元柱で現上弦な鬼殺隊士のお話   作:揚げ物・鉄火

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鬼滅の小説は初挑戦です。
どうか温かい目で見守って下さい。

どうぞ。ごゆっくり!


第一話

 

それは、鬼無辻無惨を祖とする人食いの化け物であり太陽の光にその身を焼かれるか特殊な刀(日輪刀)で頸を刎ねない限り死なない上に人を遥かに凌駕する身体能力を持った存在。

 

そんな鬼を滅ぼす為に設立された政府非公認の組織が存在する。

その組織の名は、鬼殺隊。

大半が鬼に大切な人を奪われた者達で作られた組織。

鬼殺隊に所属する者の大半は『全集中の呼吸』と呼ばれる特殊な呼吸法で鬼と同等の身体能力を得て特殊な鉱物から作られた日輪刀と呼ばれる刀で鬼の頸を斬るが中には、全集中の呼吸を扱えない者たちも存在する。

そういう者達は、隠と呼ばれる後処理や隊士達をサポートする存在になる。

だが隊士達も時に実力以上の鬼に出会い返り討ちにされ殉職する者も後を絶たない。

 

そんな鬼殺隊の中で最強の称号を得た者達を柱と呼ぶ。

 

柱の実力は、鬼無辻無惨の直属の鬼の組織十二鬼月の下弦の鬼であれば単体でも撃破可能な実力を誇っている。

 

だがそんな柱であっても単体では討伐不可能とされている鬼達がいる。

 

それは、上弦の鬼と呼ばれる存在。

ここ百年近く顔触れが変わらなかった存在で何人もの歴代の柱達を葬ってきた鬼達である。

そんな彼らを討伐したという知らせは十数年前に一度だけである。

 

そんな上弦の鬼と二人(・・)の女性が向かい合っていた。

 

「やあやあ、今夜は月が綺麗だねぇ」

軽い口調で言葉を発したのは、頭から血を被ったような髪色に西洋の服を着た上弦の弐『童磨』であった。

 

「カナエちゃん…逃げて」

「ごめんなさい…でもそれは出来ないわ」

それに対して返事を返さず二人で言葉を交わしたのは、蝶のような髪飾りで美しい黒髪を二つに纏めて蝶のような羽織を羽織った美女『花柱』胡蝶カナエ。

その隣に立つのは、翼のような髪飾りで若干青みがかった黒髪を首に辺りで結び絵羽模様の羽織を羽織った『花柱』に引けを取らない美しい大人の女性『天柱』天空時 輪であった。

 

本来胡蝶カナエが一人でこの地域を見回る予定だったが『天柱』の「嫌な予感がする!」の一言で一緒に見回る事となった。

その結果、本来の歴史とは違い上弦の弐の童磨を相手に二人の柱で迎え撃つ事が出来た。が、いざ上弦の弐を前にすると初めてその実力差を理解できた。

 

「あれ~?どっちも挨拶してくれないの?ちょっと悲しくなっちゃうな~」

一向に返事を返さず二人だけで話す鬼殺隊員に童磨は再び声を掛けた。

 

「カナエちゃん…あなたにはしのぶちゃんやカナヲちゃん蝶屋敷の子供たちのようにあなたの帰りを待つ人がいるでしょう?だからあなただけでも逃げなさい」

「で、出来ません!私も鬼殺隊の柱です!鬼を前にして敵前逃亡なんて出来ません!」

天柱は花柱を逃がそうとしているが当の本人は、断固とした意志で自分も戦うと言って聞かない。

 

その様子を見て童磨は、面白そうに見るだけに留めた。

そして何を言っても説得できない胡蝶カナエについに痺れを切らした天空時は、強硬手段に打って出る。

 

「はあ…わかったわカナエちゃん…」

「輪さん!やっとわかってくれた「少し眠っててね」え?」

ドムッ!

「ゴフッ…!」

「ごめんなさい…でもこれは貴女のためよ」

天空時は、胡蝶カナエの腹部を殴り気絶させてから近くに待機していた隠にカナエを預けた。

「彼女のこと頼んだわよ」

「お任せ下さい天柱様!」

天空時の言葉に隠の人は頷き風のように去って行った。

 

 

「さて…お待ち頂き感謝いたします。上弦の弐 童磨さん」

「あっ、やっと返事してくれたね!じゃあ改めて自己紹介させて貰うよ。俺は、十二鬼月上弦の弐 名を童磨と言う…なんてね!合ってる?名乗りとして合ってる?黒死牟殿の名乗り方を参考にしてみたんだけど合ってるかな?」

童磨が名乗り終えると急に子供のようにハッちゃけた様子で聞く。

それに対して天空時は、まるで子供に言い聞かせる母のような慈愛の籠った声で返した。

「ええ、合ってますよ。では、私の番ですね?…私は、鬼殺隊天柱 天空時 輪と申します。冥途の土産にでも覚えておきなさい」

 

「うわー、かっこいいな~!じゃあ突然で悪いけど…今から君を救済するね?」

「冗談は、ほどほどにお願いします…いざ参る!」

童磨の言葉に天空時が日輪刀を構え童磨も二つの扇を懐から取り出し血気術を使う準備をする。

 

