アラガミ転生 猿神が征く   作:凍河の氷

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筆が乗ったので書けました。それではどうぞ。


第二十二話 僻地での宴

どうも、ヌエです。今回はあの愚者の空母の先にある街へと歩み、辿り着いた所なんですが。

 

 

 

廃ビルから飛び降りてこっちに突っ込んで来たシユウ堕天を、カウンターでぶん殴って地面にめり込ませてから両腕と両足を掴んで胴体部分からコア諸共バリバリ喰ってる最中です。

 

(初っ端から堕天が出て来た。上手い具合にカウンターが決まってそのままバリバリ喰えてるのはありがたい。さぁ、ワタシの細胞となるがいいー。)

 

霧散する前に全部喰い終わったワタシはそのまま道路に沿って街の中心部へと歩いていく。尻尾ちゃんも使いつつ辺りを見回すがとりあえず目に入るのは喰われ痕の齧られビル群や古い廃材なので作られたと思われる家っぽいもの。今ワタシが居る範囲には現状だとワタシ以外の生命体は存在しないようだ。

 

更に歩いてみるが辺り響くのは突き抜ける風の音とワタシの歩行音だけ。幸先だけよかったのだろうか?と言うか思い返すとワタシはそこそこの群に襲われるパターンが多かったかもしれない。

 

(理由は分からないし、全部喰べちゃったから何処から来たかも分からないし。そもそもこの極東自体もシックザール支部長のあの計画でここらもアラガミの動物園みたいな事になってるし……二年後にはアレも生えるしその後にはアレが起こちゃうしで……それでも生きていけるんだから人類も改めて凄いと思うなー。完全に他神事だけどさ。)

 

そんな事を考えていたら尻尾ちゃんと耳に反応アリ。ワタシを中心に見て右斜め下から何かが突っ込んでくる。思考を戦闘モードに切り替えて全身の細胞に伝令を送る。パイプから空気を充填をしてエア弾を生成て保存、体内でヴェノムリークを合成して尻尾ちゃんとキャノンに別途装填用意、四肢に力を入れて受け止めや離脱にカウンターの準備も出来た。この間2秒である。

 

(さあ、何が来る!)

 

廃ビルから現れたのは日の光に反射する金色で朱色の羽衣を纏い顔の部分が割れた面の様なものに変わっているコンゴウの接触禁忌種である、ハガンコンゴウが勢いを落とさずにワタシに飛び掛かってきた。

 

(よりによって、元ワタシ系列の接触禁忌種かい!)

 

愚痴を心で零しながらボディプレスにカウンターの張り手をお見舞いしてそのままランスでグッサr……その瞬間、ハガンコンゴウが放電で反撃をした為、思わずそのまま吹き飛ばすだけで終わってしまった。

 

(むぅ、ちょっと痺れた。そりゃ反撃位するよね。てか、コイツ一匹ならいいけどもしかしたら何匹も居るかもしれないし油断なく喰いに行こう。)

 

吹き飛ばしたハガンは着地と同時にこちらに回転攻撃を仕掛けて来た。ゲームでもわりと範囲が広いあの雷撃を身に纏って突っ込まれるのを実際に体験すると嫌になるな。ベースにヴァジュラ神族だったのに感謝しつつあえて真正面から受け止めてみる。

 

受け止めはしたが勢いを殺す為に地面には犠牲になってもらいつつ、大体10m?程後ろに下がってしまったがハガンの攻撃を止める事が出来た。まずはその羽衣をぶち壊す!

 

回転を止めた時に丁度手元に来ていた羽衣を鷲掴み、そのまま持ち上げてから地面に思い切り叩きつけて一回動きを封じてから、そのまま手の平キャノンを羽衣から背中にかけて満遍なく撃ち込む。

 

羽衣と背中にひび割れが出来たのを確認して、次の手に移行する。まずは右手でハガンの顔面を鷲掴みにして普段ならここでランスをぶち込むのだが……今回はゼロ距離射撃パターンで行ってみます!

