは兄さんが使ったんだ」

ジョーイ「そうなんだ」

 

しかもよく見るとこのロボット、外皮はビニールでカーボンファイバー製の骨格をしていた。その上ケアロボットなだけに一万通りの治療法がインプットされてるだけでなく、抱きつくと暖房のように暖かくしてくれたり心のケアまでやってくれる万能ロボットであった。

 

ジョーイ「よろしくねベイマックス。僕はジョーイ」

ベイマックス「こちらこそジョーイ」

ジョーイ「それからもう1人紹介したいんだ」

 

ジョーイはバッグから小さな白いロボットのおもちゃを出した。

 

ジョーイ「彼はヒーローマン。僕の大切な友達なんだ」

ベイマックス「こんにちは。私はベイマックス。よろしくですヒーローマン」

ヒロ「これって“HEYBO”じゃない。僕もこの世界に来た時に買ったんだ。かっこいいよね。しかもヒーローマンって名前をつけてるところも凄いよ」

ジョーイ「ありがとう」

ゴー・ゴー「まぁそれは良いとして…ジョーイ、あんた何か出そうとしてたんじゃない?」

ジョーイ「あっそうだった。ええと…あった!」

 

ジョーイがバッグから出したのは随分と古そうなメダルのようなものだった。しかもよく見ると

 

ワサビ「このメダルに書かれてる文字って」

ジョーイ「そうなんだ。この翻訳機に映し出された文字とそっくりだと思って」

レモン「そうですね。それをどこで見つけたの?」

 

ジョーイによると1週間ぐらい前に帰る途中で偶然目に留まったらしく珍しかったので持ち帰ったらしい。

するとベイマックスがスキャンし始める。

 

ベイマックス「解析しました。確かにこの文字と物体は地球外の物で間違いありません。ですが古代の象形文字に共通した部分がいくつか見当たりましたので翻訳は難しいですが何と書いているかは読むことができます」

ヒロ「ほんとに!?」

ベイマックス「はい。ここにはこう書かれています。“セグナス・ニ・トンデイ”」

 

ジョーイ「セグラス・ニ・トンデイ? どういう意味なんだろう?」

ベイマックス「私もそこまでは」

ヒロ「けどおかげでヒントは掴めたよ。古代文字と一緒ならベイマックスの解析してくれたデータと僕とジョーイの世界の古代象形文字と比較してそれを翻訳に応用すればこの文字が解読できるはずだよ」

 

そしてインプットし終わると

 

ヒロ「やった!成功した!!」

 

ついに翻訳の糸口が見つかってみんな歓喜した!

 

ヒロ「ありがとうジョーイ!君のおかげだよ」

ジョーイ「いやそんな。ベイマックスが解析してくれたおかげだよ」

ベイマックス「いえ。あなたがそのメダルを拾わなければ解析は更に難攻したでしょう。これはあなたの行動の結果です」

 

ベイマックスの言う通りです。

 

ゴー・ゴー「さて翻訳は出来たが、完了するにはまだ時間がかかりそうだし、続きはまた明日にしようぜ」

レモン「そうね」

ワサビ「確かに腹減ったしな」

フレッド「そろそろおばさんの料理が出来るからだろうしな」

ジョーイ「それじゃあ僕もそろそろ」

ヒロ「ジョーイ。今日はウチで食べていきなよ」

ジョーイ「いいの?けどおばあちゃんには」

 

???「心配すんなよ。ばあちゃんから許可は貰ってるよ」

ジョーイ「!」

???「よっ ジョーイ」

ジョーイ「姉ちゃん!」

 

このヤンキーみたいな女性はジョーイの姉 “ホリー・バージニア・ジョーンズ” 通称“ホリー”。幼い頃からジョーイとサイを振り回してきた奔放な性格をし、2人から恐れられていた。ちなみにミュージシャンでなかなかの才能を持っている。

 

ゴー・ゴー「ホリーじゃない」

ホリー「あれ? もしかしてゴー・ゴー? 久しぶりんじゃん」

ゴー・ゴー「2ヶ月ぶりね」

 

パンっ

 

ゴー・ゴーとホリーは顔を合わせると笑顔でハイタッチする。

 

ジョーイ「えっ? ゴー・ゴーと姉ちゃんって知り合いなの?」

ゴー・ゴー「ええ 前に路上ライブを聴いたことがあってね。その時のコイツのギターと歌、最高に痺れたよ」

ホリー「そしたらゴー・ゴーがダンスを始めたもんでよ。なかなか上手かったからいつも以上に燃えてみんな楽しんでもらえたんでよ。その後、意気投合してな。今じゃ私達は」

 

