鉄塔の森の地を闊歩するシユウとワタシは対峙する。強靭な両翼状の腕部と硬度な脚部から放たれる一撃は中型以上の威力があり、ある意味GODEATERの世界では、登竜門と言われる位基本的な動きを学ぶのに適してアラガミの一体である。まぁ極東だと後々の感応種タイプが出てくるまでただの中型扱いらしい、極東本当にくそったれ。
何処か見慣れた戦闘前に入る挑発をするシユウに、まずは近づいてから右手で張り手をかます。が、それをあっさり受け止められるが予想通りだ。
仕込みランスで掴んでいる左腕を、発射口諸共貫通させてから捻りを加えて拳と発射口を破壊。悲鳴を上げるシユウを他所にワタシは溜めていた左腕のキャノンにある程度溜めたパワー型のエネルギー弾をお見舞いする。
エネルギー弾はそのまま深手を負っていたシユウの左腕肘辺りから上部分を消し去る様に通り過ぎる。消え去った傷口からシユウの体液が溢れ出す。ダメージが深刻なのか膝を突き唸りながらこちらを、恐らく睨んでいるのであろう。
そして、そんな睨みを気にせずにもはや手慣れてしまった頭部を鷲掴みしてからの仕込みランスで頭部貫通。そして胴体部分にも同じくランスで貫通させてシユウ種のコアを奪い去る。
頭部とコアを失い、ワタシの腕を掴んでいた右腕も力なく垂れ下がる。このシユウが霧散してこの場から消えてしまう前に残っている腕を齧り、両足を齧る。大体この位で霧散してしまうので味わって食べる事はここの所ちょっと忘れてしまっている。味わって食べたいな……
どうも、ワタシ事コンゴウです。
贖罪の街で第一部隊との戦闘を終えた翌日に、かなりの頻度で調査隊やら偵察班やら更には防衛班までの姿やら話声が確認出来てしまったのでワタシは一旦、今後のエイジス侵入や移動の為にこの鉄塔の森にまで全力で逃げてきました。
エイジスはアラガミの侵入を抑えるために海上に設置された巨大な人工島で本土からもかなり離れてるので行くとなると、空を飛ぶか海を泳ぐしかアラガミには道がないのである。そこでワタシはお目当てのアラガミが比較的発見され安い、この鉄塔の森で自身に適応化される事を祈ってここら近辺のアラガミを貪り続けてます。
(ワタシのお目当て、そう!グボロ・グボロでーす!ぶっちゃけ水中で動けるアラガミってこいつと内部にジェットがあるってされる寒冷地適応のコクーンメイデンと2で出てくるウコンバサラと位しか知らないのよね……案外ゲーム外だと海と言う膨大な範囲は流石に調べられないのかな?海に落ちたらどう頑張ってもお終いだし。)
まぁ、分からない事は置いておこう。今重要なのはワタシに水中機動能力が手に入るか否かと言う点だけだ。手に入ったらイメージではあるが、空気を使って水面や水中をジェット機動で高速移動するなんてのも考えている。まだ試してないので未定だけど……
贖罪の街を離れてそろそろ4日程、ただちょっと食べ過ぎた気もしなくはない。何故か小型は向こうから突っかかってくるから否が応でも倒さないと、何処までも追いかけてきたので全て食べてやりましたよ。中型はグボロ・グボロがまだ4匹、シユウがさっきので9匹、コンゴウが何処にいたのか一回ピルグリム状態になってしまったので10匹……そしてヤクシャが3匹とかなーり貪っている。
(流石に第一部隊と戦闘しちゃって生き延びてるからワタシを片手間とは言え探してるだろうし、中型をかなり貪っちゃったから向こうもいい加減こっちに本格的に探しに来ると思う。もうちょっとグボロ・グボロ探したいんだけどなー!)
愚痴りつつだが、あの逃走からここまで他のアラガミのコアを食べていたおかげかまた色々と強化された。現状確認出来るのはヴェノムの効果時間とパイプから放つ空気が堕天と同じく三方向に放てて、更に同じ軌道で二度目も放てる様になりました。
前にも同じ軌道で撃てた事から推測ですがザイゴートの空気弾辺りが関連してると思われ、ヴェノムに関してはここでの廃棄水を飲んでたらからだと思われます。特に問題なく飲めちゃったからアラガミを食べた後に結構な頻度で飲んでましたからね。
(ここが良く見かけるだけであって、ゲームだと他の場所にも多少は出現の報告があったから。鉄塔の森の次に行くとしたら……そろそろ覚悟決めて大型に戦うかもしれないけど。あそこに行こう!)
