学戦都市アスタリスクin黒の剣士   作:小説大工の源三

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メモデフ水着アスナゲット!


















本当はユウキが欲しかった……ボソッ


桐ヶ谷和人と刀藤綺凛の覚悟

夢を見た。

 

白亜の塔

となりには俺が振るう青薔薇の剣を持つ亜麻色の青年と一緒に夜空の剣を持つ俺が。

 

景色が変わる。

亜麻色の青年が腹部から大量の血液を流し横たわっていた。

 

そこで俺の目が覚める。

 

和人「ユー……ジオ……」ツー

 

俺は咄嗟に目を拭う。涙が出ていたのだ。

 

和人「ユージオって誰だよ……なのにどうしてこんなにも──懐かしいのだろう……」

 

夢の原因はおそらく枕元にあった二つの純星煌式武装だろう。何故こんな夢なのかはわからないが。

時間を見るとまだ余裕がある。俺は着替えて重りを身につけていく。

するとすでに綾斗と刀藤が着いていた。

 

綺凛「おはようございます桐ヶ谷先輩」

 

綾斗「おはよう和人」

 

和人「おはよう二人共」

 

俺たちは走り込みの前にストレッチをする。……のはいいんだが、ストレッチの内容によってはその……刀藤の胸が……揺れるのだ……。シルヴィやオーフェリアも大きい方だが刀藤のはそれに匹敵するほどだ。

 

綺凛「桐ヶ谷先輩どうかしましたか?」

 

和人「いや、なんでもないよ」

 

きょとんと首をかしげるが、その度胸が揺れるので俺は目を逸らす。

やはりトレーニングウェアが制服よりボディラインが出てしまうこともあるのだろう。

 

綾斗「そういえば刀藤さんは普段どんなコースを走ってるの?」

 

綺凛「わたしは学園の外に出て、外周をぐるっと周回しています」

 

和人「へぇ、俺と同じルートなのか」

 

綺凛「桐ヶ谷先輩もなんですか?」

 

和人「ああ」

 

しかし一度も刀藤とは遭遇しなかったな。もしかしたら刀藤鋼一郎が指定していたからなのか?

 

綾斗「じゃあ俺もそうしようかな」

 

和人「よし俺が先行しよう」

 

綺凛「あ、でもその前に……」

 

走り出そうとしたとき刀藤がウェストポーチからゼッケンのような物を取り外し綾斗に手渡した。

それは俺が今着ている物と同じような物だ。

 

綺凛「お二人はウェイトを使っていますか?もし使っていないのであればこちらを」

 

綾斗「ありがとう」

 

和人「それ少し持ってみてもいいか?」

 

綺凛「はい」

 

俺は刀藤からウェイトを受けとる。それはずっしりと重いが、俺が着ている物よりは少し軽い。

 

綺凛「学園の敷地内は普通に走っても問題にはならないですけど、外ではそうはいきませんから」

 

綾斗「確かにそうだね」

 

綺凛「これを着ていれば、そこまで速度も出ませんし、トレーニングにもなりますし」

 

綾斗は納得しながらウェイトを着る。

 

綺凛「桐ヶ谷先輩は……」

 

俺もありがたく着させて貰おう。普段より重くするのもありだろう。

 

和人「俺も着させて貰うよ」

 

─────────────────────────

 

しばらくした別の日。

早朝のアスタリスク(ここ)はほんの短い時間だけ白くぼやけた世界へと姿を変える。

……のだが今日はいつにも増して霧が濃い。

今日は綾斗がこれないらしい。

 

綺凛「おはようございます桐ヶ谷先輩っ」

 

白い霧の中からトレーニングウェア姿の刀藤が現れ、はにかみながら頭を下げる。

 

和人「おはよう刀藤。しかしまぁ霧が濃いな」

 

俺は呆れながら周囲を見渡す。ここまで濃いのは冬以来だ。

 

綺凛「そうですね……ここまで濃いと桐ヶ谷先輩が見えづらいです」

 

和人「そうだな……ちょっと待っててくれ『アピュレンス・ルミナスエレメント』よしこいつを刀藤の周りに浮かせてこれで見失うことはないはずだ」

 

刀藤の周りに光素を浮かべ灯りの代わりにする。

 

綺凛「桐ヶ谷先輩これとても綺麗です」

 

和人「それは良かった。よしそれじゃ行くか」

 

綺凛「はい!」

 