ゴー・ゴー&ホリー「マブダチってわけよ」

 

トン

 

今度はグータッチ

 

ヒロ「そうだったんだ」

フレッド「それは驚いたけど」

ワサビ「ゴー・ゴーって踊れたんだ」

ゴー・ゴー「まあな。私オリジナルだけど」

レモン「ちょっと見てみたいわ」

ゴー・ゴー「また今度な」

 

ジョーイ「それは良いけど、姉ちゃん。おばあちゃんは本当に良いって言ってたの?」

ホリー「ああ。さっきばあちゃん、ロックバンド聴きに行くって言ってたからよ」

ヒロ「お婆さんなのにロックが好きだなんてすごいな。けど良かったねジョーイ。今日は叔母さんがご馳走してくれるから」

ジョーイ「ありがとうヒロ」

 

それからみんな翻訳機をそのままの状態にしてヒロの家に向かうために外に出る。ベイマックスは再び充電器に。

 

ジョーイ「あれ? あの車なんだろ?」

ホリー「ああ あれ私の」

ジョーイ「えっ!?」

 

ジョーイの家に止まっていた車はホリーのだと言う。しかもその車はかなり高級そうな黄色メインで黒の模様が目立つ“カマロ”だった。

 

ジョーイ「でもどうやって!? 確かに姉ちゃんは運転免許ある事は知ってるけどこんな高級車いくらなんでも!」

ホリー「実はな。さっきくじ引きで当たったんだよ」

ジョーイ「!!??」

 

遡る事小一時間前

 

ホリーはライブが終わって久しぶりに実家に帰ろうとすると、近くでくじ引きをやっているのを見えたので行ってみた。どうやら1人1回までなら無料でやっているらしい。商品もなかなか良く面白そうなのでやってみたらたった一回でカマロが当たってしまったらしい。

 

ホリー「しかも契約書までわざわざ用意してくれたからその場ですぐに乗れたんだよな。ラッキーだったぜ」

ワサビ「怪しくないか? そんな都合良く車当たっただけでもラッキーなのに契約書まで用意してたなんて虫が良すぎる気が」

ホリー「まあな。俺も心配になって知り合いの車屋に調べてもらったんだけど、全く問題なかったんだよ。むしろ正真正銘の最新モデルだったぜ」

 

ヒロ「確かにこのエンジンは最新式な上にかなりの技術だ。これは相当な掘り出し物だよ」

ホリー「おまけによ。この車のカーラジオ、その場に応じて音楽やチャンネルを自動で流してくれてよ。結構気に入っちまったんだ」

ジョーイ「へぇ〜…?」

 

ヒロ「どうしたのジョーイ?」

ジョーイ「今誰かに見られた気が」

ホリー「気のせいだろ。それよりメシにしようぜ、メシに」

 

と強引にジョーイを連れて家に入る。そして数分後、テーブルにご馳走が並べられた。

 

キャス「今日はヒロの友達が来てくれたから張り切っちゃった♪ジョーイくん、ヒロと仲良くしてくれてありがとう」

ジョーイ「いえ、そんな」

キャス「それじゃみんな今日は楽しんでね」

一同「はい。いただきます!!」

 

みんなでパーティーが始まった。みんな楽しい食事会を楽しみ、ヒロの部屋でみんなでぐっすり寝るのであった。

 

○ヒロの研究室

 

ピピピッ

 

翻訳機が最初の翻訳をしていると、新たな信号をキャッチする。それも近くから。

 

そこにはさっきジョーイ達を見ていたバイクになっていた男。さらにもう一台。ボディに“To punish and enslave…”(罪人を罰し服従させ…)と書かれたパトカーが。だがその運転手の様子がおかしい。

 

ビリッビリビリ…

 

なんと人間の体がバグっている!

しかもよく見るとこのバイクとパトカーに鳥のようなマークが。これはまさしくディセプティコン(今後、台詞枠ではDCと表記)のマークだった!

