およそ三ヶ月ほど……
和人「咲け!青薔薇!」
あぎゃぁぁぁぁぁぁぁあ!
鳳凰星武祭、七日目。
昨日オーフェリアに瘴気除去装置を渡し、俺は星導館のホールにあるモニターで試合を見終わった。
レスターが負けたか……相手が相手だからなぁ。しかしディルクの奴、なんであんな物騒な純星煌式武装渡したんだ?
そして翌日
和人「どうするか……とりあえず今日は商業エリアに行くか」
商業エリアを散策しようとしたのだが、綺凛から電話が来た。
内容は『紗夜さんとパーツ探しをしていたらはぐれてしまったので捜すのを手伝って欲しいです……』といったものだった。綾斗にも連絡したのだが、念のため俺も呼んだらしい。
沙々宮……方向音痴にも程があるだろ……
しばらくして沙々宮を見つけて、綺凛とも合流してそのまま、星導館学園に戻った。同時刻に綾斗がプリシラが追われていて、そこを助けたらイレーネに勘違いされて襲われかけたとか。
まぁ勘違いされたのは彼女がシスコンだから仕方ないか。
そして、今日綾斗とユリスの第4回戦の試合相手が発表されていた。
和人「イレーネとか……」
綺凛「どんな相手なんですか?重力の能力を持つ純星煌式武装を使っているというのは知っていますが」
和人「ああ……ディルクを介してだがな」
俺は2人にイレーネのことを話す。
和人「って訳だ。悪い奴じゃないから、まぁもし会ったら挨拶とかしてくれ」
女子寮に着き2人と別れる。
俺は自分の部屋に行く。すると綾斗から電話がくる。
和人「綾斗?どうした?」
綾斗『和人、聞きたいことがあるんだけど、レヴォルフの女子寮に行きたいんだけどどうしたらいい?イレーネから君に聞いてくれって言われて』
和人「待て、なんでそんな事になった?」
理由を聞くと、プリシラを助けた際にイレーネが借りを返したいらしく、何故自分を狙っているかを聞く為、との事。
和人「ああ〜わかった。要件通しておく。一旦切るぞ」
俺はレヴォルフの舎弟擬きの1人に電話する。
無模田『もしもし和人の兄貴何のようですかい?』
和人「無模田、叢雲って知ってるか?」
無模田『もちのろんでっせ』
和人「そいつ、イレーネに用があってな、そいつを案内してやってくれないか?」
無模田『りょ〜解。任しておいてくれやす』
和人「ありがとな」
無模田『いえいえ、兄貴の役に立てればそれでよしですから。それじゃ』
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綾斗side
俺とユリスは今レヴォルフ黒学院の校門前で和人の知り合いを待つ。
ユリス「しかし、本当に来るのだろうか」
綾斗「和人の知り合いだし大丈夫だと思うけど」
すると金髪の生徒かこちらに来る。
無模田「おたくが叢雲の天霧綾斗っすね。ん?華焔の魔女もご一緒ですか。まいっか、俺に着いてきてくれ」
随分とチャラい人だと思った。
それにしても和人は顔が広いなぁ。
ユリス「《豪円隊》のリーダー、無模田ソウラと知り合いだとは……本当にあいつは何者だ……」
そしてイレーネの部屋に着く。
無模田「ここがイレーネの部屋っす。これ俺の連絡先です。要件が終わり次第呼んでくれ。それじゃ」
そう言って無模田は駆け足で去る。
チャイムを鳴らすとエプロン姿のプリシラさんが満面の笑みで出迎えてくれた。
プリシラ「いらっしゃいませ!お待ちしてました!遠慮せずにどうぞ上がってください!」
前と同じ様にユリスはプリシラさんへの、毒気を抜かれた姿を見る。なんで彼女の様な人がレヴォルフにいるのか疑問に思った。
中に入ると食器を並べているイレーネさんがいた。
イレーネ「よう天霧、そこに座って待っててくれ。すぐにプリシラの料理並べっから」
料理がテーブルに並び、プリシラさん野音頭で食べ始める。
イレーネ「お前等もどんどん食えよ!プリシラの料理は絶品だそ?」
そう言いながら、料理を口に運ぶ。
プリシラ「あっこらぁ!お姉ちゃん先に食べちゃダメでしょ!」
その光景を見たユリスはクスリと静かに笑うと、こっそり俺にだけ聴こえる声で話す。
ユリス「吸血暴姫はアレでも気をつかっているのだな」
綾斗「どういうこと?」
ユリス「毒味つもりなのだろう」
綾斗「なるほど……」
プリシラ「すいませんお二人さん」
ユリス「いや、変に気を張るのも良くない。彼女のおかげで気が抜けたさ」
そして俺達は料理を食べ終え、イレーネに俺を狙う理由を聞くと、レヴォルフの生徒会長であるディルクの命令らしい。
彼の命令を聞いている理由はプリシラが実験に使われそうになった所を彼が買い戻しその代金分を命令で金を返しているらしい。
彼は俺が今使っている純星煌式武装、《黒炉の魔剣》の使い手を他に見たことがあるらしく、そのことから彼が今追っている人物への切り札になるかもしれないとの事。
ユリス「その使い手とやらは……」
綾斗「おそらく姉さんだろうね……」
イレーネ「まぁこれでアンタが覚醒への手立てになればかなり返せるがな」
ニヒヒと笑う。
ユリス「お前たちがそうならオーファリアも同じなのか?」
イレーネ「おう、ちなみ内の序列ニ位のロドルフォもそのこと知っててな。オーファリアの瘴気について悩んでいた所に桐ヶ谷の奴が現れて一気に希望が見えたんだよ」
そこから和人がレヴォルフと深く関わる様になったことを知った。先程出会った無模田もそんな感じの後に出会ったらしい。
そうこうしてる内に日も落ちて行き空は真っ赤に染まっていた。
