どうも、ヌエです。あれからワタシはこの街で特に大きかった施設へ向けて歩いています。色々と考えてはいるんですが止まっていても何も進歩は無いのでとりあえずっと言う形で先程の場所へと向かってます。
(あんまり考えたくはなかったけどワタシと言う人格が塗りつぶされてる?元がアラガミならあっちの方でも度々あった行動やらの誘導は出来るしシオちゃんみたいに呼ぶ事も不可能じゃない。つまり、ワタシの中のアラガミと言う本能がワタシと言う人格を喰おうとしてる?)
しかし、理由が思い浮かばないワタシはアラガミにはなったがアラガミに変態した訳ではない元はコンゴウと言う細胞の群体にワタシと言う人格と記憶が入ったモノだと思っていたのが……いや、待てよ。
(異様な食欲と認識軽視……一つだけ事例があったわ。半アラガミ状態のリンドウさんみたいになって来てるって事!なら、なんとなく納得が出来る。いや、寧ろあの程度のショックで正気に戻れたのはラッキーだったのかも?だってあの時のリンドウさんは再生力が異常なハンニバルを喰ったから一時期的に戻れたんだから……ワタシはどうする?喰うにしても今更アラガミを喰わない選択肢は無い。ましてやここからワタシの人格を維持するのに、仮に人間を喰わないと行けなくなったら……)
メキッとワタシは自分の顔面を殴りその考えを否定する。否、否定しないといけない。
(ダメ!それだけは絶対にダメ。そんな事をしたらワタシがただアラガミに墜ちそうだし、何よりワタシが今までそこまで出さずにしてきた人的損害が出たとしたら流石にフェンリルがワタシを始末に掛かるのは絶対だ。情報の伝達は離れた地域なら遅いけど決して途切れる訳じゃない。人類を喰ったのなら喰われるのは道理。絶対だ……ワタシは絶対に人類を喰わない。)
かと言って、他の解決策は何だと問われたら一つだけ一時しのぎにはなりそうなのは心当たりはあるにはあるのだが……
(シオちゃんに話して貰うにしても何を貰うんだって話だし。それに行ったらリンドウさんと対面するだろうし……となると食欲に動かされて襲われる可能性も0じゃない。それにこれはシオちゃんが月に行ったらそれでリンクが切れてダメになったのが暴走リンドウさんだし……うー!ワタシの今ある記憶と知識で解決にこじつけられそうなのは……)
考える、自身にあるこの世界の後々の出来事も含めて考える使えそうな情報に現象、そしてかなり先の事だった為に余り意識していない未来の記憶に辿り着いた。
(……他者の感応領域に入りそこから対象の戦闘ノウハウや感覚を入ってアーカイブ化するこの仕組み……ダメだ。これには観測者と被観測者の二名が必要なのもあるけどお互いに信頼している同士でもわりと衝突と拒絶があったし……何よりこれを可能にしたのは感応レーダーの存在と3の主人公の資質が噛み合ってそこにあの天才キース君と原型をある程度纏めた榊博士とリッカちゃんの3名の天才達の存在が大きすぎる……ただのアラガミに過ぎないワタシには元となったのが理解出来ないから結果だけに辿り着けても過程を再現出来ない。)
ぐぬぬと頭を抱えるが諦めて立ち止まる訳には行かない、もしワタシがただのアラガミになったと考えて無軌道のままにあらゆるモノを貪ると一度想像でシミュレートしてみる。……どう考えても今のワタシの能力をフル活用しつつ本能で動いたとしたら甚大な被害にしか行きつかない。
なんせ簡単な話だ。仮に外部居住区に侵入したとしてそこでワタシの爆風とキャノンとパイプで爆撃するだけでそこの区画を更地に出来ると断言出来る。フルパワーで全てを出し切った事は無いがゴッドイーターでも吹き飛ばせたりアラガミを空中に運べると考えるならアラガミ細胞で作られて無い廃材なので作った場所などどうなるかなんて周りの景色を見れば明らかだ。
(それにゴッドイーターの動きを知ってるのもヤバいと思う。ワタシがワタシじゃなくなったとしてもそれを知ってるなら隙になる行動を突ける気がする。そこを突いて喰らえる機会なんて今まで幾らでもあったし、喰うと言う本能で動くとは言えアラガミもヒト型アラガミ程じゃなくても多少ならば学習もするのはどのナンバリングを見ても間違いないから……この綱渡りみたいな状態でどうやって今のワタシはこれからのワタシを保つ?)
