バトルスピリッツ烈火魂 グランウォーズ‼️   作:キャプテンK

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ダンと幸村はIBSA専属の病院で手当てを受けた。

それから一週間。


第五陣:真実

幸村「んっ。んん」

幸村が目を覚ました。

幸村「ここは?」

 

環奈「ここはIBSA専属の病院でごじゃる。」

幸村「環奈!」

環奈「幸村。目を覚めてよかったでおじゃる‼️」

環奈は泣きながら幸村に抱きついた。

 

幸村「あぁ。ありがとな。心配してくれて。」

環奈「うぬ。」

 

幸村が目を覚ました知らせを聞いて、

 

佐助達「幸村‼️」

利家「お前やっと目を覚ましたか。」

兼続「お前がくたばるとは思ってはいなかったがな。」

 

ライバルと仲間たちに無事を祝ってもらい嬉し泣きをする幸村。

それからベッドから立ち上がると、少し遅れて

 

早雲「幸村‼️ はぁはぁ!」

 

幸村「早雲! よかった。お前も無事で… ん⁉️ うわ⁉️」

 

早雲は顔を見るや否や環奈以上の勢いで幸村に抱きついてきた!

 

早雲「よかった! よかった!」

その目からは嬉しさのあまりに大粒の涙を流していた。

幸村「早雲。」

幸村はそう言いながら早雲の頭を撫でた。

 

利家「へっ! 見せつけてくれるじゃねぇか!」

 

と利家が揶揄うと、我に帰ったのか二人とも顔を真っ赤にして、離れた。

周りは笑いで覆われた。

 

すると

 

幸村「‼️ そうだ! ダンは? ダンはどうしたんだ⁉️」

 

幸村はダンのことを思い出して皆に聞いた。

 

兼続「大丈夫だ。 お前と同じようにここで治療を受けた。」

利家「しかもお前より3日も早く起きやがった。それよかデッキまで組めるぐらいだからよ。」

 

幸村「そうか。よかった。」

 

幸村は安心して気を落ち着かせた。

 

環奈「それでダンから伝言があるのじゃ。幸村が目覚めたら、みんなに大事な話があると。」

 

幸村「ダンが? そうか。わかった! それじゃみんな行こう。」

 

そう言って幸村が服を着替えたら即座にダンの部屋に向かった。

 

そしてダンの部屋に入ると、ダンもみんなが来るのがわかっていたかのように立っていた。

ダン「幸村」

幸村「ダン。お前。無事でよかった。」

ダン「あぁ。お前もな。」

 

二人は笑顔でお互いの無事を喜んだ。

 

ダン「みんな。すまなかった‼️ 俺のせいであんな…」

 

幸村「もういいぜ。 誰もお前のことを恨んでなんかいねえよ。」

兼続「あぁ。ダンよ。確かにお前は俺の仲間達を傷つけた。しかし!

バトルし、そして見てわかった。お前の計り知れないバトスピ愛を!それだけ知ればもう何も言うことはない‼️」

 

ダン「みんな。ありがとう‼️」

ダンは喜びのあまり涙した。

 

そして

 

ダン「これから俺の全て話す‼️」

そして幸村達は椅子にかけダンの話を聞く準備ができた。

 

ダン「まず一番言わなければならないのが、俺はこの世界の人間じゃない‼️」

 

一同「⁉️⁉️⁉️」

 

その一言で一気に場の空気が重くなった。

 

それからダンは順にこれまでのことを説明しはじめた。

グラン・ロロと呼ばれる異界から、グラン・ロロの全てを司るマザーコアを奪い全てを狂わせた「異界王」から取り戻す異界の戦士「コアの光主」として召喚されたのだ。

そこからズングリーや魔女マギサ、他の光主達やライバル達と共に長い旅路の果て、ついに人間界でダンは異界王を倒すことができ、二つの世界は再び平和になった。

 

しかし平和になった世界でダン達はフィクサー達によって表の世界であまり出られなくなり、仲間の一人を失った。

それから数年後、ダンの前に現れたのが「魔ゐ」だった‼️ ダンが心の底から大切に想っていた人。その魔ゐから熱いバトルができると聞かされ、魔ゐが出現させたゲートへ魔ゐと共に飛び入った!

そこにはかつての仲間とそして未来であった!

その未来はグラン・ロロにいた異界人の中でも凶暴な種族「魔族」によって支配されていた世界だった。異界王によって未来が変えられたからだ。そして魔族の女王によって生み出された大陸によって地殻がおかしくなり、このままでは地球が滅亡すると知った。それを聞いてダンは即答でこの頼みを承諾した。

そして久しぶりのバトルで勝利したダン。その月夜、ある一人の魔族が現れた。それが「月光のバローネ」‼️ 新たなライバルであった。

バローネと戦い負け、そして勝ち、さらに新たな魔族とも戦い続けた。そして、そんな中で地球を救う手立てが見たかった。それこそが「12宮Xレア」であった! この世界では普通にあるようだが、ダン達には救いの手であった。それでもダンは悩んだ。なぜならダンは魔族達も救いたかったからだ。

そんな苦悩も続いたが、幾度というバトル、出会い、別れを繰り返していくにつれ魔族との共存という道も少しづつだが築き出せそうになっていた。

 

