能天使の右腕   作:答えてくれドルフRO

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連投ふたつめ。話というか、記録というか。短いです

ちなみに、イオリアの爺さんって2051年生まれらしいですね





XX1:機密文書Ⅰ

映像資料:

 

警告:

この映像は機密文書<Daybreak-■■■■-00-26>に関連するものです。関連資料の閲覧権限を持たない場合速やかに攻勢防壁を展開、メンタルモデルの消去を行います。60秒以内に正しい認証情報を入力してください。

 

 

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 …………認証確認。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────映像再生開始

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「君の居ない時間は永遠にも感じられたよ。しかし、今となっては刹那の出来事だったのかもね…………」

 

 暗い研究室。老いた男はイスに座し、虚空につぶやく。

 

「よもや君より年上になってしまうとは。老け顔だと言ったことは許してくれると嬉しいな」

 

 老人の目の前では、無数のディスプレイが何かの計算を行っていた。

 

「さて、僕も時間のようだ」

 

 その声と同時に、ドアが爆発で吹き飛ぶ。

 

「チェックメイトだな、ドクター。今まで手こずらせてくれたよ」

 

「おや、そうかい? それはよかった」

 

 入ってきたのは、武装した集団。装備からして、どこかの兵士と見えた。

 

「狸め……知っているだろうが、規則のため一応言うぞ。惚けられては困るからな」

 

「そんなに老けて見えるかい? 僕が」

 

 兵士は懐から紙を取り出した。

 

「御託はいい……国家安全局だ。貴様には国家反逆罪の疑いがかけられている。ご同行願おうか」

 

「なるほど、テロリストねぇ…………まあ、及第点だよ」

 

「いいや、満点さ。貴様はもう終わりだからな」

 

「もし従わなかったら?」

 

「こうなるな」

 

 兵士は机に置かれた写真立てを撃った。写真には男女が写っており、男の頭だけに穴が開いている。

 

「ふぅん……ところで君、チェスは好きかい?」

 

「は?」

 

「チェスはいい。相手との駆け引きを通じて人物像が見えてくる……なにより、老後に困らない」

 

「おいおい、ボケるのはよしてくれよ。こちとら仕事なんだ。話が通じないなら無理矢理連れて行くしかなくなるじゃないか」

 

「まぁまぁ、落ち着きたまえ。重要な話さ。そう……重要な、ね」

 

「…………」

 

「君は『チェックメイト』といったがね、チェックメイトとは、所謂『詰み』だ。極東将棋の王手じゃないのさ」

 

「それがどうした? 貴様にもう手はないだろう。防衛システムもこちらが掌握している」

 

「ふふふ。焦るなよ、若者……チェスは奥が深いのさ。例え敗北が決まっていようとも、打てる手があるくらいにはね」

 

「何が言いたい……?」

 

「訂正してもらうよ……君の飼い主に伝えるんだね。これはチェックメイトではない、引き分け(ステイルメイト)だと」

 

「負け惜しみを……人形、この耄碌した爺を拘束しろ」

 

「命令受諾」

 

 兵士の背後から人型ロボット────戦術人形が現れ、老人に近づく。

 

「どうも勘違いしているようだね。僕は耄碌もしていないよ。ただまぁ、証拠を見せるとすれば」 

 

 老人は懐から小さなクリスタルの容器と、スイッチらしきモノを取り出した。

 

「おい、それ以上動くな。流石に撃ってしまう。貴様も、死にたくはないだろう?」

 

「どうかな」

 

「……貴様の無駄話に付き合うのもいい加減飽きた。それはなんだ」

 

「ふふっ。僕のことを調べていたんだろう? なら、僕が何を研究していたかも、わかるはずさ」

 

「…………貴様、気でも狂ったか!?」

 

「いいや、正気さ。正気だからやっているんだよ」

 

「っ!」

 

「ああ、僕を殺しても無駄さ。むしろ、僕の心臓が止まれば作動してしまうけど、いいのかい?」

 

「クソが! 貴様と心中なぞご免だ! 総員撤退、撤退だ!」

 

「ふふ……あえて悪の親玉を気取るならそうだね、こう言ったほうがいいかい」

 

 逃げ出す兵士たちを見ながら、老人は顔を歪めて言った。

 

 

 

 

 

 

「さぁ、恐れたまえ、逃げたまえ。その自由は君たちのものだ」

 

 

 

 

 

 再びひとりになった彼は、部屋の奥を見つめる。

 

「だから、頼むよ。僕の願いは君に────────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────再生終了

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ある日、ある地区が光に飲まれた。

 重度の放射能汚染にさらされたその場所は、誰も近寄ることが出来なくなってしまう。

 その光を見たある人は「あれは天の割れ目だ」と言い。

 

 

 非公式にこの出来事はこうも呼ばれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 極光事件(Daybreak)と────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







実は特異点時に投降したかった……筆が遅いのが悪い。

一章はこれにて終了。次は二章ですが、需要あるんですかねこれ……

必要ないかもですがあとで登場人物のざっくりとした解説を載せておきます

あ、評価のコメント数と感想の設定を変えました(露骨


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