結局はそこなのだ難しく考えてワタシが分からない領域にまで手を伸ばそうしてる理由は我が身の保持と言う非常にわがままな物だ。だけどワタシの胸に誓った志は変わらない、変えたくない、変えてたまるか。
(一度、何処でもいいから襲われる危険性の無い場所を探し出して……一度やってみよう。どうなるかなんてそんな事も分からないけどやってやるだけやってる。生きる事から逃げてなんかやるもんか。)
ある事をやる事だけを決めた。どうなるかなんて分からないが試すのだダメならワタシが終わってしまうからも知れないがこのまま何もしないよりはマシだ。ただでさえこの考えをする前にあんな半暴走じみた事をしてしまったのだ。やるなら早い方がいいに決まっている。
そしてはワタシは一度方向を変えて街の外海が見える港付近に辿り着いた。潮の匂いは愚者の空母で散々浴びに嗅いだのでここまで来るのには苦労しなかった。何より道中で他のアラガミに襲われなかったのも運がいいと言える。
(では……いざ!)
ドッバーンっとワタシは海に向かってダイブして下へ下へと底を目指して潜航を開始した。今までグボロ・グボロ食い漁った甲斐があったと言うものだ。
(……自分でも思い付きの行動だったけど本当にビックリ。まさか潜水所か海の底まで身一つで辿り着けて若干動きにくいけだけだけど行動活動共に可能とは……アラガミ細胞って何処までもずっるいわー。)
底に辿り着きまだ光が見える海面を一度だけ見上げ、視線を今いる海底の砂を目を向けて心の中で一度深呼吸をし、砂を掻き分けて潜ってみた。
ワタシが考えた浅い考えだが襲われない様にする為に一度海底へ向かい更に砂と言うより地面を潜り自身を海底へと潜ませて姿を隠すことにしたのだ。何処から見ても穴だらけの考えだがワタシにはこれが限界だったのだ。そして、なんとかワタシと言う大型の身体を覆い隠す事には一応出来た。一応だが辺りを聴覚と熱センサーで探ってみたがワタシ以外には今の所何も居ないみたいだ。運にも助けられている?どうあれここまで来たのなら後はやるだけだ。時間も惜しいので始めましょうか。
(ワタシの中へと意識を移してみるこの考え。アラガミ細胞が考えて喰らうモノの群体ならばワタシと言うこの思考ももしかしたら細胞の一つなのかも知れない。だからワタシがやるのは3でやってた観測じゃないシンプルな今まで通りの喰い合いだ。ワタシと言う一つの意志とワタシを構成する細胞同士の喰うか喰われるか戦いだ。……数的に見たら圧倒的に不利で怖いけど、やらずに後悔したくないから逃げないよ!いざ!)
意識が
少しづつ
深みへと
向かって行く
かかってこい
ワタシはワタシが生きる為ならば
例えワタシが相手になったとしても
どうあれなんであれ
喰ってやる!生き抜いてみせる!
トプン……
キタ、わたしガ
わたしデナイ、わたしガヤッテキタ
観覧ありがとうございます。作者の凍河の氷です。
ちょっと筆が乗ったのとこの小説も早い物で一周年を迎えようとしてます。
更新はこれからも不定期になると思いますがどうかこれkらもヌエの物語とお付き合いください。
これからもどうか、宜しくお願い致します。