行き当たりばったりな計画だが、ワタシ自身の強化の為に次に目指す土地は……あの気候変動によって常に雨雲に覆われて竜巻が荒れ狂うあの土地だ。
「新種、新種!どこだ新種ー!」
「うるさいぞ、相手はコンゴウって話を忘れたのか?」
「まぁ、いいじゃない。焦っても見つかるものじゃないでしょ?」
例のコンゴウが鉄塔の森を去ってから数時間後には、偵察と言うべきか討伐する雰囲気を纏ったGE達がやってきた。因みにその後彼ら第三部隊の面々が遭遇したのは、全てただのコンゴウであった事をここに記述する。
ふー、着きました!嘆きの平原へ!
戦闘フィールド自体はドーナッツ状なので狭いですがやはり獣道の先にやら廃ビルの奥側には色々居ますね、本当に色々と……今もワタシはヤクシャ3体と戦ってます。小型もだったけどこいつも流石にさっきからしつこい。
ヤクシャは腕の鉄砲からエネルギー弾を撃つ位の攻撃方法しか知らなかったが、こっちだと不用意に近づきすぎると鉄砲部分で殴りかかってきたり距離は短いがタックルを使ってきたりだとか、各々連携がわりとウザい。まぁそれだけだけど。
近距離一匹、遠距離からの支援射撃が二匹……まずはタックルをしてきたこいつを今度は避けずに受け止めてから今回はランスは使わないで背中のパイプに空気を送って、目の前のヤクシャの……Aの足元に発射!
中型二匹を纏めて軽々吹き飛ばせる位の暴風になったワタシのエアボムは、そのままワタシも連れて空へと弾き出され、上昇が止まった直後に今度はパイプ部分から空気をエアボムと同じ様に放ちヤクシャAを下敷きにしながら地面目掛けて急降下!てか、BとCずっとAを気にせずにこっちに向けて撃ってきてる、同種だろうと無差別ですかそうですか。
幾らかワタシも傷付き落下の衝撃で少々揺れたがそれを気にせずにいられない。ずっと正確にエネルギー弾を放ち続けるヤクシャBとCがうざったい!……落下の衝撃で動かないAの首元を噛みつつ肉盾にして……ヤクシャの横から両腕を突き出してキャノンにエネルギーを送り込み続けてみる。
(まだいける、まだ大丈夫……ッ!?今!)
まだ試してなかった自分が今思う限界まで溜めたエネルギーは……例えるならスパルタカスが使うチャージ後の雷球位の大きさでヤクシャ達のしょっぱい弾を打ち消しつつそのままヤクシャB、Cに直撃。結果としては下半身が残った程度と言っておこう。
(おー、溜めただけはあるー。でもこれもっと高速化する戦闘に使える自信ないなー……時間もかかるけど何よりかなり集中力持ってかれるから結合崩壊したりとかそれに近い衝撃喰らったら暴走しそうだし。何よりそんな悠長に溜めてたら大きな隙にしかならないからちょっと封印かなー?)
感想と結果を踏まえて一人会議を行いつつ、ヤクシャAのコアと鉄砲部分をボリボリと貪る。喰えたのは一匹だけなので、進化に至るにはまだ足りないが腹の足しにはなる。
霧散していく元ヤクシャを見送りながら、中心部の大型竜巻に意識を向ける……あの中がどうなっているかは分からないが、結構な頻度で中型から大型が出てくるので存外中心分は無風状態で地下に続く空洞でもあるのだろうか?っと思考してみる。入って出られなくなっても困るのでワタシはやらないが。
そして、ある一匹のアラガミが竜巻の中から現れズシンと大きな音を立てながら着地した。ワタシが居るのがポイントHとするならばヤツはポイントGと言った所だろう。
出てきたアラガミは、GODEATERを知っているなら全員が知っているであろう。看板アラガミの中で一番有名でアラガミと言ったらコイツっと言ってもいい、虎型の大型アラガミで電雷を操るモノ。そう、みんな大好きヴァジュラである。
ワタシはこいつに喧嘩を売りに行くためにここに来たのだ。
ボルグ・カムランの時との成り行きでの戦いではない、今度はワタシから挑む。色々な意味でこの極東の一人前?いや、一神前を名乗るにはこいつを喰らわねばならぬのだ。