綾斗「聞きたい事も聞けたし時間もしてるだからお暇させてもらうよ。ご馳走様、美味しかったよ」
プリシラ「それならよかったです」
帰ろうとしたらプリシラさんに呼び止められる。
プリシラ「一つ聞いて欲しいことがあるんです。お時間大丈夫ですか?」
綾斗「うん、大丈夫だよ」
プリシラ「実は覇潰の血鎌を使っているお姉ちゃんについてなんですが、すこし怖いんです。最初は慣れてない武器だと思ったのですが、アレを使っているお姉ちゃん、すごく凶暴になったというか、お姉ちゃんがお姉ちゃんじゃないみたいで、それが最近エスカレートしていって……」
綾斗「なるほど……」
プリシラ「それではまた明日の試合で!」
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俺は和人にそのことを伝えた。
和人「ふむ……綾斗、純星煌式武装は使い手を選ぶのは知ってるだろ?」
綾斗「うん」
和人「中には使い手に干渉してくるタイプもあるんだ、覇潰の血鎌なんかはいい例だ。アレの代償は血液、能力を使うごとに血を使うんだ。見たろ?レスターとの試合でプリシラの血を吸う所。アレは使い手の肉体を変質させる。終いには使い手を乗っ取ることになるだろうな……」
綾斗「なるほど……」
和人「まっ俺の
携帯ホルダーを撫でる。
そして和人は少し悩む素振りを見せ、とんでもない提案をしてくる。
和人「なぁ綾斗、覇潰の血鎌を破壊してくれないか」
綾斗「いきなり無茶言うね……」
和人「このままだとイレーネが取り返しのつかない事になりかねん」
綾斗「わかった。やれるだけやってみるよ」
和人「頼んだぞ」
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和人side
翌日
鳳凰星武祭第四回戦
俺はオーファリアとシルヴィと試合を見にきている場所はレヴォルフの生徒会専用席で見ている。
ディルクが『オレは観ないから好きにしろ』と言うのでお言葉に甘えて観ている。
シルヴィ「ねぇ和人くん、今回の試合どっちが勝つの?」
和人「うーむ綾斗が自身の限界を超えるか覇潰の血鎌を破壊すれば勝てる」
オフェ「覇潰の血鎌を破壊?何故そんな事をするのかしら。もしかしてイレーネのこと話したの?」
和人「ああ、プリシラから聞いたのを話されてな。で俺が頼んだ。しかしなんでディルクはアレをイレーネに渡したんだ?あいつのことだ、知らない訳がないだろうし」
オフェ「それなんだけれど私、彼に聞いたのよ。したら『力が欲しそうな目をしててな。あいつに力だけでは何も手に入らない事を知ってもらう為だ」って言ってたわ」
和人「随分と遠回しにしたな……」
そして試合が始まる。
開幕からイレーネは飛ばして行く。覇潰の血鎌の重力球が綾斗に放たれていくがそれを綾斗は黒炉の魔剣で能力ごと焼き切っていく。
ユリスの炎の魔法が放たれるもかわされる。しかし回避した先には綾斗黒炉の魔剣が覇潰の血鎌に振われる。
黒炉の魔剣と覇潰の血鎌が火花を散らしながらせめぎあう。そして距離を取る。
そして重力球が襲いかかるがユリスの戦輪と相殺する。
この戦いに俺は見入っているのに気づいていなかった。
そして遂に勝負に動きが出る。
血液が足りなくなったイレーネがプリシラから血液を吸うのだが、様子がおかしくなり始める。
和人「不味い!イレーネが……」
すると俺のホルダーがカタカタと揺れ始める。
シルヴィ「和人くん!剣が!」
オフェ「共鳴してるんだわ……彼らとても優しい純星煌式武装だもの」
すると俺の脳内に声が木霊する。
(早く俺を出せ!俺ならあの野郎を破壊出来る!)
(ああ!主!早く僕らを!)
俺は怒鳴った。
和人(落ち着けお前等!アレは黒炉の魔剣がなんとかする!黙って見てろ!)
そして、綾斗の流星闘技が覇潰の血鎌のウルム=マナダイトをの外装破壊する。
そこでイレーネの意識が落ち試合が終わる。それと同時に綾斗活動限界が来て再び鎖が綾斗に纏わりつく。
和人「終わったな……」
オフェ「どうするの和人」
和人「とりあえず俺は綾斗の所に行く。二人は?」
オフェ「私も行くわ」
シルヴィ「わたしも」
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結果的にプリシラは星辰力切れで倒れ、イレーネは反動で倒れただけだった。
綾斗に関しては制限時間以上に動いた為反動でしばらく力が使えなくなってしまったようだ。
そしてこれだけでは終わらずオーファリアとシルヴィからひとつ質問された。突然怒鳴ったことだ。
俺もよくわかっていなかった、突然頭に2種類の声が聞こえてきたのだ。おそらく夜空の剣と青薔薇の剣からだと思うのだが、あれ以来うんともすんとも言わなくなった。
疑問は増えるばかりだ。
無模田ソウラ
和人に懲らしめられたグループ《豪円隊》のリーダー。序列は三十二位、二つ名なし
金髪にイヤリングをするビジュアル系ヤンキー。
懲らしめられてからは善行を積んで出来るヤンキーとなり、陰でモテるようになった。
プリシラのことが好きなのだが、イレーネに阻まれ伝えれそうにない
豪円隊
無模田が率いるグループ。構成員一人一人の実力はそうでもないが連携すると序列中位くらいの実力になる。
カフェにいたエミヤ&槍ニキの番外編読みたい?
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