アラガミ転生 猿神が征く   作:凍河の氷

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こんばんわ、どうにも筆のノリが悪くておそくなってしまって申し訳ございません。

では、今回のお話をどうぞ。


第二十話 墓標の裏側

どうも、ワタシ事ヌエです。

 

現在ワタシはちょっと訳あって海中でクアドリガの捕食中です。あ、霧散し出した。……水中でも簡単に適応出来るってアラガミって改めて凄いね。とりあえず、必要そうな部分をを貪り終えましたが……まぁ何があったかというとちょっと過去に戻ります。

 

おおよそ二時間前の事。

 

愚者の空母に辿り着いたワタシが主にやっていたことは空母の格納庫部分を住処にして、普段は黄昏の空模様も快晴の空とも言える蒼と白のコントラストと波のさざめきに心を癒してたまーに海中から現れるグボロ・グボロを適当に喰い漁っていた時の事だった。

 

(ん?神機の駆動音にコンクリートを蹴る音?あれー?ヘリの音を聞き逃すとは思えないんだけど……GEがここに来た?)

 

ボリボリと今日でようやく10匹目に到達したグボロ・グボロだったオラクル細胞を捕食しながら、聴覚で拾った音に対してワタシは最近かなり伸びる様になってきた(体感自身の全長の倍くらい)尻尾ちゃんを伸ばして偵察してみた所。

 

(GEだけど……あれ?なんか右腕の温度が異様に高い様な?それに呼応するみたいに神機も普段以上に熱を持っているような……何だアレ。)

 

尻尾ちゃんだからか、熱でしか見れないがとにかく出てきた感想が『異様』。

 

息も荒く、足も縺れて高速道路の途中で一度倒れてまた走り出した。まるで何かから逃げる様に……そのはずなのだが。

 

(……ダメだ。ここら辺で聞こえる音は自然音以外はワタシとあのGE位で、GEの後方にはワタシが聞き取れる範囲では何もいない。じゃあ何から逃げてるんだろう?)

 

そんなワタシの疑問を他所にとにかく一心不乱に走り続けるGEはようやく高速道路を越えて空母までやってきた。そして、管制室付近まで近づきそのまま一度倒れ込んだ。

 

(心音は……どれくらいが基本か分からないけど回数が多いから早いかな?それに息が荒いのはここまで走って来てのスタミナ切れ?……ダメだ。どれを考えても答えが分からない。)

 

手に入る情報と使えそうな記憶で探ってみたがどれも自身が納得する答えにはならなかった。そんな風に思考の海に落ちていたその時に。

 

「くそ、くそ……もうだめだぁ。」

 

(ダメ?なんで?)

 

「こんなことなら……ちゃんとたいちょうのいうこときいときゃよかった。いったいなににナッちゃうんだろうな。」

 

どうも呂律が回っていないのか、たどたどしく喋るあの男。てか、ナルって何に。……あ!まさか。

 

ワタシの脳裏に走ったあのムービー。本来ならこの場面は初代辺りでは描写されていなかったが(上田は例外)しかしこの世界は極東と言っても表に出てるメンバー以外にも色々な場所に様々な人が生きている。ならば、それだけあの残状が無論多く存在するのだ。

 

ドックン!

 

集中していなくても周囲に響く巨大な鼓動の音。そして、それまで何とか握っていたであろう神機すら落としてしまったあの男から鼓動がドンドン早く大きな音で鳴り続ける。

 

「あっあっあっ……いや、だ!ああああアララララガミミミ、なんてなりなrなりたk、なああああ゛あ゛あ゛あ゛ああああ゛あ゛あ゛あア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛AAAAAAAAAAAA!!!!!!!」

 

人の出せるものじゃない程の咆哮が辺りに響く、正直スタングレネードと遜色のない程の音を出しながらあの男の骨格がバキボキとかグジュグチャ鳴らしながら大きく歪みながらある形へと組みあがっていく。

 

あの咆哮から10秒ちょっとで、はい完成!人類の天敵でワタシのお仲間のアラガミに早変わり!速いなー、ワタシはこれが初めてだから他がどれくらいで出来るモノなのかは分からないけど……改めてGEって本当に綱渡り状態何だと確信した。何時どんな状態で爆発するかすら分からない特大の時限爆弾を埋め込んで、その埋め込んだのとほぼ同種の爆弾相手に戦っていく。でもこれが無かったらここの人類は今頃地球上から消え去っているのだから本当にどうしようもない。

 

(どうにもやるせないなー……まぁワタシがどうにも出来ない事だから仕方ないけど……そんでアレは普通のクアドリガか。てか、一回慣らしたとは言えやっぱり爆音はキッツイなぁ。)

 

目の前で起きた残状をどこか冷たく受け取りながら、まだマヒしてる聴覚と尻尾ちゃんで見てみるが何故か猛烈に嫌な予感がする。

 

そして、それはクアドリガの胸部装甲が開きミサイルが弾頭が顔を出したの見て、身の毛がよだち感覚でそのまま空母の内部からワタシは飛び出して甲板へと跳ね上がった。

 

そして空中にまだ浮いてるワタシに向けて放たれるミサイル。直撃コースを手のキャノンの空撃ちでそれを避けながらミサイルの中間部分をぶん殴って歪ませる……無論爆発して巻き込まれたがそれも利用してパイプの空気と合わせて爆風から飛び出して甲板に降り立つ。

 

(あー、ちょっと焦げちゃったかな?まぁそれはいいとして……クアドリガかー。こいつのこのアラガミ合金の塊ですみたいな銅色装甲に対抗できる手段があるかな?)

