偽アイエフの次元記   作:神無月 雪華

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第一章 プラネテス
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院長から許可を何とか取得したが、危ない事はしないと釘を刺された

大丈夫です、そんな度胸ないので

 

取り敢えず部屋に行って汚れてもいい服に着替えよう

数人一緒の部屋なのだがそこはしょうがないし屋根があってベットで寝れて食事が出るだけでも贅沢だろう

しかし、前世の記憶を思い出したは良いがそのほぼ全てが霞んで居るのはいかがな物か

いや、まぁなくても何も困らないけれどサブカルチャー関連だけ良く覚えていると何かこう、悲しい様な、何とも言えない感じになってしまう

 

部屋に入るとベットに腰掛けて本を読んでる少女が目に入る

 

「あれ、アイちゃん。どうしたんです?今日はお外にお散歩に行ったんじゃないんですか?」

 

あ、うん

この子コンパだわ

いや一緒に暮らしているから知ってるんだけど思い出した記憶のせいでうっかりしていたというか、キャラとしての『コンパ』として認識したという感じだろうか?

 

「ちょっとこれからギルドに行ってお小遣い稼いで来るのよ」

「ギルドで、お小遣いをですか?」

 

こてん、と首を傾げる可愛い生き物

 

「ええ、薬草を拾う依頼を受けてお小遣いを稼ぐの」

「じゃあ、私もついて行くです!」

 

ふんす!みたいな効果音がしそうな感じで立ち上がったコンパには申し訳ないのだが

 

「ごめんなさいコンパ、院長から許可貰ったの私だけなの。貴方は此処でのんびりしてて」

「ええ〜、残念ですぅ」

「今度許可を貰えたら一緒に行きましょ?」

「約束ですよ〜」

 

動き易いシャツとパンツの上から少し大きめのお下がりのジャケットを羽織り部屋を出る

コンパには悪いけどコンパはそのままゆるふわに育って欲しい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギルドにやって来たのだが、ゲーム内のイラストで見えてた通り結構機械が並んでいる

流石ゲイムギョウ界、技術進歩がよく分からない感じで進んでるわね

いや、ロボットがいる時点で大分あれか

 

「ギルドへようこそ!どんな用事出来たのかな?」

 

受付に向かうと受付のお姉さんが朗らかな笑顔をしながら優しく声を掛けてくる

 

「登録をしてクエストを受けたいのだけど」

「え、お嬢ちゃんが?危険だよ?」

「大丈夫よ。薬草とか簡単なクエストしか受けないもの」

「うーん、でも・・・」

「危険だったら直ぐに逃げるし無茶はしないわ!」

 

渋々といった感じで受付のお姉さんは登録を済ませてくれた

問題は依頼端末が今の私には高かったせいで依頼を受けるのに受付のお姉さんに持ち上げてもらうとか言う公開処刑を受けた事だろう

この屈辱はいつか必ず晴らすわ、いやほんとに

お姉さんからお慈悲でナイフを貰った

薬草採取と護身用に二本も

このお姉さん良い人過ぎない?

今回の件はチャラにしてあげるわ!

 

 

ではネプテューヌシリーズお約束のバーチャフォレストに薬草採取イクゾー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バーチャフォレスト舐めてたわ

薬草が全然見つからない

雑草しか無い

受付のお姉さんに薬草と雑草の違いの紙貰ったけど雑草しか見つから無いのどういうこと

 

薬草がー

薬草が無いぞー!

 

そう、皆近場で薬草を採取するのである

 

どうしてー!どうして薬草がないのー!

 

可笑しい、受付のお姉さんの話では薬草採取のクエストは毎日誰か一人は必ず依頼を出す程ありきたりのクエストの筈だ

なのに一時間探して薬草が見つからないとは

何かあったに違いない

 

一体、何が・・・

 

そう、皆近場で採取する為近場の薬草は取り尽くされているのである!