俺達はアスタリスクの外周を走る。

早朝だからか一般人はほとんどおらず、いたとしても早朝練習をする学生くらいだ。

しばらく走っていると俺は背後に妙な気配を感じた。

こちらのペースに合わせながらつけてきている。

この気配は人か?しかし人にしては異質だ。

 

綺凛「……桐ヶ谷先輩」

 

刀藤も気が付いたらしくこちらに追い付くために速度をあげる。

 

和人「一人ではないな……」

 

綺凛「人ではなさそうですね……」

 

そのまま進むと、唐突に道路が封鎖されていた。

 

和人「工事中?しかし昨日まではそんなのはなかったし連絡もなかったぞ」

 

ますます怪しい。

 

和人「無視して行くのもありだけど……どうしたもんかな」

 

綺凛「ここまで視界が悪いと危険かもしれません。罠の可能性もありますし」

 

背後の気配も一定の距離を保ったままだ。

またアルルカントが仕掛けてきたのか?だとしたら面倒だな。

 

和人「迂回路らしき物もあるけど、こっちもこっちで怪しすぎる……」

 

気前がよすぎるな……

 

綺凛「どちらが狙われているのでしょうか……桐ヶ谷先輩は心当たりはありますか?」

 

和人「なくはないけど……」

 

アルルカントのエルネスタが浮かぶ。おそらく彼女も関わっているだろう。

 

和人「とりあえず単独行動は危ないから同じ方向に行く……刀藤避けろ!」

 

後ろから緑色のナニかが飛びかかってくるのを俺は刀藤の腕を引いてかわす。

そしてバスターブレード型の煌式武装を起動する。

緑色のナニかは再び飛びかかるが、それを受け止める。

姿は翼のない竜のようだ。

俺は竜もどきを一度吹き飛ばしそのまま攻撃する。

 

和人「アインクラッド流初伝『レイジスパイク』!」

 

俺はワンステップで竜もどきめがけて突きを放つ。

後ろで飛びかかる準備をしていた竜もどきごと突き刺す。

すると一度だけ『プチッ』っと何が潰れる感触がした。

一体はものの十秒で元に戻るが、一体だけ姿が元に戻らないのが出てくる。

 

和人「刀藤!こいつら核みたいな物がある!」

 

綺凛「それが弱点ですね!」

 

刀藤は鞘のままの刀で応戦しているようだ。

すると竜もどきは恐れるように後退していく。

俺が倒した一体はそのまま拳大の大きさになる。

俺はその残骸を拾う。

 

綺凛「核が弱点だったみたいですね」

 

和人「はぁ……やっぱりアルルカントか……って、うわぁ!」

 

突然火球が打ち込まれるが狙いが俺ではなく後ろの刀藤のようだ。しかし刀藤はその火球を自分の持つ刀ですべて防いでいく。

すると『ピシッ』と嫌な音がした。

そのまま刀藤の足下が放射状のひびが入りそのまま崩れ落ちる。

 

綺凛「きゃぁぁぁぁあ!」

 

和人「刀藤!」

 

俺は咄嗟に穴の中に飛び込み刀藤の手を掴み空いた手で穴の端を掴む。

 

和人「大丈夫か刀藤?」

 

綺凛「はいっ!ありがとうございます!」

 

しかしその安堵も束の間さらに穴は広がるように崩れ落ち、そのまま俺は刀藤と共に穴に落ちる。

突然のことに驚いたのか刀藤は手を離してしまう。

 

綺凛「桐ヶ谷せんぱーい!」

 

和人「しまった!」

 

俺は携帯してあった夜空の剣を起動し服を竜翼に変形させそのまま急降下。『どぼん』と音が聞こえたのでおそらくこの空間は《バラストエリア》だろう。

 

和人「だとしたら刀藤がヤバい!」

 

彼女は重りをつけているので水に沈んでしまう。

彼女を探すべく光素を使用する。すると少し離れた場所で弱々しい水飛沫が上がっているのが見えた。

必死にもがいている様子からして溺れていた。

 

和人「刀藤!」

 

俺はすぐさま彼女の手を取り引き上げる。すると刀藤は半泣きの表情で俺にしがみつく。

思ったよりも軽く、ウェイトをつけていたのかと思ったが外れていたようだ。

 

綺凛「ひっく……すいません巻き込んでしまい……」

 

和人「あれは仕方ないさ、明らかに人為的な罠だ。落ちない方がすごい」

 

実際、俺も気がつかなかった。

 

綺凛「はぃ……それよりここは?」

 

消え去りそうなか細い声で聞いてくる。

 

和人「多分バラストエリアだと思う」

 