 

思考を狩りから戦闘モードに変更しつつ、対策を練ってみるがどうにも思い浮かばない。記憶にあるこいつのデータはあるのだが、あいにく生きてるアラガミである事ともうひとつこのクアドリガはGEから変態したヤツだと言うのが不安要素なのだ。

 

(確かGEからアラガミになった場合はその変態した奴の神機でないととか言われてた様な。それ以外の時の対処方法が分からないのがもどかしい。)

 

思考しながらお返しにとまずは手のキャノンの通常弾を撃ちこんでみたが、まさかの効果ほぼ0!硬すぎるわ!

 

そして、次にパワーと貫通を試したがこっちはミサイルポッドから発射された小型ミサイルで相殺を繰り返されて効果弾無し、パイプからのエアボムやトマホークすらあの装甲に阻まれて進行の妨害にすらならないと言う結果になり、まさかの劣勢になってしまったのである。

 

(遠距離攻撃全部効果殆どありませんでしたなんて怖いよ!これがGEから変態したアラガミだって言うの!)

 

仕方が無いので近距離戦闘へと思ってたが質量の暴力での突進&ミサイルばら撒きに自身を中心に赤熱化させての高温攻撃とで上手く近づけるずそのままズルズルと決定打までに結びつかないまま戦っていたら……あの二人組がやってきてしまった。

 

(うっげぇ、新手のGE!もうそんな時間経っちゃってたの!あーもー!ミサイル弾幕が鬱陶しいの!)

 

こっちはもう殴るぐらいしか効果がありそうな攻撃がないのでまさかの原点回帰である。ランス?無論試しましたが、一応装甲を凹ませる所までは行けたけどこっちの接続部が悲鳴を上げたのでこれも結局今回は出番なしです。

 

そんなこんなでワタシは迫るミサイルに対応するためにキャノンが補給メインでパイプが発射メインになってこの空母は暴風の中心地になってしまった。

 

(こんの!ってあ、しまった!)

 

そんな中、ワタシの迫る弾幕ミサイルに対して使った暴風のせいでミサイルの一発がそのGE二人の方へ行ってしまった。

 

(ミスったなー。これじゃもううかつに暴風も使えそうにないし……オマケになんか録られてるし下手な行動して向こうに被害が行ったらワタシ専用の対策部隊が作られるかも!それを阻止しつつこの状況を乗り切るには……)

 

確かにミサイルは厄介だがあっちはアラガミになりたてで流石に補給もなしにバカスカ撃ってたらどう考えてもエネルギーが尽きる筈。なら、もうこの腕力にモノを言わせるしかない。

 

念の為に空気の補充をしながらクアドリガに飛び掛かりそのまま殴っていく。一応効果があるみたいで装甲がどんどん凹んでいく。でもここまで内部ダメージを与えられていないのはどうにかしないと。

 

そう思いながら何度目かの赤熱化による熱攻撃の予備動作に入ったので一旦距離を置いたらクアドリガが突如ワタシから視線を外して、その後ろに居たGE二人に向かって咆哮を上げながら突進を始めた。

 

(!?あーもー!そんなに会えたのが嬉しいの!でも、GEじゃ多分無理だと思うから……ならば!)

 

悲鳴とも歓喜とも取れる咆哮を上げるクアドリガに対して聴覚に地味なダメージを負いながらワタシがやる事は、こいつの始末とこの場からの撤収だ。ならそろそろアレが出来てると信じてワタシは背中?を向けたクアドリガの後ろ足を力の限り掴んだ。

 

(ぐおおお……止まった!ふんっす!)

 

甲板をガリガリと削りながらクアドリガの突進を無理矢理止めて、そのままヌエとしては初めての活性化で身体能力を向上させてクアドリガをワタシの後ろに空いてる大穴へと投げ落とした。

 

(ふいー。何とかなったみたいだね。さて、後は……そんなに見つめないで!じゃ、ワタシはこれで!)

 

一投げ終わって視線をGE達に向けたら片やガクブルと冷や汗ダラダラのお二人でどうにも気恥ずかしくなってしまったのとクアドリガが気になって仕方が無い為にさっさか大穴に落ちました。

 

 

それが今回起きた訳なんですが……そんなワタシはクアドリガを貪り終わりふと、本当にふと思ってしまったのである。

 

 

(ワタシの進化先にもしかしてだけどヴィーナスとかそれに近い系統になる可能性があるかも……)

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