そんな中で魔ゐは一度俺たちのそばを離れ、バローネ達の元で魔族達の助けになりたいと決めたのだ。それはかつてダンがグラン・ロロを救った時のように。しばらくして地球滅亡を止めるには12宮Xレアの力を神々の砲台で撃ち込むということがわかった。そして魔ゐはお互いに12宮Xレアが集まるとダンにバトルを申し込んだ。

なぜならそこである崩れた博物館で知ったのだ。ダンが元の時代では行方不明になっていたことを。それこそダンが神々の砲台で犠牲になるのではないかという。ダンはそれ聞いても決心は変えなかった。そしてダンは魔ゐのライフを削り切ろうとしていた。その時に魔ゐから告白を受けた。それでも決心は変えられなかった。それでもダンは魔ゐのおかげで生きる力を取り戻すことができたと感謝していた。ダンは魔ゐのライフを全て削った。魔ゐに「俺にはお前が必要だ」と伝え。

 

そしてついにバローネとの最終バトルが始まった!

どちらが神々の砲台を撃つか‼️ どちらも隙を見せない攻防が続いた‼️

そして僅かな差でダンが勝利した‼️

そしてダンが砲台を撃つことになる。そこでダンを回収するためにコアブリットを戻そうとしたが出来なかった! ジェミナイズとのバトルでコアブリットに異常が出てしまったのだ!

それを聞いたダンは理解した。自分が引き金だと。砲台は撃つとはあったが、引き金を引くとは書いてなかった。

 

そしてダンはバローネに「ありがとうございました。いいバトルでした。」と。

 

ダン「そして俺は引き金となり消えた。」

 

その話を聞いて、全員唖然としてた。当然であるあまりにも規格外すぎたのだから。

 

幸村「ダン。お前にそんなことが。」

 

利家「コアの光主。どうりであの強さってわけだ。」

 

兼続「………」

 

早雲「それ程までにお前は戦い続けできたのか。我らとは本当に規レベルが違いすぎる。」

 

佐助達「あぁ。俺たちもこんな話聞かされたら納得したぜ。」

 

全員、驚いていた中で最も落ち着いていた環奈はある質問をした。

環奈「しかし、消えたはずのお主がなぜこの世界に?」

 

ダン「分からない。俺もそれだけが分からないんだ。ただ、昨日目覚めて、デッキを見たらこのカードが入っていたんだ。」

 

そこには何と12宮Xレアがあった! しかも12種類全て‼️

 

佐助「嘘だろ⁉️ こんな12宮Xレア見たことないぞ‼️」

環奈「我もじゃ。姿はに同じじゃが効果が違う。」

 

ダン「あぁ。もしかしたら12宮Xレア達が俺を守ってくれたのかも知れない。」

 

ダンはそう答えるしかなかった。

 

環奈「なるほどの。お主のことを知ってそうしたのかも知れん。その心をいつまでも持つべきでおじゃる。」

ダン「ありがとう環奈」

 

そして今度は幸村が

幸村「それでダン。あのニフィリティは一体?」

 

ダン「そうだったな。あいつは俺だ。」

一同「⁉️」

 

全員驚くべきことなのは仕方ない。

 

ダン「あいつは俺が生み出した悲しみだ。俺はこの世界に来た時、記憶がなかった。それであてもなく彷徨ってその孤独感から抜け出したいと思っていくうちに全てを消せば楽になると思いはじめたと思う。その時の心の闇からあいつは生まれたんだ。言ってみればあいつは俺の悲しみだったんだ。」

 

全員今の説明で納得した。あいつは本当に苦しんでいたことに。

ダン「そしてようやくあいつと話をすることができて、俺たちはわかり合うことができた。今あいつは俺の心にある。俺の悲しみが。だが悲しみはやっぱりあるべきだな。悲しみもあるから人は人でいられるんだから。」

 

その言葉に幸村は泣いた。

幸村「ダン。おまえはすげぇよ! 俺が今まであったカードバトラーの中で最高だ! 俺はおまえと戦うことができて誇りに思う‼️」

 

ダン「幸村」

 

利家「あぁ! お前みたいな強いやつを見つけたら急に俺も戦いたくなってきたぜ‼️」

 

兼続「俺もリベンジを果たさねばなるまい。」

佐助「俺も」

佐助の仲間達「俺たちだって!」

早雲「もちろん私もだ。」

 

そんなみんなの激励を受けてダンは

ダン「ありがとう‼️ ありがとう‼️ みんな‼️」

 

ダンは本当に心の底から嬉しかったようだ!

 

幸村「そうと決まれば、体が完全に回復し、デッキを組めたらその時は必ず‼️」

 

ダン「あぁ! 約束する! その時は必ずお前達と戦おう‼️」

 

一同「おう‼️」

 

新たなライバルと仲間が生まれた瞬間であった‼️

 

一方その頃、ダンが壊したドームでは

???「親方様!」

親方様「ふふふ 面白いことが起きそうだ。」

 

破壊されたドームで不気味な笑いをする仮面の男。

そしてそれをどこからかその男に視線を向けけていた不思議な光。

 

???「ふはははは! 面白そうなやつを見つけた。」

 

この西ムサシで新たな修羅が動こうとしていた‼️

 

To be continued.




やっと書けました。

ダンの過去を書くのは大変でした。

次回もお楽しみに^_^

2/26 3日はやっぱり短すぎたので、1週間に変更しました。
あと終盤の方も

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