「血気術…蓮葉氷!」

「天の呼吸 壱ノ型…天輪!」

 

鬼殺隊最高戦力の柱と十二鬼月上弦の弐が本気の殺し合いを始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蝶屋敷

ここは、鬼殺隊の隊士達が鬼との戦闘で傷を負った時に運ばれる診療所のような場所でこの屋敷の主は、花柱胡蝶カナエと実の妹であり継子の 胡蝶しのぶである。

本来この屋敷は、あまり騒がしくないのだが今は違う。

その理由は、昨晩隠の手によって連れ込まれた花柱胡蝶カナエが一向に目を覚まさないのである。

 

「葵とカナヲは替えのタオルと毛布を持ってきて!あなた達は、私の部屋にある痛み止めの薬を持ってきて!」

「「「「「はい!」」」」」

しのぶの言葉に蝶屋敷のメンバーが返事を返す。

 

「姉さん…絶対助けるから、目を覚まして…姉さん」

しのぶは消え入りそうな声で姉の手を握りながら呟いた。

 

「う…うぅ…し、しのぶ?」

「姉さん!目を覚ましたのね!?」

だが突如カナエが目を覚まし一気に起き上がった。

「そうだ!輪さんは!?うっ、うう!」

「姉さん!?まだ寝てなきゃだめよ!内臓にすごい衝撃を食らったかのように内臓が傷ついているから!」

「だ、駄目よ!早く輪さんを助けに行かなきゃ…一人で上弦の鬼と戦いに残ったんだから!」

「上弦と一人で!?」

カナエは、妹の言葉を無視してすぐに向かおうとしたが痛みのあまり地面に蹲る。

 

そんな時だった。

 

『カァカァ――!伝令伝令!訃報訃報!天柱 天空時輪!上弦の鬼トノ戦闘デ死亡!上弦の弐ト相打チデ死亡!繰リ返ス!天柱 天空時輪!上弦の鬼トノ戦闘デ死亡!上弦の弐ト相打チデ死亡!」

何処からともなく飛んできた鎹烏の報告により天空時の死亡が決定づけられた。

 

「あ、ああ…あああああああ!!」

鎹烏の報告を聞いてしまったカナエは膝から崩れ落ち絶望の慟哭を上げた。

「姉さん!?姉さんどうしたの!?しっかりして姉さん!」

「私の…私のせいだ…」

「え?」

「私が弱いから…私が足手まといだから…だから輪さんは、死んでしまったんだ…私のせいだ…」

「姉さん!?姉さん!姉さん!!」

カナエは自分が弱かったと責めて気を失った。

 

 

 

 


 

無限城にて

 

無限城

それは、鬼の首魁である鬼無辻無惨の本拠地であり十二鬼月を招集する時に使う場所である。

だが今この無限城に居るのは鬼無辻無惨本人と上弦の弐 童磨との戦いで死んだはずのの天空時 輪(瀕死状態)である。

 

「貴様か…半天狗だけでは飽き足らず童磨まで殺した鬼殺隊の柱というのは?」

「ヒュウ…コヒュウ…コフッ!」

無惨が青筋を浮かべながらした質問に対して天空時は、何も答える事が出来なかった。

「もういい!何もしゃべるな!貴様を見ているだけで虫唾が走る!貴様は早々に殺してやる!…と言いたいところだが貴様のせいで上弦に空きが出来た。その責任はとって貰うぞ」

無惨は、そう言うと天空時の傷口に自分の血を流し入れ始めた。

 

「ガッ!ガアァァ!あ、ああああ!!」

血を入れられた天空時は苦しみながら鬼無辻を睨みつけ言い放った。

「き、鬼無辻無惨!貴方、後悔するわよ!私を鬼にしたことを…あなたは、きっと後悔するわ!」

「黙れ!」

「ガハッ!」

その言葉に激昂した無惨は、天空時を蹴り飛ばし気絶させた。

「私が後悔するだと?ふざけるなよ小娘…後悔するのは貴様だ!貴様が鬼になった暁には鬼狩りの柱共を襲わせてやる。その時奴らがどのような顔を浮かべるか非常に楽しみだ」

無惨はそれだけ言い残し無限城を後にした。

 

残された天空時の目には、上弦 弐の文字が刻まれていた。




はい、と言うわけで第一話でした。
要望があれば続くかもしれせん。

今作のオリ主の設定集

オリ主
名前.天空時 輪

性別.女性

年齢.ヒ・ミ・ツ(悲鳴嶼さんより年上)

階級.柱(天柱)

使用呼吸.天の呼吸をメインに基本五つの呼吸(極めてない)

性格.基本穏やか
内面.善逸状態

好物.せんべい(醤油に限る!)

趣味.音楽鑑賞

実績.
最終選別の時、藤襲山の鬼を一匹残らず殲滅させる。

入隊して一週間で所属部隊が当時の下弦の参に遭遇。
当時の下弦の参を階級癸だった天空時が討伐。

入隊半年、階級が甲だった時に上弦の肆 半天狗に遭遇。
半天狗を討伐。
天柱に就任させられる。

上弦の弐 童魔と相打ちで死亡(?)。

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