 

顔面に通常型の弾丸をこれでもかと叩き込む、因みに空いている左手は背中にひび割れ部分にランスをぶち込んで地面に固定しています。

 

ジタバタと動かせる両手を振り回しながら抵抗するハガンだが、10秒程顔面にぶち込む続けていたらちょっと動きが鈍くなったのでそろそろディナーと行きましょうか。

 

(いっただきまーす。)

 

羽衣の根本部分を噛み付いてバリバリと貪るワタシ。止めを刺す為に打ち出していた弾をヴェノムリーク弾にして追加で、背中に開けた穴にも同じ物をハガンの体内に入れながらワタシはハガンのコアを目指して喰らい続ける。

 

ハガンも最後の抵抗なのか最初以上の放電でワタシに一矢報いるが、ちょっとビリビリ痺れる程度なのでペースを落とさずにゴリゴリいってます。あの時ヴァジュラ喰ててよかったー。

 

そして、丁度胸の辺りまで喰い続けてると口先に喰っていた細胞とは違う硬い感触……舌で飲み込むと最後まで放電を続けていたハガンが抵抗を止めてそのまま力尽きた。ごちそうさまでした。

 

いつも通り霧散する前に喰えるだけ喰って行きたいが、妙に落ち着かない感覚がある為ワタシは元ハガンをお残ししてその場を去る事にした。

 

(一応喰いたい部分はそこそこ喰ったからいいけど、一体何なんだろう?この落ち着かない感じは……どうにもこういう時はトラブルだったりワタシに不利な事が起こるのが常だけど。)

 

そんな嫌な予感が当たったのか地面からコクーンメイデンが多種多様とワタシの眼前に生えてきた。ざっと見て尻尾ちゃんで判別しても50は居るっぽい。

 

そして風を切る音が聞こえそちらを見るとこちらも多種多様なザイゴートの群がこっちにやってきた。

 

(なになになになに!幾ら小型って言っても流石にこれはちょっと手に余る!……ってあれ?)

 

ワタシには目もくれずにコクーンメイデンはザイゴートに向けて、ザイゴートはコクーンメイデンへと向かってお互いに喰い合いを始めた。

 

頭からバックり喰われるコクーンメイデン、腹部を開いて突っ込んで来たザイゴートを逆に喰らうなどそんな光景が突如開始されたのだ。

 

かつてない光景と出来事に一時フリーズしてましたがどれから飛んできた流れ弾を食らってようやく思考が帰ってきました。

 

(あー、そういえば見た事あんまりなかったけど実際はこんなんなのよね。ただただ喰う。それだけのシンプルな理論だけど、目の前でこんな光景見せられるとは思ってなかったなー。……アレ?待って。小型がこれだけ密集しててさっきは一応分類上中型に入るハガンがこっちに来てた本当の目的がこの小型の大群だったとするなら……まさか!)

 

フリーズした時に索敵も切れていたので、再度索敵を行うとやはり来ていた。ガシャガシャと鳴る金属音の様な足音……こいつの忘れもしないあの足音だ。

 

奴はワタシから見て前方奥側からコクーンメイデンとザイゴートを蹴散らしながらこの場にやってきた。しかも、金色に輝く全身にランスから小さくだがバチバチと聞こえる音、こいつはボルグ・カムラン堕天種の雷属性の奴だった。

 

(シユウ堕天にハガンコンゴウ、そして今度は雷ボルグ・カムランか。ここら一帯は雷属性が集まる何かがあるのかな?それを探すのも良さそうだけど、そろそろ大物が喰いたくなってきた所だから丁度いい。ヤツを喰う。)

 

ボルグ・カムランはまだワタシには気にも留めずにコクーンメイデンを頭から食い千切ったり空に浮かぶザイゴートを頭部の針飛ばしやランスで串刺しにして仕留めた奴等を次々頬張り腹を満たしていく。アイツにターゲットされる為にも、邪魔になりそうな小型を処理す為にワタシもコクーンメイデンを地面から引っこ抜いてみたり、ザイゴート目掛けてトマホークで複数落としてみたりしてみた。

 

自分でもなんで奇襲しないかったのかよく分からなかった。今のワタシはコンゴウだった時とは違い体格差がそこまで無いと言える。逆言えば被弾面積も増えていてオマケに雷ボルグ・カムランは後半に出てくる強力なアラガミだ言うのもあると思うが……多分あの時の対決がトラウマになってるのかも知れない。

 

(幾らイメージしても圧勝出来る自分がどうにも想像出来ない。これは多分奇襲して勝っても多分ダメな奴だ。本当は嫌だけど、あえてアイツと真正面から戦って勝つ!)

 

お互いにここらに現れたザイゴートとコクーンメイデンを喰い尽くし、ようやくボルグ・カムランがこちらに視線を向けて会敵時の威嚇を行ない、こちらに突っ込んで来た。

 

ワタシに中にあるこの嫌なトラウマとおさらばする為に乗り越えさせてもらうよ!

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