 

バイク「☆$÷・×8○×%♪+°(茶髪の小僧がメダルを持ってやがる)」

 

それを聞いてパトカーはどこかへ走り去る。

 

一方その頃

 

○ホワイトハウス

 

大統領「お久しぶりですミス市」

お市「ご無沙汰しております大統領」

 

お市が大統領と面会していた。

 

お市「本日はお時間を作っていただいた事を感謝致します」

大統領「いえいえ。あなたならいつでも歓迎いたします。それに、いらっしゃった件も承知しております。………ディセプティコンの事でしょう?」

お市「……ご存知でしたか」

大統領「はい。先日、我が軍の基地の1つが襲撃に合いましたから」

 

先日ディセプティコンが襲ったのはこの国の基地だったらしい。既にトランスフォーマーの情報は公開されているが、混乱を避ける為にこの国の軍が襲われたことは上層部以外では報道されないでいた。それでも各国にのディセプティコンを収容出来る“DC収容所”は設けられ、既にこの国でも数十体のDCが収容されていた。

 

お市「私もその件については聞きました。確か負傷者が出たにも関わらず、死者は出なかったという」

大統領「はい。未確認のヘリ1機が基地に着陸したと思ったら突然変形して攻撃してきました。その後、いくつかのデータを奪い去って消えました」

お市「そうでしたか。そのデータはどんなものでした?」

大統領「それが軍のデータにはほとんど手をつけず、センターシティの情報ばかりが奪われたんです」

お市「センターシティのですか? センターシティってあの」

大統領「はい。我が国の英雄が住む街です」

 

国の英雄とは?

 

大統領「こちらとしても既に“NIA”に調査させています」

 

“NIA(ニア)”とは正式名称“ネショナルインテリジェンスエージェンシー”という大統領直属機関。

 

お市「それは頼もしいです」

大統領「ですが今のところ成果は得られず、頭を悩ませています」

お市「やはりそうでしたか。大統領、実は本日の訪問はあなたに謝らなければならないことがあったからです。ダン様の知り合いが情報を得るために潜入してしまったんです。勝手なことをしてしまい申し訳ございません」

大統領「何とそうだったんですか。構いませんよ、むしろありがたい事です。ミスターダンはあなたが最も信頼できる相手。その彼の知り合いなら信じられます」

お市「ありがとうございます。そしてもう一つ、ディセプティコンに対抗する為に友人を連れて来ました」

 

その友人とは?

 

そして

 

○センターシティ外のUSAのどこかの廃墟

 

さっきのパトカーがやって来て、"PUNISH"と"SERVE"の文字が刻まれたナックルダスターを装備したロボに変形していく。コイツの正体は“バリケード”だった。廃墟に入るとそこにいたのは

 

バリケード「メガトロン様」

 

メガトロン(目に傷を負った状態の最後の騎士王の姿)とスタースクリームだった。

 

メガトロン「俺の顔にライトを当てるんじゃない。報告は?」

バリケード「データにあった小僧を調べましたところ、当たりでした。メダルは小僧が持っていました。ただ見張りの反応があったのでこちらも動けず見張ることしか」

メガトロン「それで! ノコノコ帰って来たのか!!」

 

メガトロンはフュージョンカノンから火炎放射を放って怒る。

 

メガトロン「何としても手に入れるんだ。あのメダルがなければ“杖”を見つけることは出来んのだぞ!」

スタースクリーム「落ち着きくださいメガトロン様、仕方ありませんよ。以前データを手に入れる為に攻撃した事で奴らに警戒され、警備がより厳重になって少人数しか来られなかったですし、マサムネ様の命令もあって今動くのは危険すぎます」

メガトロン「分かっている!だが指を咥えて見ているのが癪に触るんだ!」

 

バリケード「それとですが少々厄介なことに、あの小僧の仲間が我らの通信を傍受出来る装置を作ったらしく」

メガトロン「何だと!? それじゃ今までの情報が筒抜けになるではないか!」

バリケード「今のところ重要な情報までは手に入れてないので心配はないかと。それに既に手は打ってあります」

 

とバリケードが何かを投げ落とす。それは虫のようなものだった。

 

メガトロン「これは……そうか、奴らを利用するのか」

スタースクリーム「これならマサムネ様もお許しになる筈ですね。そうだ。メガトロン様、ついでに」

 

ゴニョゴニョ

 

メガトロン「ふふふっ それは面白い」

 

一体何を企んでいるのか?

 

○どこかの地下

 

ギロっ

 

複数の胸にギラつくその目の正体は!?

 

○センターシティ

 

ヒロの家で夜を過ごすジョーイ。その外でカマロが何か電子音が鳴り出す。そのカマロのハンドルのサイレン部にマークが映り出す。一体このカマロは?

 

To be continued.




皆様、大変長らくお待たせいたしました。グランウォーズ最新話ようやく完成しました^_^
忙しい日々が続いて投稿が遅れてしまいました。ですが本日ようやく2024年最後を目の前にして完成できました^_^

ヒーローマンとベイマックスをコラボさせてみました^_^
次回ももっと凄い展開を考えますので、来年もよろしくお願いします^_^
良いお年を^_^
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