綺凛「なるほど……だとしたら何処かに点検用の出入口が──」

 

不意に刀藤の顔が真っ赤に染まる。

 

和人「どうかしたか?」

 

綺凛「い、いえ!あの、その……」

 

言葉を濁している態度に俺は気づいた。

 

和人「わ、悪い!ちょっと待っててくれ直ぐに足場を探す!」

 

俺は周囲を見渡すと突然下から何かの気配を感じた。

 

和人「刀藤しっかり捕まっててくれ」

 

綺凛「ふぇ?」

 

俺は刀藤の返事も聞かずに急旋回する。すると落ちる前にいた竜もどきの仲間と思われる生物が飛びかかって来たのだった。

 

刀藤「あの!わ、わたしが足手纏いになるようなら、下ろしてください!わたしのせいで桐ヶ谷先輩が怪我をされたら……わたし、わたし……!」

 

震えながら刀藤は涙を流す。

 

和人「と、刀藤?」

 

綺凛「わたしはやっぱりダメな子なんです……いくら剣を学んでも、結局こんな……もう嫌なんです、わたしなんかのせいで誰かが犠牲になるのは……」

 

子供のようにしゃくりあげ、何度も首を横に振る。

俺は近くの支柱に鋼素で作った杭を短い感覚で大量に刺して足場を作りそこに刀藤を下ろす。

 

和人「大丈夫だ刀藤……何も心配するな……」

 

俺は落ち着かせるように頭を撫でて抱き寄せる。

 

綺凛「でも、でも……!」

 

和人「それに俺はこれでも序列三位だ安心してくれ」

 

綺凛「は、はい……」

 

和人「あともう一つ……」

 

俺は彼女の銀色の瞳を覗き込む。

 

和人「わたしなんか、なんて言うな。君は優しいし、強い、素敵な人だから」

 

綺凛「えっ……」

 

刀藤は驚いたような表情をして俺をしばらく見つめ

 

綺凛「……は、はい!」

 

頬を桜色に染めて大きく頷く。

それからぐしぐしと涙を拭って気丈そうに顔を上げる。

 

和人「よし、もう大丈夫だな」

 

俺は頭を一撫でして離れる。

 

和人「それじゃあ刀藤はそこで待機していてくれ、俺はあいつを仕留める」

 

綺凛「はいっ!」

 

元気な返事、大変よろしい!

 

和人「せいっ!」

 

俺はデカ竜もどきを切るもすぐに再生する。おそらく上の連中と同じ種類だろう。

さらに刀藤めがけて火球を放つがそれを水素で全て相殺する。こんなものシルヴィの斬撃の舞曲(スラッシュダンセ)に比べれば児戯に等しい。

 

和人「さっきは偶然切れたけど今度はそうはいかないよな……しょうがない……『アピュレンス・クライオゼニックエレメント・アローシェイプ』!『ディスチャージ』!」

 

俺はデカ竜もどきの全身を氷の矢で射ち抜く。すると崩れ落ちていった。どうやら核を上手く潰せたみたいだ。

俺は刀藤の元へいく。杭の耐久値がなくなって上にいる彼女が落ちる前に連れて行かないと。

 

綺凛「桐ヶ谷先輩!大丈夫ですか?」

 

和人「ああかすり傷なく戻って来たぞ」

 

綺凛「良かったです……エヘヘ///」

 

そろそろ不味いな……体力が持ちそうにない。

 

和人「刀藤少し奥の支柱くり貫くから避けてくれ」

 

綺凛「はい」

 

俺は夜空の剣でくり貫きスペースを確保する。

そこに二人で座る。そして俺は純星煌式武装を待機状態に戻す。するとどっと疲労感が襲いかかり倒れる。

 

綺凛「桐ヶ谷先輩!?」

 

和人「大丈夫だ刀藤。疲れただけだからな」

 

綺凛「そうなんですか……良かった……わたし桐ヶ谷先輩が死んだら……本当に……どうしようかと」

 

和人「今のはこいつの代償だから」

 

俺は待機状態の夜空の剣を指差す。

 

綺凛「なるほど……」

 

和人「だからしばらく休んでいようぜ。それと『アピュレンス・サーマル・エアリアルエレメント』」

 

俺は刀藤の衣類などを乾かす。

 

 

綺凛「ありがとうございます……」

 

和人「なに、このままだと風邪引いちゃうからな」

 

綺凛「あの……桐ヶ谷先輩は何故ここアスタリスクに?」

 

和人「そうだな……君がここに来た理由を教えてくれたら話そうかな……話せるならでいいから……」

 