 

「さて、脳内で雑にパロもして落ち着いたし・・・どうしましょうか」

 

もう少し深くまで進んでみる?

いや、でもモンスターが出てくるかも知れないし

少し進んでみてモンスターが居たら逃げるとしますか

 

「木や草むらに身を隠しながら進んでみたけど、あれは・・・」

 

木の陰からようやく見つけた薬草の傍に居る存在を注意深く見る

 

「ぬーらー」

「どう見てもスライヌよね、犬耳生えてるスライムだし」

 

ぬらーとか気の抜けるボイス辞めて欲しい

リアルでそんな声してるのスライヌ

問題は、弱そうに見えるが自分が勝てるかどうかだろう

危なければ逃げるけれどスライヌは自分の実力を知るのに丁度いいだろう

そう言えばゲームだとレベル式だったがこの世界でもレベル式なのだろうか

いや、そもそもどうやって調べるの?

 

「もうなんか面倒臭いからくたばグハァ!」

 

スライヌ舐めてたわ

突進頭突きめっちゃ痛たいわ

弾力のある枕ぶつけられたみたいなダメージだったわ

アイエフちゃん7歳ぼでぇにそんなダメージ食らったらそりゃ痛いわ

痛いけど余程の事がないと死にはしない事が分かったからこのスライヌには八つ当たりさせてもらいましょう

無理なら逃げるだけね怖いし

滅多刺しにしてやるわ!(出来るとは言ってない)

 

「私のナイフの錆にしてあげる!」

 

 

 

 

 

両手にナイフを持ちスライヌに切り掛る事数分

長く苦しい戦いだったわね

主に腕への負担と弱いものいじめてる様にしか見ないな絵面が

しかも何も落とさないし

 

「腕が疲れた・・・。き、筋力を付けないと駄目ねこれ」

 

体力を過信してたわ

今後の課題として筋トレと体力作りが追加されたけど、今は薬草を採取しちゃいましょう

 

「これは薬草、これは薬草、これは雑草、これは・・・雑草」

 

これもこれもこれもこれも雑草

薬草少なぁ!?

いや、必要な数は集まったけどそれにしたって少ないわ

多分此処も人が採取してるのでしょうね

さっきのスライヌ以外モンスターを見ないし

 

「これ以上長居してもアレだし帰りましょうか」

 

次からもう少し先に行かなきゃ駄目かしら?

それより先にトレーニング?

いや、ネプテューヌワールドだからレベル上げ?

トレーニングで基礎体力を付けてモンスターを狩ればレベルが無くても何とかなるでしょ

なるわよね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい、依頼の薬草はこれで全部ね。クエストクリアよ、おめでとう」

「ありがとうございます」

 

受付のお姉さんに薬草を納品して初クエストを完了した

薬草採取だけど達成感があるものね

 

「それで、クエストを受けてみてどうだった?」

「そうね、まずは筋力を付けないと駄目ですね」

 

受付のお姉さんはあ〜みたいな感じに納得してスクスクと笑っている

笑い事じゃねぇんだよ!

 

「ご、ごめんね?悪気があった訳じゃないのよ」

「悪気が無いなら良いわけじゃないですよ?」

「う、ごめんってばぁ〜」

 

いかん、このお姉さん可愛い

 

「取り敢えず暫くは体力作りを主にちまちま薬草採取とか簡単なクエストを受けて行く事にします」

「そっか、そう言えば君はなんでクエストを受けに来たの?」

「私、孤児院に住んでるんでお小遣い稼ぎに、と」

「・・・そっか、頑張ってね?」

「今日は色々ありがとうございました」

 

お姉さんにお礼を行ってギルドを後にする

 

「さて、報酬で孤児院の皆にお菓子でも買って帰りましょうか」

 

お安いお徳用のタイプをだけど

 

 

 

余談だが買っていったお菓子は私が食べる前に完食されていた

結構な量あったはずなのに、だ

べ、別に悲しくなんてないんだからね!

 

 




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