綺凛「わかりました。わたしが戦う理由は、以前にも少しお話したように父を助けるためです。父は罪人として収監されています。それを助けたいのです。だけど父は何も悪いことはしていません!ただわたしを助けようとしてくれただけなのです!」

 

和人「……何があったんだ?」

 

綺凛「五年前わたしと父がいたお店に強盗が入りました。そして人質にされそうなわたしを助けようとして……父は……父は、不可抗力とはいえその人を殺めてしまったのです」

 

歯を強く噛み締める音が聞こえた。とても悔しかったのだろう。五年前だというと彼女はまだ八歳。幼子だ。

 

和人「相手は非星脈世代だった訳か……」

 

綺凛「強盗犯はわたしが星脈世代だと気がつかなかったのでした。だから気がついていたら選ぶことはなかったのでしょうけど、わたしは刃物を突きつけられて……怖くて怖くて、なにも出来ませんでした」

 

和人「そこを親父さんが……」

 

綺凛「はい……このままでは父はあと数十年出てこられません。そこへ声をかけてくださったのが伯父様でした」

 

和人「それでここへ来たというわけか」

 

綺凛「……はい。伯父様は父と折り合いが悪く、星脈世代を嫌っています。多分長男であるのに刀藤流を継げなかったことを恨んでいるのでしょう。それでも、わたしに力を貸して下さいました。──たとえそれが私利私欲の為だとしても、わたしはそれにもうすがるしかありません」

 

俺は刀藤流の宗家が逮捕されたという事件を聞いたことがなかった。統合企業財対の力なら出来ないことはない。

ソコに属している鋼一郎がやったというのはわけだ。

 

和人「つまり親父さんの事件の報道を押さえ込んだのも伯父さんだというわけか」

 

綺凛「はい……」

 

ならこれで刀藤が独立できる手札が出来た。

 

和人「さて刀藤綺凛。君に俺は前、聞いたな。独立するかしないか。どうする?」

 

綺凛「わたしは……わたしは……」

 

刀藤は張り裂けんばかりに、押し留めていた物を吐き出すように叫ぶ。

 

綺凛「わたしはもうあんなひどい扱いは受けたくないです!学園のみんなと……一緒に楽しく過ごしたいです!」

 

これが刀藤の本心か……

 

和人「よく言ったな刀藤……」

 

俺は刀藤の頭を撫でる。

 

和人「それがお前の選んだ答えだ」

 

綺凛「わたしが選んだ答え……?」

 

和人「ああ、今の君ならもう刀藤鋼一郎の手駒にならなくていいんだ」

 

綺凛「本当ですか……」

 

和人「ああ、後は君から切るだけだ」

 

綺凛「はい!」

 

和人「さて君がここまで話してくれたんだ俺も話すよ」

 

俺は一息ついて声を出す。

 

和人「俺実はな両親が死んでるんだ……」

 

綺凛「えっ……」

 

 




突然!

なぜなにアスタリスク





シル「最近出番の少ないシルヴィア・リューネハイムです」

オフェ「同じくオーフェリア・ランドルーフェンです」

シル「今回は和人くんの純星煌式武装の一つ夜空の剣を解説していくよ」

オフェ「まず夜空の剣のフォルムは待機状態だと柄だけなのだけど、起動すると実態のある木みたいな刃が出現するの」

シル「木だからといって切れない訳じゃないんだよ。むしろすごく切れる。それに起動したら途轍もなく重くなるの」

オフェ「次に能力ね。直線型遠距離攻撃に星辰力吸収」

シル「直線型遠距離攻撃は大きくて黒くて硬い杉みたいなのが出現して相手を攻撃したり防御したりするの。星辰力吸収は名前の通り空気中の星辰力を吸収するんだ。この能力はなんでも夜空の剣のウルム・マナダイトが取れた場所が黒杉の中だったからだとか」

オフェ「あと一つあるのだけどまだ判明していないようなのよ」

シル「代償は多大な体力。使用後一気に疲労感が襲いかかるんだって」

オフェ「純星煌式武装は不思議な物だらけね」

シル「それではこれで夜空の剣の解説を終わります」

オフェ「もし好評ならまた作者に書かせるわ」

えっ(゚д゚)

「「それではバイバーイ!」」


もし好評なら青薔薇の剣を紹介します!


─────────────────────────

次回キリトの過去の一部とアスタリスクに来た目的が明らかに!

なんかキリトがタラシっぽくなったけど気にするな!





カフェにいたエミヤ&槍ニキの番外編読みたい?

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